NAPPの資料 その2
現代に至るまでのピアノ曲


 これは、私が引越しをするときに荷物の整理をしていた際に発掘した、もはやボロボロとなったプリントをそのまま転載したものです。内容の保存のために、私個人の目的の為に作られたページですので、あまり参考にならないかと思います。
 そもそもこの資料は私が作成したものではなく、私の同級生の作曲の学生の友人が作成したものです。 よって、無断転載を禁じます。

戻る



 現代ピアノ曲を作成するにあたって、最低限聴いておくべきピアノ曲を挙げる。


〇パーカッシブな要素をもつもの
バルトーク    「アレグロ・バルバロ」         (1910)
          「ソナタ」                 (1926)
          2つの「協奏曲」            (1926,31) 
プロコフィエフ  「サルカスム」              (1914)
          「協奏曲第3番」             (1917)
ヒンデミット   組曲「1922年」
ジョリヴェ    「協奏曲」                 (1950)

〇新しいイディオム(ミュージックセリエル)への模索
シェーンベルク  「6つの小品」             (1911)
           「5つの小曲」             (1923)
メシアン      「音価とリズムのモード」       (1949)

〇20世紀の新しいピアノ演奏技法
ヒンデミット    「ルードゥス・トナーリス」       (1942)
ショスタコーヴィチ 「24のプレリュードとフーガ」    (1951)
バルトーク    「ミクロコスモス」            (1926−37)

〇ジャズの語法によるピアノ曲
ストラヴィンスキー 「ピアノ・ラグ・ミュージック」     (1920)
オネゲル      「ピアノ小協奏曲」           (1924)
ガーシュウィン   「ラプソディー・イン・ブルー」     (1924)
           「へ調の協奏曲」            (1925)
アイネム      「四つの小曲」             (1943)

〇従来のピアニスティックな技巧の上に立ちながら、そこに多少なりとも折衷的なやり方で現代感覚を織りこんでいるもの
ミヨー        「春」                   (1920)
           「ピアノ協奏曲第1番」         (1934)
プーランク     「オーバード」              (1929)
           「アンプロヴィザシオン」        (1930)
           「ピアノ協奏曲」             (1950)
フランセ      「小協奏曲」               (1934)
デュティユー   「ソナタ」                  (1948)
マルタン      「プレリュード」              (1948)

〇テクニック的には新しさはないもの
プロコフィエフ     「ソナタ 第6・7・8番」      (1940・40・44)
ハチャトゥリアン    「協奏曲」              (1936)
バルトーク       「ピアノ協奏曲第3番」       (1945)

〇 メシアン 「幼児イエスへの20のまなざし」
 独自な旋法やリズム、ぎっしりつまった和音とエネルギッシュなテンポとダイナミズムが特徴。メシアンの曲にはピアニストにとって至難なものが少なくない。

〇抽象的な精微な構想が、もはやピアノ奏法の限界を超えようとしている
ブーレ           3つの「ソナタ」      (1946・48・57)
シュトックハウゼン   ピアノ曲「第1〜4番」    (1954)

〇 ジョン・ケージ  ”プリペアード・ピアノ”
 普通のグランドピアノの幾つかの弦に消しゴム、洗濯バサミ、ネジなどを挟み込み、一種の神秘的な音色を出させる。当然、音程そのものも変化(幾分か下がる)するし、倍音の構成や楽器全体の共鳴の状態も変化する。 もともとはバレエ音楽の付随音楽を演奏する際に打楽器を置く場所がなかったために、その代用として考案された。


〇連弾・2台ピアノ
プーランク      「ソナタ」                  (1918/39)
ヒンデミット     「四手ソナタ」                (1938)
            「2台のピアノのためのソナタ」      (1942)
ストラヴィンスキー 「協奏曲」                  (1935)
            「2台のピアノのためのソナタ」      (1944)
ミヨー         「スカラムーシュ」             (1939)
バルトーク     「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」  (1937)
メシアン       「アーメンの幻想」             (1943)
ブーレ        「ストリュクテュール」            (1953)

〇チェンバロ
ファリャ     「チェンバロ協奏曲」             (1926)
マルタン    「協奏曲」                   (1952)
         「ハープ、チェンバロ、ピアノとオーケストラのための小協奏交響曲」

〇パイプオルガン
ヒンデミット    「協奏曲」                     (1928)
シェーンベルク  「レシタティーフ主題による変奏曲」      (1940)
メシアン      「昇天」                      (1934)
           「主の降誕」                   (1935)
           「至福を授かりし者ども」            (1939)
           「オルガンの本」                 (1956)


 


NAPPの補足

 私の作成したものではありませんので、詳しいことは書けないのですが、この資料は不完全であると思います。それほど重要ではないと思われるものが入っていたり、もっと重要なものが欠けているような気がします。
 例えば、「頽廃音楽」とよばれる、ナチスによって闇に葬られたユダヤ人の音楽とか。ダダイズムに影響された音楽は避けられないところでしょう。中でもジャズの影響を強く受けたエルヴィン=シュールホフの「ピアノ協奏曲」くらいは載せておいてもいいように思います。
 あと、2台のピアノの曲だったらプーランクの「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲」と「エレジー」は書いておいて欲しかったです。
 ま、この資料が作成されたのは、作成した友人もまだ大学に入ったすぐのことだったので、それを考えれば立派なものだともいえるでしょうけどね。




戻る