日本のもやもや病患者さんの数
日本のもやもや病の患者数についての報告は、毎年、厚生労働省の研究班で調査・報告が行われています.大きな疫学的調査報告は、1984年、1990年、1994年に行われており、1994年の報告をWakaiらの論文から拾ってみます.
全国の脳神経外科、神経内科、小児科を対象としたアンケート形式でのデータ集計です.もやもや病の確診例と疑診例を対象としています.
まとめ:日本で1994年に治療されたもやもや病の患者数は3900人と推定される.(95%の信頼域で3500-4400人).人口10万人に対して、患者数は3.16人で、年間の新たな患者数は、0.35人と推定される.女性の方が多くその比率は、1.8倍であった.その年齢分布には、2峰性であり10-14歳と小さな山が40歳代であった.発症の年齢は、10歳以下が47.8%であり、一部は25-49歳で発症していた.家族歴(家族にもう一人以上の患者さんがいる)は10%にあった.約75%の患者さんが治療前であっても日常生活はほぼ正常におくれていた.
解説:1994年の時点でもやもや病の患者さんの数は3900人(3500-4400人)と推定され、死亡率は、1.3%ぐらいとされるため、年間に400人程度の新たな患者さんが出るということになります.厚生労働省の難病についてのホームページからのデータで1994年の「もやもや病の特定疾患医療受給者証交付件数」は、5227件、1年間の増加は545件でした.もやもや病の患者さんの全員が受給証を交付されているとは言えませんが,患者数3900人の推定と特定疾患の医療受給者の数,5227人の差は、何故出るかはよく分かりませんが、恐らく、もやもや病(確診例+疑診例)以外の類似疾患が1000件以上も含まれていると思います. 2000年で考えると400 人(年間の増加人数)x 6 (年数1995-2000) = 2400人で、もやもや病患者さんの数は6300人ぐらいと推定されます.しかし、2000年の特定疾患の医療受給者の数は,8240件ありました.この差が、2000人ぐらいになっています.
もやもや病の患者さんの数を、疫学統計から見ると、2000年では、6300人ぐらい、特定疾患の医療受給者の数から見ると、8240人ということになります.