MRIの特殊撮像法:CISS画像の診断における有用性

CISS: Constructive Interference in Steady State


右内頚動脈:正面像                 左内頚動脈:正面像

脳血管撮影像(右内頚動脈:正面像)          脳血管撮影像(左内頚動脈:正面像)


MRAの正面像

MRAの正面像

CISS画像(横断像)       CISS画像(横断像)  
CISS画像(横断像):細くなった内頚動脈が分かります.また「もやもや血管」も認められます.

カテーテルによる脳血管撮影もMRを使った脳血管撮影(MRA)も、ともに血管内の血流を画像にしています.もやもや病では脳血管が細くなり、そのため血流が少なくなりますが、細くなった血管そのもの(血管構造そのもの)の画像化はあまり行われません.脳は髄液という液体が周囲にありますが、血流ではなく脳底部の髄液腔の中を走る脳血管(内頚動脈末端)や「もやもや血管」そのものを高解像度で画像化をする撮像方法がCISS画像です.臨床的には、MRAの方が有用ですが、血管そのもの(外径)は細くならない動脈硬化性の血管の狭窄でなく、もやもや病での脳血管そのものが細くなった状態を画像化して、病態の把握に役立てています.MRAの特性である脳血管の狭窄を強調しすぎること(過大評価)、またもやもや血管を過小評価することを、このCISS画像で補うことが可能です.


参考文献


1.Komiyama M, Ishiguro T, Nishikawa M, et al: Constructive interference in steady state imaging of moyamoya disease. Neurol Med Chir (Tokyo) 42:11-17, 2002 [Abstract]