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まだ平気。 まだアイツと別れられる。 大丈夫。 あたしにはガウリイが居るし、 あなたにはあなたの目的があって旅してるんだから。 宿の1室にあたしは居る。 冥王との戦いのあとあたしたちは近くの村の宿で休養をとっていた。 これからあたしたちはみな別れ別れになる。 戦いのあと、元気な少女は言った。 セイルーンに帰る、と。 綺麗な長い黒髪を持つ彼女も おじさんのいるセイルーンへ戻ると言っていた。 金髪の剣士は言わずもがな。 岩の肌をした青年は 適当に旅を続ける、と。 あたしはひとりで其処をでる。 ・・・いつもそう。 落ち込んだとき、辛いとき、一人で散歩に出かける。 彼らと旅をするようになってからその時間が増えた気がする。 一人になりたいから。 だから誰に何も言わずに夜にでかける。 そうすればもし誰かに気付かれても盗賊いじめに行ったようにごまかせるから。 今は・・・ 今は一人になりたい。 彼らと居ると明日の別れが辛い。 そんな気持ちを気付かれたくない。 アイツと一緒に旅したいなんて、絶対言わない。 だってあたしとアイツは旅する目的が違うから。 だから・・・ だからアイツを一人で行かせる。 あたしはガウリイと一緒に行く。 そう、それが一番自然なことだから。 例えこの先彼にあうことはないとしても、自分の信じる道を進む。 それがあたしの生き方だから。 そして 本当の自分を取り戻すために、あえて一人何のあてもない道を行くのはアイツの生き方だから。 あたしは自分の気持ちにふたをする。 そう、まだ間に合う。 まだ自分の気持ちをごまかせる。 初めて出会って一緒に戦って、そして別れたときのように笑ってアイツを送り出したいから。 あたしと一緒に旅するよりも安全だから。 あたしのために死んでほしくないから。 だから別れる。 だから・・・ 「また“いつか”会えるといいわね。」 その言葉で送り出そう。 自分の、アイツのミライで再会できることを願って。 |
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