| 名称 | 子孵しの銭 |
| 種別 | 財宝 |
| 出典 | ドイツの伝説 |
毎晩、同じ種類の貨幣をもう一枚生み出す銭。
子孵しの銭は、このようにすれば手に入れられる。
これをしている時は、悪魔が様々な妨害をするが、もし、少しでもつかえたり数え間違えたりすると、悪魔によって首をひねられてしまう。正しく数え終われば、悪魔は、道に並べられたのと同じ種類の銭を1枚投げてよこす。これが、子孵しの銭である。
子孵しの銭を作るために使う貨幣は、ペニヒかグロッシェン、あるいはターレルと説明されているが、悪魔と関わりがある事、上限が銀貨(ターレル)である事、枚数が30枚である事は、ユダがイエスを売り渡した銀貨30枚を連想させる。但し、右回り、左回りに何かをめぐる儀式は、古代の呪術に由来するのではないかと考えられる。
〔参考〕「ドイツ伝説集」グリム(人文書院)