益野大成

モリーの吹奏楽
考えの概略 [本論]その1 その2 その3

 この『考えの概略』では、私の吹奏楽に関する考えの結論的な部分を書きたいと思います。さらに詳細を知りたいと思われる方は。ご面倒でも吹奏楽小論として書いた『モリーの吹奏楽』(1〜3)の方をお読みください。

考えの概略

 前提となる「吹奏楽」とは何か

 とりあえず管打合奏(管には木管を含む)と考えていますが、あまり定型的でキッチリしたモデルをはじめからは想定していません


 吹奏楽の特長
 吹奏楽の特長
     「音の明快さ(線描の明快さ)、軽快さ(時に風情がない)」
       ・・・これはよく指摘される点ですね
     「異楽器が同時に異なった動きをすることに適している(各楽器の対等性が高い)」
       ・・・これは指摘が少ないと思います

 吹奏楽の弱点
 吹奏楽の弱点
    ・テュッティになると音が混濁しやすい(殺伐、秩序に乏しい)、ダンゴになる
    ・主従的な役割分担がやりにくい(互いに音が邪魔し合う)

 私の目指す吹奏楽の形態

 私の目指す吹奏楽の形態
    ・木管合奏主体のウィンドアンサンブル(25〜35人くらい?)
      理由:音の混濁を避けるために少人数化する。各楽器の対等性を
          高めるために少人数化する、

※中心的な楽器群を作らない(例えばクラリネット属、サックス属の肥大を極力抑える)ことは、この構想を実行する上で大変重要である。

※この他に有力な案として、「ある楽器属を肥大化させてオケの弦楽合奏の役割を負わす」というプランがあります。この形だと、恐らく聴取感がかなり安定したものになるのではないかと予想します(特にテュッティの聴取感)。しかし、この形を私は採りませんでした。理由は、第一にこの形だと、私が吹奏楽の特長として上に挙げた「異楽器が同時に異なった動きをすることに適している(各楽器の対等性が高い)」が損なわれるおそれがあること。第二にこの形はオーケストラの形態と原理的に同じものであり(オケの弦楽器を他の楽器に置き換えたにすぎない)、その意味ではオケと真っ向から勝負することになるのですが、やはりオケの方が優れているという結論になりやすいだろうと考えたからです。

 私の好ましいと思う吹奏楽曲のタイプ(イメージ的に)

 私の好ましいと思う吹奏楽曲のタイプ(イメージ的に)
    ・軽快な舞曲
    ・対旋律や装飾性に富んだ曲
    ・コントラストに富んだ曲、音の衝突がカラフルな曲、音色を重視した曲
    ・リズムや描線の明快さが必要な曲
    ・キラキラガチャガチャとした曲、晦渋でない曲、いい意味でパッと見のよい曲
    ・テュッティが少なく、金管が他楽器を制圧しない曲
    ・多種の楽器があることを生かす曲
    ・原則的に長大でない曲
    ・いい意味で「浅い曲」、パッと分かる色彩・メロディー・リズムの楽しさ
     
 ※以上のことに私個人の指向も加えると、民族的な曲に興味があります。
   まずはホルスト、グレインジャー



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