もやもや血管について(異常増殖血管?)
もやもや血管は、内頚動脈や中大脳動脈が狭窄・閉塞してくると、足りなくなった脳血流を補う側副血行路として、 既存の脳底部の脳実質内にある細い動脈(穿通枝、通常、100-300ミクロン径)が、拡張して血管撮影でもはっきりと認識できるようになってくるもので、その血管撮影上の姿が 「タバコの煙」に似ているため「もやもや病」と呼ばれています.
このもやもやした血管は、異常血管が増殖してくるのではなく、本来、正常に存在する穿通枝が、太くなり不足する血流 を、補っているように考えられています.つまり、腫瘍などで栄養血管が増殖してくるのとは、まったく異なると考えられています.このもやもや血管に負担がかかり過ぎると、 破綻して脳出血を起こすように考えられています.
子供のもやもや病では、もやもや血管が多く認められ、大人のもやもや病では、あまりこのもやもや血管は発達してはいません.理由は、はっきりしませんが、血流が足りないと いう周囲の環境に、子供のほうが適応性(可塑性)が高いためと考えられています.
![]()
拡張した穿通枝(もやもや血管)