EL ESPIRITU
DE LA COLMENA

ミツバチのささやき

 

1973年 スペイン映画

STAFF

監督:ビクトル・エリセ
脚本:アンヘル・フェルナンデス & ビクトル・エリセ
音楽:ルイス・デ・パブロ
美術:アドルフォ・コフィーニョ
撮影:ルイス・クワドラド

CAST

アナ・トレント
イサベル・テリェリア
フェルナンド・フェルナン・ゴメス
テレサ・ギンペラ

STORY & REVIEW

1940年頃、スペイン中部の小さな村に、移動巡回映写のトラックがやってくる。
スクリーンに映し出された怪奇映画「フランケンシュタイン」を村人と
食い入るように見つめる幼い少女、アナとイサベル。
この映画に興味を持ったアナは姉から、
「フランケンシュタインは森の精霊で、村外れに隠れている」と聞かされる。
そんな時、アナは荒涼とした草原に寂しく佇む廃屋で傷を負った
1人の兵士に出会う・・。

「ミツバチのささやき」は、ビクトル・エリセが、1973年に監督した作品で、
日本では、1985年に公開されました。
少女アナが、フランケンシュタインという虚構で描かれた ”死” に
疑問を抱き、姉の "ウソ” を信じ込むところからはじまり、
”幻” の精霊を求めるアナの旅が描かれています。
村の公民館で観た「フランケンシュタイン」
(ジェームズ・ホエール監督・1931年)を観、
姉妹は、劇中の人造人間と少女の関わりを描いた場面に心を奪われます。
映画を真似て、姉のイサベルは死んだふりをしてアナを驚かせたりします。
そして、負傷した兵士との出会い、兵士の死によるショック・・。
こうして、アナはわずか6歳で、”生と死” を直感的に感じ取るようになるのです。

この映画の素晴らしさは、6歳の少女、アナ・トレントの澄んだ大きな瞳。
このひとことに尽きるでしょう。 それだけおおきな存在感を持っていました。

1940年を舞台に、スペイン内戦の傷跡を描きながら、
無垢な少女アナが虚構を信じてしまう純粋さ、感受性を通して
”知”を獲得する様と、未知の世界へ旅立つ勇気をこの作品は描いています。

この作品、余分な言葉がほとんど無く、その分 ”映像と音” で訴えかける
純粋な映画です。当時のスペインの片田舎のひなびた風景も美しく、
純粋に深く心に残る名作です。

1973年 サン・セバスティアン国際映画祭グランプリ受賞 (黄金の貝殻賞)
1973年 シカゴ国際映画祭シルバー・ヒューゴー賞受賞


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