CD・海外作品・吹奏楽作品集・オムニバス
| フランク・ベンクリシュト氏のミネソタ大での業績を記念し、その追悼として作製された盤らしいのですが、氏の作品は入っていません。ただ、収録された作品の作曲者らは、Zdechlik以外はかなりのキャリアの持ち主のようです。曲目については、http://www.composersforum.org/noframe/innova/umn.html、をご覧下さい。 とりわけ注目されるのは、Urban Requiem, for Four Sax. and Wind Orch./Michael Colgrass という28分を越える大作です。バッハの引用が目立ちますが、ジャズの語法を用いた幻想的な面白い作品です。特に、サックスの壮絶な掛け合いが聞き所。また、この盤のタイトルにもなっている「Blue Dawn into White Heat」は、アメリカ音楽界の大御所的存在であるGunther Schullerが、高校バンドの委嘱で書いたモダンジャズの作品。ジャズ研究の世界的権威でもある作曲者の面目躍如というべきか、なかなか妖艶な大人のジャズを聞かせてくれます。他は、Dreadnought/Jeffrey Brooksが、Micheal Daughertyの「デジ」と「ビッザロ」を掛け合わせたような、とても個性的な音色だという印象を受けました。 Elliott Schwartzの3作品は、現代的なインパクトは少し乏しいものの、「Chiaroscuro: ZebraVariations」は、随所に面白い仕掛けが施されています。Steven Stuckyは、何度かピューリッツアー賞候補になっている人なんですが、エサ=ペッカ・サロネンの薦めで書かれた「Music for the Funeral of Queen Mary」は、まるで陰鬱なバロック音楽みたいで、才能の輝きが見いだせなかった。 他の作品は、保守的で面白味が少ないという印象です。 演奏、録音ともまずまずというところでしょうか。ライナーも、曲の説明を作曲者自身が解説していて、作曲者のプロフィール(写真付き)も充実してます。 (S.O.さんによる) |
| Symphony for Winds(1989) | Donald Erb | |
| Cortege; Dirge Canons(1975) | Sydney Hodkinson | |
| Music for Eighteen Winds(1985) | John Harbison | |
| Lullaby(1985) | Leslie Bassett | |
| On Winged Flight(Divertiment for Band)(1989) | Gunther Schuller | |
| いずれも現在でも活躍中の実力派作曲家で、特にバセット、ハービソン、シュラーは、ピューリッアー賞受賞の作曲家です。 なかでも、アープの作品に注目です。3楽章で11:36という短い「交響曲」ながら、全編にわたり素晴らしい緊張感を持続させている作品です。トーンクラスターが用いられたり、特殊楽器(ハーモニカ、ワイングラス、.....)や様々なミュートが用いられています。親しみやすさは皆無ですが、圧倒的な迫力はさすがというほかありません。 他は、シュラーの作品が印象に残っています。米空軍バンドの委嘱であり、そのためチェロ3本を加えた編成となっています。5曲からなる組曲形式のディベルティメントということで、幾分彼特有の厳しさが緩和され、比較的耳障りが良いです。アイブス、Europe(エウロペ?)、フィルモアへの敬意を表現したという終楽章の「パロディ」が、この作曲家の意外な一面を垣間みせて、笑わせてくれます。 演奏・録音ともMark盤とは思えないほど立派で、お薦めのディスクです。 (S.O.さんによる) |
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