ボンドを愛した女たち


20世紀末までに、なんと19作を数えるこのシリーズ。 日本が誇る長寿シリーズ、
「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」 にマドンナがいたように、長寿の陰には女あり。
ミスコン出身者からトップアスリートまで、知性と美貌の限りを尽くして、
史上最強のプレイボーイの心を虜にした女神たちを一挙紹介!

ウルスラ・アンドレス / 『ドクター・ノォ』
■ ドクター・ノォの島に貝を取りにきていた ハニー・レイダー 役で記念すべき
ボンドガール第1号となったのが、アンドレスです。 濡れたTシャツを着ていたグ
ラビアの写真がプロデューサーの目に留まって、デビューが決定しました。まっ
たくの新人だったのですが、この後、大作への出演が続き、初代にしてボンドガ
ール神話創造の立役者ともなっています。
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ダニエラ・ビランキ / 『ロシアより愛をこめて』
■暗号解読機の引渡しと交換に亡命を希望するロシアの女スパイ、タチアナ・ロ
マノーヴァ。 その正体はボンド暗殺のための囮だった・・。黒いチョーカーだけを
つけてのベッドでの誘惑、オリエント急行でのナイトドレス・・・どんな殺し屋よりも
ボンドにとって危険な最終兵器でした。それがいつしか本気で惚れてしまって・・
演じたビアンキは、 '60年の準ミス・ユニバースでした。演技経験は余りなかった
のですが、そのぎこちなさが新鮮な魅力に。
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オナー・ブラックマン / 『ゴールド・フィンガー』
■ ゴールドフィンガーの配下で航空隊を指揮する女丈夫でありながら、彼の魅力に負けてボンド側につく、
プシー・ガロア。ボンドを投げ飛ばす場面が登場するなど、体力、知性ともに男勝りです。
お色気担当は、冒頭で金粉を塗られて殺される シャーリー・イートン にまかせて、もっぱらボーイッシュ
な魅力で迫ります。
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クロディーヌ・オージェ / 『サンダーボール作戦』
■核弾頭を奪ったスペクターの首領ラルゴの愛人 ドミノ に扮したのは、ミス・フランスにも選ばれたことも
あるオージェ。もともと、「サンダーボール・・」の監督ヤングが彼女にメロメロだったということからのキャス
ティングだったそうです。この作品からワイドスクリーンになったのは、彼女の肢体を映すためだとか・・・。
ウソかホントか定かではありませんが・・。ラルゴに兄を殺されたということをボンドから知らされ寝返る「ボ
ンドガールの公式」そのもののキャラクターでもあります。ちなみに、この「サンダーボール・・」にリメイク版
「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」でドミノ役を演じたのは、アカデミー女優、キム・ベイシンガーでした。
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浜 美枝 / 『007は二度死ぬ』
■日本にやってきたボンドは、漁師に変装! そのうえ、日本人と偽装結婚までして
しまいます。その相手が、キャシー・鈴木。 島の娘として、結婚式以外ではビキニ
で活躍。火山の噴火口にあるスペクターの基地でもそのままの姿で走り回ります。
以後、「トゥモロー・ネバー・ダイ」までアジア人ボンドガールは登場していません。
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ダイアナ・リグ / 『女王陛下の007』
■ボンドが本気で惚れ、ただ一度の結婚をした トレイシー。犯罪組織ユニオン・コ
ルスの首領ドラコの娘でもあります。 ボンドが本気で恋に落ちるだけあって、トレイ
シーは、いつもの水着美女達とは違った存在で、ピンチも自分の力で切り抜ける頭
脳を持っています。 演じているリグも、「ディム」 の称号をもつ女優で、人気TVシリ
ーズの看板女優でした。
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ジル・セント・ジョン / 『ダイヤモンドは永遠に』
■ダイヤモンド密輸を任されていた ティファニー・ケース 役。 彼女は当時、キッシンジャーの愛人という
噂があったのですが、ボンドガールにスキャンダルでお騒がせ中の女優が選ばれたのは珍しかったそうで
す。「女王陛下・・」に続く勝気なキャラ。 時代の変化に合わせボンドガールも変化してきますが、クライマッ
クスは、ずっとビキニ姿でマシンガンを乱射したりで、変わらぬ大サービスぶりでした。
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ジェーン・シーモア / 『死ぬのは奴らだ』
■ヘロインを大量に栽培し、市場の独占を企む悪役 カナンガ の専属占い師 ソリ
テア
。 タロットカードで予知能力を発揮します。 その能力を発揮するには処女で
あることが必要だそうで、カナンガは彼女を守り神として大切に扱っていましたが、
ボンドが現れてしまっては、処女を守れるはずありません。(笑) 長い黒髪をもつ
シーモアは、美しさと同時に純粋さも表現しました。 珍しいタイプのボンドガールと
言えるでしょう。
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ブリット・エクランド / 『黄金銃を持つ男』
■「黄金銃を持つ男」 スカラマンガを追って東南アジアに潜入したボンドを助けるイギリス諜報部員 メアリ
ー・グッドナイト 役。 エクランドはスウェーデンの 「BB」 という異名をとった美人女優ですが、この作品に
出演した頃は、あの ピーター・セラーズ と別れたばかりだったそうです。 グラマー女優と呼ばれることに、
まったく抵抗がなかったらしく、「ドクター・ノォ」 で海から上がってくるアンドレスの姿を見たときから、ボンド
ガールになることを夢見ていたそうです。
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バーバラ・バック / 『私を愛したスパイ』
■消えたソ連の原子力潜水艦をボンドと共に追うKGBの女スパイアニア・アマソワ
しかし、ボンドは彼女の恋人を殺した張本人だった・・・。 黒いイヴニング・ドレス、あるい
はナイト・ガウンを纏った姿のセクシーさ、でも油断はできない・・。しっかりとドレスの下
には銃を隠し持っているプロ中のプロなのです。 シリーズ10作目にして登場した、ボン
ドと五分に渡り合えるボンドガール、バーバラ・バック。B89、W61、H89 の脅威のプロ
ポーション・・完璧ボンドガールは、まさしく彼女です。
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ロイス・チャイルズ / 『ムーンレイカー』
■英国に輸送中のスペースシャトル ”ムーンレイカー” を ボンドと追う、グッドヘイト博士 の役に抜擢さ
れた ロイス・チャイルズは、「私を愛したスパイ」 のアニア役の候補でしたが、その時一時的に女優を辞め
ていたため、立ち消えになっていました。 本作の次の作品、「ユア・アイズ・オンリー」 に出演していたキャ
ロル・ブーケが、実は候補に当たっていたのですが、スケジュールが合わず次作に出演となりました。この
頃から、作り手の希望が1作づつずれて実現しています。 また、「O嬢の物語」 に出演していた コリンヌ・
クレリー
も出演していますが、役名は「O嬢・・」にあわせてコニーと名づけられていました。
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キャロル・ブーケ / 『ユア・アイズ・オンリー』
■クリスタトスに両親を殺されて以来、仇をとろうと追いつづける メリナ・ハブロック
96センチともいわれる、長い黒髪と愁いを含んだ眼差しで、歴代ボンドガールの中でも
最高の ”クール・ビューティ” という呼び声が高いキャロル・ブーケ。 「ムーンレイカー」
のときもロケット工学の権威グッドヘイト博士役をオファーされたのですが、他の撮影で
出演できませんでした。 彼女は実は、シリーズ全てを観ているほどのボンド・ファンだ
ということです。
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モード・アダムス / 『オクトパシー』
■女だけのサーカス団の団長オクトパシー。 敵か味方かわからない存在ですが、殉職した諜報員の娘
で、最後にはボンドに協力をすることになります。 アダムスは 「黄金銃を持つ男」 でもスカラマンガの情婦
に扮していて、これが2度目のボンドガールとなりました。 ボンド映画では、同じ女優を2度使わない という
不文律がありましたが、彼女はそれを破って登用されました。
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タニア・ロバーツ / 『美しき獲物たち』
■謎の女、ステイシー・サットン。 真の姿は父親の会社を乗っ取った男、ゾーリンに復
讐を誓った健気な娘でした。 「シーナ」や「ミラクル・マスター 七つの大冒険」 などでその
肢体を存分に披露、TVシリーズ 「チャーリーズ・エンジェル」 のメンバーとしても活躍した
あとだけに、この作品での露出は以外に控えめでした。 いつもの黒髪をブロンドに変え、
いかにもボンドガール というムードを醸し出しながら裏のある女 という難役をやり遂げま
した。
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マリアム・ダボ / 『リビング・デイ・ライツ』
■KGBを隠れ蓑に武器商人の顔を持つコスコフ将軍に利用される悲劇の愛人 カーラ。
狙撃兵として登場しますが、実はチェリストでもあります。 ダルトン扮するボンドは、カー
ラと出会って以降は、ずっと彼女をエスコートしています。 行く先々で複数のボンドガー
ルとかかわらないボンドの姿は、エイズ時代を象徴している ともいわれましたが、グラ
マー系の女優でもなく、全編に渡って素肌を見せないボンドガール というのも珍しいケ
ースです。ボンドガール史上に残る ”清純派” でした。
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キャリー・ローウェル / 『消されたライセンス』
■”殺しのライセンス” を剥奪されてまで、親友の仇を打とうとするボンドに付き合う頼もしいパイロット。
キャリー・ローウェルは、現在リチャード・ギアの恋人で、二人の間に子供が誕生しています。 男まさりな
キャラクターで、従来のボンドガールとは一味違った魅力を出しています。
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ファムケ・ヤンセン / 『ゴールデンアイ』
■ボンドの元仲間にして敵となった ”ヤヌス” こと006の率いる凄腕の殺し屋 ゼニア・オナトップ。 ミグ戦
闘機の元パイロットという設定で、スリルのなかにエクスタシーを感じる女。武器を使わずに自分の太腿で
相手を絞め殺すという超絶の必殺技はブロスナン扮するボンドに「近頃はセックスも危険だ。」 と名セリフを
吐かせるほどのインパクトでした。 その存在感の凄さに本来メインのボンドガールであった PCプログラマー
ナターリア役のイザベラ・スコルプコは印象が吹き飛ばされた形になってしまいました。
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ミシェル・ヨー / 『トゥモロー・ネバー・ダイ』
■イギリス、中国両国の全面戦争を企てるメディア王 カーバーを阻止すべくボンドと共に立ち向う中国の美
人エージェント、 ウェイ・リン。 ミシェル・ヨーは、浜美枝以来のアジア人ボンドガールに大抜擢されました。
ボンドと手錠をかけられたままバイクを乗ったり、立ち回りをしたりと、シリーズ最強という評判です。 彼女は
メイベル・チャンの 「荘家の三姉妹」 などで既にキャリアを積んでいる女優で、2001年アカデミー賞ノミネー
ト作品、アン・リーの 「グリーン・デスティニー」 でのワイヤー・アクションは記憶に新しいところですね。
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デニース・リチャーズ / 『ワールド・イズ・ノット・イナフ』
■核兵器の専門家、クリスマス・ジョーンズ博士役、ということは知性派なボンドガー
ルなはずなのですが、タンクトップに短パン姿での登場や、ミニドレスに着替え活躍する
中盤、クライマックスでの、バスト・コンシャスぶりは、どう考えてもセクシー肉体派。
それにしても、こんな格好で男所帯である核兵器の解体作業場にいるというのは、プル
トニウム以上にキケンではないのでしょうか?(笑) ボンドがほとんどずっと意味なく同
行させているのは、単に彼女の身を案じてのことでしょうか・・。もっとも最後はボンド自
身が頂いちゃうわけですが・・。(笑)
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その他のボンドガール
キャロライン・マンロー / 『私を愛したスパイ』
■悪役である海運王ストロンバーグの美人秘書 ナオミ として登場しました。 武装ヘリでボンドを追いつめ
るのですが、ロータス・エスプリ(ボンドカー) のミサイルで爆死してしまいます。 マンローは、「地底王国」 な
どの、SF系ホラー映画などに出演していて、ホラー・ファンには人気の存在でした。
若林映子 / 『007は二度死ぬ』
■日本の諜報機関の女スパイ、アキ として登場。 トヨタ2000GTでボンドの危機を救いました。 役命は、映
子(あきこ) に合わせて付けられたものだそうです。 途中、毒殺されてしまうのが残念ですね。
カサンドラ・ハリス / 『ユア・アイズ・オンリー』
■ボンドとベッド・インした直後に殺される悲劇の伯爵夫人を演じた カサンドラ は、ピアース・ブロスナンの実
の妻。のちに癌で亡くなりましたが、撮影中から「あなたは必ずボンドになる。」 と予言していたそうです。
グレイス・ジョーンズ / 『美しき獲物たち』
■こちらもシリーズ最強のボンドガールと評されいている グレイス・ジョーンズ。 鍛えぬかれた身体に、大の
男を軽く担いでしまう腕力。 殺し屋メイ・デイ役はこの映画をさらいました。 ラストは、尽くしてきた主人の裏
切りにボンド側に寝返る乙女心も見せてくれました。
ソフィー・マルソー / 『ワールド・イズ・ノット・イナフ』
■石油資源開発の指揮をとるエレクトラ。敵か味方かわからない存在で 、ボンドガール史上でもユニークな
存在です。映画「ラ・ブーム」や、「ブレイブハート」などに出演し、人気の高い女優です。 既に知名度のある
女優がボンドガールを務めるということも例外的でした。
ロイス・マックスウェル / 『ドクター・ノォ』〜『美しき獲物たち』
■ボンドの上司、「M」 の秘書としてミス・マニーペニー を「美しき獲物たち」まで演じてきました。 扉を開くな
り、帽子を投げ入れるショーン・コネリーとの掛け合い、「女王陛下・・」のラストでボンドの結婚式で涙ぐむシ
ーンなどは、印象的でした。 マニーペニーこそが、真のボンドガール。という声も・・。
<<番外編>> バーバラ・カレラ / 『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』
■「サンダーボール作戦」のリメイクである「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」 で、前作ルチアナ・パルッツィの
演じたフィオナ・ヴォルペを演じました。 色気で男を誘い込んで殺すコワイ女・・・。パルッツィのマダムっぽい
クール・ビューティとは違ったエキセントリックな個性を出していました。ボンドに決して屈することのない攻撃
的なキャラは、ボンドガールの中でも異色の存在感を放っています。 ちなみにこの作品、ボンド役はショーン
・コネリーです。
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