糖尿病と歯周病の関係

こんな症状は ありませんか?
  • お口の乾きが気になり話しづらい。
  • 唾液が粘つき、泡立つ。
  • 水やお茶がないと食事がしづらい。
  • 唇にひび割れができやすい。

患者 800〜1000万人 4人に1人が該当します。
そのうち10人がシェーグレン症候群患者さんです。

口腔乾燥症とは…
本来は唾液分泌の減少によって起こる口腔乾燥状態を表す症状名です。
厳密にいうと、口腔乾燥症と唾液減少症は別の疾患になります。

口腔乾燥症…自覚症状に口渇感がある。
唾液減少症…唾液量の低下を示す場合。
・・・・・併発する事もあります。

口呼吸による口腔粘膜の水分が蒸発してしまい引き起こる事もあります。

症状

お口
  • 唾液量の減少
  • 唇の乾燥、ひび割れ
  • 舌の痛み、灼熱感 
  • むし歯になりやすい
  • お口の乾燥
  • 会話がしにくい
  • 口臭
  • 唾液の泡立ち、粘つき
  • 口角炎・アフタがなおりにくい
  • 食事が食べづらい、
    食べ物が飲み込みにくい
  • 味覚の減退、味覚がなくなる
  • 入れ歯の違和感や不適合、痛み
  • カンジダ症等の2次感染にかかりやすい

全身
  • …乾燥、嗅声、持続性の乾いた咳、ひりひり感
  • …乾燥、嗅覚減退
  • …乾燥(ドライアイ)、灼熱感、痒み、砂が入ったような感覚
       まぶたが互いに張り付いたような感覚、かすみ目、光感受性
  • …乾燥、血管炎
  • 関節…関節炎、疼痛、腫脹、硬直
  • 消化管…便秘症
  • その他…全身の倦怠感、虚弱、疼痛、体重減少、
    精神虚弱などがあります

 

原因
  1. 唾液のでる腺に原因があるもの
    加齢によって唾液のでる腺が萎縮した場合
    癌の放射線治療の副作用によって唾液腺が萎縮した場合
    シェーグレン症候群   HIV感染  外傷

  2. 神経に原因があるもの
    顔面、舌咽神経の傷害  自律神経、中枢神経系の障害
    咀嚼(噛むこと)障害または機能の低下
    精神緊張    脳腫瘍  外傷

  3. 全身性または代謝性に原因があるもの
    脱水症(水分の摂取不足、過剰な発汗、出血、嘔吐、下痢など)
    熱性疾患   糖尿病    バセドウ病

  4. 薬物に原因があるもの…現在600剤以上がしられています。
    抗うつ剤向精神薬抗不安薬筋弛緩薬
    抗てんかん薬抗パーキンソン病薬 抗不整脈薬
    降圧薬利尿薬抗潰瘍薬抗コリン薬鎮痙薬制嘔吐剤
    気管支拡張剤鎮咳剤抗ヒスタミン鎮痛、抗炎症薬催眠鎮痛剤
    消化性潰瘍用剤抗痙攣剤止瀉薬鎮暈剤血管拡張薬
    X線造影剤抗悪性腫瘍薬 
    ※降圧剤・抗うつ剤には唾液分泌を抑制しない、あるいは増加させるものもあります。

診査・診断

臨床的診断基準

主観的

  • 乾燥感があるか?
  • 乾燥した食物の嚥下が困難か?
  • 夜間に水分補給をするか?

客観的

  • 口腔粘膜の赤み、痛み、灼熱感、
    薄くなっている
  • 唾液が発見できない
  • 唾液の粘つき
  • しゃべりにくい
  • 飲み込みにくい
  • 味覚の変化
  • むし歯の進行
  • 歯周病の発症、悪化
  • 口腔カンジダ症
  • 舌の細胞の萎縮
  • 口角びらん
  • 入れ歯の装着が困難
  • 入れ歯によって潰瘍ができる

診査

  1. 問診
  2. 視診
  3. 触診

検査

 <お口の検査
  唾液の分泌量の測定 ←最初に行なう、最も重要な検査です。
                  ガムを噛んで唾液をだしてもらい測定します。
  唾液の腺の形で機能の異常を検査
 <眼科的検査
  涙の分泌量を測定します。

分類

口腔乾燥症の分類としては、自己免疫疾患になります。
さらにシェーグレン症候群による口腔乾燥症とそうでない、非シェーグレン症候群の口腔乾燥症の2つに大きく分けられます。

シェーグレン症候群 口腔乾燥症の原因の2割を占めます。
一次性シェーグレン症候群
二次性シェーグレン症候群
非シェーグレン症候群 薬物によるもの、全身代謝性疾患、加齢、放射線治療、神経性
原因不明などに分けられます。そのうち、薬物性と神経性で口腔乾燥症の原因の6割を占めます。

シェーグレン症候群とは…?
唾液腺や涙腺などの機能が失われる事によって乾燥を起こす、自己免疫疾患と考えられています。男女を比べると、90%以上が女性となっています。好発年齢の平均は50歳です。
「目の乾燥」 「口の乾燥」 「関節の痛み」を慢性的特徴とします。

分類 一次性 「目の乾燥」 「口の乾燥」 「関節の痛み」の3つうち2つ以上当てはまる場合
二次性 以外に他の自己免疫疾患が合併している場合

治療

原因療法対処療法とに分けて考える事が重要です!!

原因療法

  • 薬剤の変更や減量が望ましいが、これが不可能な場合、唾液分泌を促す漢方薬等を用いた治療を試みる。
  • 飲水制限などで水分が不足している時には水分補給を行なう。
    しかし、慢性的に口腔乾燥を訴える場合には過剰な水分摂取は頻繁の尿意などのために逆効果になる場合もある。

対症療法

  • 口腔粘膜の保湿が重要。
    これまで使用されていた人工唾液は臨床上効果が少ないことが多く、保湿作用のある洗口液などの応用が効果的である。
潤いを高める方法

唾液腺が機能している場合

  • 食事を何回かに分ける。
  • 繊維性の食品を多く摂る。
  • キシリトールガムを噛む。
  • キシリトールガムをなめる。
  • 果物、酸味のある食品の摂取。
  • 唾液分泌促進剤の投与。

唾液腺の機能が欠如している場合

  • 頻繁な水分摂取。
  • 時々、口腔内に水やお茶を
    スプレーする。
  • 刺激性の食物をさける。
    (コーヒー等のカフェインの摂取
    を控える。)
  • 飲酒、喫煙を控える。
  • 部屋が乾燥しないようにする。
  • 人工唾液の投与。

細菌を除去する方法

セルフケア

  • ブラッシングの励行
  • うがいを頻繁に行なう

プロフェッショナルケア

  • 頻繁なお口の中の洗浄
  • 定期的なPMTC(クリーニング)
  • 舌苔(舌の汚れ)の除去
  • 先端の細い専用器具で歯の
    周りのプラークを除去
  • うがい薬の選択と投与
  • 抗菌剤入り薬品の処方