ブラッドシンプル/ザ・スリラー;
BLOOD SIMPLE the thriller
| 監督/ ジョエル・コーエン 製作/ イーサン・コーエン 脚本/ ジョエル&イーサン・コーエン 撮影/ バリー・ソネンフェルド 音楽/ カーター・バーウェル 衣装/ サラ・メディナ=パペ 主演/ ジョン・ゲッツ フランシス・マクドーマンド ダン・ヘダヤ M・エメット・ウォルシュ サム・アート・ウイリアムス デボラ・ニューマン u 1999年アメリカ映画 |
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哀しいほど滑稽な殺人
”blood simple=ブラッドシンプル” それは恐怖と困惑の果ての殺人・・・。
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Story & Review
アメリカ南部のとある田舎町。ある日、一軒の古びたバーの一室で殺人が起こる。
殺されたのは経営者マーティ。彼の妻アビィの浮気調査を依頼した悪徳探偵に撃たれたのであった。
死体を発見したアビィの愛人でバーテンダーのレイは動転し、アビィが夫を殺害したものと勘違いする。
死体を車に乗せて夜道をひた走り、畑に埋めようとするが、死んだと思っていたマーティにはまだ微かに息があったのだ。
錯乱してスコップを振り上げるレイから容赦ない土を身体いっぱい浴びながら、
マーティは生き埋めの恐怖に断末魔の唸り声を上げるのであった・・・。
はじめは完全犯罪になるはずの殺人だった。しかし、自体は予期せぬ方向へ・・・。
恐怖に身をすくませ、真っ暗な部屋の中で身を潜めるアビィ。
と、突然銃声とともに眩い光が暗闇を引き裂く・・・。
アビィに忍び寄る殺し屋が壁放った銃弾を ”光りと影”
によって演出された
「美しい」としか言いようのない映像・・・・。
「バートン・フィンク」「ファーゴ」「ビック・リボウスキ」のコーエン兄弟が、独立資本で製作し、
その独創的な映像で世界中に衝撃を与えた処女作
「ブラッドシンプル」。
アメリカン・インディペンデントの精神はここから生まれたといえるほどのこの作品をベースに
オリジナル・ネガとサウンドトラックの全編を再編集したのがこの
「ブラッドシンプル/ザ・スリラー」 です。
血も凍るような恐ろしさと、ブラックな笑いとが奇妙に結びついた世界を固唾を飲んで見守るゾクゾクした感覚。
互いにボタンを掛け間違えたようないびつな人間関係。まさに映画の
”おもしろさ” を堪能させてくれる作品です。
この作品の醍醐味は、観ている自分たちは真相を知らされているのに、登場人物の2人はそれを知らず、
彼らが見えない恐怖に追いつめられてゆくのを見守るという構成にあります。
完全犯罪のはずだったトリックに綻びを見つけた悪徳探偵のあせりが、彼ら2人を死の淵に追いつめてゆく・・。
そしてついに極限まで追い詰められた時・・・
サウンド・トラック、ネガを再編集したとはいえ、20年近くも前の作品なのに、新しささえ感じてしまう
コーエン兄弟の映像の魔術は素晴らしいものがあります。ストーリー展開、構成、そしてディティールのこだわり。
どれをとっても完璧ですね。 主演のフランシス・マクドーマンドは、本作が映画デビュー。その後、「ファーゴ」(96年)
にも出演し、アカデミー主演女優賞を受賞しています。また、「ブラッドシンプル」
が縁でジョエル・コーエンと84年
に結婚しました。 彼女は今年のコーエン兄弟の新作
「バーバー」にも出演しています。
「これぞまさに映画の醍醐味!」と絶賛されているコーエン・ワールドの最高傑作。
「バートン・フィンク」「ファーゴ」以来のファンの方、また「オー・ブラザー!」や「バーバー」を観てファンになった方も
この 「ブラッドシンプル/ザ・スリラー」 一度体験してみて下さい。
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ナショナル・ボード・オブ・レビュー作品賞、サンダンス映画祭グランプリ、インディペンデント・スピリッツ賞・監督賞、
同・最優秀男優賞受賞。その他、インディペンデント・スピリッツ賞・撮影賞、最優秀フィーチャー賞、脚本賞、
エドガー・アラン・ポー賞最優秀映画賞ノミネート
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Produced by "Rick"