HILARY
and JACKIE
ほんとうのジャクリ−ヌ・デュ・プレ
1998年 イギリス映画
STAFF
製作:ガイ・イースト ナイジェル・シンクレア
ルース・ジャクソン
監督:アナンド・タッカー
脚本:フランク・コトレル・ボイス
撮影:デヴィッド・ジョンソン
音楽:バリトン・フェロング
チェロ演奏:キャロリン・デイル
原作:ヒラリー&ピエール・デュ・プレ
CAST
エミリー・ワトソン
レイチェル・グリフィス
ジェイムズ・フレイン
デヴィッド・モリシー
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STORY & REVIEW
幼い姉妹、ヒラリーとジャクリ−ヌは寝る時も遊ぶ時もいつも一緒。
音楽好きの母に育てられた二人は、二人そろってはじめて
パーリーの音楽コンクールに出場。
優等生の姉、ヒラリーはフルートで優勝し、暖かい拍手を送られた。
しかし、おてんばで気の強い妹のジャッキーが賞を取ると、
観客の拍手はわれんばかりの熱狂的なものに変わった。
ヒラリーは本物の拍手に驚くのだが、ジャッキーはいつかはこうなると
わかっていたかのように、当然のことと受けとめていた。
ヒラリーは初めて、妹への嫉妬に当惑する。
母はこの日からジャクリ−ヌ才能に気づき、彼女の才能を伸ばす為に
一流のチェリストの元に通わせることを決意する。
そうして、一家は彼女の為に廻りはじめるようになり、
音楽が好きなヒラリーでさえも、ジャッキーの傍役にならざるを得なかった。
チェリスト、プリースの指導の下、ジャクリ−ヌは自分の才能を磨くため、
学校生活も家庭も犠牲にしてレッスンに明け暮れる生活を歩み始める・・。
イギリス音楽界最高のチェリストとして活躍しながらも、
多発性硬化症という不治の病かかり、
28歳にして表舞台を去ったジャクリ−ヌ・デュ・プレ。
栄光の陰で極度のストレスに蝕まれていった彼女の生涯を、
幼い頃からのライバルで唯一の理解者でもある
姉のヒラリーとの関係を軸に綴った実話です。
姉ヒラリーと弟ピエールによる伝記が基になっているこの作品は、
天才的な音楽家であると同時に、ひとりの女として生きようとした
ジャクリ−ヌの生々しい闘いが描かれています。
音楽に身を捧げながら、一方で自分の欲望にも忠実だった彼女。
その悲劇は、肉体的な自由を奪われながら、同時に常に
精神的な自由を求め続けなければならなかったことにあるといわれています。
姉の視点から見たジャクリ−ヌは、時に無邪気であり、時に残酷であり、
時に絶望的であり、孤独である・・家族だけしか知り得なかった
ほんとうのジャクリ−ヌがここに描かれています。
公開当時、アイドル化されたジャクリ−ヌを知る人たちにとって
ショッキングな内容を含んでいるため、地元イギリスはもとより、
アメリカでは大きな論争を巻き起こしました。
この作品を観た方は、「なにもここまで・・」
と思われたことでしょう。
実際そう思いました。・・・が、この映画は
”愛” についてをテーマに、
姉妹という人間関係、平凡と非凡、家庭と孤独、生と死、を
対照的な人生を通して激しく、時には静かに描かれているのです。
奔放な妹と振り廻される姉、過去の同じ経験がそれぞれの視点で描かれます。
平凡な幸せを掴んでゆく姉。喝采と引き換えに孤独に堕ちてゆく妹・・。
並外れた才能に恵まれながらも、一方では人間的な
”愛” を求め、
追いつめられてゆくジャクリ−ヌ。姉ヒラリーのような平穏な家庭生活にも憧れ、
やがては姉の夫と関係まで持ってしまうのです・・・。
愛と才能をめぐる複雑な心理が痛いほど伝わってくる作品です。
彼女の弾く、エルガーの「チェロ協奏曲ホ短調作品85」
が涙を誘います。
Jacqueline du Pre' (1945〜1987)
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Produced by "Rick"