もやもや病の家族内発生


今でも、よく同じようなメールでの相談を受けます.

「第一子(長男や長女)が、すでにもやもや病と診断されています.第一子が(診断されたときと、同じような症状が弟や妹にみられ、もやもや病か心配です.」

「私、または、配偶者がもやもや病で、治療を受けました.子供には症状はないのですが、同じもやもや病にならないか心配です.または、私と同じような症状が、子供にもみられ、どうすればいいでしょうか?」

「テレビで、もやもや病を紹介していたのですが、その症状が私の(私の子供の)症状によく似ています.どうしたらいいのでしょうか?」

以上のような相談のメールが、よく来ます.もやもや病の家族内発生は、8-10%あることが、よく知られています.つまりお子さんが10人いたら、一人は同じもやもや病になるという頻度です.ですから、これから、お子さんを持とうとしている御夫婦やこれから御結婚を予定されているカップルは、この事実を受けとめる必要があると思います.

また、実際、お子さんが、または自分が、もやもや病かどうかは、検査を受けなければわかりません.比較的、もやもや病に典型的な症状がある場合もあれば、医師でもあまりもやもや病を疑わないような、軽微な症状のこともあり、結局、脳神経外科医、神経内科医、小児(神経科)医を受診してMR検査を受けないとわかりません.別ページにありますが、MR検査は、患者さんに被爆などの合併症・副作用のない安全で、診断能力の高い検査です.近くの病院で、この検査を受ければ、その時点でのもやもや病かどうかは、はっきりします.「その時点では」、というのは、いったんもやもや病ではないと診断されても、その後、(何年かして)もやもや病になる(脳血管に狭窄や閉塞性の変化がくる)場合もあると思います.そのような頻度が、どの程度あるかのデータはありません.

2005.8.7記