夏話

夏の話しではなく、夏に似合うお話です。

私が学生の頃、スキー場のレストハウスに住み込みで働いていたときのことです。
駅から近い場所に個人宅みたいなところを借りて寮(男子)にしていました。
そこでの出来事です。

寮は古いらしく、トイレも旧式、お風呂は灯油で沸かします。
壊れているわけではないのですが、お風呂の湯船が温まらない。熱いお湯がでない。
しかも何より気味が悪い(笑)。
お風呂場のすぐ横に開かずの間があるので、
何かやばいんじゃないの?と仲間と面白半分に話していました。

バイトの中の一人がなんか少しずつおかしくなっていき、問題を起こしてやめていきました。
怒りやすくなったというか、おかしくなったというか・・・。

ある日、向かいにあるラーメン屋の主人に聞いた話ですが、
前に住んでいた親子がいて、
子供をしかったときにお風呂場の横の物置に閉じ込めて
始めは泣いていた子供はそのうちに泣き止み、母親が物置を開けたところ、
子供が倒れていて、息をしていなかったそうです。

ショックを受けた母親は、気が触れてしまい、しばらくして2階の部屋から飛び降りて自殺しました。
そんな曰く付きの家でした。

その後、その家は、近くに出来たホテルの男子寮となったのですが、
突然バイトの気が触れたり、奇妙なことが起こるようになり、
そのホテルの寮はそこから出て行きました。
その後借り手がまったく付かず、家賃を半額近くに下げ、
やっと借り手か付いたとの事でした。

「それって俺達?」

その後、風呂に入る人間は殆どいなくなり、近くの銭湯に行くようになりました。
ちなみに前に問題を起こして辞めていった人は、
2階の部屋の母親が飛び降りた場所で寝ていたそうです。
もちろん寝る場所が争奪戦になったことは言うまでもありません。

余談ですが、スキー場は墓地を潰して建てたようです・・・。

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