- 吹奏楽の現状
吹奏楽、と一言だけ人に言うと、「あぁ、ブラバンね」と言われてしまうことは実に多い。これは悲しいことである。なぜなら「吹奏楽」は「ブラスバンド」とは全く別の音楽ジャンルなのだから。
「ブラスバンド」という言葉の定義を確認すると、「金管バンド」という答えが一般的である。これは間違いではないが、もう少し厳密に定義すると「19世紀にイギリスで考えられた金管楽器による演奏スタイル」である。
編成も決まってる。
Esソプラノコルネット 1、 Bコルネット 9、 Bフリューゲルホーン 1、 Esテナーホーン 3、 Bバリトン 2、 テナートロンボーン 2、 バストロンボーン 1、 Bユーフォニアム 2、 Esバス 2、 Bバス 2、 打楽器 若干名
以上、合計30名前後というところだ。
このように、吹奏楽とは楽器からして全く違う。下手をすると名前もしらない、見たことないものもあるかもしれない。
また、吹奏楽は「マーチングバンド」にも間違えられやすいようだ。私のところにも「吹奏楽の打楽器ってどうやって行進してるの?」と質問してきた音大生がいた。
それだけ間違えられやすい形態であり、演奏スタイルもオケと違ってクラシックもやれば、ポップスやJazzもやる、そうかと思えばばりばりの現代音楽の演奏だって行っている。 節操がない、と言われればそれまでだが、逆に言うと、色んな要素を融合させやすいということでもあり、これからますます新展開をみせる分野だと思われる。
いずれにせよ、まだまだ吹奏楽の社会的認知度は低い。その、主な活躍の場はやはり「中・高校の部活動」というのが現状である。何故ならプロの吹奏楽団は数少なく、それもオーケストラなどに比べると演奏レヴェルは決して高いどころか同等とは言えない。
現在の吹奏楽は、いわゆる「吹奏楽コンクール」のおかげで支えられてるっていっても過言ではない。演奏している人にその自覚は出にくいのだが外から見ると、このコンクールというものが相当なくせものだということが分かる。 俗に言う「アレンジ問題」もそうだし、あの課題曲の募集要項などにも数々の問題がある。これらについては項を改めたい。
とりあえず、今回のまとめは「吹奏楽は社会的認知度が低く、学生のコンクールによって支えられている」という周知のものに留めておこう。
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