シゲティ初来日プログラム(1931)
(昭和六年)


 1931年(昭和6年)初来日した時のシゲティによる、東京5夜連続公演のプログラムを掲載し
ます。これは当時空前の評判を呼び、そしてその評価はかつてのクライスラーやハイフェッツ
をしのぐほどのものとなりました。ほとんどそのまま当時発表された文面のまま掲載します。

(5/26)
*コレルリ:フォリア
*バッハ:ト短調ソナタ
*モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第四番
*ブロッホ:ニグレ[初演]
*パガニーニ:併歩曲と狂想曲
*ファリャ=クライスラー:スペイン舞曲

(5/27)
*タルティーニ:ト長調ソナタ
*ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
*シマノフスキー:アルチュースの泉
*バルトーク=シゲティ:ハンガリー民族調
*パガニーニ:狂想曲第二十四番

(5/28)
*プラームス:ニ短調ソナタ
*メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
*バッハ:ロ短調組曲
*シシマノフスキー:ロザーヌの歌
*ドヴォルザーク=クライスラー:ホ長スラヴ舞曲
*プニャーニ=クライスラー:前奏曲と快速曲

(5/29)
*バッハ:ニ短調ヴァイオリン協奏曲[初演]
*ヴェラチーニ:ラルゴ
*モーツァルト=クライスラー:ロンド
*プロコフィエフ:協奏曲[初演]
*ワーグナー:夢
*ヴァインベルガー:ボヘミア調

(5/30)
*ヘンデル:ニ長調ソナタ
*バッハ:ホ短調パルティータ
*ベートーヴェン:クロイツェル
*ストラヴィンスキー=シゲティ:前奏曲と公女のロンド[初演]
*ストラヴィンスキー:牧羊調
*フバイ:ツァルダの光景第三番

ヴァイオリン:ヨゼフ・シゲティ
ピアノ:ニキタ・マガロフ

 というものです。当時シゲティは驚異的な技巧の持ち主としても紹介されており、当時19歳だ
ったマガロフも将来の大器と紹介されていました。二人とももちろん船での来日です。

 尚シゲティはこの公演時、東京朝日新聞のインタビューにも答えており、その内容はかなり興
味深いものがありました。

 この東京公演以降、各地で演奏した後、東京で6/17に近衛指揮の新交響楽団でベートー
ヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏しています。その後シゲティは翌1932年、そして戦後の
1953年に来日しています。(1953年の来日では、以前に取り上げました東京交響楽団にも客
演し、上田仁指揮でブラームスのヴァイオリン協奏曲を演奏しています。[3/8])



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