もやもや病の謎




今でも、残念ながら原因は不明のこの病気ですが、不思議なことがたくさんあります.そんな不思議な点・不明な点を、箇条書きにしてみました.

  • 内頚動脈の頭蓋内部が選択的に狭窄・閉塞する.
  • 病変が左右対称に起こる.
  • 小脳や脊髄の血管は、狭窄・閉塞しない.
  • もやもや血管は、子供に良く発達しているが、大人ではそうでもない.
  • 脳硬膜に自然と血管吻合が形成され場合と、そうでない場合がある.
  • 同じ血管構造なのに、子供は虚血で、大人は出血で発症することが多い.
  • 虚血発作で始まる子供の年齢もまちまちである.
  • 虚血発症でも、一時期を過ぎると、発作の頻度が少なくなることが多い.
  • 日本人に多い.
  • 虚血発作が両側同時に起こることがある.
  • 虚血発作時に、実際に脳に何が起こっているか?低潅流なのか?血栓形成なのか?
  • てんかん・けいれんは、虚血発作と断定できるのか?
  • てんかん・けいれんに、普通のけいれん止めが有効なのか?必要なのか?
  • 頭痛の原因は虚血なのか?
  • もやもや血管にできる動脈瘤は、正常な壁構造がない仮性動脈瘤か?
  • 大人のもやもや病は、子供のもやもや病が症状を出さずにきたものかどうか?
  • 動脈瘤を除き、脳出血を起こす血管構築は何か?
  • アスピリンが有効なのか?
  • 妊娠が、虚血・出血発作のリスクを上げるか?
  • 運動が、虚血・出血発作のリスクを上げるか?


「不思議だ.」と医師が断言してしてしまうと、医学知識の十分でない一般の方は、どう反応していいか分からないと思います.しかし、これが現状です.

私は、常々、上記のようなことが、なぜ起こるのだろうかと考えているわけですが、答えは残念ながら今のところありません.