dioss 合宿 ’99.10.9〜10

 diossは東京都東村山市にあるサイクルショップ。ホビーレースチームを持っている。

元はロード中心のグループだったが 元気のいいマウテンバイカーの進出とともにロード組はすっかり影をひそめてしまった感があった。

レースやサイクリングは個人個人が趣味でやっているもので、どうしても発展しなきゃいけないとか、そんな義務はない。ただ ロードを愛する者としては自分のいるチームが小さくなってゆくのは やはり寂しい。しかしここに来て 嬉しいことに最近ロードのメンバー山崎さんがレースに積極的。合宿もOK。以前からdiossにいてF−Cycleでも走っている佐藤さんも参加で、企画が成立した。

ところで、山崎さんも佐藤さんも奥さんと共に自転車に乗っている。私の妻は今は子供から離れられないので走らないが、一緒に来る事になった。つまり、夫婦3組の合宿となった。場所は前から誰かに紹介したいと考えていた静岡県の大井川沿のコース。実は妻の実家が近いので勝手が分かっているし、妻と子供を預けられるので都合がいいのだ。

こうして自分勝手な行程の計画で10月9日を迎えた。

1日目のスケジュールは朝早く集合し、走って宿にもどる。しかし島田市は結構遠いのだ。みんな起床時間が3時台で走りはじめが10時半となってしまった。読みが甘かった。

それでも、楽しいサイクリングの始まりである。


10:30川根町出発 寸又峡へ

それでも好天に恵まれ のんびりとした様相の大井川からサイクリングはスタートした。

大井川は非常にゆったりとしていて 広ーい河川敷の中を川がぐるぐると大回りしながら流れている。そんな川だ。その川沿いにはSLを有する大井川鉄道が走る。これもまたのんびりとした雰囲気をかもしだしている。土地柄のんびりとした場所で山も埼玉の秩父などと比べるとだらりとなだらかなのだ。人も平均的にのんびりしている。間違いない。

のんびりとした土地をゆっくりと走る。これがサイクリング。

ただし今回 5人のうち2人女性だ。川沿いの道というのはアップダウンが多い。距離を走り慣れない人には ゆっくりでも脚に来るのだ。男性には物足りないかもしれないが2人に合わせてゆく。


メンバーにコースを紹介するとき 最初は「ほとんど平坦なコース」と言おうとしていた。

でも起伏がないわけではない・・・「ある程度の起伏がある」と言っておいた。

危なく嘘つきになるところだった。それでも女性二人にとって話し以上に登っている印象だったようだ。

道中、遠くから汽笛の音が聞こえる。佐藤さんは会社の人から よっぽど運が良ければ見られるかもしれないと言われたそうだが 割りとよく出会うものだ。

目的地の寸又峡に近づくと谷が深くなって最後に3km,5.5%の登りが待っている。

やっぱり うそつきだったかも。

ここは それぞれのペースでゆく。

 

 


寸又峡

尾根をまたいで寸又峡に入ると秘境らしい静けさがチェーンとタイヤ音をつつむ。

温泉街は天気がよいせいでいつもよりにぎわっていた。

昼食にカレーやうどんを食べたが とにかく美味しかったのは水。

1時間の休憩となった。


帰りも来た道をそのまま戻る。川沿いなので川の両側どちらかしかない。それぞれ国道と県道。県道の方が景色がいい。そしてアップダウンのコースだが、当然帰りの方が下りの割合が多い。

 

 

寸又峡の登り。写真に角度が着いていないのはカメラマンも一緒に走ってるから。(標識が垂直。緩い勾配) アップダウンが続くコースをゆっくりと走る。

 

佐藤恵さん(緑のゲータレードジャージ)は下りが苦手。往路では30kmを超えると 恐くて直線でもブレーキをかけながら下っていた。が、帰りになるときついコーナー以外ほとんどノーブレーキで来るようになっている。一度通った道への安心感、往路でこなした何十ものアップダウンの慣れ、昼食で得た元気、ゴールで待つ温泉とビールが 後押ししているのでしょう。

帰りは厚い雲が空を覆い、かなり涼しい。少し冷えた。でも お約束の温泉が待っているのだ。

川根温泉は県道と川の間のある。露天風呂だ。道路のすぐそばだが道路も含めてのどかで落ち着いている。例の大井川鉄道も並行している。しかも、露天風呂に入った時ちょうどSLが通る。

SLよりもそれを見るために風呂から上がって柵の手前に並ぶ尻の方が印象的だったが。。。


私の妻と子供を島田市街へ迎に行き千葉山頂上の宿へクルマで移動。17:30を過ぎ、もうすっかり暗くなっている。すれ違いも出来ない細い山道を登って宿に到着。

一泊2食6000円の割りには なかなかいい食事が待っていた。ビールを開けてヤマメの串焼きをかじり、1日の終わりを楽しむ。こんな場面の写真も撮っておけば良かったと、後で思う。

翌日の予定を相談して早めの就寝となった。


翌日 目覚めてみるとまた雲ひとつない青空。

昨日暗くて見えなかった景色が窓から一望出来る。

順調な旅になっている。

本日の予定は 朝食後そのへんを散歩して、

・車で海岸へ出る

・海岸沿いの道を走る

・どこかで刺身を食べる

・風呂に入って帰る

 

朝、一泊した「スカイペンション・どうだん」から。千葉山の頂上にある。

 

 

「どうだん」へ架かる釣り橋

 

宿は標高450mと低いながらも山の頂上付近にあるので散歩が気持ちいい。山頂への小さな吊り橋は 実用的にはたいした役割は果たしていない。でも気分の問題である。


牧ノ原台地

牧ノ原台地のどこまでも続く茶畑を抜け、

相良町へ

宿代の精算を済ませクルマで海の町、相良町へ移動。道中はわざと茶畑地帯の牧ノ原台地を通る国道xxx号を選んだ。見渡す限りの茶畑。ここも自転車で走りたいような良好な道。

路面の交通量が少ない 農道のような道だが台地の地形は登り下りが激しい。前日よりもハードなランになってしまうので クルマで正解なのだ。

今日は疲労回復、リゾートな一日を送りたい。

 

 

 

2日目は疲労回復サイクリング。平坦な海岸沿いをゆく

相良町を少し過ぎて民家のないあたりまで進むと堤防がなくなり 海と隣り合わせのサイクングとなる。

御前崎は緯度で見れば伊豆半島の南端あたりである。南に位置するため10月でも あまり寒くない。サーファーの姿をよく見掛ける。シーサイドホテルの壁の色は白。場違いのヤシの木なんかが植えられている。そういう所だ。湘南より南国っぽいかも知れない。

開発が進んでいなくて民家がないし、そういった雰囲気を味わうには もってこいなのだろう。


御前崎

全くの平地。見通しの良い道路。

それなのにわずか12kmの所で もう砂浜に突入。シューズ、ソックスを脱いで波しぶき掻きわけ。砂と海水の感触はひさしぶりだった。この温暖な海に もう過ぎたはずの季節のかけらを拾い集めてみた、なんてね。

この後回り道することもなく、相良町に戻り2日目のサイクリングは25kmと非常に短く終わったのだった。


走り終わって・・・

しかしこの合宿、ここからがまた大事なのである。

温泉は昨日入ったからいいが まだ刺身の補給が残っている。ここへ来たら刺身を食さなければ話にならない。我々の合宿も終わらないのである。

じつは、ふたたび「実は」が出る。もったいぶる事もないのだが じつは相良町にも親戚がいる。ここでも地元の利を活かして安くてうまい店を教えてもらい、繰り出したのだった店に入ると座敷の方へ案内された。卓をくっつけて宴会状態の準備が出来た。まだ14:00だが。

皆が座り さてお品書きを見上げるとひときわオーラを放っているのは「生カキ」の文字。そうか、その季節であったか。「生カキ」行くしかないでしょう。

御飯ものにフライ定食をとり それに刺身の盛り合わせで宴会メニューが構成された。宴会・・・まだ、14:00だって。でも、ビールは欠かせない。

そして生カキの登場。日本酒にしてみたかった。してみたかったが そのラインを破ると帰れなくなってしまう。 惜しい。 じつに惜しい。今度の時はこの裏にある宿を素泊りでとるべきであろう。と、もう次の合宿を考えている。

卓には刺身やフライ定食も出揃い、なかなか豪勢な雰囲気となった。しかし、不粋ながら値段の話をすると、ひとり2100円なのである。

この場面「打ち上げ」の写真も撮っておくべきだった。

とはいえ、写真でうまさが伝わるわけではない。

とはいえ、私の稚拙な文章でも伝えられない。

ここは 思いきり想像して頂くしかなかろう。想像。

生カキ、刺身、ビールである。

さあさあ 生カキ、刺身、ビール。



2日間、充実した時間を過ごす事ができた。段取りが悪くて時間を無駄にした事もあったが 帰りの渋滞以外おおむね順調だったと思う。

今後もdioss合宿を継続していきたい。