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芥川作曲賞 投稿者:いしづか  投稿日: 8月28日(月)12時36分59秒
本選会には私も行きました。

今年は非常にレベルが高かったですね。4曲ともが例年なら受賞していてもおかしくない素晴らしい作品だったと思います。

山口作品は、「だるまさんがころんだ」という題名に由来する(字数を数えてみよ)10連符の「叩き込み」と、その他の静謐な部分との対比が本質的な音楽でしたが、双方の時間的配分は初演場所の長い残響を考慮して決定されているはず。故に、普通の残響しか持たないサントリーホールでの再演では、本来聞こえるべき残響による響きの多様性が欠落していた可能性が考慮されるべきでしょう。この作曲賞は、審査する側が過去に演奏された曲目を発掘して審査のまな板に乗せるという趣向で為されているはずなので、審査の席上でこうした問題点に一言も言及されなかったことには正直疑問を感じざるを得ません。

伊東作品は、私も初演を聴いておりますが、今回は演奏面で格段の進歩があったと思います。初演では、細部の構造を納得できるレベルまでリアリゼーションするにはとても至らず、その欠点を勢いで誤魔化したという感じの演奏でしたが、今回の演奏ではそうした推進力は多少おとなしくなりながらも、細部の表出に関しては素晴らしいレベルに達してました。特に、バンダを含めたトロンボーンの演奏は素晴らしかった(演奏が素晴らしかったのはこの曲に限らないのですけれども)。審査においては、シンセを使った意図が良くわからないなどとコメントされていましたが、あれは本来なら互いに4分音調律をずらせた2台のピアノを使うべきところを、バジェットの問題を考慮して1台をキーボードに置き換えたというのが正直なところでしょう。また、この2台のピアノはチューニングの違った右グループと左グループの差異を強調するために絶対必要なはずで、これの必然性が認められない、という評価は私には納得できませんでした。伊東作品に関して「過剰さ」を云々するのも、明石家さんまの「喋りすぎ」をたしなめるようで、意味が無い事のように思えますがこの点に関しては皆さんいかが思われます?

 以下の感想はそのうち書きます(予定)。

日記 投稿者:NAPP  投稿日: 8月28日(月)02時46分51秒
>S.O.さん
 なるほどX2。もしかしたらLPだったら大学の図書館にあるかもしれませんので、学校が始まったら探してみたいと思います(現在は休館中)。
 それにしてもNAXOSは他にもイギリスシリーズ(ご当地だから当然か)など、独自のレコーディング計画が面白いですね。そしてあの値段(喜)。これからも色々な方向に挑戦してもらいたい。
 やっぱり他の国の人達から見ても、短期間のうちに一気に導入した日本の西洋音楽黎明期(あんまり適切な言葉ではないかも知れないけど)の作品は独特のものに映って面白いのでしょうかね。
 そういえばN響アワーでは安部幸明「クラリネット五重奏曲」の第三楽章が放送されましたね。

 「ピカタカムイ〜」、やはり聴いてみたいですね。「日本の歩み」はなんだか一大機会音楽みたいだからそこまで興味ないのですが、それでも一度は聴いてみたい。


>谷口さん
 ん、それなら「砧」は民族音楽研究所にあるかもしれない。これもやっぱり探しておきます。



 今日は芥川作曲賞本選会を聴いてきました。
 受賞された望月京先生の「カメラ・ルシダ」も、2−1でもれた伊東乾先生「ダイナモルフィア」もすばらしかったと思います。私は選考討論の前で「この2つのどちらかだろう」と思っていたし、どちらとも決めかねていたので、この2曲で審査員の意見がわれたのは嬉しかった。今年は昨年に比べるとはるかにすばらしい演奏会となっていたと思います。
 他の曲について一口感想(なんだか公開討論がいいところだけを取り上げていたので、ひねくれ者の私は辛口に書いてみます)。

・伊藤弘之先生の「ミラーII」
 辛口、と言ってもその前半の完成度の高さはさすがだと思う。微分音に調律したHrpをPAしていたのはいただけなかったけれど。メタロフォン(微分音階を持ったものがある)の方がよかったような気がしました。あと、曲の終わり方。ちょっと「これでは終われないんでは」という感じがしたのですけど、どうでしょう。でも、よかった。

・山口恭子先生の「だるまさんがころんだ」
 これも実に面白かったです。プログラムノートにも書かれていたけれど、もっと残響の残るホールで聴いてみたかった、というのが率直なところ(ブラスの連符のキレにそれを感じた)。あの楽案からはもっと色々なことができて、結果的にもうちょっと長くできそうな気もするのですが、あんまりやりすぎると冗長になるのかな?昨年だったら受賞したでしょうね。

・法倉雅紀先生の「覊旅の歌」
 まずソリスト3人、とくにVn.の演奏に拍手。すばらしかった。この曲と伊東先生の曲は初演も聴いていたんですけど、オペラシティで初演された伊東先生の曲がホールを替えたことでより分かりやすくなったのに対し、法倉先生のは初演時(中野ゼロホール)に比べて音が潰し合うように聞こえました。全体としてガチャガチャした印象は初演時と変わらず、「どこを聴いたらいいか分からない」というところでしょうか。それが狙い、と言われればそこまでですが、なんとなくすっきりしなかったです。ソリスト3人の曲の流れにおける位置付けもよく分からなかった(役割は分かる)。

 いやぁ、今年は面白かったです。 ところでこの演奏会って、てっきり今年で終わりだと思っていたのですが来年もあるんですか?


 川島素晴先生のCD「Action Music」を購入。気になっていた「演じる音楽をCDで聴くこと」に対する回答もなされていて納得。さっそく唯一未聴だった「フルート協奏曲II」を聴く。もちろん解説のアレを参照しながら。 う〜ん、こんなに面白い音楽があったろうか?頭の中に情景を描きながら楽しく聴けました。 でも、やっぱりナマで実際に演奏に触れることがこの「演じる音楽」を楽しむ、参加することに一番必要なことですね。ちょうど一年前、「Manic-Depressive III」の演奏に接したときのことは一生忘れないでしょう。

 もう一つ。メールで教えていただいた情報により、ジョン・ゾーン「コブラ」のhat ART盤を入手(中古だけど)。とても嬉しいです。


 今日はなんだか幸せな一日だったけど、全くオケを書けなかったことに気づいて一気にブルー。ぷぅ。

どうでもいいことですが 投稿者:谷口昭弘  投稿日: 8月27日(日)23時21分12秒
交響詩曲<砧>(1938)は、山岡重信指揮読売日本交響楽団というのがCDになってました。
Victor VICC-23007.

でも、これはもう廃盤だろうなあ。Naxosのが楽しみです。それって日本だけの発売じゃないですよね?

#宣伝:私のサイトにも掲示板を設けました。遊びに来てください。

http://mailer.fsu.edu/~ataniguc/index-j.html


いろいろ 投稿者:S.O.  投稿日: 8月27日(日)16時12分57秒

>平尾貴四男(交響詩「砧」)
能を題材とした日本的叙情を、小山清茂の土俗的な感じとは異なった洗練された管弦楽法でまとめたという感じですが、実に印象的なんですよ。昔、LPで出ていました。


>尾高尚忠
>(交響詩「芦屋乙女」がよかったなあ)
これも、NHK−FMで聞いたんですが、まさに解説の池辺さんが「ドビュッシーの「ラ・メール(海)」を思い出しました。」といっていたことがあてはまります。そういう管弦楽法に悲劇的な物語をのっけたというところ。池辺さんも「(すばらしさに)びっくりしました。」と。

伊福部門下としては、私、比較的若くして亡くなった山内正という方の「陽旋法による交響曲」(伊福部の作曲技法と團伊玖磨の田園趣味の融合という感じ)というのが大好きです。残念ながら作曲家リストには入っていなかったな。池野成とか真鍋理一郎とか、ほとんど演奏される機会がないですから、楽しみですね。

「ピカタカムイ...」は、随所に大栗らしさというのが感じられますが、作品の性格上、ドラマチックさが作為的に感じられなくもない。若干、伊福部や石井歓の影響も感じられる。
朗読の部分と音楽が交互に入れ替わり立ち代わりするので、ちょっと鬱陶しいけど。でも、悪くないですよ。

re:NAXOS 投稿者:NAPP  投稿日: 8月27日(日)02時54分14秒
>S.O.さん
>呉泰次郎(終戦までに7曲もの交響曲を書いていた人)や大沢寿人、
>宮原禎二、池譲なんて、ふつう知らないよね。

 いやぁ、私も知りません(^^ゞ 名前くらいならなんとか知っていますが、曲を聴いたことがあるかと言われると、いやはや。 それにしてもよく楽譜が手に入ったなぁ。

>平尾貴四男(高校時代に交響詩「砧」にハマった)、尾高尚忠
>(交響詩「芦屋乙女」がよかったなあ)

 この2曲も聴いたことないです(^^ゞ お恥ずかしい。

 個人的に(もし録音されるのであれば)早めに聴いてみたいのが池野成先生の曲。この先生は伊福部門下で、伊福部先生の経歴の際に必ずと言っていいほど「〜〜や池野成などの逸材を育てた」と書かれる人物。伊福部昭にスペインを足したようなヴァイタリティ溢れる曲を創る人らしいですね(蛇足。本人はすごく腰の低い風体のとても紳士的な優しい人物ですが、曲はすんごいの)。私が聴いたことがあるのはTrb群と打楽器群のための「エヴォケーション」と伊福部先生叙勲記念演奏会の例のアレだけなので、ぜひオケ作品も聴いてみたい。
 池野先生は私が入学する前年まで東京音大で教えていらして、私はすれ違い。一度教えてもらいたかった。

 故・黛氏がやられていた番組、あの時間は私は夢の中のことが多いのでほとんど見たことがありません (*_*) 不真面目ですなぁ。ごめんなさい。

 「ピカタカムイ」、聴いてみたいです。大栗とアイヌ、というのがイマイチ想像できないのですが、どんな感じの曲なのでしょうか?

しつこくNAXOS 投稿者:S.O.  投稿日: 8月26日(土)16時22分31秒
それにしても、この企画、80枚ものCDが出るそうですが、作品集が予定されている作曲家がすごいですよね。呉泰次郎(終戦までに7曲もの交響曲を書いていた人)や大沢寿人、宮原禎二、池譲なんて、ふつう知らないよね。いや、この企画に携わっている片山杜秀さんなら知っていて当然なんでしょうけど。

私は、平尾貴四男(高校時代に交響詩「砧」にハマった)、尾高尚忠(交響詩「芦屋乙女」がよかったなあ)なんかとっても楽しみなんですけど。橋本國彦とか菅原明朗とかも。

NHKで、大栗のVn協奏曲が放送されたんですか。知らなかった。私が聞いたのは、黛敏郎がやっていた番組でした。それはそうと、あの番組も、武田鉄也からハネケンさんに変わってずっとよくなりましたよね。というか、武田のときはバカバカしくて見る気もしなかった。

大栗の「ピカタカムイ・・・」はNHK−FMで放送された事がありますよね。録音しています。


re:大栗作品集 投稿者:NAPP  投稿日: 8月26日(土)15時16分55秒
 まさか大栗が第二弾とは。すごいな!ぞくぞくしますね。
 これを機会に大栗再評価が吹奏楽以外でも起きてくれれば言うことなし。 収録曲は「神話」の1977年オケ版が入っているのがすごい驚きですね。代表作のVn協奏曲も嬉しいな。私も以前NHK教育で放送されたのを聴いたことがあるのですが、あのときは途中で電話がかかってきて最後のほうを聴いてない(録画すればよかった)。 こうなると「赤い陣羽織」とかも序曲だけでもいいから聴いてみたいな。あと「管弦楽のための協奏曲」も。
 これで人気がでて吹奏楽作品集もでないかなぁ。有名どころはもういいから、「ピカタカムイとオキクルミ」とか(たしかWindsで映像は出ていたはず。持っていないけど)、「日本の歩み」など合唱付きで20分を超える大曲あたりもぜひ録音してほしい。

 しかし、この人選にはかなりの気合を感じますね。今後が楽しみ。誰にいくのかな?とりあえずは矢代秋雄と山田耕筰が決まっているようですが、安部幸明や清瀬保二(今年は生誕100年なのに)なんかにいくこともありえる?

 明日は芥川作曲賞。今年はすごく楽しみです!!

大栗のヴァイオリン協奏曲 投稿者:阿部達利  投稿日: 8月26日(土)11時26分38秒
> S.O.さん

この記事「グラモフォン・ジャパン」本誌にも載っていました。
楽しみですね。

「ヴァイオリン協奏曲」ですが、全曲がNHK教育で放送されたことがあります。(録画したはずなんだが見つからない .....)
音源は S.O. さんが聞かれたものと同じだと思いますが .....

http://www.wizvax.net/abe/winds/


NAXOSの日本人作品シリーズ 投稿者:S.O.  投稿日: 8月25日(金)10時29分41秒
以前にも話題にしたのですが、このすばらしい企画がいよいよ始まりましたね。
第一弾は、おなじみの外山雄三(ラプソディ)、小山清茂(木挽歌)といった有名曲でお披露目だそうですが、第二弾は、大阪レコーディングで、なんと「大栗裕管弦楽作品集」ですよ。嬉しいですねえ。
詳細は、このURLで
http://www.shincho.net/magazines/gramophone-j/200009/news.html
おなじみの作品の管弦楽版が入ってますね。バイオリン協奏曲は、大フィル(Vn辻久子)の演奏で一部が放送されてたのを聞いたことが有ります。


いろいろ 投稿者:NAPP  投稿日: 8月24日(木)15時25分20秒
>渡部先生
 いえいえ、なかなか興味深いお話、ありがとうございました。
 イーストマンの演奏では聴いたことないです。聴いてみたい。
 そのうち余裕ができたら全音には問い合わせてみることにします。

>いしづかさん
 こちらも貴重な情報、ありがとうございました。
 悲しいことに私の住んでる部屋はどう調整してもラジオの入りが悪いのですが、とにかく聴いてみることにします。
 川島CDはじつに楽しみです。待ち遠しい。


 昨日、三善オペラ「遠い帆」を聴いてきました。
 なんというか、たしかに私が大好きな感じの音楽ではありましたが、なんというか「今までの集大成」という感じで「新しさ」は感じられなかったです。 しかし、これまでの作品で「中断させられた生命」をテーマに作品を創ってきたのところに「運命として受け入れる」というテーマを盛りこんだのはちょっと興味深いです。台本の関係もあるかもしれないけど。
 「いままでのオペラとは違うオペラを」ということだったけど、確かにオペラから距離をおいた反面、別の既存のスタイルに接近する結果となったのは実に残念。オペラは近年やたら「脱オペラ(形式)」を叫んでいるけれど果たしてそれは正しいことなのだろうか・・・・・ オペラの中に多様な細分化をはかる方向にはもっていけないものか。
 終演後に改めて解説を読んでみて「なるほど」と思う部分も多々あったけれど、結局「オペラ」として成功したかはちょっと疑問。おそらく演奏会形式にしてもその魅力はあまり変わらないだろう、という印象。それだけ音楽的な完成度は高かったとも言えるかな(でも集大成)。CDとして発売される、というのもその端的な現れかなぁ。


 演奏会情報(吹奏楽関連)
 〜その3〜
 10月13日の19時15分、および14日の15時からすみだトリフォニーにて新日本フィル、若杉弘でワイルの「小さな三文音楽」が演奏されます。
 他にはワイルの「ソング・ブック」「交響曲2番」が。

 〜その4〜
 11月17日19時よりすみだトリフォニーにて東京吹奏楽団の定期演奏会が。指揮は汐澤安彦とE.ウィテカー。曲はウィテカー「エクアス」(日本初演)、グランダール「Trb協奏曲」など。 汐澤先生に頼んでウィテカーに会わせてもらおうかな。 あ、でも院試の直前だ。

 〜その5〜
 12月16日の16時からと17日の14時からの二日にわたって東京文化会館で「上野の森バンドパーク」が開催されます。これは昨年の「コーラスパーク」の吹奏楽版ですね。参加するバンドは淀工やリベルテ、奏和や神大、埼玉栄に乗泉寺など、他にもそうそうたる顔ぶれですね。でもコンクールで演奏する曲をやるのかな?知らないけど。 ところで、2日とも合唱つきの合同演奏で「木とともに、人とともに」という曲が演奏されます。これは東京文化会館の「上野の森シリーズ」のテーマ曲なのですが、作曲は三善晃先生(初演は合唱と2台ピアノ)。その吹奏楽版ということは、三善先生ひさびさの吹奏楽曲ですね。

NHK 現代の音楽 投稿者:いしづか  投稿日: 8月23日(水)20時28分44秒
に関する話題が出ていたので一つ情報を。

27日の『現代の音楽』では、紀尾井ホールで行なわれている日本の作曲の歴史を辿るシリーズから、『戦後世代の台頭』と題された1夜の模様が放送されます。今回の放送の目玉は、何と言っても、未だCDリリースされていない、武満さんのテープ音楽:『ヴォーカリズム3部作』が流れることでしょう。世界の武満という世間的な評価とは裏腹に、氏の最も重要な創作領域の一つであるテープ音楽には、未だ正当な光が当たっていません。多くの音楽人すらが忘れている日本現代音楽の遺産の一つに触れる良い機会だと思います。

川島作品集は8月25日リリース予定とのことです。レコ芸の広告でCDのジャケットを見たけど、この上なく明解に川島作品のコンセプトを伝えていて素晴らしい。

Long time no see 投稿者:渡部謙一(わたなべ けんいち)  投稿日: 8月23日(水)01時17分53秒
napp様
ハイ、確かに私が翻訳をしているわけですが、残念ながら、とりわけ面白い話しは存じ上げません。ただ、私が知っている限りでは、フェネル・イーストマン・ウィンド・アンサンブルの古い録音のものが抜群です。私自身もイーストマン在学中にウィンド・アンサンブルでやりましたが、アメリカ的強引さは、ロシア音楽の「熱さ」に適合するらしく、非常に面白かった記憶があります。
余談ですがあなシャンドスのCDに入っているショスタコの警察行進曲の楽譜は、全音に頼むと「研究用」として安く貸し出してくれます。おためしあれ。

エーと、何やらグレインジャーの話も出ていましたが、音楽評論家の宮澤純一さんのサイトは皆さん見ましたか?日本におけるグレン・グールドとグレインジャー研究の代表的存在の方です。
それと、確かに「Molly on the Shore」は難しいです。ヤマハ・バンドで私がやった時も苦戦しました。音が欲しい方は応相談!コロニアル・ソングと、マルボロ公爵のファンファーレ(たぶん日本初演)、ストコフスキー版のカントリー・ガーデンズ(たぶんこれも初演)もやっています。メインはショスタコの9番です。

息抜きです。ごめんなさい 投稿者:NAPP  投稿日: 8月22日(火)16時51分20秒
 いまオケを書いてるんですが、大変ですね。10小節書くのに3時間くらいかかる。こんな調子で締め切りに間に合うのか心配です。
 ということで、腕が痛くなってきたので息抜きに書きこみなんぞしてみたりして。

 所用のため外出した折、ちょっとCD屋を覗きました。まだ川島素晴作品集は売ってないみたい。
 クルト・ワイルの二枚組のCDを購入。これには「小さな三文音楽」「Vnと管楽オケのための協奏曲」「ベルリン・レクイエム」とワイルの全(?)吹奏楽(管楽オケ)作品が入っていてかなりお得な感じ。演奏もロンドンシンフォニエッタだから期待できそう。(ドイツ・グラモフォン 459 442-2)

 でも今回話題にしたいのはそれぢゃなくて、他に買ったCDのほう(掲示板にはほとんど書かないけど買うものは吹奏楽関係ではないCDの方が多いんです)。
 実は結構前から探していたテリー・ライリー「The Harp of New Albion」をやっと購入。さっそく食事しながら聴きました。
 この曲は純正律に調律しなおしたピアノのための作品。個人的には排他的な感じがしてあまり好きではないこのシステムですが、とりあえず押さえておきたかったんです。
 それにしても「純正律」っていうと「=濁りが少ない=きれい=いいんぢゃない?」っていう短絡的な考えをする人が結構まわりにいるんです。でもそんな人に限って私が微分音を指定するとイヤそうな顔するんだよなぁ(笑)。みなさんは純正律についてどう思われます?

 明日は三善先生のオペラを聴きにいきます。27日には芥川作曲賞を。いつも思うけど締め切りが近づくと行きたい演奏会が集中するのは何故?(だったら早く書き終われ)
 芥川賞といえばノミネートされている山口恭子先生の「だるまさんがころんだ」。実態は「おバカな大学生」である私はタイトルから連想される曲の内容を友人たちとああだこうだ言って勝手に盛り上がってます(^^ゞ
 我々の出した予測(?)はこう。指揮者が後ろを向いていてオケ団員が各々即興演奏。いきなり指揮者が振りかえり、その瞬間団員は演奏を止めなくてはいけない。止まれなかった団員は退場。以下、誰もいなくなるまで繰り返す・・・・・ あぁ、なんてバカな話をしてるんだろう。山口先生ごめんなさい。
 さて、真相やいかに。楽しみにしています。

 なんだか自己完結の書きこみ、ごめんなさい。

演奏会情報 投稿者:NAPP  投稿日: 8月19日(土)16時55分10秒
 〜その1〜
 8月23日、水曜日の19:00から愛媛県の土居町文化会館ユーホールにおいて、Trp奏者、曾我部清典先生のリサイタルが行われます。
 そこで成本理香作曲「縞枯れの森〜トランペットとウィンド・オーケストラのための」も初演されます。ちなみにバンドは土居中学校吹奏楽部。
 1500円と手頃なお値段で聴けます。ゼフィロスも当然出てきます。
 お近くの方、お薦めですのでぜひ足を運んでみられてはいかが?

 それにしても曾我部先生は田村文生先生などにも吹奏楽伴奏のTrp協奏曲を委嘱するなどしていて、素晴らしい。


〜その2〜
 8月28日、月曜日の19:00からサントリーホールにて井上道義指揮、東京交響楽団の演奏会があります。この演奏会でエドガー・ヴァレーズの吹奏楽(ウインド・アンサンブル)作品「砂漠」が取り上げられます。テープも使用する作品でして、ウインド・アンサンブルを指向される方は必聴の曲です。
 他にツィンマーマンの「一楽章の交響曲」とルトスワフスキの「オーケストラのための協奏曲」も演奏されます。
 私、手に入れようと思えばタダ券が手に入るので、できれば行きたいのですが、ちょっとスケジュール的に難しい・・・・・

res 投稿者:NAPP  投稿日: 8月19日(土)02時16分47秒
 私事のためにレスが遅くなってしまいまして、申し訳ないです m(_ _)m
 ちょっとこれから忙しい時期に入りますので、十一月過ぎくらいまでレスの遅れ、深入りしたコメントの減少などがあるかと思いますが、ご容赦ください(でもアクセスが減るのはいやだなぁ、なんて、虫のいい)。他のサイトへの書きこみを減らしただけではどうも時間が足りなくなってしまって・・・・・

>ちんぴら指揮者さん
 えぇ、分かってますよ! その時の団の状態に応じて成長するのに最適な曲を選んで演奏してらっしゃるんですよね。そこにアレンジものとオリジナルものの垣根はなく。
 オリジナル曲の編成に関しては・・・・・ 作曲者が指定した編成を厳守することが難しいのもアマチュア団体の抱える問題ですね。内容の高度な曲(?)ほど人数指定を守らないと崩壊してしまうものが多いですからね。ここをいかにくぐり抜けるかが、演奏団体はもちろん、これからの作曲家にとっての課題ですね。

>益野さん
 前回に続いて、今度はグレインジャーとプロコの作品からの考察、ありがとうございました!
 ホルスト、ベートーヴェン、グレインジャー、プロコフィエフ。いずれも性格の異なる作曲家ですが、それぞれの作品に共通する点がよく分かりました。
 益野さんが書かれているように、「楽器同士の主従関係が強くない」(楽器の対等性)ということ「音の明確性」を最大限に生かす技法の一つに「対位的である」ことが挙げられると思います。「音が溶けあいにくい」ことを生かした、より多声的な音楽。弦楽器ではできない対位的表現が可能ですね。
 益野さんが一番吹奏楽に遠そうな作曲家、とおっしゃった(笑)ブラームスは8分音符と3連符を組み合せた楽想が知られていますが、弦楽器のみにおけるその手法は必ず音域が被らないように設計されています。しかし、管楽器においてはそうではなかったりする部分もあります。管楽器の対位法、特に対位リズムについて考えるのに面白い材料だと思います。
 私がこうした吹奏楽の可能性の片鱗を感じる曲に、小長谷宗一「風と炎の踊り」があります(あくまでも片鱗。もっと長くすることができたなら構成もなんとかできたろうに)。後半のフーガの部分ですね。残念ながら満足のいく演奏に出会ったことがないのですけれど。

>S.O.さん(益野さんの後半へのレスも含めて・・・・・)
 プロコ、ロシアのお話、ありがとうございました!
 ロジェストベンスキー盤は私も持ってます。確かあれの解説の日本語盤を訳されたのは渡部先生でしたね。なにか面白いお話があったら教えて下さい。 >渡部先生
 恥ずかしながら私はプロコの吹奏楽曲はスパルタキアードとop.99しかないいのです。スパルタキアード(体育会行進曲。この訳はどうなんだろ?)はop.69-1。あとの3曲(抒情的な行進曲、行軍の行進曲、騎兵の行進曲)とセットで「op.69」なのに全部一緒に収録されたディスクがない(少なくとも私は見たことない)のはとても不思議な気がします。


 ということで、今後私は大幅ペースダウンです (;_;)
 なるべくレスはつけるようにしたいと思いますが、サイトの更新はないものと思ってください。ごめんなさい。

 先日「現代作曲家の吹奏楽作品」に追加された作曲家、伊佐治直先生の曲「密室音響劇≪血の婚礼≫」がNHK-FMで放送されるそうですね(吹奏楽ではないですよ)。おそらくみなさんが聴いたことないようなタイプの曲だと思いますので、ぜひ聴いてみてください。ゼフィロス(スライド・トランペットの一種)の音とか、ね。
 ちなみに長い曲ですので2回にわけて放送されるそうです。

9月3日(日) PM6:00ー

「密室音響劇<血の婚礼>」(1)

9月10日(日)PM6:00−
「密室音響劇<血の婚礼>」(2)

 高橋悠治先生の朗読も聞けます。
 9月10日の方には伊佐治先生の合唱曲「フィネガン前夜祭」も放送されるそうです。

(無題) 投稿者:S.O.  投稿日: 8月16日(水)10時14分53秒
益野節、なかなか快調ですね。

プロコのマーチの話しが出たので、それに関連して。
今回、目には留まらなかったのですが、ユタ大学の図書館のHPで検索していると、面白いものを見つけました。
http://www.lib.utah.edu/
のUNIS Catalogに入り、そこの検索ページで、Titleに「Proizvedeniia dlia dukhovogo orkestra」というのをペーストして検索しますと、益野さんも大好きなロシアの作曲家のスコア集が出てきます。ロシア語?なのでよく分からんところもあるのですが、そこには、オリジナルのマーチもいくつか入っています(おそらく、その中の1つは、ロジェストベンスキーのロシア吹奏楽作品集(Chandos盤)に入っているものじゃないかな。)。私も、彼の門下の寺原信夫著の伝記(「剣の舞」?)で、5つほどマーチがあることは知っていたのですが、こんな楽譜があるとは...、驚きました。

ロジェベン氏の盤に入っているマーチは、いきなり響きの悪い和音が聞こえたり、曲のつなぎめが強引だったりして、とても「朝日賞」には入選しそうにないのですが、不思議なくらい強烈に印象に残るんですよね。これが、この作曲家の底力なんでしょうか、やはり百凡のマーチとは一線を画しているような印象を受けます。

こういうのを誰か演奏してくれないかな。

3 快感プロコフィエフ!  投稿者:益野大成  投稿日: 8月16日(水)07時08分48秒
 マーチOp.99は素晴らしい作品だと思います。同じく「スパルタキアード」も。

 プロコフィエフは特に対旋律的な動きを強調しているわけではなく、その意味で、他のクラシック有名作曲家のほとんどと同じく、吹奏楽の色彩対比よりも運動性・各声部の明確さに着目していると思います。キツイこと言えば片肺飛行。しかし、「伴奏とメロディー」の枠内ではあるものの、時にその枠を越えそうになるほど上手い音色扱い。そして運動を扱う感覚がとにかくズバ抜けている。と思うのです。この2曲において、テュッティが意外に少ないことも、彼の優れた設計と吹奏楽に対する理解(偶然彼のスタイルと合っちゃったのかも知れないけど)を物語っていると思います。

 Op.99もスパルタキアードも、最も印象に残るのは中間部です。特にOp.99のクラリネット音型は実にいい。やや弱音で繰り返されるこの音型は微妙に形を変えつつ、快いスピード感とデリカシーを両立させているように思います。夜、大雪原を疾駆する橇の微かな鈴の音。あるいは、滑るように湖を渡るカヌーが割ってゆく薄氷の音。というのがぱっと抱いたイメージでした。この音型が中間の終結において見せるダイナミックな身ごなしは、まさに「見ていて胸が痛むほど鮮烈」で、水鳥が飛び立つ瞬間を捉えたような美しさがあります。私はこの中間部で、木管楽器によるデリケートな(室内楽的な)感性を生かした吹奏楽の可能性を改めて認識しました(それまではホルスト1組“だけ”だったので、益野はこれを可能性と認識できていなかったようです)。

 この2曲の最大の特長は上記のような「スピード」と「清潔さ」に支えられた躍動的叙情だと思います。このマーチで実際に歩けるかどうかは難しいですが、益野の聴いた限りでこれより素晴らしいマーチはない(と断言しちまおう)。

 また、上記の清潔な叙情に見えかくれするメカニックなおもしろさ、ユーモアも風味として見逃せないと思います。演奏は自衛隊のがいいです。ロジェストヴェンスキーの振ったOp.99は厚ぼったくて全然ダメという記憶があります。

 この、子どもたちの軽業を見るような、あるいは清浄でひいやりとした雲と青空を飛翔するような、清潔な運動性は、オケではなかなか出せないんじゃないかと思います。

 ただし、演奏は大変ですよ!

 追伸:私のプロコ(の吹奏楽)に関する望み
     1 大作「戦争の終結に寄せる賛歌」の楽譜が欲しい(音源だけでもいい!)
     2 まだ聴いてない2曲のマーチ(スパルタキアードのシリーズの最終曲と、
       Op.76位の大衆歌曲と一緒になったヤツ)が聴きたい。楽譜も欲しい。

3 彼岸への渡航〜グレインジャー 投稿者:益野大成  投稿日: 8月16日(水)07時04分05秒
 「岸辺のモリー」。最初は単なる民謡編曲にしか聴こえなかった。ただ、中間にあるズアーっと半音階で下りていく音型が印象的で「この部分だけ20世紀人の手になる痕跡があるなあ」などと考えていたものです。それが

 この曲の中に今まで自分が聴いてきた(主にドイツロマン派あたりの)オーケストラ曲と、全く違う“組成”というか、“音組織”があることに気付き始めるや、私は気が狂ったように、この曲を何度も何度も聴き返し始めました(妻に「また聴いてるの?」とイヤな顔までされました)。

 このような曲を演奏する吹奏楽団がやりたい! と思うと同時に「このような曲とは、具体的にどのような曲だ?」という理論化作業が始まりました。(詳しくは私の団のHPに載せた小論「モリーの吹奏楽」をご覧下さい。すいません、宣伝になっちまって)。

 ほぼ全編が対旋律的な動きで覆われているということ(「同時に異なった動きをしている」というのが、最初のイメージでした)。更にスラーとスタカートとの鮮やかな対比(タンギングがあるという事の意味)。打楽器との爽快な同調(スフォルツァンドの魅力)。屈曲の多い旋律線の明快さ。などが当時浮かんだこの曲の特徴的要素でした。吹奏楽曲の標準的な曲の長さはいかにあるべきか? などということに関してまでも、この曲から演繹しようとしました。

 Nappさん御指摘の「低音の身動きの軽快さ」をハッキリ感じたのもこの曲でです。具体的には木管低音にそれを感じました。吹奏楽には第1低音とも呼べる重厚な低音(オケではSt.Bが、吹奏楽ではTubaが主に担当)の他に、機動力ある第2低音みたいな楽器群の愉しみもある、と思ったものです。(吹奏楽の「軽快さ」は、物理的な「速さ」から来るのではなく、体感としての軽快さであり、それは管楽器の音の明快性に由来する。と私は考えていますが、低音に関して言えば、物理的にもSt.Bより早いかもしれないですね)
 また、その他に、この演奏からはサウンドとして、時として猛禽類のような猛々しさを感じました。それまで吹奏楽から不快な迫力(デカイだけ、キンキンした派手派手しさ)は何度も感じたことがありましたが、このような種類の迫力を感じたのは初めてでした(多分に演奏者の手柄だと思いますが)。

 その後、私はこの曲を聴きすぎた後遺症(聴き飽きたともいう)を抱えながらも、それでも今まで3回演奏しております。その難しさも骨身に沁みました。
 元来弦楽のために作られた曲(余事ですが、このことがまた益野にとって難問となった)なので、速度的に管楽器では限界がある。しかし、出来うる限り速く、活発に演奏したい。既発のCDでいえば、私が熱狂したエリックバンクス指揮のイギリス空軍の速さと、最初は「なんじゃあ?」とムッとしたほど合奏コントロールが利いていない(しかも遅い)フェネル指揮の佼成のカラフルさ(ここのガチャガチャ具合が実にイイ。間違っても溶け合って混濁などしない)の両面を兼ね備えた演奏が望みです。

 最後に。
 今年の佼成の北海道ツアーで、「モリー」はアンコールに使われておりました(私が聴いたのは深川公演)。その感想は「そこでヨタったり、セクションの速度が合わなくなったりはうちのバンドでも発生した症状だ。何でアマチュアと同じレベルのミスが未解決なわけ?(個々の音は圧倒的に佼成が良いのはもちろんですが)」というものでした。ガッカリしました。まだまだです(可能性大でもある)。

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