■Nゲージ しいのみ鉄道建設記 

更新:2018年10月01日

 目次
1.レイアウトについて
. 車両について
3.各種ミニレイアウトについて
4.その他の記事
2018年9月、汽笛、警笛を鳴らすペダルスイッチを足元に設けました。

 20087月末、36年間勤めた会社を定年退職しました。
その後、孫も4人誕生しましたので、筆者のボケ防止と孫たちを理科好き人間に育てるため、「しいのみ鉄道」の経営を再々開しました。
鉄道経営といってもNゲージの模型鉄道の話です。
小学生時代のOゲージに始まり、中学、高校時代及び結婚して子供が出来てからのHONゲージなど、筆者はいくつになっても鉄道好きな団塊世代の一人です。
ロコは以下の写真のように、社名にしたがい原則C型のみです。
筆者の好みで、C51、C55、C62も走れば、ネルソン6250、ダブスB6、ボールドウィン8105も走り、つい最近まで西美濃路を疾駆した名鉄のオールドタイマー・モ510も 3両編成でジョイント音を響かせ、さらには昭和40年代に次々廃線になってしまった軽便鉄道のガソリンカーもノロノロと走り回るという夢の鉄道の世界を堪能しています。
キットを組み立てる以外に入手不可能な蒸気機関車もあるので、進む老眼もものかは、真鍮製バラキット組み立ての世界にも足を踏み入れました が、さすがに老眼が進みハンダゴテを置かざるを得なくなってしまいました。
それでも折に触れ、KATO、トミックスをはじめ世界に冠たるNゲージ車両メーカーが、筆者の琴線に触れる車両を、新造、あるいは再生産してくれますので細々と入線させています。
というわけで、畳1枚(900×1800mm)のスペースに夢一杯のしいのみ鉄道、車両
新造の方は休工状態ですが、今後も気に入った 車両が発売されたら増備して行こうと思っていますので、お時間のある際に時々閲覧いただければ幸いです。

 
1.レイアウトについて

子供が3人独立したとはいえ、1部屋レイアウト専用ルームにするわけにもいかないので、遊休のベッド上に900×1800mmのスペースを確保し、下図「レイアウトの構造」のように容易に分解、移設もできるように、ホームセンターで購入した900×600×12mm厚のベニア板3枚の連結式としました。
架台は写真のように、ホームセンターのDIYコーナーで売られている矢崎化工のイレクターで、こちらも分割して移動できるように組み上げ、その上にベニア板を敷き、若草色のフロアマットを張りR365の小判型エンドレスに待避線とヤード、ターンテーブルを設けました。
8本の支柱は接着せず、もっと長いものと交換可能になっています。

現在の高さはベッドに乗せた場合、椅子に座って運転すると丁度目線が車両と同じような位置で、中々良い感じになります。
列車制御電源、ポイント、ターンテーブル制御電源は右側のコントロール盤からアンフェノール50PINケーブル1本で供給され、3つのユニット間は下図「ユニット間の導通の仕組み」のように、ケーブル数だけ並べたリン青銅0.1t4mm幅の帯板を経由して通電されるように工夫しました。
接触不良が懸念されますが今のところ良好です。 時が経つと定期的な酸化膜除去作業が必要となるかもしれません。
下の写真はアンフェノール・フルピッチ50PINケーブルのレイアウト側の接続部の写真です。
電気的な接続はこのケーブル1本です。
CDドライブやMOドライブなど初期のSCSI機器の接続に使われていたもので、我が家では既に処分してしまいましたが、名古屋大須のジャンク屋さんで偶々
新品を見つけ、当時の1/3程度の価格で入手することが出来ました。
現在のところ50PINのうち使用しているのは半分くらいです。

SCSI機器自体現在も売られているのでしょうか?それにしても旧規格のケーブルも変なところで役に立つものですね。

ベッドを使う時は、レイアウトはベッド下に格納します。そのため高さが制限され、基本的に背の
高いストラクチャーは設けられません。
後述のPWMパワーパックによる加速、楕行、減速をパラメータを変えて楽しんだり、自動運転を行うのを主目的としました。
レール敷設直後は、
分岐器でのSLの先輪の脱線に悩まされましたが、先輪に荷重をかける工夫をしたり、尖端軌条の修正などを行った結果、現在では皆無になりました。
分解、車による移動、組み立て、運転も実際に1回行いましたが、細かい問題点も出てきましたので少しずつ改善を進めています。
同じ大きさでも定尺物のベニア板1枚で作成すれば電気的な工事の工数は格段に減ったのでしょうが、3分割して軽自動車でも運べる、というのが元々の筆者のスペックでした。
2010年2月下の写真のようにSANYO DENKI製の1パルス0.9度の2相ユニポーラのステッピングモータ(TYPE 103-4902-0653)を動力源としたターン
テーブルが稼働を開始しました。
ターンテーブルはTOMIXから発売されていますが、隠居の身なので自作しました。
使用したステッピングモータの
径5mmの軸が非常に硬く、5mmほど切り落とすのに金工用鋸刃を2本も折ってしまいました。
PICマイコンを使用したドライバ基板は、後述するように秋月電子通商のキットを組んだもので、TOP写真の右側の制御盤に格納してあります。
そのままでは
ターンテーブルとしては回転数が早過ぎました。
説明書によると
回転数を下げるには、キットの回路図の電解コンデンサC5を10uFから470uFに、固定抵抗R1の値を上げるように書いてありましたが、PICマイコン得意のダミーのループによる遅延サブルーチンで周速度を制御しています。
ステッピングモータは停止時にも電力を消費するので、駆動スイッチは押しボタン式とし、3接点のロータリースイッチで、CW(clockwise)、STOP、CCW(counterclockwise)を選択し移動時のみ通電するようにしました。
1パルス0.75度のステッピングモータが欲しかったのですが入手できたステッピングモータは
1パルス0.9度なので扇形のレールは20パルス、18度刻みで10線配置しました。10線を超えた線路は、敷設のみで通電はされません。
さすがに停止位置の再現性は抜群で、ステッピングモータのメリットを活かして、押しボタンひと押しごとに20パルス(
18度)送るようにプログラムしました。
本体を構成する材料はホームセンターで求めた発泡塩ビや田宮のプラ板で軽量化を図ってあります。
右の写真は各レールへの給電のための0.1tリン青銅板製の接点を埋め込んだところですが、
モータが非力なので、接点群の圧の調整には苦労しました。
少々大げさですが、筆者の50数年にわたる鉄道模型人生でターンテーブルの自作は初めての経験だったので、楽しみながら工作出来ました。
将来、京都の梅小路機関区のような扇形機関庫を作ってみようと思っています。
しいのみ鉄道の経営規模からすると随分規模の大きなターンテーブルを作ってしまったものですが、いつのまにか一杯になりましたので、あふれた
蒸機は展示ケースに移動してもらいました。
明治30(1898)年製のBauldwin8105から昭和23(1948)年製のC62まで、約50年間にわたり欧米及び日本で製造された蒸機を日替わりで運転出来る模型鉄道の楽しさを満喫しています。

 
2.パワーパックについて

単なる電圧制御のパワーパックでは面白くないので、PICマイコンと東芝のDCモータ用のドライバーICを利用したPWM(Pulse Width Modulation)方式自作しました
PWMとは、周期、加える電圧を一定にして、通電する「1」、しない「0」の割合を可変してモータの回転数等を制御する方法です。
ブラシ式DCモータのようにイナーシャの小さいものを動力源とする模型を実感的に制御するにはまさにピッタリの方法です。
時間はたっぷりあるのでPICアセンブラを勉強し、ブレッドボードで回路を確認しながら最終的に写真のような外観としました。
ツマミがずらりと並んでいますが、ほとんどPICのポートにつながったロータリースイッチです。
中央上部の丸いのは、後述するKATOのサウンドボックスのON/OFFスイッチです。その右下は、そのサウンドのプログラム再生のON/OFFスイッチです。プログラムは蒸機用に組んであるので、例えばカードによっては収納されている手笛音などが定期的に発生してしまうとマズいのでその場合はキャンセルします。 その右のトグルスイッチは、KATOサウンドボックスの#6の自動再生だけをキャンセルするスイッチです。
日本のPICマイコン界の草分け的存在である名古屋出身の後閑哲也先生の書籍が
ソフト、ハード両方の製作に非常に参考になりました。メールで も筆者の素朴な質問に懇切な回答をいただき、 このパワーパックもあまり回り道せずに完成させることが出来ました。
筐体内部写真の右上の基板がPICマイコンと東芝TA7291P(左の写真の中央のIC)による本パワーパックの心臓部です。
使用したPICマイコンはPIC16F873Aという28PINのもの(左の写真の左端のチップ)で、PWM機能が2セット準備されており、入出力ポートも20個あり何とか間に合いました。
実験の結果からPICのクロックは20MHzとし、PWMの周期は4.88kHz、デューティの分解能は255(0FFH)に設定しました。
ドライ
バーICは東芝のDCモータ用フルブリッジドライバTA7291Pというもので、発熱が懸念されましたが、Nゲージのモータ1個駆動分の電流は0.15A程度で全然心配ありませんでした。
PIC
マイコンが400円、東芝のTA7291P2個で300円、こんな優秀なデバイスがこのような価格で売られているのは隠居の身としては本当に助かります。

筆者が高校生の頃、機芸出版社の「鉄道模型趣味」誌にトランジスタコントローラなるものが発表されました。
新しい物好きの筆者は、小遣いをためて秋葉原で部品を買い集め、徹夜で作り上げました。モータをつないでボリュームを回し、回転数がゆっくりと上がっていったときの感動は今なお鮮明です。
当時苦労したハードウェアもこの基板1枚に集約されていると思うと感慨ひとしおです。
12VDCは当初は1Aのトランスとブリッジダイオードの組み合わせで整流していましたが、KATOサウンドボックスを導入した際に電流に余裕を持たせるべく、
2016年2月に筐体内部写真の左下の12V2.1Aのスイッチング電源に切り替えました。
PWMカードとポイントマシン及びKATOサウンドボックスに
DC12Vを供給しています。
左上のスイッチング電源は、PIC制御用です。
中央の小さな基板にはPIC16F84Aとリードリレーが4個配線されており、KATOサウンドボックスの投炭音、注水音、汽笛、排水音が数秒ごとに出るようなプログラムを書き込んであります。同じく右下の基板は、KATOサウンドカードの2つのモードの切り替え用プログラムを搭載したものです。
PWM
とはいえ、電圧計には積分された電圧が表示されます。右側にもバランスを取って電流計を配しました。電流計の下に汽笛の押しボタンを設けました。
TOP写真の手前左の大きなツマミが主幹制御器で0から6までの7ノッチ、右はブレーキで3段階、
直径50mmの黒仕上げの大きなアルミムクのツマミは名古屋大須アメ横のジャンクショップで偶然見つけたもので気に入っています。ブレーキがかかったままでは、主幹制御器を回してもスタートしません。ブレーキを開放すると「緩解」ランプが点灯し、主幹制御器が使用可能になります。
左はマスコン位置「1」(デューティ約51%)、右は「 6」(デューティ約80%)の時の波形を知人にデジタルオシロスコープで記録してもらったものです。12Vの通電時間(波形のhighの部分)が変化しているのが良く分かります。
コントローラの真ん中にあるのは正転・停止・逆転スイッチで、ソフト制御も可能だったのですが2
3接点のロータリーSWを使用しました。
中段の左手が、初速デューティ値の設定
ロータリースイッチです。車両や牽引荷重によって実際にモータが回り出すデューティ値が異なるので31.4%43.1%47.1%、51.4%の4段階用意しました。
中段の右手のツマミは
4段階の加速度設定のロータリースイッチで、動力車は後述するように原則C型のSLなのですが、単行、軽列車、重量貨物、重連などのケースを想定して加速度を4段階設け、主幹制御器で設定した目標
デューティ値までを一つずつ上げていくときの遅延パラメータを設定してあります。これらのパラメータが何回でも書き換えられるのがPICマイコンの強みです。
写真は左からスピードコントロ-ル盤、ポイント及びターンテーブルコントロール盤で、
アルミのケースは、並べて使用しても見栄えが良いようにタカチ製で統一しました。
一番右は2015年12月に導入したKATOのサウンドボックスです。
ポイント制御ボックスには、ポイント切り替え用のトグルスイッチと通電表示のBLUEのLED、ターンテーブルの回転方向スイッチ、ステッピングモータの電源押しボタンスイッチを配置しました。
下は内部の
写真で、パワーパックからPWM出力、DC12V、DC5V電源が供給されています。
誤接続しないように下の写真のようにEIAJ#2、#3、#4の3つの径の異なるコネクタを使い分けました。

配線が下手くそで恥ずかしいのですが、基板が5枚収められており、右奥の2段がポイント制御用で、PIC16F873Aでそれぞれ7個の東芝TA7291Pをコントロールします。
TA7291Pの
ソケットは 2枚の基板で全部で16個分ありますが、写真でもお分かりのように使用するのはそれぞれ7個です。
ポイントの切り替えは制御盤の線路図上のトグルスイッチで行います。KATOのポイント用のスイッチは非常に良くできていて、切り替える瞬間にコンマ何秒か通電して、切り替えたあとは電流が遮断される機構になっていますが、筆者はこれをPICマイコンとTA7291Aのコンビで行っています。
トグルスイッチの切り替えにより、上の写真のようにコントロール盤の通電されている区間のLEDが点灯します。
線路パターンは0.5mm厚プラ板から一体で切り抜き、半光沢のグリーンを吹き付けました。
トグルスイッチは小型の6P型で、LED点灯制御とPICへのポイント切替信号と2つの役目を果たしています。
トグルスイッチを操作すると、
ポイントを切り替える方向に応じて+−を切り替えたDC12Vを0.3秒間(もっと短縮できそうです。)だけ通電するようなプログラムを書き込みました。
ポイントが全部で14個あるので、#1から#7までと#8から#14まで、2枚の基板に搭載されたPICでトグルSWが切り替わったか1サイクルサーチし終えると0.6秒間待機した後、また元に戻ってサーチし続けます。
このあたりはリレーとタイマーで回路を組むと大変だったと思いますが、PICとTA7291Pを組み合わせると容易です。
つぶら線の6.5mmゲージのポイントは、説明書に切替後1秒間は待機するように書かれていましたので、プログラムもそのように修整しました。通電時間も0.2secにしました。
新線のつぶら線は5月には敷設は終わっていたのですが、夏の間は暑くてハンダゴテをにぎる気にもならず、配線してポイントの遠隔操作が出来るようになったのは秋の声を聞く10月になってからでした。
左奥は、Nナロー(6.5mm)の「つぶら支線」の
コントローラーで秋月電子通商の「PWM方式DCモーター速度可変キット」(500円)を組んだもので、キット添付の説明書によると基本回路は555タイマーICによるもので、出力パルスの周波数は約10KHz、可変デューティ範囲は約2%〜99%という、まさにNゲージコントローラーにピッタリのものです。
左手前は9mm「ひこばえ支線」のコントローラーで、同じキットを組んだものです。廉価版キットなのでスイッチ、パイロットランプなどはありませんので、どちらも基板を拡張して、個別にON/OFFスイッチ、パイロットランプを設けました。
小型で中々の優れものですが、パワー用電源(12V)以外に回路用の電源(5V)が必要です。本線を駆動している自作のPWMパワーパックは4.88KHzなので、同じ車両でも停車中のヘッドライト、室内灯などの明るさに若干差があるようで、10KHzの方は停車中のヘッド、テール、室内灯が点灯出来ますが、4.88KHzの方は室内灯は停車中でも点灯していますが、ヘッド、テールライトは動き出すまで点灯しません。この辺りは、ネット上の情報によると基板のコンデンサーの容量を小さくして(1.5uFから0.033uFへ)改善しているようです。
内部写真の右手前の緑色の基板が先述した秋月電子通商のステッピングモータ駆動用のドライブ基板です。
そのままでは
ターンテーブルの動力としては回転数が高く、キットではコンデンサと抵抗の値を変えて、微調整できるようになっているのですが、筆者は回路はそのままでPICマイコンをキット同梱のPIC16F54からPIC16F84Aに交換し、パルスの発生間隔をPIC常套の遅延サブルーチンで調整するようにしました。

KATOサウンドボックス
左の写真は、2015年12月に導入したKATOのサウンドボックスです。
自作のPICによる自動加減速のパワーパックとの相性が懸念されましたが、まったく問題なくむしろ快適に運転出来ています。
2017年6月待望の気動車用のカードが発売されましたので早速試運転を行っているところです。
左側に並んだ6つのボタンで、蒸気機関車の場合は汽笛、排水、制動などの音が、右の丸いスピーカーから出ます。
車両ごとに搭載モーターやギヤ比が異なりますが、「START」ツマミと「SYNC」ツマミで調整できるので助かります。
電源のDC12V、PWM出力、サウンドボックスからのレイアウトへの出力を、写真中央左に少し見えるようにDsub15PINコネクターで 一括して接続できるようにしました。
サウンドボックスの接続方法は、今までのパワーパックからの出力をサウンドボックスへ入力し、そこで極性、電流値を検出して速度に応じたドラフト音を出すとともに、フィーダーへ走行電流を出力するというものです。
サウンドボックスを使わないケースも想定して、スイッチ一つの切り替えで今まで通りパワーパックの出力をそのままフィーダーへ出力できるようにしてあります。
スピーカーは良い音が出ますが、コーン部がむき出しなので、孫たちが中央の白い部分を押しボタンと間違って押し込まないように、写真のようにパソコンの冷却ファンのガードを取り付けてあります。
筆者は外部への出力端子を使って、SONYのVGF-WA1に出力しています。

慣らし運転の結果、本
サウンドボックスは、自作のPICによる自動加減速パワーパックとの相性も確認できましたが、押しボタンで効果音を出すだけでは面白くないので、接点を取り出してコントロールボックスの制動器のロータリースイッチの接点を利用して、制動音が同期して出せるようにしてみました。
底面の6本のビスと上面の4つのツマミを外すと筐体は上下に分割でき、中に収められた96×94mmの基板のほぼ中央にNXPセミコンダクターズのLPC1313FというCPUが収められ、基板には10kΩの抵抗でプルアップされた、7つの押しボタンSWがありました。
このうちの6個がファンクションボタンで、押下することによりゴムスイッチの導電部分で基板の接点が繋がり、汽笛、排水音、制動音など6種類のサウンドがスピーカーから流れます。
デフォルトではこの他に約2分間くらいの間隔で、数秒間コンプレッサーの作動音が流れます。

筆者は、
PIC16F84Aと4個のリードリレーを用いて、投炭音、注水音、汽笛、排水音も数秒ごとに出るようなプログラムをPICに書き込んで使用しています。
サウンドボックスの基板を直接改造することは出来ないので、接点を取り出すのは細かい作業になりましたが、何とか初期の目的を達成することができました。
写真の右端のマイクはサウンドボックスのマイク端子に接続してあり、孫の希望を受け入れ車内放送の真似ごとが出来るようにしました。
寄る年波に勝てず、ハンダゴテを置き、Nゲージ車両工作を断念した筆者ですが、運転する楽しみがふえ喜んでいます。
サウンドカードも当初はC11、C59などSL用が多かったのですが、気動車、電車、ディーゼル機関車のサウンドカードなども発売され、楽しみ方も倍加してきました。
ここまでは良かったのですが、
2018年8月、飯田線旧型国電用と名打った、吊り掛け駆動車用サウンドカードが発売されましたが、プログラム再生だと、6番ボタンの手笛(蒸機だと投炭音)が走行中も自動的に再生されてしまうので、先述したように6番ボタンの再生をキャンセルでするスナップスイッチを設けなければなりませんでした。
当然ですが、KATOさんも、サウンドボックスに追加工作をして 、プログラミング再生を楽しんでいるマニアの、使い勝手までは考慮してくれませんので改造マニアも大変です。

サウンドモード変更他
実はKATOのサウンドカードにはタイプが2種類あり、一つは筆者が今まで購入してきたSL用のカードのように、コントローラーの設定スピードに応じて走行サウンドを変化させるタイプ、もう一つは今回入手したキハ58用のように、サウンドの音に同調して走行スピードをコントロールするタイプです。
筆者は自作のPICコントローラーを使用していますので、サウンドの音に同調して走行スピードが変わるのは違和感があり、使いづらさを感じていました。
実際にユーザーからの要望があったのか否か分かりませんが、KATOではサウンド同調のカードでも、「3・汽笛」と「5・絶気」のボタンを同時に数秒間押下することにより、コントローラー同調に変更するプログラムを追加したカードを発売しました。
阪急9300系用以降のサウンドカードで、筆者も入手して変換プログラムを導入しました。
1回プログラムを書き換えてしまえば、以後は
「3」と「5」のボタンを同時に数秒間押すことにより、コントローラー同調モードに変更できますが、毎回2つのボタンを数秒間押すのは煩わしいので、2018年1月、PICとリードリレーで、電源ON時に自動的にコントローラー優先モードに切り替わるようにしてしまいました。

警笛用ペダルスイッチ
汽笛、警笛だけは自動再生ではなく好きな時に鳴らしたくなりましたが、サウンドボックスの押し釦ではいかにも模型運転なので、足元にペダルスイッチを設けることにしました。
蒸機の汽笛をペダルスイッチで鳴らすのはナンセンスとお笑いでしょうが、もともとパワーパック自体が蒸機運転とはかけ離れた仕組みなのでここは割り切りました。
ネットで適当なフットスイッチを検索してみたのですが、なかなか気に入ったものが無く、電子ピアノのそれが、恰好は良かったのですが、すこし大きい過ぎるのが気に入りませんでした。
ネット上に本物のタイフォンのスイッチペダルが有ったのには驚きましたが、それは高価で手が出ません。
2018年酷暑もようやく過ぎ去ったので、
手持ちのアルミ厚板、プラバン、押し釦SWでそれらしくでっち上げたのが写真のスイッチです。
アルミ厚板のスイッチの踏面のみ、本物が運転士の靴底で自然に磨かれているように(?)コンパウンドで磨きだしてあります。
さすがに蒸機が牽引する列車で汽笛を鳴らす際にはフットペダルは違和感がありますが、最近「しいのみ鉄道」に入線してきた吊り掛け電車や気動車、ディーゼル機関車を運転する際に、ペダルで警笛を鳴らせるのは快適で、運転士になったつもりで一人で悦に入っています。
 

 

レイアウト点描

1.航空写真
それでは、 今日は天気も上々(?)なのでにカメラを搭載したドローンで、しいのみ鉄道を上空からご案内しましょう。
本線をC62が慣らし運転しています。ひこばえ線は名鉄モ510の3両編成が走っています。
6.5mmのつぶら線はガソリンカーがホームで停車しています。
機関区がほぼ満車状態なのが良く分かります。
建築物もあと数軒で飽和状態です。
木は未だ少なく、これから緑化率を上げるべく植林事業にも精を出さなくてはなりません。
人間も今のところ見当たりません。
それでは、もう少し高度を下げて詳細に見て行きましょう。

 

2.給炭台、給水塔
トミーテックのジオコレ情景シリーズに は、好ましい給水塔、給炭台が加わりましたので早速組み立てて設置してみました。
給炭台の増量用の石炭も付いていましたので、それらしく増量して木工用ボンド及び半光沢の黒ラッカーで固着してあります。
給水塔、ポンプ小屋は適度にウェザリングがされており、写真のようにそのままでしいのみ鉄道の機関区になじみました。
石炭積み込みの作業員も配置したいところです。
ポンプ小屋の窓や戸に桟の表現が無かったのでプラカラーで追加しました。
トミーテックのジオコレ情景シリーズには、今後日本酒醸造所なども加わるようなので楽しみにしています。
しいのみ鉄道も路線が飽和状態なので、今後はストラクチャーの整備にも力を入れていく予定です。




3.機関区遠望
給炭台、給水塔に続いて、トミーテックの単線電車庫というのを蒸気機関車整備工場として設置しましたが、 程よくウェザリングされており、中々周囲の雰囲気に溶け込んでいると思いますがいかがでしょうか?
添付されていた安全標語も適当に選択して貼り付けてあります。
屋根に排煙装置を付ければさらに良い感じになるでしょう。
C53の入線により、やっと勤務から開放されたC51が整備場に入線することになりました。

 

 


4.椎之木駅点描
某月某日の昼下がり、昼食時で人通りもまばらになった椎之木駅の構内です。
プロトタイプとは違ったツートンカラーに仕上げられ、配属されたばかりの九十九里鉄道の単端がトコトコと貨車を牽いたコッペルが憩うホームに入ってきました。
ひこばえ線にも丁度名鉄モ510の2両編成が停車中です。
右手から折りしも本線勤務に就くワールド工芸のキットを組み上げたC53が、3気筒の重々しいドラフト音を響かせながら機関区から出てきました。
まさに「昭和初期」を切り取ったような風景で す。

 




5.「椎之木宿」遠望

明治初年まで栄えた(?)椎之木宿の復元が急ピッチで進んでいます。
駅横には旅館寺田屋(右手の2階建て)が開業し、街道には、ゆるやかなカーブに沿って、うなぎや、醸造所、酒屋、和菓子屋、飲み屋、手打ち蕎麦屋、茶舗、雑貨屋、米穀商が開業しました。
右手奥の2階建ての旅館寺田屋の2階からは、しいのみ鉄道のヤード、機関庫、つぶら線のヤードを眼下に俯瞰でき、鉄道ファンにとって垂涎の場所となっています。
折りしも懐かしいボンネットバスと陸王のバイクが停車中の踏切に、椎之木駅を出発したボギーのガソリンカーがノロノロとエンジン音を響かせて近づいてきました。



6.「椎之木酒造」操業開始

昔の宿場には必ずといって良いくらい 造り酒屋があったそうで、旅人達も高い煙突が目に入ればもうすぐ宿場だと安心したようです。
2011年末、椎之木宿にも椎之木酒造が開業しました。
トミーテックが2011年12月、ジオコレのラインナップとして、建物、備品一式をタイミング良く発売してくれたものを設置しました。
情緒のある塀や仕込み樽、大八車なども付いています。
左の写真のように、しいのみ街道に面して店を構え、後方に醸造工場、ひこばえ線をはさんで倉庫を配しました。
左手前のむしこ窓の店はうなぎや「宮川」で、椎之木酒造の「兆寿」(銘酒萬寿の上を行きマシタ。)を出してくれます。
ここの白焼きを肴に、地酒「兆寿」を味わう客でにぎわっています。


7.ひこばえ線

2009年9月、Nゲージのレイアウトの空きスペースにR216mmの小判型エンドレスの「ひこばえ線」を敷設して運行することにしました。
左写真の名鉄
モ750の他、主に単行の似合う、名鉄モ510、東急たま電デハ80など筆者好みの旧型電車 を交代で運行しています。
左側は、Nナロー(6.5mm)
つぶら線のエンドレスとヤードす。
田植えが済んだばかりの水面を、薫風が吹き抜けて行きました。
MODEMOさんが「ひこばえ線」にマッチする、個性的なオールドタイマーのボギー電車を製品化してくれるので、同社のホームページを時々覗いています。
京阪電鉄60型「びわこ号」も入線してきました。

 

8.Nナローの「しいのみ鉄道つぶら線」

2011年5月、若葉の季節にしいのみ鉄道の600V電化区間の 「ひこばえ線」のエンドレスのさらに内側に、Zゲージのレールを利用したNナロー(6.5mm)の「つぶら線」が開通しました。
路線は待避線つきの190Rの小判型エンドレス、車両は開通当初はトーマモデルワークスのキットを組んだB型ディーゼル機関車と2軸の貨車2両とワールド工芸のキットを組み上げた尾小屋鉄道のキハ2、西大寺鉄道キハ5で 、細々と営業を開始しました。
2011年11月、気動車ばかりだった「つぶら線」にも、やっと待ちに待った蒸気機関車がやってきました。
トーマモデルワークスが満を持して発売したキットを組み上げた、井笠鉄道のコッペル製Bタンクです。
サイドロッドこそ省略されていますが、2軸駆動で超スロー運転もきく優れモノです。

コッペルはもう1台組み上げ、こげ茶色に塗装してみました。続いて2011年末に発売された井笠鉄道の5号機ポーターのBタンクも組み上げ、こちらはもっと明るい茶色(英空軍迷彩色)に仕上げました。
小さな機関車なので艶消しの黒では可哀そうなので、写真のように色々変えています。
つぶら線の車両はワールド工芸、トーマモデルワークス
両社のキットを組み立てたものばかりですが、写真のように、いつの間にか大所帯になってしまいました。
既に廃線になってしまった各地の軽便鉄道の名物車両が時空を超えて再会し、同じ鉄路を走ることが出来るのも模型鉄道の楽しみです。
単端はワールド工芸のキットですが、つぶら線にはターンテーブルが無いので、背中合わせに連結して逆行運転も可能にしています。
両社共に今後もNナローの好ましい車両のキットを出してくれそうなので、これからも楽しみにしています。

2011年10月2日に東京目黒のさつき会館で行われた軽便祭の素晴らしいレイアウトを見学して、これからはしいのみ鉄道もシーナリィにも力を入れていこうと思い、
筆者は古街道を歩きも趣味としているので、つぶら線の内側にキットや既製品を利用して宿場町を再現してみました。
当時の藩主が
防御上(?)の理由で湾曲させた街道に、明治まで栄えた宿場町という 設定で町割りをしました。昔懐かしいボンネットバスが狭い街道を、ゆっくりとしたスピードですれ違って行きます。
2012年春つぶら線に5両目の機関車が入線してきました。井笠鉄道の3号機タイプのポーター製Bタンクです。
左の写真はコッペル兄弟とポーター姉妹の入線記念写真です。先に入線した順番に並んでもらいました。
1号機がディーゼル機関車で、後はすべて蒸気機関車というのもおかしいですが、機関車
が6両在籍し、牽かせる車両が貨車2両では赤字転落も時間の問題です。
社長としては、早く客車を導入し、地元住民の足としての信頼感を勝ち取らなくては、つぶら線の将来は無いと思っているのですが。
 

 

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