書籍


・200CD 吹奏楽 名曲・名演 魅惑のブラバン
 磯田 健一郎 編
 立風書房の200CDシリーズは様々なジャンルでのCD推薦書を出している。これはその中の吹奏楽編。「音楽史的に重要な曲」、「戦後アメリカの吹奏楽曲」、「戦後ヨーロッパの吹奏楽曲」、「日本の吹奏楽曲」、「演奏団体(ソリスト)別」という五つの視点によって書かれている。
 取り上げている作曲家にはいわゆる「吹奏楽作家」と「ノンバンド作家」の区別は全くなく、対等に扱っている。それだけではなく、教育目的に書かれた作品とそうではない作品も同列で紹介している。これはよいことでもあるのだが、全く吹奏楽に関して知識のない人には少々案内として不安が残るかもしれない。どちらかといえば、吹奏楽関係者がより知識を広げるための本と考えた方がよいかもしれない。紹介文の文体や紹介の仕方などにもそういう姿勢がチラホラ見える。
 このサイトでのCD紹介は、基本的にこの本の補足という形をとりたい。


・200CD 管楽器の名曲・名盤
 200CD 管楽器の名曲・名盤 編纂委員会 編
 前掲の「吹奏楽の〜」の紹介が吹奏楽知識の深化が目的であるなら、こちらは吹奏楽といわゆるクラシックの人達との橋渡しをする役割を期待できるだろう。こちらの視点は「コンチェルト編」、「楽器別ソロ&アンサンブル編」、「アンサンブル編」、「オーケストラの中の管楽器編」、「吹奏楽編」の五つ。時代的にもバロックから現代まで幅広い。なお、編者は小沼純一・木幡一誠・磯田健一郎・国塩哲紀などの各氏。
 これから吹奏楽を聴こう、という「クラシックファン」には前掲書よりもまずこちらをお勧めしたい。そして、吹奏楽以外のクラシック作品を聴いたことがない吹奏楽人は、この本からまずは自分の楽器に関することから知識を広げていってほしい。


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