(小冊子 第13号 −1999年6月−掲載)
小児、特に0から3歳ぐらいまでの乳幼児は、飲食物と他の物の区別が十分にできないために、何でもかまわず口に入れてしまうことがあります。そのため、家庭内の用品で誤飲事故(中毒)を起こす危険性が少なくありません。このような小児の事故を防ぐには、家庭内を整理整頓して、小児の誤飲事故の原因となりやすい煙草、医薬品、殺虫剤、洗剤、灯油、ボタン型電池などの保管には、十分に注意しましょう。
しかし、もし万が一、誤飲事故が起きてしまったならば、下表に示した手当てを行い、必要により、病院へ受診して下さい。受診の際には、何時、何を、どのくらいの量、誤飲したかをはっきりと伝えてください(誤飲した物、空容器などがあれば必ず持参して下さい)。
| 種 類 | 量 | 手当ての方法 |
|---|---|---|
| 煙 草 | なめた | 4時間程度様子をみて、元気がなければ病院へ |
| 食べた | 口の中を洗い、病院へ(何も飲ませない) | |
| 煙草の吸い殻の溶けた水 | 飲んだ | 直ぐに病院へ(何も飲ませない) |
| 医薬品 | 飲んだ | 病院へ |
| 殺虫剤(樟脳) | なめた | 口の中を洗い、水を飲ませ様子をみる (吐かせてはダメ、2時間まで牛乳はダメ) |
| 食べた | 直ぐに病院へ (吐かせてはだめ、牛乳はダメ) | |
| 殺虫剤 (パラジクロロベンゼン) |
なめた | 特に心配なし(2時間まで牛乳はダメ) |
| 食べた | 水を飲ませ、病院へ(牛乳はダメ) | |
| 合成洗剤 | なめた | 水または牛乳を飲ませ、様子をみる |
| 飲んだ | 病院へ | |
| 漂白剤、カビ取り剤 | なめた | 水または牛乳を飲ませ、病院へ (吐かせてはダメ) |
| 灯 油 | 口にいれた | 直ぐに病院へ(何も飲ませない、吐かせてはダメ) |
| ポタン型電池 | 飲んだ | 直ぐに病院へ |
| 乾燥剤、マッチ、 石鹸、粘土 | 口に入れた | 口の中を洗い、様子をみる |
| 絵の具、クレヨン、 蚊取りマット | 口に入れた | 口の中を洗い、様子をみる |
(北里大学病院中毒センター資料を一部改変)
小児の誤飲事故の殆どは、周囲の大人が十分に注意することにより防止することが可能です。くれぐれも家庭内の整理整頓を心掛け、事故防止に努めて下さい。