パリ散策3
<パリ散策3>

 
  宮殿を堪能したあと、私は駅周辺を少しブラブラした。テレホンカードが欲しいと思っていたので、近く
 のお店に入った。日本でもそうだが、首都というのは比較的英語が通じやすい。が、少し離れると、話
 せる人が全然いなくなってしまったりする。私は一応それを考え、頭の中で何度もフランス語で「テレ
 ホンカードを下さい」と復唱した。なんだかもう「初めてのおつかい」の気分である。
  そして店員のおばさんにそれを伝えると、彼女はニッコリ笑ってテレホンカードを出してくれた。フラ
 ンスのテレホンカードと言うのは、日本のように薄くなく、かなりしっかりしたもの。でも、私はいまいち
 よくわかっていなく、このカードで何分話せるのかということすら理解していなかった。結局、そのカード
 は、この先たった1度しか活躍しないのだが・・・(笑)

  そして私は駅に行き、パリへと戻った。パリに着き、そのままリュクサンブール公園へと向かう。この
 公園は約25haに及ぶ、パリで最も美しいとされている公園である。フランス式庭園とイギリス式庭園が
 織りなす緑の空間は、庭を持たないパリ市民の最高の安らぎの場となっているらしい。それは確かに
 頷ける。素晴らしく綺麗で、とっても居心地がよかった。
  元々は園内に立つリュクサンブール宮殿の前庭として、17世紀にアンリ4世の妃マリー・ド・メディシス
 が造らせたものである。ルーブル宮が気に入らなかった彼女は、王の死後、ここに故郷イタリアの様式を
 持つ宮殿を建築し、移り住んだと言われている。革命下には刑務所となり、ダントンなどの政治家を処刑
 台に送ったが、その後は議会や裁判所が置かれた。19世紀には建物の増改築が行われて、現在では
 元老院が入る国会議事堂となっている。
  園内には様々なモニュメントもあり、非常に芸術性の高い公園である。それなのに、私はあまりの暑さ
 に入り口でアイスを買い、イスに座ってのんびりしていた。帰りは園内をきちんと散策し、「メディシスの
 泉」や「ジョルジュ・サンド像」もしっかりと拝見してきた。

  公園を後にして、私はずっと古着を買いたいと思っていたので、とりあえずそれが売っていると言うバス
 ティーユ広場付近へ向かった。その途中、有名なサン・ジェルマン・デ・プレ教会の前を通った。ロマネス
 ク様式で穏やかな佇まいだが、私には「街中に突然どっしりと建っている教会だなぁ」という、あほ丸出し
 の感想しかなかった。中に入れば、また違かったのかもしれないが、この時はこうとしか思えなかったの
 だから仕方ない。

  私はそのまま地下鉄で、バスティーユに向かった。が、気に入る古着が何もなかったので、次の目的
 地であるモントレイユへ。
  このモントレイユという場所へは、バスティーユから地下鉄を乗り継いでPorte de Montreuil駅で下車。
 どの店もカラフルなパラソルを開いていて、アクセサリー、陶器、めがねなど、1店でたくさんのものを
 扱っている。一見、ガラクタがごちゃごちゃしているように見えるけれど、そのごちゃごちゃさが、また良い
 のである。掘り出し物を探そうと、思わず躍起になってしまう。
  私は地下鉄の階段をのぼったところにあった古着屋に入った。そこには、ものすごい数の服があり、中
 には「これはいつの時代の服なんだ?」と思えるようなものもあった。まさにオスカルや摩利が着そうな、
 レースをふんだんに使ったものもかなりあった。
  私はコートを買おうと思い、結構長い時間選んでいた。選んでいる最中、店員のおじさんやお兄さんが、
 何度か話しかけてきた。何だか知らないが、手の甲にキスまでされた。なぜ? 気に入ったのが2着あり
 「旅も始まったばかりだし、重いよなぁ」と思いつつも、日本では絶対こんな値段で買えないと思い直し、
 覚悟を決めてどっちも買うことに。私はコートを持ってレジに向かった。1着49.5Fと値札にあったので、
 100F出して1Fのお釣り。・・・のはずなのだが、どういうわけか、60Fもお釣りが返ってきた。間違ったの
 かなと思ったが、きちんとレジにも40Fと表示されている。どういうことだかさっぱりわからない。でも、とり
 あえず得したことは確かである。だって、1着20F!!当時の日本円で約500円!!かなりかなり、お得
 である。店員がキスしてきたことは、これでよしとしよう。貧乏旅行者には、とっても助かりますもの♪
  私はルンルン気分でお店を後にし、ホテルへ戻ったのであった。 モザイク付き純。持っているのは購入したコート

  今日でこのホテルともお別れ。ここのホテルのおばさん、お姉
 さん、お兄さんは、本当にみんな優しくていい人達だった。この
 ホテルは、トイレとバスは部屋を出て別の階に行かなくてはなら
 なかったのだが、この不便さも旅ならではでよかった。私はこう
 いうのが平気な人間なので、苦にならなかった。まぁ、嫌な人間
 は、こういう旅自体をしないと思うが。
  そして、パリとも今日でお別れ。パリにいたのなんてたった3日
 だったのに、何だかとっても切なく寂しい気がした。
  そう思う反面、いよいよ地方へと出発するいう期待もあった。
 明日はTGVに乗って、西の最大都市ナントへ!!


今日の出費: ヴェルサイユ往復料金  29F
          テレカルト          40.6F
         フィルム            55F
         食料             24.2F
         古着コート2着       40F
                   合計 188.8F
 


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