MR検査について


もやもや病の診断、他の脳血管病変の診断・鑑別のためには、MR検査は不可欠です.では、どの病院で、または、どのMR機器で検査をしたらいいのでしょうか?

2つポイントがあります.ひとつは、MR機器の性能・撮影法です.もうひとつは、その機器から作り出される画像を、読影する医師の能力です.

まず、MR機器の性能・撮影法ですが、日本脳ドック学会のガイドラインを参考のために紹介します.

脳ドックのガイドライン(その一部の抜粋)

MRI

MRI画像は少なくとも10mmかそれより薄いスライスで撮影された、T1強調画像、T2強調画像、ならびにプロトン密度画像またはFLAIR法による画像の鮮明な頭部軸位画像を含む。

MRA

頭蓋内動脈のMRA
未破裂脳動脈瘤の検出のため3D-TOF法による撮像を原則 とする。 画像は、(a)撮像範囲のcollapse画像、 (b)ウイリス輪 前半部の軸位画像、(c)ウイリス輪前半部の冠状断画像、(d) ウイリス輪後半部の冠状断画像、(e)元画像、を作成する。 読影は立体視によって行うことが望ましい。

簡単に言うと、 MRIは、数種類の撮像法を原則にし、横断面を必ず撮影し、MRAも脳の基底部の動脈を多方面からみた画像を必要とするということです.

病院によっては、MRIを一枚だけ撮影する病院がありますが、このような病院は避けるべきです.良心的な病院とは言えません.できれば、1.0テスラまたは1.5テスラの磁場強度をもつ超伝導のMR機器が奨められます.

次に、画像を読む医師の能力ですが、これも重要です.実際に写っていても見落としがあれば診断されません.画像を自分で読影する医師がいいでしょう.他の医師の所見をそのまま読むだけのような病院はやめたほうがいいでしょう.