夏の掛け軸

 

 

 

江南、すなわち長江下流は東方文明揺籃の地である。五千年前、ここに良渚文明が栄えた頃行き来したであろう帆掛け船が、今なお遠く河と海と見分けの付かぬ幽かな靄に現れては消える。幾多の王朝、民族が栄えては滅んだが、彼らは皆等しくこの江南の風と松を愛で、その文化の粋を伝えたのであった。

 
 
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