AMERICAN BEAUTY
アメリカン・ビューティ

1999年 アメリカ映画

STAFF

監督・: サム・メンデス
脚本: アラン・ボール
制作:ブルース・コーエン ダン・ジンクス
撮影: コンラッド・エルホール
音楽: トーマス・ニューマン
 

CAST

ケビン・スペイシー
アネット・ベニング
ソーラ・バーチ
ミーナ・スバーリ
クリス・クーパー

 

STORY

42歳のレスターは、雑誌社で広告の仕事をしている冴えない中年サラリーマン。
郊外に買った洒落た一軒家に不動産ディーラーの妻、高校生の娘と一見、
幸せな家庭を築いている。しかし、仕事にも人生にも情熱を失い、
夫婦仲はいつのまにか冷え、娘はカッコ悪い父を嫌って、
ろくに口も聞かない。彼も、自分の欲求を殺し、自分をだまして
なんとか体裁を整えている毎日である。
そんなある日、娘の同級生の美少女、アンジェラと遭遇したことから、
彼の中の何かが弾けた。自分の人生がいかに空虚だったかを
いきなり悟り、それまでの自分を、いきなり捨ててしまった。
そして、ムラムラと燃え上がった中年男の恋心が、
すべてを危険な方向へ変えてゆく・・・。

 

ごく普通の家族が、ごく普通の毎日を送ることが、どんなにストレスに満ちているかを、
描いた物語です。冴えない中年のサラリーマンが、娘の同級生に恋をして、
会社を辞め、アルバイトをしながら、彼女とのセックスを夢見て、
ひたすらウエイト・リフティングに励む。そんな夫に無関心な、成功する事に
ただしがみついている妻。父への嫌悪感で苛立つ娘。その友人も、
自分を「特別なんだ」と思い込むのに必死。また、隣の退役軍人は、
自分の中にある欠点を恐れる余り、家族に厳しくあたり、
ビデオカメラが友達の息子は、そんな父を敬いながら、影で ”薬” を売る売人・・。
物語は、こうした病んだ人々の醜悪さを暴きながら、悲劇へ向かっていきます。
普通の人々が、普通の人間でなくあろうとして、もがいています。
この作品は、「家族の崩壊」を描きながら、夢を失った男の再生、そして、
「家族の再生」を描いた映画なんだと思います。
それと同時に「アメリカの空虚」をも描いたのではないでしょうか。
この、作品の中の登場人物全てが、現在の「アメリカ」を象徴しているのです。
いや、私たち全ての人々にあてはまることなのではないでしょうか・・。

最後に、レスター(ケビン・スペイシー)が劇中の中で言った
『僕らは、普通の人間というインチキな広告だ。』
というセリフが、印象的で心に残りました。

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Produced by "Rick"
(2000.5.13
名古屋 ヴァージン・シネマにて)