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アイ・アム・サム (I AM SAM) / 劇場(名古屋グランド2) 
監督/ ジェシー・ネルソン 出演/ ショーン・ペン ダコタ・ファニング ミシェル・ファイファー 2001年アメリカ
■7歳児の知能しかないサムが行きずりのホームレス女性が生んだ子供の父親となり、その娘に”ルーシー・ダイアモンド”
という名を付け、育てるのだが、彼女が7歳になったとき、父親の知能を超えてしまうという問題が起こっってしまう。サムの
養育能力を疑問視され、ルーシーは施設に入れられてしまいサムと、ルーシーは離れ離れに・・。サムはリタという女弁護士
とタッグを組み、ルーシー取り戻すべく裁判を起こすのだが・・。
この作品結構賛否両論で、このサイトの掲示板や 僕が良く覗わせていただく映画関連サイトの掲示板なんかでも、「良い」
「悪い(まではいかないけど、あんまり・・)」に分かれていました。で、実際に観たのですが、これがまた良いんですよ。(^^)v
Rick的にはスゴク良かったっす。ばらしちゃうと、2時間13分のストーリーの中で3回は泣けました。もうショーン・ペン凄し!
って感じですサムは知的障害者なのですが、大好きなビートルズに関しては、メンバーの誕生日や私生活、グループが解散
した日までなんでも知っているという特性を持っています。この作品のバックにも、絶妙のタイミングでビートルズの名曲が流
れてきます。物語の設定でいけば、この作品は非常に重苦しいものになる題材なのですが、このビートルズのナンバーと、
サムと愛娘のルーシーの繰り広げる心温まるエピソードがなんとも清々しい感動を与えてくれました。
サムの純粋なひたむきさと、心の優しさが凄く素敵でした。そして、一番大切なのはなんなのかを考えさせられる作品でした。
この作品のパンフレット読んでいたら、本作に ”L.A.GOAL”という知的障害者の慈善事業団体がバックアップしていること
を知りました。この団体は1969年に設立された施設で、自閉症や知能、学力の遅れなどの障害や、てんかん、神経系の障害
を持つ成人をサポートしているのだそうです。映画の中でも、実際の障害を持つ人が2人出演しているそうですよ。
また、サムの大好きなビートルズ。これがこの映画で大きな役割を果たしているのですが、実はこれにはしっかりとした根拠が
あるんだそうです。このような知的障害などの施設にいる、またはいた人々のすべてが、一番のお気に入りはビートルズと答
えていたそうなのです。ビートルズの詩が、彼らの心の支えになっていたということを知って、ますますこの映画、好きになりま
した。

満足度
★★★★☆ 2002.7.3
アイズ・ワイド・シャット(EYES WIDE SHUT) / 自宅シアター(DVD)
 監督 / スタンリー・キューブリック 出演 / トム・クルーズ ニコール・キッドマン 1999年アメリカ映画 
ハーフォード医師は、妻より性の欲望を告白され、自分の結婚生活を脅かすほどのエロティックな衝撃に埋没してゆく・・
キューブリックの最後の作品は、禁断の世界、性的な精神世界を暴いた作品でした。雑誌にこの映画のことが書いてあった
んだけど、「この作品でキューブリックが言わんとした事は、夫婦の愛や、モラルについてではなく”戦争”と”FUCK”に明け暮
れた人間への黙示録。」この記事を読んで、正にその通りだと思いましたね。
キューブリックの作品のほとんどが、男性論理の崩壊を描いているんだと思うんだけど、この映画も、夫婦という人間関係を
通して、男の論理が崩壊してゆくんです。あっさり観れない作品ですな。
甘い理想を語る夫を拒絶し、妻は「いますぐにしなければいけない大事な事」を提案する。それは・・・?   
満足度 ★★ 2000.4.20
 
愛のコリーダ 2000 (L'EMPIRE DES SENS) / 自宅シアター
監督/ 大島渚 出演/ 藤竜也 松田英子  2000年日本・フランス
■昭和11年、東京・荒川にある料亭の主人、吉蔵とその愛人、定の究極の愛の物語。
 日本の恋愛史において最もセンセーショナルな事件といわれた 「阿部定事件」 を大島渚が取り上げ、1976年に公開。カンヌ
映画祭で、凄まじい反響を得た作品ですが、海外での熱狂的な支持とは裏腹に日本では物議を醸し、大幅に修正され公開され
た作品でした。その 幻のオリジナル版が、2000年にようやく日本でも公開され再びセンセーションを巻き起こしました。この作品
は、当時まだ子供(ん?^^;) だったこともあり、当然ながら見てなかったのですが、”安部定事件” は良く話題になっていました
ので、子供心にも多少の(?)興味はもっていましたっけ。(笑) で、この作品、実は始めて観たのですが、凄いですねェ。・・
なにがって、勿論76年当時、こんな性描写のハッキリした作品があったこと自体も凄いとは思うのですが、この二人の ”愛” に
対するストレートで、剥き出しの感情が凄いんです。人を好きになること、愛すること・・あたりまえの感情が、日常の制約から解
き放たれて昂ぶる時、性愛はどのような姿を見せるのか・・。というテーマで挑んだ大島監督。この物語、ごく普通の生活をして
いる自分たちにも起こりえることかもしれないですね。最愛の男を心底愛し続け、二人だけの世界を求め続けた定。衝撃的な結
末ですが、彼女は自分の気持ちに素直で、純粋な心を持っていたのでしょうね。
満足度★★☆ 2002.10.25
青いパパイヤの香り (L'ODEUR DE LA PAPAYE VERTE) / 自宅シアター 
 監督 / トラン・アン・ユン 出演 / トラン・ヌー・イェンケー リュ・マン・サン 1993年 ベトナム・フランス
1951年サイゴン。ある一家に奉公にきた10歳のムイの目を通して、家族の喜び、悲しみ、また自分の初恋を描いた作品。
ベトナム映画史上初のアカデミー賞ノミネート、カンヌ映画祭新人監督賞を受賞した名作。この作品、観よう観ようと思いながら
なかなか観れなかった作品で、やっと観ることができました。会話・言葉が非常に少ないんだけど、言葉がなくても、それ以上の
映像美で、凄く感動しました。なかでも、少女時代のムイが、見せる表情・・。なんとも言えないです。そして、あのパパイヤをもぎ
とったときに出てくる樹液・・印象的でした。これが、ベトナム映画なんですね。しかも、セットはフランスで組んだとか。
いい映画でした。

満足度★★★☆ 2000.7.10
 
青い夢の女 (MOTER TRANSFERT) / 自宅シアター 
監督/ ジャン=ジャック・ベネックス 出演/ ジャン=ユーグ・アングラード エレーヌ・ド・フジュロール 
2000年フランス・ドイツ合作
■精神分析医ミッシェルは、窃盗癖とマゾヒスティックな性癖を持った患者であるオルガに惹かれていた。ある日、オルガの話
を聞いているうちにミッシェルは寝込んでしまう。そして目が覚めた彼の前に横たわっていたのは、オルガの死体だった・・・
8年の沈黙を破り 「ベティ・ブルー」 以来16年ぶりにジャン=ユーグ・アングラードとコンビを組んだベネックスの新作です。
”ベネックス・ブルー” と呼ばれる青を主体とした、匂い立つような映像美は、8年経った今でも健在です。この本作で、精神分
析という題材に挑戦したベネックスは、”死” と ”鬱” をテーマにそれをブラック・ユーモアで仕上げました。 あの 「ベティ・ブル
ー」 における壮絶な役どころとはうって変って情けないというか・・少々ボケをかます滑稽な中年の精神分析医を演じたアング
ラードに思わず笑ってしまいました。内容的には、タブー的な要素がふんだんに描かれながらも、観ていてそれがいやらしく見
えないストーリー展開が素晴らしかったです。夢と現実が交差するというエロティック・サスペンスなんだけど、ドロドロっとした
独特の感覚はなく、ひたすら、ミシェルの困惑した姿が面白かったですね。それにしてもオルガ役の新人、エレーヌ・フジュロー
ル、劇中のほとんどが ”死体” の役なのに、この圧倒的な存在感はなんだろう・・。 冒頭とエンディングに映し出された ”絵”
にもビックリです。

満足度★★★ 2002.7.31
アザーズ (THE OHERS) / 劇場(名古屋グランド・4) 
監督/ アレハンドロ・アメナーバル 出演/ ニコール・キッドマン フィオヌラ・フラナガン 
2001年アメリカ・スペイン・フランス
■1945年、イギリス。霧に包まれた館にひっそりと暮らす母グレースと2人の子供たち。子供たちは極度の光アレルギーで、
屋敷のカーテンも閉められたままになっている。ある日グレースは働き口を求めて訪ねてきた3人を召し使いとして雇うが、
彼らが来て以来、不可解な現象が起き始める。そこには、館に古くからまつわる、ある秘密が隠されていた・・。
「テシス〜次に私が殺される」「オープン・ユア・アイズ」のアレハンドロ・アメナーバル監督作品です。デビュー作「テシス・・」
以来のファンだったRickは、期待半分、不安半分で観に行ったのですが、(特にトム・クルーズが絡んでいる為^^;) 観終わ
た直後、良い意味で期待を裏切られましたね。最高でした。またもや、アメナーバルにしてやられた!って感じです。設定、スト
ーリー、映像、そして恐怖を誘うカメラ・ワークまで・・・何をとっても完璧なんです。「こういう表現の仕方があったのか!」 と
観終わって唸ってしまったくらいです。ストーリー自体はモダンなホラーもの。しかし、これが観ていくうちに・・・。
をっと、この作品は多くを語れません。(≧∇≦) とにかく凄く恐くて面白い!そう、昔、子供の頃寝ようとしている時にふと見ると
ドアが半分だけ開いていて、そこから何か得体の知れない物が出てきそうで、暗闇の中恐怖で震えていたような・・そんな体験
が甦ってくるような映画です。・・・が、ホラー作品である前に、家族の、ファミリーの愛の物語でもあるのです。暗闇の恐怖と家
族愛が見事に美しい映像で描かれた作品でした。原題の ”The Othes” とは 「あとに残された人たち」 という意味。そのほかに
「存在」 とも・・。その両方の意味がこの作品には込められています。この意味は・・・映画をご覧になれば解ります。

満足度★★★★ 2002.5.2
アザーズ(THE OHERS) / 劇場(名古屋グランド・2) ■■■再見■■■
■2日に観た 「アザーズ」、またまた観に行ってきました。 「マルホランド・・」 に続き、2度目の挑戦です。
自分でもよく2度観たなァなんて思ってます。 過去2度続けて観に行ったのは、まだビデオテープというものが普及していなか
った中学・高校時代くらいか・・。その頃は、まだ劇場公開が済んで地上波放映されるのに4年位掛かってた時です。
その頃は、気に入った映画を目にクッキリ焼きつけるが為に2〜3度行ったっけ。(笑) でも、今は半年もすればビデオ化される
んですけどね。(笑) でも、これも 「マルホランド・・」 と同じにもう一度観ずにはいられない程、魅力のある作品でした。
劇場用パンフにも記されてあるように ”細部までディティールにこだわった” 作品だからなんですよね。2度目に観て、「こんな
ところにまでこだわっているんだ」 っていうのがよく解りましたね。 ニコールや子供たちの着ている服のボタン一つ一つや、部
屋の大きさ、家具の配置、鏡の反射角度まで・・2度観て、2度とも 「う〜ん・・」 と唸ってしまいました。ストーリー的には、ほんと
モダンなゴシックホラーなのに・・。本当にスゴイ映画です。って過大評価し過ぎ?(笑) そうそう、映画観てたらなんと、あんな
シーンに ”アノ” 俳優が・・・。実際には出演しているわけじゃないのですが、まさかと思って調べてみたら、やはりそうでした(笑)
さて、ご覧になられた方、お分かりになりましたか? 誰って?ヒントはアメナーバル監督お気に入りの俳優ですよ。で、どこに
出てたかって?・・・ウフフフッ、それは映画を観て下さいね。って言っても解らないかも(笑)  
満足度★★★★☆ 2002.5.9
アザーズ(THE OHERS) / 自宅シアター ■■■再見■■■
■ついにこの作品もDVD化されましたね。ほんとうに早いものです。早速観直しましたが、やはりこの映画、素晴らしいですね。
少々ヒス気味のニコール・キッドマンの表情の変化が凄くしっかり描かれています。この作品も、ここ最近の映画で描かれている
テーマ同様、信仰と家族愛。そして許し をテーマに現世と ”あの世” を反転させた作品でした。 ほんとうに、観れば観るたびに、
奥が深くなってゆく映画です。
満足度★★★★☆ 2002.11.22
(THE HOLE) / 劇場(シネプラザ4) 
監督/ ニック・ハム 出演/ ソーラ・バーチ デズモンド・ハリントン エンベス・ダビッツ 2001年イギリス
■イギリスのある全寮制学校の少女リズを含む4人の学生が18日前から行方不明になっていた。リズは、独り生き残って帰っ
てくるのだが、精神的ダメージがひどく、ショック状態に陥っていた。精神医のフィリッパは、不明の3人の謎と疑問を解くため、
彼女のカウンセリングを始める。やがて、リズは悪夢の顛末を語り始めるのだが・・・
ニック・ハム監督、ソーラ・バーチ主演のこの作品、予想外にショッキングな作品でありました。「アメリカン・ビューティ」「ゴース
ト・ワールド」 に続くソーラ・バーチの ”ガーリー・ムーヴィー” 3部作と言いましょうか。とはいっても、この作品のソーラ・バーチ
はちょっと違います。 凄いんです。観終わって暫く声も出せないほどでした。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」 的な物語の展開、
そして、あの名作 「ユージュアル・サスペクツ」 を思わせるような構成で、物語にグイグイと引き込まれてしまいました。
閉じ込められ極限まで追いつめられた恐怖感、人間の欲望に対心理描写、そして多重人格・・・・パンフや、映画評雑誌などで
この作品は黒澤監督の「羅生門」 に例えられていたのですが、本作でも証言の双方の食い違いがミソとなっています。しかし、
最近TVニュースでも、よくティーン・エイジの犯罪を取り上げていますが、「まさかこんな子が??」って言われる子の犯罪が多
いですよね。本作でのソーラ・バーチも同様なんです。自分の思い通りに行くためには手段を選ばないというのか・・・これが良
い方向に傾けばいいのですが・・。自分さえよければ他の人はどうなってもいい、みたいな感じですからね。そして自分を正当
化するためならどんな手段でも使う・・。うぅっ、怖いですね(笑) 「あんなに優秀ないい子が・・」 まさにその点では、このソーラ・
バーチは適役でしたね。 あの”ダサかわゆさ” がいいのかな?でもって、一番最後のうっすらと笑みをこぼした目がやけに怖く
て、ゾッとしました。

満足度★★★☆ 2002.7.27  再見満足度★★★☆ 2002.12.28
アナライズ・ユー (ANALYZE THAT) / オーストラリアン航空・機内上映
監督/ ハロルド・ライミス 出演/ロバート・デ・ニーロ ビリー・クリスタル 2003年 アメリカ
■かつてはN.Y.のマフィアを牛耳っていたポールも今では刑務所暮らし。刑期終了を間近に控えた彼がパニック障害を起こした。
治療に駆けつけたのは、腐れ縁のセラピスト、ベンだった。元担当セラピストのベンは、彼を自宅に連れ帰り、治療にあたるはめに
なってしまう・・・
 
ノイローゼ気味のマフィアのボスと精神科医が繰り広げる騒動を描いたコメディ「アナライズ・ミー」の続編です。勿論、キャストは
前作と同じメンツ。またもや、ビリー・クリスタルはデ・ニーロに振り回されるハメになってしまうのであった!チャンチャン♪で、おし
まい!(笑) たまたま、オーストラリア旅行の機内映画でやってて、僕、機内ではほとんど寝れないので暇つぶしに観てました(爆)
前作を観ていないのでなんともいえないですが、なんでも前作を観てなくても十分にOKだとか・・。う〜ん、それなりに楽しめたけど
どうもなぁ・・。昔のデ・ニーロが凄く好きだったので、どうもイマイチ乗り切れない作品でしたよ。あ、これは、デ・ニーロが演るから、
いいのかなぁ・・・。ラストのNG集は、結構面白かったっす。でも、これって昔ジャッキー・チェンの出演映画、「ポリス・ストーリー」や
「プロジェクトA」なんかと一緒ですよね(爆)。

満足度★☆ 2003.4.14
姉のいた夏、いない夏 (THE INVISIBLE CIRCUS) / 自宅シアター(DVD)
監督/ アダム・ブルックス 出演/ キャメロン・ディアス ジョーダナ・ブリュースター 2000年アメリカ
■1969年、自分が12歳のときにヨーロッパを放浪した末に命を絶った姉。それから7年後、妹はヨーロッパへ飛び、姉の
足跡をたどる。美しく活発だった姉は、なぜ命を絶ったのか・・。姉への思慕が強い妹は、その真相を追ってゆく・・・。
妹が姉の思い出と絵葉書をたどって旅をしながら大人へと成長してゆく姿を描いた作品です。 姉と妹、死んだ者と生きてい
る者の対比が、ヨーロッパの美しい風景と絡み合い、その中にグッと入り込んでしまうようなストーリー・・・だったのですが、
途中、妹が「姉の幻影」を見るあたりから、急に短調な展開になってしまうんですよね。 姉の足跡を辿っているんだけど、
その姉の軌跡が平面的にしかわからないし、姉の恋人が出てきても、なんの変化もない・・・。挙句の果ては、妹とデキちゃ
ったりするし・・・。(≧∇≦) 演技面では、キャメロン・ディアスがかなりいい演技をしていただけに、なんとももったいない。
この作品でのキャメロン・ディアス、ほんとにいいです。 「彼女を見ればわかること」 でも、盲目の美女を演じた彼女。ここの
ところ凄く演技が光ってますよ。それだけに、あ〜っ残念だ。

満足度★★ キャメロン演技度★★★★ 2002.2.10
あの頃ペニーレインと (ALMOST FAMOUS) / 劇場(シネプラザ・2) 
監督/ キャメロン・クロウ 出演/ ビリー・クラダップ パトリック・フュジット ケイト・ハドソン
 2000年アメリカ 
ネタばれ注意!
■1973年、たった15歳で ”ローリングストーン誌” のライターとしてデビューした少年がいた! 厳格な母親に育てられ、
セックスもドラッグも知らない優等生。その上、ロック・ジャーナリズムに何のコネもない少年が、どうやって成功を収めた
のか・・・。彼の特技は、常に「正直」であること。

キャメロン・クロウ自身がモデルになり、自らの原点を描いた作品。彼も、15歳の時にロック・ジャーナリストとしてデビュー。
それ以来、ローリングストーン誌のトップ・ライターとして活躍しています。 すなわち、この作品は彼の自伝的ストーリーなの
です。いやいや、素晴らしい映画でした。 感動とか、目頭が熱くなり、思わずこみあげてくるものが・・というのではなく、忘れ
ていた”あの頃” の熱い想いが一気に浮かび上がった! そんな感覚です。
何もかもが懐かしい・・。若かりし頃(ん?) のあの時の想いが映画を観ながらオーバーラップしていました。
いきなり、出てくる 「サイモン & ガーファンクル」の”BOOKENDS” のレコード・ジャケット。 バックに流れる 「THE WHO」や
「ZEPPELIN」、「JIMI HENDRIX」「DAVID BOWIE」「THE BEACH BOYS」・・・・・・・。
少年時代、70年代のRockで育ったRickには、”感激の涙” なんです。 観終わった後、パンフレットを捲ってみると、
『天国への階段』 と題し、60年から70年の名盤が紹介されていました。 
The Beatles Jimi Hendrix Simon & Garfunkle The Doors The Who Led-Zeppelin Janis Joplin Deep Purple・・
・・・思わず独りでニタニタしていました。(苦笑)
ここにリストアップしているレコード、ほとんど全て聴いたことがあったのでつい、嬉しくなって・・。(笑)
ま、前置きはこの位にしておいて、映画は主人公ウィリアムがロックバンド ”スティルウォーター” のツアーを同行取材し、
そのなかで、信頼、友情、愛・・を学んでゆくんですが、ヒロイン ”ペニー・レイン” のあるシーンの一言、
「現実と向い合いたくないの・・夢を抱いていたいだけなの・・」。これは けっこうガツンときましたね。
むなしい現実を実感しながら、”Rock” にのめり込むことで現実を逃避し、楽しい夢を追っている・・・。
そういえば、自分も15歳くらいの頃、なにかムシャクシャした時なんかによくRock聴いてたなァ・・。
そんな青春時代 (なんか、カッコ良く書きすぎ?) を思い出してしまった・・・。
この映画、同じ70年代を生きてきた方には是非観て欲しい作品ですね。 遠い思いでとなっている ”あの頃” を思い出させ
てくれる映画です。 ひょっとしたら、甘く切ない気持ちにさせてくれるかも・・・。
後でわかったことですが、この映画にテクニカル・コンサルタントとして、”ピーター・フランプトン” が参加しているんです。
実は彼は、クロウとは16歳の時からの親友だそうです。ちなみに、映画に出てくるバンド、”スティル・ウォーター” は、
「オールマン・ブラザース・バンド」 がモデルになっているそうなんだって。 
満足度★★★★ 2001.3.22 関連サイト>>>
アメリ (LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE PULAIN) / 自宅シアター 
監督/ ジャン=ピエール・ジュネ 出演/ オドレィ・トトゥ マチューガソヴィッツ ヨランド・モロー 
2001年フランス
■空想の中で独り遊びをしていた小さな女のコ ”アメリ・プーラン” は、そのまま大人になってモンマルトルのカフェで働いてい
る。彼女の好きなことはクレーム・ブリュレのカリカリの焼き目をスプーンで壊すことと、運河の岸で水切りをすること、そして周り
の人達の人生を今よりちょっとだけ幸せにする小さな悪戯をしかけること。ところがスピード写真のコレクター ”ニノ” に出会い、
彼女は混乱をきたす。人を幸せにするところか、彼の前ではなかなか恋心を打ち明けられない。アメリの苦手な現実との対決、
不器用な恋に必要なのは、ほんの少しの勇気・・・。
やっと観ることができました。2001年春にフランスで上映されるや否や、1週間でなんと120万人もの観客を動員した超話題
作。日本でも ”アメリ現象” はとどまることを知らず、Rickの住むこの地でも、なんと異例の6ヶ月も上映したのです。この作品、
観よう観ようと思いながら、「まだやってるからいいか・・」なんて思っているうちに見逃してしまった(なんと、不覚!)作品なん
ですよね。ほんと、やっと観ることが出来ました。 ジュネというと、どうしても 「エイリアン・4」 を思い出しますよね。でも、これ
はノスタルジックなおとぎばなしの世界・・。いままでのジュネの作品からは想像つかない!って感じのハート・ウォーミングな
映画でした。美しい楽園、パリの街並みの中で暮らしているちょっと癖のある住人達、そして輝くように美しいオドレィ・トトゥか
らにじみ出る温かみがなんとも心地いい作品でした。
満足度★★★★ 2002.8.9
アメリカン・サイコ (AMERICAN PSYCHO) / 劇場 (センチュリー・シネマ) 
監督/ メアリー・ハロン 出演/ クリスチャン・ベール クロエ・セヴェニー 2000年アメリカ
80年代ウォール街の一流証券会社副社長のパトリック・ベイトマンは、モノトーンのインテリアに統一された高級マンショ
ンに住み、日々仲間達とトレンディなレストランに繰り出す日々を送っている。引き締まった身体に高級ブランド・スーツを着
こなし、エクササイズとダイエットを欠かさない。そんな完璧な生活を送っている彼だが、どこか満たされない心の渇きを感
じていた。次第に目立ち始める奇行・・。そしてついには殺人への衝動が押さえ切れなくなるのであった・・・・。

91年にアメリカで出版されるやいなや、賛否の議論を巻き起こしフェミニスト団体などに ”非買運動” といった社会的事件
にまで発展した問題小説の映画化です。 現代版 「時計仕掛けのオレンジ」 と称され、大絶賛を受けています。
いやいや、凄い映画でした。 ”全てはこの男の妄想か?” まさに現代版 「時計仕掛けのオレンジ」 でした。 高級スーツ、
トレンディなレストラン。 そして豪華なマンション・・。まさに80年代って感じでした。 80年代のバブリーな時代を多少なりと
も経験している方たちは、これを観て懐かしい反面、少なからず苦笑いすることでしょう。 そう、あの頃はなんでもアリだっ
た時代・・・。自分達も何でもアリでしたもん。 でも、なにか心に渇きがあった・・。まさにこの映画の通りでした。(苦笑)
そんなバブリーな時代のエリート証券マンの異常な二面性を描いた作品なのですが、これは80年代という時代の病という
だけでなく、今現在にも通じるのではないかと思いますね。 このベイトマンの 生き方 (壊れ方) は、観た人の誰もが心当
たりのあることではないでしょうか。 2000年代に突入した今だからこそ、もう一度しっかりと見なおさなければいけないテー
マなのではないでしょうか。 ・・・ちょっと固っくるしい話になってしまいましたが・・。(笑) それにしても、劇中でてくる80年
代のポップス、CDをかけながらベイトマンが、「この曲は・・・」って説明してゆくシーンは思わず苦笑いをしていました。フィ
ル・コリンズ、ヒューイ・ルイス、ホイットニー・・・。ほんと懐かしかったっす。(笑)
満足度★★★★ 2001.5.26
アメリカン・ヒストリー X (AMERICAN HISTORY X) / 劇場(名古屋ゴールド劇場) 
 監督 / トニー・ケイ 出演 / エドワード・ノートン エドワード・ファーロング 1999年 アメリカ
父親が黒人に殺された事をきっかけに白人至上主義のグループに加わった兄と、兄をヒーローとして崇める弟。
二人の兄弟がたどる心の軌跡の物語。 病めるアメリカの問題を描いているんだけど、この人種偏見問題が、今まで
最も描きにくかったテーマ。それをここまで描くなんて・・と思ってたら、監督はやっぱりイギリス人でした。
この作品も「アメリカン・ビューティ」同様、アメリカ人監督が描けない展開だと思います。
社会の抑圧や歪が、家族を媒介にして、無垢な子供たちの心に暗闇を築いて行く・・。が、またその暗闇に救いの光を
さし込むのも家族の絆である、という。この問題はもっと、もっと奥が深く、難しい問題だと思う。 本国アメリカでは、この
作品は、センセーションを捲き起こしたといいます。それだけ、人種偏見問題がアメリカにとって大きい問題なのでしょう。
この映画を観たわれわれ日本人は、どう感じたんでしょうか・・。この問題は僕等にはちょっと難しいんじゃないかな?
なぜなら、自分たち日本人は、人種偏見とは無縁な国民なのだから・・。

満足度 
★★☆
アメリカン・ヒストリー X (AMERICAN HISTORY X) / 自宅シアター(DVD) ■■再見■■
■父親が黒人に殺されたことをきっかけに、優等生デレクは変貌した。 白人至上主義の活動に猛進することで怒りの
はけ口を見出した。 そんな彼に強烈な憧れを抱き、同じ道に進もうとする弟ダニー。 しかしデレクは、殺人罪で捕まり・・。
昨年、劇場公開され、センセーションを巻き起こした問題作を再見してみました。 人種差別・・・。アメリカが抱えているこの
非常に難かしい問題を、この作品は真っ向から切り開きました。 しかし、この物語は、その人種差別問題をベースに家族・
兄弟の絆、愛 を描いた作品なのだと思います。なぜ兄デレクは、あのような人間になってしまっか?彼に偏見の種をまい
たのは誰か?それは殺された父親からなのです。 しかしその父親は、あからさまな差別主義者ではありません。
家族思いの優しい人間なのです。 しかし、社会になんらかの不満があり、それが息子に影響していたのですね。
家族を思うばかりの父親の言動が、ふとしたきっかけで大きな問題に発展してしまったのです。
しかし、兄は刑務所での悲惨な体験から自分の過ちに気づき、家族の為に心を入れ替えるのですが・・・。
家族の崩壊、再建と親子、兄弟の絆を社会的な重い問題を絡ませた非常に難しく また、素晴らしい作品だと感じました。
黒人の教師に言われ、弟ダニーが書いたレポート「アメリカン・ヒストリー X」。兄弟二人が辿った”ヒストリー X”
の答えはなんだったのでしょうか・・。
満足度★★★☆ 2001.1.4
アメリカン・ビューティ (AMERICAN BEAUTY) / 劇場(名古屋ヴァージン・シネマ) 
 監督 / サム・メンデス 出演 / ケビン・スペイシー アネット・ベニング 1999年 アメリカ
平凡な家庭の平凡な日々の中で、人々はそれぞれの "美” を夢見る。そして、彼らが無意識のうちにしてきた”がまん”
を放棄して、自分の中の ”美” にむかって進み出したとき・・・。 
監督が舞台出身というだけあって、完璧な作りでした。しかも、アメリカ人監督なら、こうは作らない作品だと思いました。
全篇を飾る、「アメリカン・ビューティ」のバラが印象に残ります。「アメリカの空虚」を映し出しているんだけど、これは、アメリカ
だけでなく、自分たちにもあてはまるんじゃないかな?

満足度 
★★★2000.5.24
アメリカン・ビューティ (AMERICAN BEAUTY) / 自宅シアター  ■■■再見■■■
■久しぶりに観ました。この作品やはり、なかなか良く出来ていますよ。ここ最近、「家族愛」 をテーマにした、それも自分たちの
身近に起こり得る出来事を扱った内容の作品が多く公開されるようになりました。 今年だけでも 【息子の部屋】 【海辺の家】
そして、【イン・ザ・ベッドルーム】 など、また、ちょっとテーマは違いますが、ハル・ベリーの 【チョコレート】 などなど。家族もの
は、古くは 【普通の人々】 や 【クレイマー・クレイマー】 などシンプルな名作が多々あるのですが、差別や、愛するものの死 とい
うショッキングな事件から描くといった題材はここ最近のことではないかと思います。(でも、自身なさげ…^^;) この 【アメリカン・
ビューティ】 も差別や、死 というものを題材に ”美しいもの” への願望。そして、ひとつの家族を通してアメリカ自身の崩壊と再生
を描いた作品なのだと感じました。ラストのケビン・スペイシーの満面の笑みは素晴らしいです。全ての "美” を確信したかのよう
な笑みでしたよね。
満足度★★★☆ 2002.12.20
 
あの子を探して (NOT ONE LESS) / 自宅シアター(DVD)
監督/ チャン・イーモウ 出演/ ウェイ・ミンジ チャン・ホエクー チャン・ジェンダ 1999年中国・アメリカ合作
ある村の小学校の代用教員になった13歳の女の子、ウェイ。28人の生徒のなかのひとりチャンが出稼ぎに出た都会で
迷子に!ウェイはチャンを探すために都会へ・・・・。

小学校代理教員ウェイが、出稼ぎに行った街で迷子になった生徒チャンを探す姿を美しい映像とユーモアで描いたチャン・
イーモウの作品。ここに出てくるキャストがスゴイ。素人さんが全て本人の役で出演してるんです。 素朴で清らかな映画
でした。中国の山の奥の村では、いまだにこんなに貧困な生活をしている人々がいるということも改めて思い知らされました。
人もいなくて、先生の代理が13歳の子供なんですから。 しかも校舎はボロボロ。黒板に書くチョークすら買えない状況。
病弱の母親の代わりに街へ出稼ぎに行く少年達。 その中で健気に生きぬく子供達の姿に感動してました。
最初はお金を貰うために仕方なく先生の真似事をしていたウェイ。「子供たちがひとりも学校を辞めなければ50元あげる」
の言葉を信じ、行方不明のチャンを探しに行く時は、お金だけのことを考えていたウェイでしたが、次第に義務から愛情へ
変ってゆく表情がたまらなかったです。突拍子ない子供たちの一挙手一投足にユーモアがあり、時に笑い、また感動し・・
最後にはグッグッと熱いものがこみ上げそうになるような・・そんな映画でした。
満足度★★★ 2001.8.18
 
アラビアのロレンス (LAWRENCE OF ARABIA) / 自宅シアター 
監督/ デヴィッド・リーン 出演/ ピーター・オトゥール オマー・シャリフ 1962年アメリカ
  
■1941年、第一次世界大戦。アラビアはドイツと結んだトルコ帝国の圧政下にあった。英国は、ドイツ連合軍の勢力を分散
させるため、ロレンスをアラビアに派遣する。アラブ王国ファイサル王子の軍事顧問となったロレンスは、独自のゲリラ戦法
を駆使し、アラブ国民から砂漠の英雄とうたわれるようになるが・・・。
砂漠をこよなく愛し、アラブ独立に燃えた英国人 T.E.ロレンスの波瀾に満ちた生涯をデヴィッド・リーンが見事なスケールで
描いた第35回アカデミー賞7部門受賞の作品です。 2002年最初の鑑賞作品となったこの作品。観終ってこんなに疲れたの
は、久方ぶりです。(苦笑) アラブの各派を団結させるのに一役買った実在のイギリス人ロレンス。肥大した自意識と数奇な
運命で、伝説と化した人物です。62年当時にこんなに美しい映像が作り出されたなんて凄いですよ。 ストーリーもさることな
がら美しい壮大な砂漠の映像にたまげましたね。(笑) 公開当時、劇場に始めてワイドスクリーンで登場。さらにヴィデオ化の
時も初のワイドスクリーン、というようにこの作品は映像の面で常に時代の先駆者だったんですよね。 そしてDVD。 これは凄
いっすよ。音響まで5.1chに編集されてるんです。 ホームシアター・マニアなら泣いて喜ぶ一品になってます。(笑) この作品
は、戦闘、戦術の醍醐味ばかりでなく、彼の内面的な心の葛藤が非常に上手く表現されていますね。さすが、アカデミー賞を
取る作品です。 しかし、長いっ!(爆)トータル4時間は、相当の覚悟が要りますですよ。(笑)

満足度★★☆ 2002.1.3
アリス (ALICE) / 自宅シアター(DVD)
 監督 / ヤン・シュヴァンクマイエル 出演 / クリスティーナ・コホウトヴァー 1988年スイス・西独・英
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を源泉にチェコが生んだ人形アニメの天才、シュヴァンクマイエルが描く
幻想の世界。アリス以外のキャラクターは全て人形か、オブジェを用いた作品です。
今年の夏、名古屋のシネマテークで、「ファンタスティック・アニメ・コレクション」と題して1週間、ルネ・ラルー、デイヴ・
ボースウィック等と並んで上映していたんだけど、日程が合わず、観にいけなくて、悔しい思いをしていた
ところに、なんと!ソフト化されたニュースを聞き、早速ゲット!(^-^) う〜ん、シュヴァイクマイエルの独自の解釈
による奇想天外な世界。・・スゴイです。

満足度
★★★
 
アレックス (ALEX) / 自宅シアター
監督/ ギャスパー・ノエ 出演/ モニカ・ベルッチ ヴァンサン・カッセル 2002年フランス
パーティの帰り、独りで地下道を歩くアレックスがレイプされ、重体で病院に運ばれる。身も心もズタズタになった彼女の復習に
恋人のマルキュスは犯人を探し出そうとする・・・
 
「カルネ」「カノン」と近親相姦ものを手掛け、カンヌ映画祭批評家週間賞を受賞したギャスパー・ノエの衝撃の問題作です。この
作品はエンドクレジットから始まるという、時間軸を逆に進行させる手法で描かれました。とにかくこの物語は凄いです。全体を異様
なムードが漂っています。冒頭から(エンディングから)凄まじい、衝撃的な映像が映し出されます。この最初の映像で、嫌悪感を
抱く人も多いのでは?なんでもカンヌ映画祭上映時にも途中席を立った人が多かったとか。前作の「カノン」前々作の「カルネ」を観
て以来、ギャスパー・ワールドに半ばハマっていたのですが、この映画の不条理さ、不快感は・・。これこそギャスパー・ノエの思惑
通りなのかもしれませんね。映画のラスト(オープニング)でのアレックスの至福に満ちたあの表情・・それがなおさら心を締めつけ
ます。余談ですが、冒頭のホテルのシーンで「カルネ」「カノン」のフィリップ・ナオンが出ていたのは驚きでした。あと、DVDでは、時
間軸通りに展開するヴァージョンもあるようです。でも、もう一度観る気にはなれず、足早にレンタル店に返しに行きました(苦笑)

満足度★☆ 2004.3.18
アンジェラの灰 (ANGELA'S ASHES) / 劇場 (シネプラザ・2)
 監督 / アラン・パーカー 出演 / エミリー・ワトソン ロバート・カーライル ジョー・ブリーン 
  1999年アメリカ・アイルランド映画
飲んだくれの父、涙に暮れる母、フランク少年と幼い弟たち・・アイルランドの悲惨な時代を生きた少年の ”真実の物語”。
ピューリッツァー賞のベストセラーをアラン・パーカーが描いた作品です。
観終わって、なんか ドッと疲れたぁ!って感じでした。前評判は ”感動の名作” だったけど・・。なんか、単なる貧しい生活、
生きることに精一杯少年と、その家族を延々2時間半観続けただけのような・・・。終わり方もなんか、中途半端な感じだった
し・・。この映画からは、タイトル「アンジェラの灰」という意味がわかんないよ。
どうせここまでやるなら、最後まで描ききって欲しかったな。フランクの子供時代のシーンが、一番良かったかな。(笑)
エミリー・ワトソンも、今回はキレない役で・・と思ったら、やっぱりキレてた。(爆)
貧困な時代を懸命に生きた母に対する子供の愛を描いたはずが、僕にはそれが、感じ取れませんでしたね。
自分的には、”いまいち” でした。(苦笑) でも、当時のアイルランドの情勢は痛いほど伝わりました。 
今度久しぶりに 「マイケル・コリンズ」観よう!

満足度
★★
 
アンタッチャブル (THE UNTOUCHABLES) / 自宅シアター 
監督/ ブライアン・デ・パルマ 出演/ ケビン・コスナー ショーン・コネリー ロバート・デ・ニーロ 1987年アメリカ
■禁酒法時代のシカゴ。新任の財務省特別捜査官のネスは、酒の密売でのし上がったギャングのボス、カポネを逮捕するた
め彼の倉庫を急襲するが、警察内部の情報漏れで失敗。警察の腐敗を知った彼は老警官マローンらと共に、買収や脅迫に
屈しない ”アンタッチャブル” を結成する・・・。
禁酒法時代のシカゴを支配していたギャングの首領と、その男の逮捕を誓った法の執行人の壮絶な闘いを描いた作品ですね。
もうこの作品は何回観ただろう・・。(笑) もともと1960年代の人気TVシリーズをデ・パルマがリメイクしたのですが、展開、構成
と、どれを取っても素晴らしいです。 キャストも最高で、老警官役のコネリーもさることながら、あそこまで身体を太らせて役に
挑んだ デ・ニーロが凄いです。 さすが、”役者バカ” と、そこかのバラエティ番組で言わされただけのことはありますよ。(爆)
今回観て「あれ?」って思ったのは、音楽。どこかで聞覚えのある・・と思ったら、やっぱり! 今までそんなに重視してなかった
のですが、担当はあの、エンニオ・モリコーネだったんですね。 至るところで結構「ニュー・シネマ・パラダイス」 してるんですよ
ねぇ。(^-^) 新しい発見をしましたね。ってもうみんなは知ってたりして。(苦笑) 

満足度★★★☆ 2002.1.25
アンダー・ザ・スキン (UNDER THE SKIN) / 自宅シアター(DVD)
監督/ カリーヌ・アドラー 出演/ サマンサ・モートン クレア・ラッシュブルック 1997年イギリス
■アイリスとローズの姉妹は、母親の愛情を幼い頃から競い合っていた。 アイリスは出来の良い姉に対して強いコンプレ
クスを抱いている。 ある日、この姉妹に母の死という大きな哀しみが訪れた。 アイリスはこの哀しみを受け入れることが
出来ず、自暴自棄に陥ってしまう・・・。

 イギリスの女性監督カリーヌ・アドラーの衝撃的なデビュー作。 公開当時「世界を挑発した衝撃の問題作!サマンサ・モー
トンが魅せる衝撃のセクシャリティ!」 と評されていました。 母を亡くしたことで、深い絶望感に打ちひしがれた19歳の少女が、
独り暮しをし始めたことで益々孤独になっていき、行きずりの男たちとのセックスに溺れてゆく。そして唯一の肉親である姉とも
激しく対立してゆく・・。 といった内容なんですが、この作品もまた、親子・姉妹の愛情を描いた作品でした。
本当は母親を愛していたのに、母親から愛されたかったのに、母親は姉ばかりを可愛がる・・。
そう思い込んでいた彼女は、母の死によって、心のバランスが崩れ、堕ちてゆきます。空虚な時間を埋めるため、刺激を求め
て、より過激なセックスに溺れてゆくのです。 独り暮しと、人生の孤独感という重圧に耐えるため・・・。
しかし、運命は悪い方へ、悪い方へと向かってしまうのです。 恋人も去り、親友にも裏切られ、彼女は堕ちてゆきます。
でも彼女はほんとうは、ささやかな人間の、ほんのささやかな愛情が欲しかったんですよね。 母親への愛、姉への愛、
友人や恋人への愛・・・。 そして、ほんのささやかでいいから、自分に愛情を向けて欲しかったんですよね。 ただ彼女は、
愛されていたのを感じ取れなかっただけなんです。 この作品を観て、”孤独” と ”人間の愛” を考えさせられましたね。
テーマは違うけど、昨年観た 『Pola X』 (レオス・カラックス監督) を思い出しました。
観た後、重い感覚だったけど、良い作品でした。 ちょっと希望の光があったし・・。(ネタばれか?^^;)
しかし、主演のサマンサ・モートンは、今年の正月第2弾(3弾?)で、ウディ・アレン監督の、あの『ギター弾きの恋』 のヒロイン
役に大抜擢されてるのですが、これが映画初主演だったんですって。 しかも大胆に・・
●●まで・・・。 いや、公開当初は、この話題ばかりだったので、なんか観るのを渋ってたんですけどね。
いやいや、なかなか心にグッとくる物語でした。 映像も,この他のイギリス映画のように16ミリ手持ちカメラを使っていて、
『ひかりのまち』 ぽかったですよ。
満足度★★★ 2001.2.6
アンブレイカブル (UNBRAKABLE) / 自宅シアター(DVD)
監督/ M.ナイト・シャラマン 出演/ ブルース・ウィリス サミュエル・L・ジャクソン 2000年アメリカ
■フィラデルフィアで、131人もの乗員・乗客が死亡するという列車事故が発生する。たった独りの生存者、ディヴィッドは
マスコミや、周囲の人々の異様な視線に戸惑う日々を送っていた。ある日、イライジャと名乗る男が現れ、ディヴィッドこそ
が不滅の肉体を持つ者 <<アンブレイカブル>> であると告げる・・・・。

「シックス・センス」 のマイケル・ナイト・シャラマンが、描くサスペンス・スリラー。 「シックス・センス」 の大成功で気を大きく
したか、またまた ”禿げオヤヂ” ブルース(爆)を起用。劇場に見に行かれた方のほとんどは、前作の、いや、それ以上の
期待を胸に観に行かれたんじゃないかな?公開当時の各映画情報誌では、ポイント高かったのですが、自分的には、前作
の二番煎じ的な作品としか見れなかったっす。発想自体はユニークだったんですがね。展開的には前作とほぼ一緒。
最新技術を駆使した映像は凄く良かったんですが・・う〜ん残念。 内容はサスペンスタッチで描く本当の自分探し。 自分を
受け入れろ!自分を信じろ!どんなことであっても・・ってこと。 前作にしても最終的なテーマ、言いたいことはこの一言。
表現の仕方は違っても同じテーマじゃねぇ・・。 彼の第3作に期待!(今回はストーリーの確信には迫りませんでしたね^^)
満足度★☆ 2001.10.5         
アンブレイカブル (UNBRAKABLE) / 自宅シアター(DVD)  ■■■再見■■■
■シャラマン監督作品第3弾 「サイン」 公開ということで、なぜか観てしまいました。 「サイン」 のほうは、各映画雑誌などで、
かなりの高い評価をされてますが、この第二作目は、はっきり云って ”駄作” という感じを受けましたが・・。あ、これはあくまで
わたくしの個人的評価ですが・・。(^^; そういえば、主演のブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソンって、「ダイ・ハード 3」
でも共演してましたよね。 あちらのほうが名(迷?)コンビって感じがするんですよね。あと、タランティーノの「パルプ・フィクシ
ョン」 でも、直接的ではないですが、共演してましたっけ。 ま、これでこの二人の共演は3度目になるわけですが、今回は ”陰
と陽” 的な関係・・と、設定や、構成はいいのですけどね。 なんでいまひとつなんでしょうね。(苦笑) やはりもうひとつ捻ってほ
しかったですね。 なんかひとつ物足りなさが・・・。(^^;  しかし、シャラマン監督、今回もまた自作に出演していますよね。前回
にも出ていましたし、新作 「サイン」 にも出ているようです。映画の中に「これは自分の作品である」と、マーキングする監督は
よくいますよね。例えば、ジョン・ウーは必ずアクションシーンに ”スローモーション” を取り入れ、さらに ”白いハト” を登場させ
る。ヒッチコックは、通行人など ”エキストラ役” でカメオ出演する・・。シャラマンもヒッチコックと同じような手法で自分の作品だ
ということをアピールしているのでしょうね。 この2作目は個人的にはいまひとつでしたが、新作 「サイン」 は、どうでしょうか・・
期待半分、不安半分です。
満足度★☆ 2002.10.4
イグジット (EXIT) / 自宅シアター(DVD)
監督/ オリヴィエ・メガトン 出演/ パトリック・フォンタナ フェオドール・アトキン 2000年フランス
■世間を震撼させた連続猟奇殺人の容疑で告発され、精神病院に監修されたスタン。それから5年後、証拠不十分で釈放
されるが、機を同じくして再び残忍な殺人事件が発生する。しかし、スタンには5年前と同様、全く身に覚えが無い。収監中も
彼は一貫して無罪を主張していたのだが・・。追いつめられる彼の脳裏には ”おまえがやった!” と呼びかける男の幻覚が
度々現れる。幻惑され、狂気と化した脳の中で、彼は自問自答する・・・。果たして自分が犯人なのか・・・?
狂気と幻覚の世界をショッキングな映像と、想像を絶するストーリーで描いたフランスの新鋭、オリヴィエ・メガトン監督の衝
撃のデビュー作です。このとんでもない衝撃のストーリーを、あのリュック・ベッソンが非常に気に入り、自らプロデュースした
そうです。この作品、たまたま中古屋で見付けたんです。ジャケットに ”新感覚、超絶サイコ・スリラー” と書いてあって、気に
止めたんですが、調べてみると、日本ではあまり話題にならなかった映画のようですね。観てみると・・”超絶サイコ・ホラー”
としてあるのですが、なんかダラダラしたというか、盛り上がりのない展開・・。冒頭、なにやら隔離された部屋の中で椅子に座
らされ、手錠、足枷をはめられた囚人が登場します。”羊たちの沈黙” っぽくて、「をぉ!これは・・」っと思ってたんですが、以
降、あまりの盛り上がりのなさに半ば眠たくなってしまいました。ストーリーはその囚人の体験談を中心に進んでゆきます。・・
が、一向に盛り上がらないストーリー・・「ダメだ」 と思っていた矢先、一気に動き出しました。ラスト30分は衝撃的な展開に!
しかも、一番最後は ”どんでん返し” で、「やっぱりそうだったか」 と感じながらも、ビックリしていました。結果的には個人的に
キライじゃない展開でした。ただ、全体的にもうちょっと展開が早ければ面白かったのですが・・。フランスの映画だからかとも
思ったのですが・・。で、観終わって感じたのは、”羊たちの沈黙” 的な映画をデヴィッド・リンチが描くとこんな感じになるのか
なって・・・。 もう一度観てみる価値がありそうで、なさそうな・・・

満足度★★ 2002.7.12
異常者 (VIOL@) / 自宅シアター(DVD)
監督/ ドナッテラ・マヨルカ 出演/ ステファニア・ロッカ  1998年アメリカ
■面接調査を仕事にしているヴィオラは、30歳の独身、独り暮し。 彼女の唯一の友は犬のオリバー。 統計会社のスタッフ
のなかでも、カタイといわれているが、彼女の趣味はインターネットでのチャット。 ある日、ふとしたことからツーショット系の
チャットに足を踏み入れてしまう。 そこから彼女の人生は変わってしまった・・・。

現代のネット文化の裏側を鋭く描いたエロティック・サスペンス。 チャットでどんどん深みにハマってゆく独りの女性を描いた
作品なんですけど、この物語、観ていて人事じゃないって感じでした。 物語はチャットで偶然知り合った男とネット上での付
き合いが始まり、会話がだんだんとエスカレートしてゆく・・。そして抜けられなくなってしまうんです。 そしてとんでもない事
態へと・・・。 というものなんですが、日頃自分達も、なにげなくネット上でいろんな人達と会話したりしていますが、皆が皆
いい人ばかりじゃないんですよね。 相手の顔がわからないから何でも言える、しかし見えないからこそコワイのです。 会話
は、相手の目を見て話す・・。これは昔、学生のとき良く先生に言われた言葉です。 それを思い出してしまいました。
最近、新聞・テレビのニュースを賑わすネットを通しての恋愛、それによるトラブル、または殺人事件・・。 ネットは簡単に情
報が入手でき、誰とでも会話ができ、同じ趣味を持つ人達と意気統合できる手段です。 それだからこそ落とし穴も大きいの
です。皆が皆節度を守り、顔が見えないからこそ、より紳士・淑女的になって楽しみたいものですね。・・ってなんかまたまた
かたっくるしくなってしまいましたが、ほんとそう思いますね。 ちょっと話が横にそれてしまいましたが、物語での彼女。 チャ
ットで目に見えない相手を愛をしく思い、相手の言うがままに行動してしまうんです。大胆に・・・。しかし衝撃のラストが・・!
彼女を思うがままに操っていた男とは、なんと●●●だったのです。 イヤイヤ、これは大方予想はしてたのですが、やっぱり
ね。 って感じでした。 でも、なかなか面白かったですよ。
満足度★★ 2001.5.29
イレイザーヘッド/完全版(ERASERHEAD) / 自宅シアター 
 監督 / デヴィッド・リンチ 出演 / ジャック・ナンス シャーロット・スチュワート 1977/1993年アメリカ映画
フィラデルフィアの工業地帯に住む、ヘンリーは、過去に肉体関係を持ったことのあるメアリーXの家に招かれ、
彼女が赤ん坊を産んだことを告げられる。やがて、二人は結婚しヘンリーのアパートで暮らし始めるが・・・。
ついにリンチの衝撃の名作がDVDで出ました。この作品は初公開時から、賛否両論の嵐にさらされていた映画です。
人間の潜在意識の中に潜む、狂気と悪夢・・・。バックに流れるノイズ音もストーリーをより一層奇怪にしています。
・・なんとも、後味の悪い映画なんでしょう。それにしても、赤ん坊の異様な姿、ラジエーターの中の少女の幻想的
(?)な踊り・・。リンチって・・。
満足度 ★★★  2000.4.24
 
インサイダー (INSIDER) / 劇場(ユナイテッド・シネマ稲沢) 
 監督 / マイケル・マン 出演 / アル・パチーノ ラッセル・クロウ 1999年 アメリカ
☆人気報道番組のプロデューサーと、突然解雇された科学者による、タバコ・メーカーの不正を暴いた実話を基にした作品。
これは、はっきり言って、スゴイ!予想以上の出来。素晴らしかったです。自分を信じ、信念を貫こうとする男たちの熱い
戦いのドラマです。真実の報道を貫こうとするジャーナリスト(パチーノ)、巨大な敵の圧力に地位も名誉も家族までも失い
ながらも自分を貫く科学者(クロウ)。観ていて、”カッコイイ”とつぶやいてしまうほど。さすがに ”男の美学” を描かせたら
超・一流のマイケル・マンです。2時間半という時間が、あっという間に過ぎてしまいました。
これはほんと、なにも説明はいらないです。とにかく観てみればわかります。終わったときに拍手したくなるような作品です。
満足度 ★★★★☆ 2000.5.30
 
イン・ザ・ベッドルーム (IN THE BEDROOM) / 劇場(シネプラザ50) 
監督/ トッド・フィールド 出演/ シシー・スペイセク トム・ウィルキンソン  2001年アメリカ 
少々ネタばれあり
ファウラーは、開業医、妻のルースは合唱隊の教師。二人には一人息子フランクがいる。フランクは幼い二人の子供がいる
年上の女性ナタリーと交際していた。しかし、ナタリーと寄りを戻したい元夫のリチャードは、離婚に合意せず、度々ナタリーの
家にやって来る・・。夏休みも終わろうとしていた頃、彼らに思いも寄らない悲劇が訪れる・・・。
「アイズ・ワイド・シャット」などにも出演していた俳優、トッド・フィールドの監督デビュー作にして衝撃の傑作です。
思いもよらない展開に正直言って、
ショックを受けました。観終わって家に帰るまで、かなり考え込んでしまいましたね。
観る前は、今年の初めに公開された
「息子の部屋」のような感じかと思ったのですが・・。テーマこそは同じような感じなのです
が、結末が180度違う・・。衝撃的でした。静かなるサスペンス・ストーリーとでも言いましょうか。この作品で描かれているのは
ある家庭に起こった悲惨な事件の経緯といったものではなく、事件に直面した人達の心理描写。日常生活では表面には出て
くることのない、本人達も意識していない心の中が徐々に表に出てくるのです。
ある種の狂気というものなのか・・。理解のある
はずだった母親の息子に与えていたプレッシャーと自我により自分自身を追いつめて行く姿。理性を保つことで自らを納得させ
ようとしながらも、次第に追いつめられる父親・・・。二人のベッドルームで正直な感情をぶつけ合った 最後の選択とは・・。
ラストのファウラーの行動は、予測がついたとはいえ、衝撃的でした。 しかし、この夫婦の取った行動は二重の重荷を背負うこ
になってしまうのです・・。”大切に思っている人を失った時、私たちは平静ではいられない。その時自分は何をしたらいいのか、
何ができるのか・・・”
難しい問題です。 しかし、日常起こり得る事件ですよね。こんなことが、自分の身に起こってしまったら・・
一体自分はどうするのか・・、どうすべきなのか・・。新たな重荷を背負ってまでも自分たちのした行動は正しかったのか・・。
非常に深く考えさせられる問題作でした。
満足度★★★☆ 2002.9.4 
インソムニア (INSOMUNIA) / 劇場(イオン・ワンダー・シネマ) 
監督/ クリストファー・ノーラン 出演/ アル・パチーノ ロビン・ウィリアムス ヒラリー・スワンク 2002年アメリカ
24時間太陽が沈まないアラスカの町で起こった殺人事件。ロスから捜査にやってきたベテラン刑事。だがしかし、事件は
意外な展開に・・。そして沈まない太陽が、この男の眠りを奪ってゆく・・・。
【メメント】 のクリストファー・ノーラン監督、主演はアル・パチーノ、ロビン・ウィリアムス、そしてヒラリー・スワンク。
美しいアラスカの大自然、そして白夜という異空間を舞台に、追うものと追われるものの心理対決を描いた傑作でした。
前作【メメント】では「思い出せない」苛立ちをテーマに描いたノーランが、本作では白夜のせいで「眠れない」主人公の焦りと
抑圧を描いた作品で一瞬の瞬きも出来ないくらいスリリングな展開でした。アル・パチーノがほんとうに素晴らしく、正義と悪の
心の葛藤を素晴らしく演じていました。ここ最近では【インサイダー】以来の名演なのではないでしょうか。
実はこの作品、1997年に製作された同名のノルウェー映画を元に製作されているそうで、製作総指揮にあの、スティーヴン・
ソダーバーグとジョージ・クルーニーが加わっているそうです。
この作品は単なるサスペンスという枠で観るより、人間の奥底に潜んでいる、誰にでも持っている ”悪の心” (悪と云っていい
のか・・少し難しいですが) を描いた心理的ヒューマン作品と個人的には考えています。 ”過失” と ”故意”・・・。してしまった事
に対して本当は故意ではないにしても、心の奥底に 「実はそうなってほしい」 という気持ちがあり、それがむくむくと表面に出て
きてつい、無意識のうちにごまかしてしまう・・。そんな経験ありますよね。「なぜ、そうしてしまったのか・・」 後になってそのこと
が、頭の中をグルグル駆け巡ってしまい・・夜も眠れない。そんな人間の心の奥底を上手く表現した作品でした。誰からも尊敬
される ”いい人” が一つのミスにより、”転落” してゆく・・・。身につまされるような思いですね。観終わった後も、なかなか考え
させられた作品でした。
満足度★★★★ 2002.9.24
インティマシー/親密 (INTIMACY) / 劇場(シネプラザ・4)
監督/ パトリス・シェロー 出演/ マーク・ライランス ケリー・フォックス 2000年フランス
■お互いの素性も知らず言葉も交わさないまま、水曜日ごとにセックスする男と女。肉体だけの関係はやがてその均衡を
失い、二人は愛にも似た感情を抱くようになっていく・・・・。セックスで結びついた関係の中で見出されていくインティマシー、
親密さとは・・・?
ハニフ・クレイシの長編小説 「ぼくは静かに揺れ動く」 をベースに彼の短編三編を 「王妃マルゴ」 のパトリス・シェローが大胆
に描いた2001年ベルリン映画祭、金熊賞作品です。 観終わって、久しぶりに考えさせられましたね。 心身ともに孤独な男と家
庭はあるが、心の中に孤独感を溜め込んでいる女。この二人が、毎週水曜日だけ逢って激しいセックスをする・・。お互いの名
前も知ろうともせず・・・。 片や妻、子供に逃げられ孤独に打ちひしがれる不器用で身勝手な男、片や現実から逃避したい主婦
で、素人劇団の女優・・。二人に共通しているのは ”愛のない結婚への失望”。 それが、セックスだけの関係から愛情へと変っ
てゆく二人の心のズレや揺らぎを描いてゆきます。男は孤独な現実を慰めてくれる唯一の相手だと思う。一方女は、セックスこ
そ最大のコミュニケーションだと割りきって不倫に走った。しかし、愛情が芽生えてしまったことに動揺し・・。この物語のテーマ
は、非常に難しいですね。はっきり言って男と女で考え方、捉え方が全く分かれてしまうのではないかと・・・。 男、女、家族、
そして人間・・。この作品は ”性愛” という大胆な表現にも驚きましたが、それ以上に人間関係のもっと奥深い物を自分たちに
訴えかけている・・そんなことを感じました。 観終わって色々と考えてしまう作品でした。 この映画を観た方の感想を是非聞き
たいですね。

満足度★★☆ 2002.2.26
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 (INDIANA JONES AND THE TEMPLE OF DOOM) /
自宅シアター
監督/ スティーブン・スピルバーグ 出演/
ハリソン・フォード ケイト・キャプショー 1984年 アメリカ
■上海のナイトクラブで乱闘騒ぎに巻き込まれたインディは、インド奥地の村に逃げ延びた。そこで彼らは恐るべき話を聞く。
その村の子供達は、恐るべき陰謀によって地下の魔宮に閉じ込められているというのだ。インディは11歳の助手(?)ショート
・ラウンドとクラブ歌手ウィリーを伴い、邪教集団に捕らわれた子供達の救出に向かう・・・。

 2004年最初のCinemaは、昨年暮れに手に入れた【インディ・ジョーンズ BOX】の中からこの ”インディ・ジョーンズ シリー
ズ” 第2弾でした。1作目もそうでしたが、このシリーズの醍醐味である ”ジェットコースター” な展開が冒頭から雨霰のように降
り注いできます。そして、少々のギャグ。「インディはこうでなくっちゃ!」なんて思いながら楽しみました。改めて見直してみると
結構舞台設定は暗いですよね。シリーズ中最も暗いイメージ、そして現実とかけ離れているストーリー。しかも時代設定は1作目
の何年か前なんですよね。そのわりにハリソンくんの腹が・・・(笑)「そんなこと、どうだっていいじゃない!」って感じで突っ走る
インディことハリソン君(笑)。そうそう、いいんですよ。このシリーズは面白けりゃ!(爆)それにしても、ほんとうジェットコースタ
ー・ムービーって、この作品のことを言うんですよね(笑)。
満足度★★☆ 2004.1.4
イン・ディス・ワールド (IN THIS WORLD) / 自宅シアター 
監督/ マイケル・ウィンターボトム 出演/
ジャマール・ウディン・トラビ エナヤトゥーヤ・ジュマディン 2003年イギリス
15歳の孤児ジャマールはパキスタンの難民キャンプで育ち、低賃金の工場で働いていた。そしてもう一人、家族で経営する
家電販売店を手伝うジャマールの従兄弟エナヤット。2人はある日、ロンドンへ旅立つことになる。エナヤットの父親が息子の
将来を案じて密入国業者に大金を払い、エナヤットを親戚のいるロンドンに向かわせようとしていたのだった。ジャマールも英語
が話せるため同行することに。そして、いよいよ彼らは自分たちの新たな未来と希望を胸に抱き、6400キロ彼方の亡命先へ死と
隣り合わせの旅に出る…。
 
2000年、イギリスへの不法入国を試みた中国人58名がトラックのコンテナ内で死亡するという衝撃の事件を基にウィンターボ
トム監督が、難民問題をテーマに取り組んだ異色作です。実際にパキスタンの難民キャンプで暮らす少年を主演に起用して、
ロンドンまでの危険で過酷な旅を事実を基にドキュメンタリー・タッチで描いた作品。ドキュメントタッチで描かれる映像は、本当
にドキュメントじゃないだろうかと思うくらいの出来でした。観ていてどこが現実で、どれがフェイクなのか・・解らなくなってしまい
ます。難民問題、そして亡命。いま自分達がこうして平々凡々と生活している世界の反対側で、生きることに命がけになっている
人たちがいる。懸命に、命を賭けて生きる為に旅をするジャマール少年の希望に満ちた眼、姿に心を揺り動かされました。
「あの地平線の向こうに、僕の世界がある!」・・・望に向かって6400キロを希命を賭けて旅をしたジャマール少年。彼の見た地
平線の向こうには、明るい世界に巡り会えたのだろうか・・・。
満足度★★★☆ 2004.7.9
ヴァージン・スーサイズ (THE VIRGIN SUCIDES) / 劇場(名古屋ゴールド劇場) 
 監督 / ソフィア・コッポラ 出演 / ジェームズ・ウッズ キルステン・ダンスト 1999年アメリカ映画
☆ベストセラー『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』 の映画化作品です。1970年代、アメリカ郊外の保守的な家庭に
育った5人の姉妹が謎の自殺を遂げるまでを、彼女達に憧れる近所の少年たちの目を通して、ドキュメント・タッチに
描かれた作品です。 実を言うと、この作品、テーマが重いテーマだけに、観にいくのを躊躇してたんです。しかし観てみると、
その重苦しさは・・。'70年代のPOP's の名曲がずらりと並んだこの映画、その名曲の数々が、心を和ませてくれます。
全体的には、ドキュメント・タッチで、しかも彼女達に好意をもっていた男の子達からの視点で捉えられているため、
断片的なストーリーですが、音と映像のゆったりした流れの中で少女たちは、キラキラと輝いていました。
後半の挿入曲、「HELLO,IT'S ME (TODD RANDGREN)」、そして 「SO FAR AWAY (CAROLE KING)」 が、涙を誘います。
 
満足度 ★★★☆ 2000.6.27
ヴァージン・スーサイズ (THE VIRGIN SUCIDES) / 自宅シアター(DVD) ■■再見■■
■ヘビトンボが美しい郊外の街を覆い尽くす季節、リズボン家の美しい5人姉妹が自ら命を絶った・・・。70年代のアメリカ
郊外を舞台に、少年少女たちの微妙な心の揺れ動きを繊細に心優しく描いた、巨匠 フランシス・F・コッポラ の娘 ソフィア、
初監督作です。 え?もうDVD化されたの?って感じですよね。まったく。(笑) 最近ほんとに早いです。
リスボンの美しい5人の姉妹が謎の自殺をしてしまう。この物語はその5人の姉妹に憧れていた同世代の少年達が、彼女
たちの自殺の真相を探ります。 劇場で観た時もそうだけど、やはり冒頭のシーンで末娘が自殺未遂をするシーンはショッキ
ングでした。そして、医者が「どうして死のうとしたのか?まだ人生の苦しみも知らないのに。」という問いに、「先生は13歳の
少女だったことないでしょ。」 と答えるセシリア・・・。このシーンがインパクト強すぎです。しかしそれを、重く哀しいストーリー
に描いていないのがいいですね。 この作品『Pick Up 』のほうでも紹介していますが、ほんとうに 眩いばかりの美しい映像に、
70年代のポップスをふんだんに散りばめた素敵な作品となっています。 再度、この映画を観て感じたことは、やっぱり彼女達
はなぜ自ら尊い命を絶ってしまったのか・・。観ながら彼女達に憧れる少年達の気持ちになって考えてみました。
彼女たちの母親が、あまりにも厳しすぎないかな? 彼女達を全く外に出さないのはどうしてだろう・・。
ラストシーンでの彼女達の死は、親に対する最後の(?) 抵抗なのか・・。 彼女達のあの部屋・・。
あそこだけが彼女たちの世界だったんですね。 そこで彼女達は何を想い、心描いていたのでしょう・・・。
観おわって、結構考えてしまいましたね。当時買ったサントラ、また聴きたくなってしまいました。(笑)
ほんとにこの作品、挿入曲と見事にマッチしているんです。音と映像の勝利!って感じですかね。
  
満足度
★★★☆ 2001.3.2 
 
ヴィドック (VIDOCQ) / 自宅シアター(DVD)
監督/ ピトフ 出演/ ジェラール・ドパルデュー ギョーム・カネ イネス・サストレ 2001年フランス
■1800年代、フランス全土を揺るがした狂喜の連続殺人事件。犯人は ”鏡の顔を持つ男”。「その鏡に映った者は必ず死ぬ」
という噂が囁かれ、名探偵ヴィドックが調査に乗り出すが・・。
フランス革命前夜、大悪党、刑事、そして世界初の私立探偵となったヴィドック。この犯罪捜査術の基礎を築いた実在の人物
を主人公にジャン=クリストフ・グランジェがつくりあげた驚異の迷宮世界をCM界の巨匠、ピトフがフィルムを使わない”HD24P
デジタルシネマ” を世界で初めて実現したSFX超大作・・・です。この”HD24Pデジタル・カメラ” は、今回の「スター・ウォーズ
エピソード2」でも、用いられています。確かに凄い映像でした。見ているもの全てが、CG。めまぐるしいデジタル映像のオン・
パレードです。全編CGの作品も珍しい。あんまりにもめまぐるしい映像で、後半目が疲れてしまいましたよ。(笑) ハリウッドな
ら納得できるんですが、これがなんと、フランス映画!ほんと、革命的ですよね。しかし、娯楽大作として映像に力を注ぎすぎ
て、肝心のストーリーが疎かになってしまった感がありますね。主人公はユーゴーの「レ・ミゼラブル」の主人公、ジャン・バル
ジャンのモデルになった実在の私立探偵ヴィドック。それをあの、ドパルデューが演じながら、本当に惜しいです。 ストーリー
にもうちょっと凝ってほしかったですね。

満足度★★ 2002.7.27
(MAELSTROM) / 自宅シアター(DVD)
監督/ デニ・ビルヌーヴ 出演/ マリ・ジョゼ・クローズ ジャン・ニコラス・ベロー 2000年カナダ
■25歳の若さでブティックのオーナーを務めるビビアンは、女優である母の名声と富みを手に入れた完璧な女性であり、常に
世間の注目を浴びていた。しかし、その重圧からか、私生活では混乱と絶望に苛まれ、刹那的な日々を送っていた。そんなある
夜、飲酒運転で男をひき殺してしまった・・・。
”不思議な運命の 「渦」 から逃れられない女と男” というキャッチコピーに釣られ、観てしまいました。 監督はカナダ出身の新鋭
デニ・ビルヌーヴ。 2001年のベルリン映画祭で国際批評家連盟賞を受賞しています。テーマは生と死。現代では、”死” という
ものに実感が持てなくなってきているとビルヌーヴはインタビューで応えています。物語り全体を水の底から見上げたような青
みがかった色調がなんともいえない雰囲気をだしていました。そして、冒頭でいきなり語り部として登場する刃物で頭を切り落と
されようとしているグロテスクな魚・・・。いままで観た映画の中では、こんな描き方はなかったので、少々ビックリしましたね。
物語の展開自体は、カラックスの「ポーラX」などのような衝撃的な内容ではなかったんですが、今まで観たことのない表現の
仕方に少々面食らってしまった感じです。 各映画誌では、結構ポイント高かったのですが、初見では「をぉ!」 って感じにはなり
ませんでした。自暴自棄になった彼女が誤って男を轢き殺してからの彼女の堕落ぶりは見ていて痛々しい。 観終わった後で、
彼女はこの後一生それを引きずって生きて行くんだな・・ハッピーエンドでも幸せな一生は遅れないんだろうな・・なんて考えて
いました。 変な意味で後味が悪い作品でありました。

満足度★★ 2002.3.12  
海の上のピアニスト (THE LEGEND OF 1900) / 自宅シアター 
 監督 / ジュゼッペ・トルナト-レ 出演 / ティム・ロス プルート・テイラー・ヴィンス 
 1999年アメリカ・イタリア合作
 
☆1900年、大西洋を往復する豪華客船ヴァ−ジニアン号で生まれた1900(ナインティーン・ハンドレッド)。
船を下りることなく成長した彼は、やがてピアノの鍵盤の上で信じられない才能を発揮し、彼が奏でる音は、あらゆる人を
感動の渦に巻き込んでいった・・。
「ニュー・シネマ・パラダイス」のトルナト−レ&モリコーネ(音楽)の黄金のコンビが世に贈った今世紀最後の感動巨編。
今年の正月映画で、最も観たかった作品だったんだけど、なんと 見逃してしまって、やっと今日観ることができました。
ちょっと期待を大きく持ちすぎたかな?内容としては、約2時間見所がぎっしりと詰まった作品で、トルナト−レお得意の
”ユーモア&泣かせ” を大々的に展開。コミカルでかつ、情緒豊かに描かれていました。
全体を包むモリコーネの音楽も、「ニュー・シネマ・・」同様素晴らしかったし・・。でも、なにかが・・。う〜ん・・・・。
これは、自分なりの思いなんだけど、今回、最後まで観て、彼らが最後に言いたかったこと、それが伝わってこなかったん
です。「ニュー・シネマ・・」と同じように、主人公(ストーリー・テラー)の最愛の友は逝きます。しかし、残った者に何を残し
たか・・。それが、僕には感じられなかった・・。 
陸に上がろうとして、タラップを下りかけ、ためらう姿・・。結局自分の世界に閉じこもることを選ぶ1900は、今の自分たち
現代人の抱える不安を象徴しているようでした。
一番最後のエンディングロールが流れてゆき、ロジャー・ウォータース(元PINK FLOYD)の唄が流れたとき、僅かに
ホロっときちゃいました。

満足度
★★★☆  2000.9.25
海の上のピアニスト (THE LEGEND OF 1900) / 自宅シアター(DVD) ■■再見■■
■大西洋の上で生まれ、一度も船を下りなかったピアニストの伝説・・・。 1900年、大西洋を往復する豪華客船ヴァージニ
アン号で拾われた小さな命は ”1900” と名づけられた。船を下りることなく成長した彼は、ピアノの鍵盤の上で信じがたい
才能を発揮する。彼が奏でる音色は、あらゆる人を感動の渦に巻き込んでいった・・・。
もう一つのモリコーネ&トルナトーレの名作。 なんか、2つ続けて観るなんて 「掴みはOK!」 なんて言われそうですが・・。
いやいや、どうしても 「ニュー・シネマ・・」 のあとは、コレを観てしまうのです。(苦笑) この作品は、トルナトーレが英語圏
向けに作成した映画で、セリフもオール英語。 表現とかはわかりやすかったですけど、やっぱりトルナトーレは、イタリア語
じゃないと・・・。なんて思ったりもしています。 この作品は、音楽家モリコーネとトルナトーレの息がぴたりと合った作品です
ね。 見事です。これも、ある男のたった独りの友人の回想録なんですけど、「ニュー・シネマ・・」 と同様、笑い、泣き、切な
くなる作品です。 もっとも、アメリカで受けるように、ラストは大胆でしたが・・。 ここのところは、Rickは納得いかないのです
がね。(苦笑) トルナトーレの作品、こうして続けて観てみると、必ず最後には切なさが残るのです。 これがトルナトーレ節
というやつなんですね。 新作 「マレーナ」 にも期待しましょう。
満足度★★★☆ 2001.6.17 公式サイト>>>
裏窓 (REAR WINDOW) / 自宅シアター 
監督/ アルフレッド・ヒッチコック 出演/ ジェームズ・スチュアート グレース・ケリー 1954年アメリカ
■プロカメラマンのジェフは、足を骨折して車椅子から動けず、退屈凌ぎに中庭から見える近隣の人々の私生活を覗き見るよう
になる。そしてあるセールスマンの男が彼の妻を殺したのではないかと疑惑を抱き、恋人の助けを借り、真相を暴こうとする・・。
 
スリラーの名手、コーネル・ウールリッチによる1942年の短編を映画化したヒッチコックの名作。なんと、パラマウントのスタジオ
1ヶ所だけで撮影された作品なのですが、それでも彼の作品の中で最も ”映画的” な作品のうちのひとつと評価されているので
す。たった一場面しかない物語なのに、(まるで舞台劇のようですよね。) あの飽きさせない展開はさすがとしか言いようがありま
せんね。この作品は、ほんと久しぶりに、(そう・・20年ぶりくらいかな?) 観たんですが、これを観てつくづく
人間って”覗き”が好
きな動物
って思いましたよ。(爆) 暇をもてあまして、窓から見える他人の行為を覗き見していた主人公と同じように、自分たちも
他人の行為を覗き見したいっていう願望は絶対にありますもん。(笑) 考えてみれば、
映画自体、(TVのワイド・ショーもしかり。)
他人の行為をスクリーンを通して覗き見しているようなもの
ですもんね。(≧∇≦) でも、スクリーンの出来事のような身の危険
に出遭う事はないですけど・・・(笑) それにしても、劇中のグレース・ケリー。綺麗でした(^^; 

満足度
★★★☆ 2002.10.30
運動靴と赤い金魚(CHILDREN OF HEAVEN) / 自宅シアター 
監督/ マジット・マジティ 出演/ミル=ファロク・ハシェミアン バハレ・セデキ 1999年 イラン
■妹の運動靴をなくしてしまったアリ少年。家が貧しく、両親に妹ザーラの靴をなくしたことを打ち明けられない彼は、妹に自分の靴
を貸し、彼女が帰宅してから学校へ通う日々を送る。そんなとき、学校のマラソン大会の3位の賞品が靴だと知った彼は、妹の靴を
獲得するために出場することにしたが・・・
 
イラン映画として初のアカデミー外国映画賞候補、そして第21回モントリオール国際映画祭グランプリ受賞のマジット・マジディ
監督作品。貧しい家族の物語をユーモアたっぷりに描き、幼い兄妹の心の触れ合いと家族の絆を温かく綴ったほのぼの系感動作
ですよね。この物語を観て、子供の素朴で素敵な表情がなんともたまりませんでした。妹の大事な靴をなくしてしまったアリがなん
とかして取り戻そうとする純粋でひたむきな心情がよく表現されていました。なんか忘れかけていた子供のころの思いが過りました
ねぇ。後で知った話ですが、兄妹は子役俳優ではなく素人を使ったそうですよ。あの自然な表情だからこそ、この作品は光ってい
たんですね。水汲み場で妹のザーラがシャボン玉をして健気に微笑んでいる表情・・・素敵でした。
満足度★★★☆ 2003.6.19
エイリアン 20周年エディション (ALIEN) / 自宅シアター 
監督/ リドリー・スコット 出演/ シガニー・ウィーバー トム・スケリット 1979年アメリカ
■地球への帰路を急ぐ宇宙貨物船に、謎の異性人が侵入。 姿を見せない敵は本能の赴くまま、乗組員の命を一人、
また一人と奪ってゆく。閉鎖された船内で姿を見せない異性物と、たった独り生き残った女性船員リプリーとの壮絶な
闘いが始まる・・。
SFホラー・ムービーの先駆的作品、『エイリアン』。 この映画、たしか中学生の時に観たと思ったんですが、
当時、恐くて観ていられなかったような記憶です。 何度となく観てるのですが、そして今回もやはり恐かったですね。
密室の中で逃げることの出来ない、なんとも言えない極限の状況の中での恐怖・・・。耐えられないですよねぇ。
DVDの復旧で、このシリーズ全4作リマスターされて出たんですが、なんといってもこの1作目が、最高傑作です。
監督は光の使い方が素晴らしいと、いつも感心しているリドリー・スコット。 この作品でも、明るい場所、暗い場所の
メリハリが上手く表現されています。 そして、クリーチャー・デザインは、あのH・R・ギーガー!
昔 ”LED−ZEPPELLIN”のブートレグのジャケットデザインも手掛けた (”E・L・P” の「恐怖の頭脳改革」という
アルバムのジャケット・デザインも手掛けていたっけ・・。) スイスの画家なんです。
近作では、ドイツのおバカ映画 『キラー・コンドーム』 のクリーチャーも手掛けているんですよね。 あの船員の腹の中
から、グチャグチャと割って飛び出てくるシーン、大人になった今でもビビリます。(苦笑)
SFホラーの中でも、自分の中ではかなり質の高い作品だと思います。 特にリマスターされ、画像 画質が鮮明になった分、
余計に恐怖感を誘います。 主演のシガニー・ウィバー、この作品がデビューだったんですね。 知りませんでした。(^^;

満足度
★★★ 2001.2.20
エクソシスト (THE EXORCIST) / 自宅シアター(DVD) 
 監督 / ウィリアム・フリードキン 出演 / リンダ・ブレア マックス・フォン・シドー 1973年アメリカ
☆オカルト・ホラーの傑作!180度回転する首。ポルターガイスト現象、そして激変するリンダの表情・・。
久しぶりに、というか、ほんと20年ぶりくらいに、この映画を観た。昔は、怖くてなかなか画面を凝視できなかったようで、細部ま
であまりわからなかったけど、いまこうして観てみると、この作品やっぱり何年たってもコワイです。 実は、CD屋サンで、この
DVD、なんと1900円で売っていたので思わず買ってしまったのだ。(苦笑)夜、部屋を暗くして(たいてい、映画を観る時は、部屋
を真っ暗にして見るんですが。)独りで観るのが怖かった。憑りつかれたリンダの顔が脳裏に焼き付いています。
ほんとにコワカッタ・・。(^^;DVDには特典画像で、インタビュー、カットされたシーンや、なんと「もうひとつのエンディング」など
が収録されていて、なかなかお買い得でした。(でも、まだこれは観てません。^^;)
満足度★★★ 2000.8.20

エクソシスト映像特典 / DVDソフト 

☆先日観た『エクソシスト』の特典映像を観たんです。公開25周年ということで、DVDに収録されたようですね。
特典映像の内容は、イギリスBBC製作の「ドキュメンタリー」約75分。「原作者W.P.ブラッティと、監督W.フリードキンのインタ
ビュー」約10分。「予告編」TV用6種、劇場用3種、「パート2予告」。そして、DVD発売時、話題になった、「もう1つのエンデ
ィング」などが収録されていました。公開されて25年。当時の撮影秘話。特撮など・・観ていて、おもしろかったです。
今では、CG使えばなんてことないんだけど、当時はすべてアナログ。大変でしたよね。
あと、カットされたシーンとかもあって得した気分です。(笑) あと、「もうひとつのエンディング」は・・・?
このへんでやめときましょ。(笑)
ちなみにもうすぐ、『エクソシスト・ディレクターズカット版』上映されるらしいですよ。

満足度
★★ 2000.8.25
エクソシスト ディレクターズカット版 (THE EXOCIST The Version You've Never Seen) /自宅シアター 
監督/ ウイリアム・フリードキン 出演/ エレン・バースティン リンダ・ブレア 1973 / 2000年アメリカ
ネタばれ 注意! 
■12歳の少女リーガンに取り憑いた悪魔を抹殺すべく、エクソシスト (悪魔祓い師) の想像を絶する闘いが始まる。
1973年公開時に全世界をパニックに陥れたオカルト映画の最高峰が、27年の眠りから目覚め、復活!

このディレクターズカット版は、当時ショッキングすぎるシーンとしてカットされた15分の未公開シーンを追加収録し、さらに全編
に渡りデジタル・リマスタリングをしたヴァージョンで、昨年末公開されあらゆる面で話題になりましたね。早くもDVD化されたわけ
ですが、あまり「おぉっ!」 という感動はありませんでした。 なんか、この作品は当時のアナログな古くさい感じが微妙にいい感じ
を出していたんですが、今回映像が綺麗になりすぎて 「え?」 っと思ってしまいました。 少々ネタばれになるかもしれませんが、
あの伝説の(?) ”スパイダー・ウォーク” のシーンは良しとしても、(と、言いながら、あのシーンで物語が一旦止まっちゃったっ
て感じになりましたけど。) その他の追加シーンは、はっきり言って いらない です。 '73年版が完璧なヴァージョンと思ってるだ
けに、いまいち入り込めなかったです。最初にベッドがガタガタ揺れるシーンの前に一度医者に診察してもらうシーンでのリーガ
ンが言った ”淫語” や、ラストのシーン。 ・・・無駄でしたね。 個人的にはそう思いました。 特にラストのシーン。 刑事と、カラス
神父の友人の神父との会話。 ハッピー・エンドになってしまって、73年ヴァージョンの終わりかたのほうが、より ”なにか” を含
んでるようで、良かったんですが・・・ね。 映像のほうは、このヴァージョンが公開された時、「スクリーンになにか霊が映っって
いる!」 と話題になったみたいで、よぉく目を凝らしてみていたのですが、よくわかりませんでした。 返す前にもう一度観てみな
いと・・と思ってはいるんですがね。(笑) 「これかな?」 って思ったところはあるんですが・・・。
ま、この 「封印ヴァージョン」。 個人的には'73年ヴァージョンのほうに軍配が上がりましたが、皆さんはどうでしょう。
満足度★★☆ 2001.4.7 
エクソシスト2 (EXORCIST II THE HERETIC) / 自宅シアター(DVD)
監督/ ジョン・ブアマン 出演/ リンダ・ブレア リチャード・バートン マックス・フォン・シドー 1977年アメリカ
■あの悪魔祓いから4年・・・。忌まわしい記憶は消えうせ、ごく普通の16歳に成長したかのようなリーガンだったが、観たことの
ない幻想風景、宙を飛ぶ悪夢に怯えていた。丁度その頃、メリン神父の死の謎を調査するように命じられたラモント神父は、精
神病理学者タスキン博士と4年前の事件で、何が起きたのか、そして現在のリーガンの深層心理に何が潜んでいるのかを追求
し始める・・・。
 
リンダ・ブレア、マックス・フォン・シドーなど、前作のキャストが再び出演した、あのオカルト作品最高峰の続編を久しぶりに観
ました。ほんと何年振りだろう。【オーメン】もシリーズ化して3作作られましたが、この作品も3作出てましたよね、確か。3作目は
確かサスペンス・タッチだったと思いますが・・・。で、今回は監督が【脱出】のジョン・ブアマン。初めて観た当時は、前作ほどじゃ
ないですが、結構怖かったような気がするんですが、今観てみると、正直これが全然面白くないんですよね。(苦笑) 「え?こん
なんだったっけ?」って感じでした。メリン神父の死の真相を調べるために、リーガンに催眠療法を使って消えてしまった記憶を、
呼び起こすってストーリーなんですけど、実はあの忌まわしい呪縛はまだ完全に消え去ってなかったんですよね。 しかも、リー
ガンになにやら凄い能力備わってしまっていて・・・。なんか観ていて ”こじ付け” っぽい感じでしたよね。久しぶりに観たんですが
なんか、つまらな過ぎで、少々ガッカリしました・・。ただ、蝗の大群は気持ち悪かったっす(^^; 

満足度★ 2002.10.29
悦楽晩餐会・または誰と寝るかという重要な問題 
(ROSSINI ODER DIE MORDERISCHE FRAGE, WER MIT WEM SCHLIEF) /
自宅シアター
監督/ ヘルムート・ディートル 出演/ ゲッツ・ゲオルゲ マリオ・アドルフ  1996年ドイツ
■製作準備中の新作映画のスタッフ達が通いつめている高級イタリアンレストラン、ロッシーニ。頑固で人嫌いな原作者
は映画化権の売却を渋り、投資者もソッポを向いてしまい、監督とプロデューサーは頭を痛めていた。そこに女優志願の
ブロンドの美女が迷い込み、彼らの間に波紋を投げかける・・・。
ドイツで大ヒットしたブラック・ユーモアの群像劇です。 なんかタイトルだけ見ると、なにやら凄い映画のようですが、なか
なか、笑える作品でした。 最初はとっつきにくい早口のドイツ語に戸惑いながら観ていましたが、物語が進むにつれ、ど
んどんのめり込んでいきました。 舞台は、ロッシーニというイタリアンレストランのホールだけ、一部、女優志願のヒロイン
の自宅兼、芝居小屋でのシーンはあったものの、ほとんどがホール内の風景でした。 しかしそれでも、こんなにおもしろ
いんです。 そこには、人間のあさはかな欲望、苦悩、嫉妬が渦巻いています。 人間嫌いの有名作家に恋するメイド。そ
の作家のベストセラー原作を映画化するために、頭を痛める監督とプロデューサー。 映画のヒロインになるためには、ど
んな手を使っても良いとさえ思っている、美人女優。その女優に恋をしてしまったレストランのオーナー。40歳を過ぎよう
としている美人淑女にアノ手、コノ手をつかい口説きまくる詩人と、プロデューサー。毎晩男漁りをする女芸能記者などな
ど・・・。ひとりひとりの心理描写が、ほとんどギャグって感じで、(しかし、しっかり的を得ているんですよね。) 描かれてい
ます。 観ながら大笑い状態で・・。でも、どこか笑えないっていうか、人間のあさはかさを改めて知らされましたね。
人間って結局、皆自分勝手な生き物。自分さえ良ければいいんですよね。 あとは、美味しい物を食べ、いいオンナ、オト
コと ”H” できれば・・・なんですね。 人間の3大欲望をおもしろおかしく描いた映画でした。 

満足度
★★☆ 2001.5.12
エリザベス (ELIZABETH) / 自宅シアター 
監督/ シェカール・カプール 出演/ ケイト・ブランシェット ジェフリー・ラッシュ 1998年 イギリス
■25歳の女王エリザベスが、”女” としてではなく、”国家” のために生きることを決意するまで…。誰も知らない ”ヴァージン・
クイーン” の真実の姿が、今、解き明かされる。

 
第71回アカデミー賞受賞。そして、第51回英国アカデミー賞受賞。その他、世界の映画賞になんと16部門も受賞した98年の
作品です。2年ほど前、ビデオに録っておきながら、なぜか全然観ませんでした。 実は 【恋に落ちたシェークスピア】 を先に観
ていて、そのときのキャストや時代背景が同じような感じで、なんとなく観そびれたんですよね。2002年12月のラストに観た 【シ
ゃーロット・グレイ】 のケイト・ブランシェットに感動して、やっとこの作品を観ることが出来ました。 この作品、25歳でイングランド
女王となって、後に ”ヴァージン・クイーン” として君臨したエリザベスの単なる歴史モノを扱ったものというのではなく、その華や
かな仮面の向こうに隠されていたスキャンダラスな素顔と、彼女の悩み、葛藤を内面から抉った凄い作品でした。世界一の強国
を誇る女王として頂点に上り詰め、”国家と結婚した” 彼女。その裏側には、新教と旧教の対立、身近に起こる裏切りと陰謀、暗
殺の恐怖、恋人とのスキャンダル…。エリザベスの生身の ”女性” の部分を鋭く描いた衝撃的な物語でした。 ケイト・ブランシェ
ットは、やはり凄い女優ですよ。また、彼女を影から見守る ウォルシンガム役のジェフリー・ラッシュが、素晴らしかったですね。
彼の役どころって、今考えてみると、現在の英国諜報部、MI6なんですよね。この頃からすでにスパイ的な機関がイギリスには
出きていたんですね。

満足度★★★ 2003.2.3
エリン・ブロコヴィッチ (ERIN BROCKOVICH) / 自宅シアター 
監督/ スティーブン・ソダーバーグ 出演/ ジュリア・ロバーツ アルバート・フィニー  2000年アメリカ
■元ミス・ウィチタ。離婚歴2度。3人の子持ち。無学、無職、貯金残高16ドル。 1枚の書類から大企業の環境汚染を暴き、634人
の住人の署名を集め、全米史上最高の和解金350億円を勝ち取った女性の実話・・・。弱者の象徴のようなエリンが、隣に住む
バイカーの友情と愛に支えられ、引退寸前の弁護士と共に大企業の不正を暴くといった内容。
 まさしく、ジュリア・ロバーツのジュリア・ロバーツによる、ジュリア・ロバーツのための映画・・・・と、観る前までは、それだけだ
と思っていました。 実話は個人的には凄く好きなのですが、話の内容から、どん底から一気に頂点に駆け上がるハリウッド映画
お決まりの (『プリティ・ウーマン』 ばりの) サクセスストーリーなだけでジュリアの魅力のみを描いている映画・・・そう思って、公
開時は観に行きませんでした。 しかし、アカデミー賞 主演女優賞 受賞 というからにはとりあえず観ておこう。 しかも監督はあの
ソダーバーグだし。ってことで、借りて観てみたんです。 ところが、意外や意外。結構面白いんだな、これが。 観ていてジュリアっ
てこんなだった? なんて思ってしまうほどの風体。(笑) 豹ガラのシースルーのブラウス、パッツンパッツンの革のミニスカート。
常に胸の谷間と太腿を露に、口からは4文字熟語を連発したんかを切る・・・そのエリンが、頭でなく体を使って大企業の不正を
立証してしまうんです。
ハリウッドお得意のサクセス・ストーリー的な展開なんですが、これがまた実話だから、世の中わからんものです。(笑) 大企業
相手に告発するという作品は昨年これのちょっと前に、アル・パチーノとラッセル・クロウが共演した 『インサイダー』 もありまし
たが、この作品は、『インサイダー』 とは違った面白みがありました。 でも、ソダーバーグ作品っぽくなかったですが・・。 恋人?
のバイカーに 「自分を取るか、仕事を取るか」の選択を強いられた時に出た彼女の言葉、「初めて人から尊敬される仕事につい
たの。辞められないわ。」 ・・・いい響きでした。 最後に和解金を勝ち取り、被害者の家族に報告に行く時の表情が素晴らしかっ
たです。 久しぶりに後味がスッキリする作品を観ました。 また、DVDの特典映像に本物の、エリン・ブロコヴィッチが登場してい
て、この作品についてを語った映像が入っていました。 結構雰囲気が似てましたよ。
でも、ジュリアってあんなに ”胸” 大きかったけ?(爆)
満足度★★☆ 2001.5.11  
エレファント・マン (THE ELEPHANT MAN) / 自宅シアター 
監督/ デヴィッド・リンチ 出演/ アンソニー・ホプキンス ジョン・ハート 1981年アメリカ
19世紀末のイギリス。ロンドン病院の外科医は街の角で 「エレファント・マン」 の名で見世物にされていた青年を見つ
ける。生まれながらに醜怪な姿のメリックを病院の一室に引き取った医師トリーヴスは、彼には知能もあり、美しいものを
愛する心もあることを知る・・・。

満足度★★☆ 2001.9.12 
エンゼル・ハート (ANGEL HEART) / 自宅シアター(DVD)★再見 
監督/ アラン・パーカー 出演/ ミッキー・ローク ロバート・デ・ニーロ リサ・ボネット 1987年アメリカ
”人間には、知ってはならないことがある・・・” 1950年代、ニューヨークに住む冴えない探偵ハリー・エンゼルは、ルイス・サイ
ファーと名乗る紳士から人探しの依頼を受ける。10年前に行方不明となった当時の人気歌手、ジョニー・フェイバリットを探すこと
になったハリーは、調査して行くうちにおどろおどろしい事件に巻き込まれてゆく・・。

「悪魔の書」 と言われたウィリアム・ヒョーツバーグ原作のハードボイルド・オカルト小説 「堕ちた天使」 を鬼才アラン・パーカー
が見事に映像化し、話題になった作品です。 ダークな映像、心の奥底から響いてくる哀しみのサウンド、そして最後まで ”謎”
で包まれたストーリー展開・・・どれをとっても素晴らしい作品です。勿論キャストも凄い。ミッキー・ロークにロバート・デ・ニーロ。
公開当時、あるジャーナリストはこう云ったそうです。「まるで悪魔に心臓をわしづかみにされた気分だ・・・」 まさにその通りです。
10年ほど前に初めて観たショックが、今日また味わえました。 ジョニーという男を巡ってハリーの周りで関係者が謎の死を遂げて
ゆく・・ストーリーが進むほど、展開がわからなくなっていきます。 そして衝撃のラスト ・・今日は眠れないかもしれません・・(笑)
満足度★★★★ 2001.8.20
オーシャンズ 11 (OCEANS ELEVEN) / 劇場 (ワンダー・イオン・シネマ) 
監督/ スティーヴン・ソダーバーグ 出演/ ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット ジュリア・ロバーツ
2001年アメリカ
■「ラスベガス大通の地下200フィートにある巨大金庫から、1億5000万ドルを盗み出せ!」 そんな前代未聞の現金強奪
計画のために、11人のプロフェッショナルが集結した!・・・・
「エリン・ブロコヴィッチ」「トラフィック」 のソダーバーグと、ジョージ・クルーニーがタッグを組んだ! といえば、観ない訳がない
ってことで、観に行ってきました。 これだけのキャスト。さぞかしギャラもすごいんじゃ?と思ったんですが、出演者のインタビュ
ーによると、「ソダーバーグと仕事ができるなら20ドルでもOK」などと、ギャラに関係無く出演を熱望したそうな・・・。それだけ今
最も熱い男なんでしょうね。 さて、映画のほうはなかなか小刻みな展開でRick的にはなかなか好きな作品です。ストーリーとし
ては、単純明解な痛快モノなんですが、”映画のおもしろさ” というものが全て入っているって感じでした。 特に犯罪を実行する
前のプロセスがとても面白かったですね。出演陣も、各個人がそれぞれの役割をきっちりこなしていて、誰がメイン・キャストを
取ってもいいくらいの演技でした。今回特にマッド・デイモン君がなかなか新米っぽくて良かったですね。(笑) 普通あんまりこの
手の作品はあんまり観ないし、めったに誉めないRickですが、これはなかなか良かったですよ。 この作品、フランク・シナトラ
の 「オーシャンと11人の仲間たち」 のリメイクなんですが、今度元ネタのほうもビデオがあれば観てみたいですね。
音楽もなかなかよろしくて、60年代の曲をふんだんに使っていました。 デューク・エリントン作曲の 「キャラバン」 がかかった
ときは、思わずニヤっとしてしまったRickです。

満足度★★★☆ 2002.2.8
オーシャンズ 11 (OCEANS ELEVEN) / 自宅シアター
監督/ スティーヴン・ソダーバーグ 出演/ ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット 2001年アメリカ
■2003年の記念すべき第1弾鑑賞作品は、コレ!なんか痛快モノを観たかったのと、話題の【ソラリス】も今年公開だし、今年は
なにやらジョージ・クルーニーの年かなって感じがしたので…(笑) 昨年2月以来ほぼ1年ぶりに観ました。 ほんと、この映画って
痛快娯楽作品という以外にいろんな要素がぎっしり詰まっていて、なかなか良く出来た作品ですよね。ラヴ・ストーリーあり、ギャ
ンブルっぽい駆け引きあり、ギャグあり、アクションあり…♪ さらに挿入曲もGOOD!欲を言うなら、人材集めの部分をもう少し、
詳しく描いてもよかったかな?そういえばソダーバーグ、この作品のパート2も企画しているとか。タイトルもなんと、【オーシャン
ズ 12】だとか!(爆) どうなるか楽しみです。
満足度★★★☆ 2003.1.2
オースティン・パワーズ・デラックス
(AUSTIN POWERS THE SPY WHO SHAGGED ME) / 自宅シアター(DVD)
 監督 / ジェイ・ローチ 出演 / マイク・マイヤーズ、ヘザー・グラハム 1999年 アメリカ映画
☆1999年、英国諜報員オースティンがお楽しみ中、宇宙空間で冷凍睡眠から目覚めたDr.イーブルが地球へ帰還。
再び地球征服を目論む。超・オバカムービー。もう、パロってなんぼのめちゃくちゃムービーです。
しかしながら、パクリ方がけっこう考えてやってるんだよね。思わず「ほぉ〜」っと、唸っちゃったところが結構ありました。
よく観てると、ありゃ!こんな人が出てる!なかなかニクイ演出です。
なんと、コステロ&バカラックまで出ちゃってるのォ??(笑) 

満足度
★★★★ 2000.3.10
オープン・ユア・アイズ(ABRE LOS OJOS) / 自宅シアター(DVD) 
 監督 / アレハンドロ・アメナーバル 出演 / エドゥアルド・ノリエガ ペネロペ・クルス 1998年 スペイン映画
☆裕福でハンサムな青年セサルが、つめたくあしらった元恋人によって、無理心中に巻き込まれ、顔が醜く崩壊してしまう。
やがて、悪夢の迷宮に足を踏み入れてゆく・・。「CUBE」のナタリ監督が絶賛し、話題になったスタイリッシュ・サスペンス。
結構気にはなってたんだけど、なかなか観れませんでした。
夢と、現実がゴチャゴチャになって混乱してます。(^^; 「?」よりは解かり易いけど・・。全ては操作された夢の中・・。
観ていて、リンチの「ロスト・ハイウェイ」を思い出してしまったよ。テーマは違うけど。
それにしても、ぺネロぺ・クルスがエロティック!

満足度
★★★☆ 2000.4.7
鬼火(LE FEU FOLLET) / 自宅シアター(DVD)
 
監督/ルイ・マル 出演/モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー 1963年 フランス映画
☆アルコール依存症の治療を受けていたアランは、担当医から病気が完治されたと告げられ、パリに戻る。
早速友人達のもとを訪れるが、かつての友人達は皆、保守的になってしまっていた。
ショックを受けたアランは再び酒に溺れるようになる・・。
死刑台のエレベーターのモーリス・ロネとジャンヌ・モローが再び共演した作品で、今回は、ロネが自滅して
いくストーリーでした。バックに流れるピアノが哀しかったです。

満足度 ★★★ 2000.2.2 2000.2.2 
 
オー・ブラザー!("O BROTHER,WHERE ART THOU?") / 自宅シアター 
監督/ ジョエル・コーエン 出演/ ジョージ・クルーニー ジョン・タトゥーロ ティム・ブレイク・ネルソン
2000年アメリカ
■1930年代、ミシシッピー州の片田舎。エヴェレットら、3人の囚人は秘密の場所に眠る宝物を手に入れるため、脱獄を敢行。
しかし、この宝捜しの旅は、エヴェレットにとって、口には出せないもう一つの企みがあった・・・。
あのコーエン兄弟がジョージ・クルーニーと組んだ、ロード・ムービーです。 ”だから、人生はおもしろい。” ・・・・まさにこの
キャッチコピーの通り、人生って面白い!そう感じた作品でした。古代ギリシャの天才詩人ホメロスが描いた叙事詩、「オデュ
ッセイア」 をベースに、コーエン兄弟が一貫して描いてきたテーマ、アメリカという大地と文化を大胆に取り入れ、ユーモアと、
感動がたっぷり詰まった作品に仕上げました。 いやいや、さすがにコーエン兄弟。観ていて飽きさせないストーリーです。
このDVD、ジョージ・クルーニー大ファンの方からお借りしたのですが、いままで僕が観てきたクルーニーって、結構カッコイイ
役が多かったんですよね。それが、この作品でのジョージは、めちゃオモシロイんです。そして、コーエン作品には欠かせない
ジョン・タトゥーロや、ティム・ブレイク・ネルソンと3人でのドタバタ珍道中は、最高です。脱獄囚なのに小遣い稼ぎのために結
成した ”すぶ濡れボーイズ” の曲の全米ヒットも 「なんでやねん!(笑)」 って感じで・・。(爆) 観ていて、なんだかどんどん、
横道に逸れていってしまいそうで、それでいて、ちゃんと物語の本道にいつのまにか戻っている・・。そこら辺が、コーエン兄弟
の描きかたの上手さ、ですよね。 背景も30年代のアメリカ南部をリアルに取り入れ、(カントリー・ソングや、白人至上主義 等
のその時代にあった出来事) そのなかで、自分たちが本当に探しているものは ”お宝” なんかではなく、もっと尊いものなん
だということを教えてくれました。
満足度★★★ 2002.8.17
オーメン (THE OMEN) / 自宅シアター(DVD)
監督/ リチャード・ドナー 出演/ グレゴリー・ペック リー・レリック ハーベイ・ステファンス 1976年アメリカ
■6月6日午前6時・・・ローマの産院で生まれた外交官ロバートの息子はすぐに死んだ。妻を思いやった彼は、代わりに同じ
日に生まれ、親を亡くした男の子を引き取り ”ダミアン” と名付け育てる。だが、彼こそが地上に復活した悪魔の子であった・・。
いやぁ・・何年ぶりだろう。この映画観るの。「6・6・6」 は、当時凄く流行りましたね(笑) この作品も、当時大ヒットした 「エクソ
シスト」 同様、アンチ・キリストをテーマにしたホラー映画でした。今改めて観てみると結構コワイですね。 今のCGを駆使した
えげつないスプラッタ系ではなく、
アナログではありますが、あくまでもストーリーに内容を重視した作りになっています。「エクソ
シスト」のような実話ではないのですが、実際にあってもおかしくないって感じの物語です。 当時これを観て以来、黒い犬がしば
らく恐かったですね。(苦笑) 今、観て気付いたのですが、監督って 「リーサル・ウェポン(メル・ギブ主演)」 の監督、リチャード
・ドナーなんですね。ビックリしました。

満足度★★☆ 2002.1.19
オーメンII ダミアン (DAMIAN OMEN II) / 自宅シアター(DVD)
監督/ ドン・テイラー 出演/ ウィリアム・ホールデン リー・グラント ジョナサン・スコット=テイラー 
1978年アメリカ
■実業家の叔父夫婦に引き取られたダミアンは13歳に成長していた。彼は、徐々に自らの秘められた能力と招待を知り始めて
ゆく。そして再び、彼の出生の秘密を暴こうとする人間は、次々と死んでゆく・・。前作の衝撃のラストから7年後を舞台に、つい
にダミアンが悪魔の子として自我に目覚めてゆく続編。
久しぶりに 「オーメン」 を観て、やっぱりシリーズ続編を観たくなってしまった(^^; この続編は前作以上にオモシロイんですが、
当時観た憶えがありながら、ほとんど忘れてしまっていました。憶えてたのは、氷の張られた湖に誰かが氷を突き破って落ちて
しまい、氷の下を流されてゆくシーン。あれは、子供心(?^^;) ショックを憶えましたね。 今でもスケートが出来ないのは、この
シーンがトラウマになってるためか?(爆) ま、冗談はさておいて、この作品、普通この手の物語は続編ってあんまり面白くない
ものなんですが、これに限っては前作と同等、いや、それ以上の出来じゃないかと思うくらい良く出来た作品です。13歳になって
自我が目覚めると同時に悪の心も芽生えてゆく。そして大人だろうが、子供だろうが、血縁だろうが、自分の邪魔をするものは、
どんどん消していってしまう・・。 いやいや、恐ろしい子供です。

満足度★★☆ 2002.1.20
オーメン 最後の闘争 (OMEN III THE FINAL CONFLICT) / 自宅シアター(DVD)
監督/ グラハム・ベイカー 出演/ サム・ニール ロッサノ・ブラッディ 1981年アメリカ
■悪魔の子ダミアン・ソーンは、既に32歳。彼は、財閥の社長、英国大使、さらに大統領顧問という最高の地位を手に入れてい
る。世界征服を狙う彼の前に、イタリアから7人の修道院が聖なる"メキドの剣"を携えて現れた。イギリスのどこかで誕生するキ
リストの生まれ変わり=救世主 を守り、ダミアンを抹殺するために・・・。
 
やっと完結編を見終えました。この最終章は悪魔崇拝者を従えてキリスト再降臨阻止に燃えるダミアンが神との対決を迎える
壮大なクライマックス・・・のはずでした。(苦笑) なんか、前2作のようなドキドキ感がまったくないのですよ。オカルトというより、
サスペンスっぽい感じになってしまって、ダミアンの壮絶なる最期・・になるはずだった(?)フィナーレも、「え??」 って感じで

呆気ない終わり方でした。あれだけ1作目、2作目と引っ張ったのに、なんか最終章がこんなんだとショックですね。(爆)
今現在のサム・ニールの雰囲気からすると、この役もいまひとつだし・・。そういえば、彼はこの時期から髪型変ってないんです
よね(爆)
満足度★☆ 2002.10.17

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