もやもや病は治癒しますか?



もやもや病は、原因が現在でも不明な日本に多発する疾患です.いろいろな経過をたどることがあるのですが、軽症の脳虚血発作で発症した場合、血管吻合などの治療の有無にかかわらず、発作の回数が減少し、長い間、脳虚血発作がなく、患者さん自身が、もやもや病が治った(治癒した)と勘違いされている場合があります.

もやもや病の症状が出ないことは、良いことなのですが、この病気は、進行性の疾患であり、その治癒はありません.つまり、この病気と長い人生、上手くつきあっていく必要があるということです.特に、もやもや病の発症が子供のときで、本人はあまり病気のことを理解しておらず、また御両親も長い間、症状が出ないために、治ったと思い込んでいる場合があります.

もやもや病の脳血管の狭窄・閉塞は、必ずしも進行するわけではないですが、多くの場合、ゆっくり進行するか(血管撮影で進行が観察されます)、場合によって進行せず、今のままの狭窄や閉塞の状態でいることがあります.血管吻合の手術をしても、正常の脳血管に戻ることはありません.(もちろん、脳血流は改善されますが).この意味で、もやもや病の患者さんは残念ながら、脳神経外科と縁を切ることはできません.上手く、この病気と付き合う必要があるのと、脳神経外科の主治医とは、長い付き合いになるという自覚が必要だと思います.

子供のころに脳虚血で発症し、長い間症状がなく、大人になって、脳出血の呈することもあり、時々、脳神経外科でのMR検査など非侵襲的な検査を行うことをお勧めします.