| 名称 | アルラウネ Alraun |
| 種別 | 植物 |
| 出典 | ドイツの伝説 |
盗賊の家系に属するか、盗みを働いた女から生まれた若者、あるいは拷問によって、無実であっても盗みを働いたと認めた若者が、童貞のまま絞首台にかけられた時、漏らした尿または精液がこぼれた地面から生える草。ガルゲンメンライン(絞首台の小人)という異称を持つ。
先の方に広い葉と黄色い花をつけている。その根を土から掘り取る時には、もの凄い悲鳴をあげて、掘ろうとした者を殺してしまう。
アルラウネを掘るためには、耳に厳重に栓をして、ぎりぎりのところまでまわりの土を掘り、漆黒の犬に引かせるしかない。これは必ず、金曜日の日の出前に行わなくてはならない。掘り取ったアルラウネは、赤ワインで洗い、赤と白の絹布でくるみ、小箱に入れておく。金曜ごとに同じようにして洗い、新月の日ごとに、新しい白い肌着を与える。こうすれば、アルラウネは役だつ助言をしてくれ、所有者の家を富み栄えさせる事ができる。また、貨幣を添えておくと、夜の間に2枚にしておく事ができる。ただしこの恩恵は、時々、控えめに使わないと、アルラウネは弱って死んでしまう。
〔参考〕「ドイツ伝説集」グリム(人文書院)