トライデント・プラウシェズ
報道説明 01年10月3日
本日、二人の反トライデント活動家の公判でマンチェスター刑事裁判所は、軍事専門家の証人による核戦争の性質と可能性についての恐るべき証言を得た。
1999年2月1日、被告人レイチェル・ウィナム及びロージー・ジェイムスは、トライデント型核兵器搭載潜水艦である英国艦ヴェンジャンス号に泳ぎ着き、乗り込んで、そのままバロー・イン・ファーネスに入港した。二人は船体に旗を掲げ、スローガンを書き込み、展望塔にあるテスト装置を壊した。
本日の午前中、軍事専門家である証人、ブラッドフォード大学のポール・ロジャース教授は、核時代の危険性につきぞっとさせられる証言をした。冷戦終結後、全面的核戦争の恐れは薄らいだが、他方、なお100万人もの死をもたらす「限定的」核攻撃の機会は実際に増大した。NATOはいつでも対応できるような核戦争計画を有しており、NATOの「戦争ゲーム」には1995年中東危機に備えたシナリオが含まれていた。これは、戦略家の予想に反して、米軍への生物兵器による攻撃に対応してバクダッドに核攻撃を加えるというものであった。ロジャース教授はまた、9月11日のマンハッタンでぶつかった航空機の燃料と崩壊するコンクリートの爆発力が650トンの高度の爆発物にほぼ等しいと見積もった。彼は、トライデント型潜水艦に搭載される核弾頭48基のそれぞれが、実効上、10万トンの高度爆発物を搭載することに等しいと指摘した。
最終論告に際して検察官デニス・ワトソンは、女性たちがその信念に忠実であったことは認めるが、トライデントの危険性に関するその見解が彼女たちに法を破る権利を与えるわけではない、とした。車は大方の意見によれば厄介で危険なものだが、そのことはしかし、人々に進んで車を破壊してよいとする権利を与えるものではない、と。ロージーの弁護士マルゲリート・ラッセルは、核兵器の危険性について為された証言を考慮するよう陪審に要請した。この女性らは、危険がいつでも起こりかねないという意味で切迫していることに対応して行動したのである。彼女たちの行為は短慮に出た攻撃ではなく、勇敢で考え抜かれたものであった、と。
レイチェルは、アメリカがイギリスの黙認を得て、その短期及び長期の効果を充分認識した上でヒロシマとナガサキに原爆を投下したという経緯を法廷で語った。爆弾そのものの名前と著しく増したその破壊力とを別とすれば、その後も事態は何ら変らなかった、と。
あと裁判官の要約だけを残して、評決は明日になるであろう。
(真鍋訳)