
”Rick”の 『オススメMovie』
2004年 9月
久しぶりの更新です。
このコーナーは、”Rick” が観てきた映画の中から
オススメの作品をピックアップし、紹介していきます。
好みに若干の偏りがありますが、ご勘弁を・・。m(..)m
今回は・・・
SWEET SIXTEEN
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監督/ ケン・ローチ 編集/ ジョナサン・モリス 脚本/ ポール・ラヴァティ 撮影/ バリー・エイクロイド 音楽/ ジョージ・フェントン 出演/ マーティン・コムストン ウィリアム・ルアン アンマリー・フルトン ミッシェル・クルター u 2002年 イギリス・ドイツ・スペイン |
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オレから未来と夢を奪ったもの・・・
「オレはここにいるよ」
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私こと Rick が観た映画で、「これ!」 という作品を
毎回1本づつ紹介してゆくという、なんとも勝手・強引な企画の第8弾です。
久しぶりの更新は、02年、ミニシアター系で旋風を巻き起こした
ケン・ローチ監督 「SWWT SIXTEEN」。
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服役中の母ジーンはリアムの16歳の誕生日前日に釈放される。
リアムは胸をときめかせ今の生活を抜け出す決意をしていた。
まだ味わった事のない夢に見た暖かい家族のぬくもり.....
それはチンピラどもの手の届かない安息の場所で、
母と姉とささやかながら幸せな生活を送る事だ。
しかしそのためには何よりもまずお金を貯めなければならない。
リアムが親友ピンボールと始めた計画は、大きなトラブルを巻き起こし深みにはまって行く…。
英国の労働者階級の過酷な現実をベースに、そこで生きる人々の人生を描き、
2002年カンヌ映画祭脚本賞を受賞したケン・ローチ監督の最高傑作です。
スコットランドの美しい田舎町。厳しい現実から抜けだそうともがき苦しむ少年たちの焦燥感、
母を想う無垢な心と親友との葛藤、少年期に特有の無軌道な高揚感、
そして少年たちのヒリヒリする様な心の叫びを見事に描き出した作品となっています。
母親を愛し、皆で一緒に暮らしたいというささやかな願いを胸に抱いて生きる主人公リアム。
しかし、彼の住む世界は、どんな可能性をも塞ぎ、ある特定の生き方に押し込めてしまう。
ただ、母親とのささやかな生活が送りたいだけなのに、気が付けば自分の夢を現実のものと
するため、そしてこの荒廃した社会で生きていくために自分もその世界に手を染めてしまう...
「能力があっても若者はそれを生かせない。家庭環境のせいで未来が閉ざされてしまう。
医者や弁護士になれる素質があっても、貧しければ犯罪に走ってしまう・・それがこの国の現実。
未来を担う若者達を育てないのはそんな状況から目を反らしている大人たち。」
と、主演のマーティン・コムストンは訴えています。
少年達の多感な思春期。そこには純粋さと残酷さ、希望と絶望が交錯してゆく...。
英国労働者階級のこの社会問題は、どんどん低年齢化しているのですが、
こんな社会を作り出したのはやはり大人。夢も希望もある純粋な少年達が、
自分の夢を現実なものにするために手を染めてゆく・・なんともやりきれない気持ちです。
そんな労働者階級の過酷な現実の中で、悩み、苦しみながら、それでも家族の
ぬくもりを信じて熱く生きてゆくリアムの姿が痛々しい..この作品は心がヒリヒリとしてしまう様な
観ている自分達の胸にダイレクトに突き刺さってくる、とても気持ちが切なくなる作品です。
この少年のリアルな感情を描いた作品、実は本国では
”R-18指定” になっているそうで、
なんでも、ケン・ローチは、現場で台本を持たせず、自然に出てくる言葉や表情を
フイルムに刻んだそうです。公開時、映倫は「汚い言葉が200回以上も使われている」として
本作をR指定にしたそうです。これに対し、脚本家ポール・ラヴァティは「労働者階級の
少年たちをリアルに描こうとすればするほど、避けては通れない。映倫のメンバーは
車から降り、現実に触れるべきだ。」と抗議。ケン・ローチも、観てもらいたい10代の若者達に
「指定を無視して、この作品を是非観て欲しい」と勧めたといいます。
この少年達の生身の生きざまを描いた、心に染み入る作品。是非ご覧になってみてください。
そして、タイトルの 「SWEET SIXTEEN」 の意味、考えてみてください。
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Produced by "Rick"