その3


    「おい、ガウリイ。今の声……」
    ゼルガディスの問い掛けに答えず、ガウリイは泉に向かって叫んだ。
    「リナっ!そこにいるのか?」
    くすくす笑いとともに、声が答える。
    「質問は水晶球にどうぞ」
    ガウリイはステージに駆け上がり、ゼルガディスを押しのけて水晶球に質問しようとする。それをゼルガディスが止めた。
    「よせっ!この水晶球に質問するということは、泉の機能は働いていることになる。下手な質問をして泉が答えられなければ、リナの二の舞になるぞ!」
    「さすがはゼル。ご明察。ガウリイ、ここは黙ってゼルに任せて」
    リナの言葉に、ガウリイは少し安心したのか、おとなしく引き下がる。ゼルガディスは慎重に質問を練った。
    「リナ……お前が端末にされてから起こったことを説明してくれ」
    「あたしは、敷石から生まれたゴーレムに足を捕まえられ、そっちに気を取られた隙に霊縛符ラファスシードをかけられて呪文も唱えられなくなったのよ。足に絡みついてきた岩は、またたくまに私の身体を覆い尽くし、それが終わると魔力の糸のようなものが私の頭と身体に入って来た。それで泉の本体と繋がっているみたいね」
    ゼルガディスは一瞬、へその緒で母体と繋がっている胎児を連想した。
    リナの声が続く。
    「泉の本体は端末の知識を吸収する時、邪魔になる感情を眠らせるのよ。私も感情を眠らされ、自分がどうしてこうなったのか、考える意志もなくしてしまった。普通ならそのまま、知識を吸い尽くされて放り出され、死ぬしかないんだけれど、すぐにガウリイがあなたを連れて戻って来たってわけ。
    ゼル、あなたの質問はすごく良かったわ。本体は一生懸命あなたの質問に答えていたから、私の感情を眠らせるのがおろそかになったの。それで私は感情と意志を取り戻して、こうして話すことができるようになったのよ」
    「さっきの泉の話だと、質問された本体は自分で答えられない時、端末の知識を要求するのかと思ったが、違うのか?」
    「少し違うわね。本体は、質問に対し最も適切な答えを出せる端末を探すのよ。たとえ、自分がある程度の答えを知っていても、ね。
    ゼルが今している質問に、もっともよく答えられるのはあたしだから、本体はあたしの知識を吸収して答えるのが普通なんだけれど、あたし自身が答える意志を強く持っているので、本体を押しのけることができたの」
    「《知識の泉》の本体には意志がないんだな?」
    「意志はあるわよ。でも『知識を蓄える』というのが一番強い意志なので、『質問に答える』意志は弱いの。ついでに言えば、考察する意志なんて凄く希薄だから、今の状況には混乱しているわ」
    ゼルガディスは、立ち並ぶ石柱を見回しながら問い掛ける。
    「ここに並んでいる石柱のようなもの。これが端末じゃないのか?」
    「ぴんぽ〜ん。表面は岩だけれど、中にはちゃんと身体があるわ」
    ゼルガディスの後ろで黙って聞いていた(?)ガウリイが、突然、台から飛び降りる。
    「じゃあ、リナはこの中にいるんだな!」
    ロング・ソードを抜いて一本のオブジェに斬りかかる。
    「よせっ!」
    ゼルガディスの制止の声も無視される。
    ぎぎゃっ!
    ガウリイが一閃させた太刀筋のままに石柱が砕け、まるでサナギを割ったように、中からリナの身体が現われた。
    「リナっ!」
    自称保護者が、被保護者の少女の身体を抱き上げる。
    ゼルガディスは水晶球に問い掛けた。
    「リナ?お前は今、本体と繋がっているんだな?」
    「そうよ。今、ガウリイが抱いているあたしの身体と、この泉の底の本体は魔力的な糸のようなもので繋がっているの」
    「だとしたら……」
    ゼルガディスは言葉を飲んだ。思いついた質問に、リナが答えられない可能性がある。意外と単純な行動パターンを持つ《知識の泉》は、それが本当に新しい知識かどうかを吟味する前に、まず、質問者を捕まえるだろう。うかつなことは言えない。
    「リナ。本体が攻撃の意志を固めたり、俺たちの邪魔をしそうな時は教えてくれ」
    「難しいかもしれないわ。質問がなければ、本来端末であるあたしの意志が表に出る意味はなくなるもの。多分、ここから退場させられると思うわ」
    「じゃあ、いきなり攻撃される覚悟はしておこう」
    ゼルガディスは台から飛び降り、ガウリイの傍に駆け寄った。ガウリイはぐったりとしたリナを抱き上げたまま、打ち砕いた石柱の脇で固まっている。
    「どうした、ガウリイ?お前のことだから、短絡にリナを泉から遠ざけるかと思ったが」
    「いや、ここから動かせるかどうか、お前の意見を聞こうと思って」
    ゼルガディスはガウリイの顔を驚いたように見つめる。
    「本体と魔力的に繋がっているから、それを断たないうちに動かしても意味はないのは確かだが……お前、さっきの泉やリナの話、理解していたのか?」
    「え?いや……別に話を聞いてそう思ったんじゃなく、リナを抱き上げた時に、動かしちゃまずい、と感じたんだ」
    野性の勘、というやつか。ゼルガディスは眉間を指で抑えた。
    「お前……そういえば、いきなりリナの入った石柱を斬ったが、それを選んだのは、その、偶然か?」
    「偶然っていうか……たくさんある中で、これが一番リナっぽいと思ったんだけど?で、魔力的な繋がりを断つ方法はあるのか?」
    リナっぽいって、一番低くて上から下まで細いってことか、などと胸中でツッコミを入れながら、ゼルガディスは冷静に答える。
    「お前の剣で、彼女に繋がっている魔力の糸を断ち斬ればいい」
    「糸?」
    ガウリイは腕の中の少女を見下ろす。困ったような表情だ。
    「どこにそんなものが?」
    今度はゼルガディスがきょとんとする。彼の目には、リナの左右のこめかみと胸の中央、腹の四箇所に取りつく糸が、鈍く輝いて見えるのだ。だが、魔力の無いガウリイには見えないらしい。
    「見えないなら、仕方がないな。俺がやろう」
    ゼルガディスはブロード・ソードを抜き、魔力を込める呪文を唱える。
    「魔皇霊斬アストラル・ヴァイン!」
剣の刃が赤い輝きをまとう。だがその時には、既に泉に立つ女神像が呪文の詠唱を始めていた。ゼルガディスは泉を振り返り、剣を構える。
    「ガウリイ!やはりお前の剣で、魔力の糸を斬れ!」
    「ええ?しかし、どこを斬ればいいんだ?」
    「糸は四本とも石柱の中に伸びている!だから、残っている石柱の根元を斬れ!多分それで大丈夫だ!」
    ガウリイがリナの身体を床に下ろし、剣を抜こうとした瞬間、女神像の呪文が完成した!
    「氷の矢フリーズ・アロー!」
    泉からとてつもない量の氷の矢が生まれて襲い掛かってくる!リナの魔力を利用しているのだろうが、それにしても凄まじい数!
    「霊呪法ヴ=ヴ=ライマ!」
    ゼルガディスの力ある言葉に応じて、敷石から巨大なゴーレムが立ち上がっ
た。氷の矢はほとんどがゴーレムを直撃し、ガウリイたちに降り注いだのはわずかな数で、ゼルガディスの剣に薙ぎ払われる。
    その隙に、ガウリイはリナが入っていた石柱の根元を断ち斬った。ゼルガディスの目は、砕ける石柱の破片の間で、千切れ、消滅する魔力の糸をとらえていた。床のリナを見やると、先ほどまで取りついていた糸はあとかたもなく消滅している。これで泉はリナの魔力を使うことはできないだろう。しかし、彼女の意識がいつ戻るのかは分からない。
    女神像の次の呪文が発動した!
    泉を取り囲む彫刻の怪獣たちが動き出したのだ。
    「地静霊呪ダグ・ブレイク!」
    対してゼルガディスが放ったのは、地の精霊の干渉を打ち消す呪文である。
間近に迫っていた怪獣たちは動きを止めるが、いかんせん、相手の数が多過ぎる。立ち止まった怪獣を押しのけて、続々と新手が迫ってくる。
    「うわっ、リナ!……あれ?」
    ガウリイの声に、床に寝かされているリナの方を見ると。なんと、石の怪獣たちは、リナの上をふみっ、ふみっと踏んづけながら乗り越えてくる。ガウリイも足を踏まれ、押しのけられているが、攻撃されてはいない。
    泉の攻撃対象が自分だと分かって、ゼルガディスは呪文を唱える。
    「爆裂陣メガ・ブランド!」
    術者を中心にドーナツ状に、敷石を跳ね上げて土砂が噴き上がる。真上にいたゴーレムたちは木っ端微塵だし、その外の連中も弾き飛ばされる。
    包囲が薄くなったところを、ゼルガディスはブロード・ソードでなぎ倒し、泉に向かう。呪文を唱え、印を結んで。
    「覇王氷河烈ダイナスト・ブレス!」
    魔力の氷に、泉に立っていた女神像が一瞬で凍結し、キラキラと輝きながら崩壊・霧散した。これで呪文の攻撃はできなくなるだろう。
    ゼルガディスがほっと一息ついた時。背後からゴーレムの一団に取りつかれ身動きが出来なくなった。、
    「しまったっ!」
    おまけに、泉ではなく周りから呪文の詠唱が湧き上がってくる。おそらく、女神像を失った泉は、魔力の源である端末に呪文を唱えさせているのだろう。複数の声が紡ぐカオス・ワーズが何であるかを知って、ゼルガディスは背筋が寒くなる。このままでは自分の身だけでなく、おそらく巻き添えを食うことになるガウリイとリナも危険だ。リナが意識を取り戻してさえいれば。
    「空断壁エア・ヴァルム!」
    ゼルガディスは防御の風の結界を張る。ただし、自分の周りにではなく、ガウリイとリナの周りに。続いてその結界内で砕氷塵グレイ・バスターを発動させ、気温を下げる。
    「ひえぇぇぇっ!さ、寒い〜!」
    ガウリイが叫んだ途端。
    「炎霊滅鬼衝ルーン・フレイア!」
    立ち並ぶ端末が一斉に力ある言葉を発し、ゴーレムに取りつかれているゼルガディスに向かって灼熱の槍が四方八方から突進する!
    寸前に風の結界を張ることで直撃を避けたゼルガディスだったが、高温で蒸し焼き状態。生身の身体だったらよくて重態、悪ければ焼死している。
    離れたところにいるガウリイたちも超高熱の余波を受けているが、氷点下にまで下がっていた風の結界の中の温度が、夏の日なた程度になっただけ。
    その暖かさの中で、リナが目を開いた。
    「やるわね。発火の危険のない呪文を使うとは、屋内という状況を把握しているってわけね」
    「リナ!」
    リナは立ち上がると、ゼルガディスの様子をうかがった。
    「ガウリイ、ゼルに取りついているゴーレムは、あなたに任せるわ。あたしは泉を」
    「よし!」
    二人は同時に走り出した。
    「ゼル!助けるぞ!」
    ガウリイはロング・ソードをふりかぶり、ゴーレムたちを粉砕していく。
    彼が振るっているのが魔力剣だということを思い出し、ゼルガディスは一瞬首筋が寒くなるが、ガウリイの腕は超一流だ。間違っても自分まで斬られる心配はあるまい。そう考えた途端。
    頭にしがみついていたゴーレムといっしょに、彼の金属の髪が一房、払い落とされた。
    「うわっ!気をつけろ!」
    「悪いっ!そんなところにいるゴーレムに文句を言ってくれ!」
    こいつ、さっきなかなかリナのことを質問しなかったのを、根に持っているんじゃないだろーな、などとゼルガディスが考えていると、二人を通り過ぎて泉に向かっていたリナが、突然引き返してくる。
    「細かいことを気にするんじゃないわよっ、ゼル!」
    「ツッコミを入れている暇があったら、泉をなんとかしろ!ったく」
    いっそ、意識が無いままの方がよかったかな、と考えたゼルガディスだったが、一度泉の本体と接触したリナは、泉に関していろいろなことを知っているに違いない。泉の攻撃を止めさせられるのは彼女しかいない。
    そして今、彼女は泉に立ち向かっていた。
    大技が出るか?
    ガウリイと、彼に助けられたゼルガディスは、しつこく飛びついて来るゴーレムたちを剣で倒していた。
    林立する石柱から再び呪文の詠唱が流れて来る。
    「リナっ!また霊縛符ラファスシードだ!」
    ゼルガディスが叫ぶが、リナは構わず呪文を唱えている。
    「眠りスリーピング!」
    「霊縛符!」
    両者の呪文は同時に発動した。リナの呪文は泉の底の本体に対し。端末の呪文はゼルガディスに対し。
    ガウリイの見ている前で、剣を持ったままゼルガディスが硬直する。歯を食いしばり、目を固く閉じて、何かに必死に抵抗しているようだ。救いなのは、先ほどまで襲いかかってきたゴーレムが全滅していたこと。
    リナがマントをひるがえして二人を振り返る。
    「もう大丈夫よ」
    「しかし、ゼルが……」
    リナを振り返って言ったガウリイが、ゼルガディスに目を戻すと、彼は抜き身のブロード・ソードを支えに、床に片膝をついて肩で息をしていた。
    「ゼルも大丈夫よ。霊縛符は、呪縛される側が呪文をかけられた瞬間、精神を集中して自分を保ち、相手の精神力を上回ればかからないの」
    「そうか!それならよかった」
    ガウリイが明るい声を上げる。
    「……呪縛の相手があんただった可能性もあったんじゃないのか?」
    まだ片膝をついたままのゼルガディスがリナを見上げる。
    「あたしは呪文を唱える精神統一をしていたから、かかりっこないわ」
    「そういえば、あんた、眠りを?」
    立ち上がり、剣を鞘に戻しながらゼルガディスが尋ねる。てっきり大技が出ると思っていたのに、眠りという小技には物足りなさが残る。
    しかし、リナは平然として。
    「そうよ。あなたたちには分からなかったでしょうけれど、この泉の本体はとてつもなく大きくて、下手に破壊すればこの洞窟自体が崩れかねないわ。
    人工の生き物にも眠りはきくからね」
    「しかし、目覚めたらまた、悪さをするんじゃないのか?」
    光を失った泉の水面にチラリと視線を走らせながら、ゼルが言う。
    「もちろん、悪さできないようにはしておくわよ」
    リナは言って、水晶球が乗っている台座の前に立った。両手を球の表面に押し当てる。
    「黒魔波動ブラスト・ウェイヴ!」
    ばごぉぉぉんっ!
    キラキラと虹色の光を放ちながら、水晶球が砕け散る。
    「なっ?」
    ガウリイが叫び、ゼルガディスは声も無い。リナが二人を見下ろして言った。
    「この水晶球は、泉の本体にとって目と耳の役割を果たしていたの。口はゼルが破壊した女神像ね。これを壊した以上、泉の本体は外で何が起きているのか、知ることができない。誰かが訪ねて来ても分からないし、何を問い掛けられても質問を聞くことができないから、質問者を捕まえることはできないわ」
    「泉の管理をしていた魔道士が、また替わりの水晶球を持ち込むんじゃないのか?」
    ゼルガディスの懸念を、リナは打ち消した。
    「それは大丈夫。この泉を作ったのはトウテツの師だった魔道士で、水晶球を作ったのも彼よ。その魔道士は自分の研究内容は、すべてこの泉に保管して書物には残さなかったから、水晶球が失われたらトウテツは新しい水晶球を作る方法を見つけることができないのよ」
    「泉は端末の口を操ることができるんだろう?端末を通して、トウテツに水晶球を作る方法を伝えようとするんじゃないのか?」
    「それも大丈夫だと思うわ。前にも言ったけれど、泉にとって一番大切な使命は知識の蓄積で、集めた知識を関連づけて考察・推測・判断する能力は幼児程度よ。外から質問される刺激がなければ、知識を検索する能力も使わなくなる。泉の本体は生き物なのだから、機械と違って使わない能力はどんどん退化するわ。この泉はそのうち、自分の使命も忘れた、ただの古い知識の引き出しになるだけでしょうよ」
    リナとゼルガディスの難しいやりとりを、ぽけっと眺めていたガウリイが、思い出したように大きな声を上げる。
    「そういえば、あの魔道士、大丈夫だったのか?さっきの攻撃の巻き添えになったんじゃ?」
    ガウリイがあたりを見回し、床に伸びているトウテツを見つけた。
    上半身は熱の呪文の余波で火傷を負い、下半身は最初の氷の呪文のおかげで凍りついて凍傷になっている。
    リナは治癒リカバリイで、トウテツの傷を治してやった。
    「なんだって、こんなものを作ったのかなぁ?」
    ガウリイがのほほんと言う。リナは、気を失ったままのトウテツを見下ろして、つぶやくように言った。
    「こいつとこの泉を作った奴は、知識を集めれば究極の真実にたどり着く、と信じていたのね。それでこの泉を作り、知りうる限りの情報を集めようとしたのよ。人は誰しも何らかの欲望を持っているわ。お金だったり、地位だったり……彼らは知識への所有欲が高じてこんなものを作ったのよ。
    お金だって貯めるだけで使わなきゃ意味は……」
    ないのに、と続く言葉を、リナは飲み込んだ。いつのまにかゼルガディスが泉の縁に立ち、呪文を唱えていたのだ。
    「ゼルっ?何をするの!」
    「烈閃砲エルメキア・フレイム!」
    人間の精神なら破壊し、精神生命体である魔族にも致命的な呪文だ。それをゼルガディスは、泉の底の巨大な脳髄に向かって発動させた。
    びくん!と泉の水面が波立つ。けいれんのような細波が繰り返したが、やがてそれも収まり、泉は静かになった。
    「インバース・スクリュゥ・クラッシュゥゥゥ!」
    険しい目で泉を見つめていたゼルガディスの後頭部に、リナのキックが決まる。前に吹っ飛んだゼルは、顔と両手をモロに水中に突っ込んだが、泉自体が床から一段高くなっているため、転落は免れた。
    「何をするっ!」
    「うるさいっ!せっかく人が仏心起こして、殺生を控えたっていうのに。人の配慮を無駄にしてくれたお礼よっ!」
    リナの剣幕に、思わずゼルガディスは一歩退く。リナはさらに畳みかけた。
    「転んだらワラの一本でも掴んで立ち上がれ。これが商売人の血を引くあたしのモットーなのよ。本当なら泉の本体をぶち倒して、目と耳の役目をしていた水晶球を慰謝料代わりに頂くところなのを、我慢したのに。
    このまんまじゃあたしの気持ちが収まらないわ」
    リナはゼルガディスに詰め寄る。
    「あなたに帳尻を合わせてもらうかんね」



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