| 名称 | 八坂瓊の勾玉(やさかにのまがたま) |
| 種別 | 宝玉 |
| 出典 | 日本神話 |
八坂とは八尺を意味するが、単に八尺というのではなく、「非常に大きい(多数)」という意味での八と解釈し、また、「瓊」は光り輝く玉という字義を持つので、八坂瓊の勾玉は、「非常に大きな美しく光り輝く勾玉」という意味になる。
これは、天岩戸から天照大神を導き出すための呪物として、榊の枝の中程に懸けられた。上にかけられた八咫鏡(やたのかがみ)が太陽そのものの形代であるとすれば、勾玉は、それに光を添えて、形代をさらに太陽に近づける役割を果たしたものとも考えられるだろう。また、「たま」は、生命力そのものを意味する事も、注意しなければならないと思われる。これは私見になるが、八坂瓊の勾玉は、太陽の光と生命力(活力)を象徴する呪物として扱われていたのではあるまいか。
〔参考〕「日本書紀」(岩波文庫)