Pola X
ポーラ
X
1999年 フランス・ドイツ・日本・スイス 合作
STAFF
監督:レオス・カラックス
脚本:レオス・カラックス ジャン=ポル・ファルゴー
ローラン・セドフスキー
撮影:エリック・ゴーティエ
音楽:スコット・ウォーカー
原作:ハーマン・メルヴィル (「ピエール」)
CAST
ギョーム・ドパルデュー
カテリーナ・ゴルペワ
カトリーヌ・ドヌーブ
デルフィーニュ・シュイヨー
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STORY & REVIEW
ピエールと母マリーは、森に囲まれたノルマンディの
ヴァルトヴィルの瀟洒な城館に暮らす。
彼にはリュシーという婚約者がいる。
彼の母、マリーは美貌、名誉、財産とすべてを手にしている。
そんな母を彼は
”姉さん” と呼び、まるで恋人のように接している。
また、ピエールは、”アラジン”という名の覆面小説家でもあり
彼の著書「光の中で」は執筆者のミステリアス性も相まって、
話題を呼んでいた・・・。
ピエールの従兄ティボがシカゴから戻ってきた日、
再開を喜ぶ二人を長い黒髪のジプシー女が盗み見をしていた。
彼はその女を追いかけるが、逃げられてしまう。
結婚の日取りが決まり、彼はリュシーに報告に走る途中、
再び、黒髪の女と出会う。「君は誰なんだ?」の問いに
彼女は、「私はあなたの姉・・・。」と打ち明ける。
姉、イザベルの告白を信じたピエールは、
あらゆる真実を受けていこうと、家を出てイザベルと共に
暮らしていくことを決意する。
彼らはパリ郊外の廃墟に落ち着く。
そして、姉と弟かもしれない二人は、激しく愛し合うようになる・・・。
「ポンヌフの恋人」から8年。「ゴダールの再来」
「フランス映画界の神童」といわれている、レオス・カラックスが
4年がかりで制作した壮絶過激な衝撃作です。
原作は、当時「狂気の書」とまで評された
ハーマン・メルヴィルの「ピエール」。
映画のタイトルは、原作の仏題 ”Pierre ou les
ambiguites”
の頭文字に解かれぬ謎の ”X”
を付けたそうです。
1999年、カンヌ映画祭に正式出品され、
賛否両論の渦が巻き起こった問題作です。
「堕ちる」・・・。この作品も、「ポンヌフの恋人」同様、
ピエールは、光と緑に溢れる城館での暮らしから
暗く淀んだ世界へと堕ちていきます。
この映画は、”血縁関係”が大きなテーマとなっていて、
男と女、姉と弟のタブーな関係を痛々しく、
また哀しく描いています。
正直言って、この作品を観終わって、
劇場を出るときボクはただ、呆然としていました。
それだけこの映画のテーマは重いのです。
血縁という縦の繋がりと、恋愛という横のむすびつき・・。
人間関係の欠くことの出来ないふたつの流れが絡み合って・・
できれば、この映画は、独りでご覧になることをお勧めします。
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Produced
by "Rick"
2000.1.8.