十二国記紹介(2)

出版(2002.1/31現在)
月の影 影の海
(上)(下)
平凡な生活を送っていた女子高生陽子の前に突然現われた金色の髪の男(景麒)、彼が陽子の前に叩頭しそれに頷いた時から彼女の運命は大きく回り始めた。
妖魔に追われて飛び込んだ世界、そこは異界、陽子の宿った世界、何もわからぬまま景麒とはぐれ、命を狙われながらの逃避行が始まる。
それは苛酷な道、だが、それを経て陽子は変わる。それは苦難の道、玉座への道。陽子が偽王を退けて、王位につくまでが描かれる。
風の海 迷宮の岸(上)(下) 蓬山に実った金の果実(泰麒)、だが蝕に会い蓬莱に流されてしまう。10年の年月が流れ、見いだされた果実は連れ戻される。
が、転変できず、使令も持たぬ幼い泰麒の苦渋に満ちた道が始まる。麒麟は王を選び、仕える神獣。 泰麒が新たなる王(驍宗)を選ぶまでが描かれる。
東の海神 西の滄海(上)(下) 共に異界(蓬莱)に流され育った胎果。13年後蓬山に戻った延麒は王を選べず、再び蓬莱へ渡り王(尚隆)を見出す。
それからおよそ500年、北の大国雁の初期の内乱が描かれる。
風の万里 黎明の空(上)(下) 玉座に就いた陽子。だが、蓬莱育ちの彼女には国の成り立ち、治め方、分からないことばかりであった。
市井に降りた陽子が心許せる友と信頼しうるに足る官吏をみつけ佞臣を退けて、最初の一歩を踏み出すまでを描く。
図南の翼 空位27年の恭国の首都連しょうに生を受けて12年、豪商の父を持ちながら国を憂える勝ち気な少女、珠晶が単身蓬山を目指す
  困難な道を進み、王の資質に目覚めた彼女の昇山の道のりが描かれる。
黄昏の岸 暁の天(上)(下) 奸臣に謀られ、行方不明となった王、再び蓬莱へ流された泰麒、戴国の命運を案じた将軍李斉が慶国女王陽子を訪ねたことから始まる泰麒帰還への各国の協力体制。
十二国のあり方に大きな一石を投じる事になる作品でもある。
冬栄※ 王を選んで半年ほどの頃の泰麒の様子を描いた短編。
乗月※ 恣逆により王を倒した芳国州候月渓の苦痛と救いを描いた短編作品。
書簡※ 陽子と陽子を救けた楽俊(現在、雁国大学生)の文通を描いた短編
華胥※ 華胥の夢を見せてあげようと幼い采麟に語りかけ、20余年で禅譲した才国前王砥尚と彼を取り巻いた官吏達のお話。中編
 帰山※ 南の大国奏の放蕩息子の太子が帰国して旅の様子を話す宗王一家の団らん風景を描く短編。
 魔性の子 蓬莱へ2度目に流されてから、延王が迎えにいくまでの泰麒(蒿里)の様子を描いた作品。
「黄昏の〜」と同時進行のお話。
※「華胥の幽夢」に収録

用語解説

本来なら交わらない二つの世界が重なることにより起こる災害のこと。卵果が行き人がくる。
胎果
十二国の世界では人も動物も植物もみんな里木に卵果として実る。
その卵果が蝕により蓬莱&漢に流されて母親の胎内にたどりつき生まれたものを指す。
蓬山
世界の中央「黄海」の中にある山でその中腹に麒麟の卵果が実る里木がある宮殿”蓬廬宮”が位置する。
麒麟はここでのみ生まれ、女仙たちによって育てられる。
麒麟失道
天命により、王を選ぶのは麒麟で選ぶと両者には永遠の命が与えられるが
王に失政があって麒麟が死の床につく事を指す。殆どの場合、麒麟が亡くなり王も死ぬ。
覿面の罪
軍兵を率いて他国に入ることを指す
たとえ、民を保護するためであろうと他国の領土を天の定めた広さから削ること、その国の民の立ち入れない場所を作ることもこれに当たる。
軍兵だけでなく、使令も含まれる。
華胥の夢
才国宝重「華胥華だ」が使った本人にとっての理想の国を夢として見せる。
先代の国王砥尚が道を誤る一因となった。
使令
麒麟は血に弱く、自分を守るため妖魔を調伏して使令とする。使令は麒麟を守り、王をまもる。



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