ドイツへ来て早や3ヵ月。ま。以前にも住んでいたせいもあるがよい意味でも悪い意味でも盛り沢山で1年くらいいる気分。呟き記録人とは言え、日々、市のドイツ語講座に行き、呟きを書き留めているだけでは生産性に書けるということでそろそろ帰国ムード満点の今日このごろ。それにいい加減働かねば!
しかーし。
年を重ねるにつれ浮き世離れ度が増してきているマユゲ。現実は理解できるが呑み込めない。ケルナリン(ウェイトレス)はいやだなあ...とかフェアコイファリン(売り子さん)もなあ....。とか。
今までありとあらゆる職を経験してきた。プリンター開発部の実験室で毎日インクに塗れ、カメラマンアシスタントでカメラマンをイライラさせ、ピザ宅配で毎日道に迷い冷たいピザを配り、テレビ局でワイドショーを観ながらパソコンを打ち、特許代理事務所で上司の物まねをしながらのびのびと働き、カメラマンでヘタな写真を撮り、ドイツのデパ地下でドイチェに紛れ寿司を売った。そういえばオーストラリアでは大工もやった。
しかーし。
全くもって統一性がない。よってこういう一芸がない外人が出来る仕事は限られているのはわかっているが何故結えにロシア人経営のスシ屋で3日間タダ働きをしなければいけない?このスシ屋、人を募集しているらしいがまず最初に3日間テスト期間が
ありその後採用か不採用か決まる。その間報酬ゼロ。そして3日後に『あー。君は向いてないようだね』と言うのもありである。私など16才のとき『デニーズ』でウェイトレスを1ヵ月やったがどうもあの『いらっしゃいませデニーズへようこそ!』と
いうのがアホくさく、完全マニュアル無視。『お絞りをどうぞ』というのもなーんか違うと思い言ったことがなかった。ということで3日間テストの結果は想像がつく。
まったくロシア人ボス。恐ろしや〜。
接客が大の苦手な為なんとしてもサービス業を避けたい。すると、友達が日系企業のリストをくれた。あはん。日系企業がないベルリンもやはりテレビ局、新聞社は支社があるらしい。思い立つと行動だけは早いマユゲ。ババっとリストを見、よし電話だ!
人間、瞬発力で物事を進めないとあとから追い掛けてくる羞恥心や恐怖心に止められてしまう。ま。羞恥心は年と共に減少してきているような気もするが...これが全くなくなるのもよろしくない。
ともかく電話。ウーン。TBSにフジテレビか。ちょっと大物すぎるところを避け、よし!サッポロテレビ!。あっさり断られ、より小物に電話。すると社長のEmailアドレスをくれ、そこにメールしろと。
翌日、回答。履歴書を送ってくれと。 |
さーあ。困った。日本語をどこでプリントアウトできるのか?えらい遠回りで思い出すのも腹立たしい時間と労力を要し日本語の履歴書のプリントアウト完了。これに時間がかかってしまったため郵送では遅いのと印象を残すため直接その会社に持参することに。
日系とは言え、ドイチェも働いているはず。そこでスラスラ〜とドイツ語で用件を言えなければ問題外。想定される会話を紙に書く。『レーベンスラウフ(履歴書)を提出したいのですが。ボスとはもう...』そして家を出る直前、抱擁しているユレとシマをちょいとお邪魔し、予行練習に参加してもらう。よーし。完璧。
しかーし。
このレーベンスラウフって言葉。使ったことがない。いつもレーベンスミッテル(食料品)って言葉は良く使うのだが。レーベンスというと口がかってにミッテルと続いてしまう。
「食料品と言ってしまいそうだよ、ハハハ。」とユレにジョークを言いながらユレの服を着、(日本では過小評価のガッチリ体型がここで役に立つ。ゲルマンから服を借りられる日本人。)それじゃあね。バーイ。
「グットラック!」
レーベンスラウフ...レーベンスラウフ.....レーベンスラウフ....
行きの地下鉄の中、ダイアログをボソボソ言いながら間違えないように。
そして
ピンポーン。スピーカー超しに。
「あのう。レーベンスラウフを提出に来たのですが。明日までにレーベンスラウフを提出して下さいと言われたもので」
ふう。ちゃんと言えた。レーベンスラウフ。
ビーっと正面の入り口のロックが外れ、中に通される。
おどおどしながらトップフロアへ。
ドアが開いている。そろそろ〜と入り。受付お姉さんに
「あのう。食料品を提出に来たのですが〜。」
(ハッ!言ってもうた。)
「!?......ククククッ」
と笑うお姉さん。
「あ。履歴書です。ボスとはもうコンタクトがあって・・・・」
するとお姉さん。
「日本語話していいですか?」
あー。日本人だった.....。
そうよねえ。あんた日本人よねえ。ちょいと東南アジア系にみえるが。
地下鉄でのダイアログ練習で頭が一杯だった。
余計なことをしてボケツを掘った。 |