「ホメラレモセズ クニモサレヌモノ」に
なりたいと賢治は言った
ボクは誉められるために人を蹴落として生きてた
たどり着いたのは銀河系の果て
誉めてくれる人なんてそこには誰一人いなかった
(宮沢和史「いつもと違う場所で」)
育児の話をしてほしいといわれて講演会などでよく話をするが、ほめるということの弊害を説くと驚かれる。ほめて育てよ、といわれてきた人が大半だからである。僕自身も何の迷いもなく子どもをほめていたと思う。だから初めてアドラー心理学の本を読んだとき驚いた。
宮沢和史はほめることと競争を結びつけている。たしかにほめられるためには他の人との競争に勝たなければならない。ほめられるためには何をしてもいいと思うかもしれない。勝てるとしてもほめてくれる人が誰一人いない「銀河系の果て」にたどり着いたときどうするだろうか。