昔話

ある人物の昔話です。だいぶ昔の話なのでもう時効です。
笑ってくだされ。

第一章
今日の真夜中0時20分頃、ふと目が覚めるとそこは真っ黒な中にもネオンが見えた・・・。
「ここは地下鉄では?」一瞬不安がよぎる。次の駅ですばやく降りてみる
”馬橋駅”
「一体ここはどこなんだ・・・?。」急いで駅の看板を探し、
調べた結果北千住から5,6駅過ぎていたことが分った。
「帰らなければ・・・。」そう思い、走って反対のホームへ行き、運良く電車に乗ることが出来た。
ホッとしたのもつかの間これから起こることをまだ知らない私であった。

第二章
電車の中、ホッとしながら「北千住からは歩いて帰るかな」などと考えながらのんびりと過ごした。
そして2駅ほど過ぎた松戸駅にて悲劇は起こった!!
「終点ーーー終点ーー」
駅員が叫び私は周りの風景と同化し真っ暗闇となった。
「まだ電車があるかもしれん」かすかな期待を胸に死に物狂いで時刻表を見る。
「な・無い・・・。」全てが無へと化した・・・・・。

第三章
改札を出てまず、地図を探そうと思い交番へと足を進めて驚愕した。
「ち・千葉警察署」
東京と埼玉にしか出没しない人間にはあまりにショックが大きすぎる事実であった。
「こ・この先無事家にたどり着くことが出来るのだろうか?」
不安と淋しさと闇を背負って千葉の町へと繰り出すのであった。

第四章
千葉の寒空を戦うために私はまず、セッターを買うのであった。
運良くその日に手袋を入手し用意は完璧。
目的地を北千住に定め、線路沿いに歩くのだった。
ふとその時、教習所で培った知識により案内標識を見つけるのであった。
「こっちのほうが近いかもしれない。」
そこにはこれから迷子になるとも知らずに期待に満ち溢れる青年の輝かしい瞳があるのであった・・・。

第五章
案内標識により進路を切り替えた私であったが、
待ち受けていたのものは多大なる不安と”迷子”の烙印であった。
平穏なる態度でコンビニに駆け込む、
すばやく「マップル」を探し現在地を確認しつつ、次の行動に移るために作戦を練る。
「進路は決まった!」感謝の気持ちを込めてドリンクとお菓子を買う。23?円。
小銭入れから銀色に光る物体を3つだし、レジに出す。私の計画では250円はずだった。
しかし、目の前に現れた小銭は1つの100円玉と2つの50円玉であった。
残りの小銭は全部で20円にも満たない、
「す・すみません。」
蚊の鳴くような声で200円を下げ、千円札を差し出すのであった・・・。

第六章
現在地を知ることができ、残るは距離の問題となった。
だがしかし、ここで私に年内で最大、且つ最高のパートナーとなるであろうというアイテムが現れた。
それは中川と呼ばれる川を橋で渡った少し後に現れた。彼にはチェーンがかかっていなかった。
「ラッキー!」
しかし、彼は容易には心を開かないのであった・・・。

第七章
我がパートナーは私を試していたのであった。
チェーンの他になんと前に鍵がかかっていたのだ、しかも普通のチャリの反対側に・・・。
私は負けなかった。文章には触れていないが、
壊れかけの自動販売機に今日の怒りのメガドンパンチを叩き込んだ右手の痛みも忘れ、
鍵を曲げることに成功した、彼は心を開いたのだ。
だが初めのほうはまだ少しカタカタと音がして、私は幾度となく、
彼の心を開くためにコミニケーションをとるのであった。

第八章
パートナーも完璧に心を開き、
私は彼と共に”風”になった。
だがそれですむはずもなかった。風となった私はなんと埼玉県にまで来ていたのであった・・・。
しかし、”風”になった私達にはもう恐れるものはなかった。
いや、唯一つあるとすれば交番のおまわりさんくらいであろう。
しかし、心を開いた我がパートナーは”ライトがつく”というすばらしい技で、
私をおまわりさんの魔の手から救ってくれたのであった。

第九章
埼玉県に来てしまった私は流石に動揺した。しかしすぐにその動揺はなくなった。
なぜならば私のテリトリーである草加だったのである。
そこで私は時計を眺め電話ボックスへと走った。すかさず"バイト先”に電話をする。
時間は4時には達していなかったとだけ言っておこう。
お店の混み具合を聞いた後、
「今日の夜、休ませてもらいます。」
仕事の鬼と呼ばれる私の勇気ある決断であった・・・。

第十章
仕事の鬼の勇気ある決断は、ブーイングの末承諾された。
心ウキウキ足取り軽くチャリで走っているとなんと不幸にも再び迷子になってしまった。
途中いい気になって自動販売機でジュースを買い、のんびりしていた時に方向感覚が麻痺したらしい・・・。
ここに来て自動販売機の反撃を食らってしまうとは・・・。恐るべし自動販売機。

第十一章
自動販売機の反撃を喰らった私だが
”災い転じて福となす”
な・なんと家に帰れる大通りを発見してしまった。
私はその大通り沿って地元の駅”梅島”にたどり着いた。
我がパートナーに
”感謝と最大の挨拶”
をして、私は駅から家へと歩いていくのであった・・・。

終章
家にたどり着き、ふと時計を見ると5時になっていなかった。
疲れきった足取りでベットにまで行き、
「今日は、見附のバイトは15時からか・・・。」
仕事の鬼に2つのキャンセルは許されなかった。
目覚ましを12時にセットし、しばしの休息を楽しむのであった・・・。

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