付録:各国の特殊な舞台配置の例


 いくつかの国の楽団の配置例を示しておきます。いささか特殊な編成を持っている楽団が、どのような並びをとっていたのか。それを参考にすることで、色々な配置の可能性を探ってみてください。


<イーストマン・ウインドアンサンブルの配置例>

Percussion
Euph
 
Euph
   
Tuba
 
Tuba
 
 
 
2nd Cor
 
2nd Cor
 
1st Cor
 
1st Cor
 
Trp
 
Trp
 
1st Trb
 
1st Trb
 
2nd Trb
 
3rd Trb
  
St.Bass
 

3rd Cl
 
3rd Cl
 
2nd Cl
 
2nd Cl
 
A.Sax
 
A.Sax
 
T.Sax
 
Bri.Sax
 
Hrn
 
Hrn
 
Hrn
 
Hrn
 
 
1st Cl
 
1st Cl
 
1st Cl
 
1st Cl
 
Es Cl
  
A.Cl
  
B.Cl
 
Bsn
 
Bsn
 
C.Bsn
 
 
 
Hrp
  
Pic
   
Fl
 
Fl
 
Ob
  
Ob
 
E.Hrn
 
 
Cond.

 フレデリック・フェネルの考案した、イーストマン・ウインドアンサンブルはこのように配置されていました(奏者の場所は、おおよその位置だと考えてください)。
 扇状ではなく、直線的な並びを取っていたのが特徴で、木管が前、金管が後ろで、その間にホルン・サックスがクッションの役割をはたす、という合理的な考え方がされています。



<ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の配置例>

Trb Perc
1st Clarinet Trp Bugle Euph Tuba St.Bas
 Alto  Hrn Sax 2nd Clarinet
 Ob  Solo Cl Bsn
Pic,Fl
Hrp  Cond 


 ギャルドの並びには、クラリネットの位置に特色があります。まるで古典派のころのヴァイオリンの配置の如く、クラリネットが両翼に分かれて存在しています。さらに、中心にソロを置くことによってバンド全体に方向性を持たせやすくしています。



<ワシントン空軍バンドの配置例>

Perc
Tuba Cor , Trp Trb
Cl Hrn Euph
 Ob   E.Horn   B.Cl  Cello
Pic , Fl
Cond


 ワシントン空軍バンドは、チェロを10人ほど含んでいるという独特の編成を持っています。そのチェロをどこにおくか、というのも興味の的です。上の並びを見ると、オーケストラにおけるチェロの位置と同じ場所にあります。 クラリネットを1st Vn、その他木管をVlaのような感じで置いているのでしょうか。 Tubaが通常とは逆サイドに置かれているのも特徴的です。



<ドイツ陸軍軍楽隊(ハンス・フリーゼ指揮:第十一装甲弾兵軍楽隊)の配置例>


Bsn

Bsn

C.Bsn

Tuba

Tuba

Tuba

Tuba

Dr

Dr

Dr

Trb

Trb

Trb

Trb

Trp

Trp

Bell
 
Ob

Hrn

Hrn

Hrn

Hrn

A.Sax

B.Sax

T.Sax

Euph

Euph

Cor

Cor

Cor

Cor

Pic

Es Cl

Cl

Cl

Cl

Cl

Cl

Cl

Cl

Cl

Cl

A.Cl

B.Cl
Cond


 ドイツ軍楽隊の編成は、偏った木管に特徴があります。上の並び図でも、12名のクラリネットに対して1名のピッコロ、となっています。 そのクラリネットを横一列に並べ、アンサンブルの中核を操りやすくしてあるのでしょう。

<参考>
 「吹奏楽ハンドブック」(1965)     管楽研究会 編     音楽之友社




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