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回路 (KAIRO) / 自宅シアター(DVDソフト) 
監督/ 黒沢清 出演/ 加藤晴彦 麻生久美子 小雪 役所広司 2001年日本
■「幽霊に会いたいですか」・・・ネットの向こうで動き出した、想像を絶する恐怖。画面上に突如現れた ”死のアクセス” ・・
全てはそのサイトから始まった!・・・
久しぶりに邦画を観ました。僕はほとんど邦画を観ません。観ても大体年に1〜2本くらいでしょうか・・。観る映画の98%は
洋画なのですが、ここのところちょっと気になっている監督がいて、って言っても、もうかなり有名にはなってるんですが・・。
誰かというと、黒沢清 なんです。「へぇ〜」って思われる方もいるんじゃないかとお思いでしょうが。(笑) ここ最近、日本の映
画監督の中にも 気になる人が出てきまして、「リリィ・シュシュ・・」 の岩井俊二だとか、「ユリイカ」 の青山真治、「MONDAY」
のSABUなどなど。そのなかで、黒沢清 という人に、どうも惹かれるんです・・。”恐怖” をテーマとしている監督だからなので
しょうか・・。どちらかというと ”サイコ・ホラー” 寄りな作品が結構好きなのだからでしょうか・・。 とにかく一度観てみようって
ことで、去年話題になった作品 【回路】 を観ました。 黒沢監督が生涯のテーマとして追い続けている ”恐怖” と、現代生活の
日常となった ”インターネット” を題材に描いたこの作品は、海外でも評価され、2001年のカンヌ映画祭、国際評価連盟賞を
受賞しています。この物語、ほんとうに怖いです。映像的にってことじゃなく、(勿論、映像部分でも恐かったですが・・)心理的
にっていうのか・・日常起こり得そうな感じですもの・・。この作品で監督が言いたかったこと、それは・・。『生きることの意味』
『生きることの大切さ』 なのでしょう。ラストシーンは、個人的にはあまり好きじゃないですが、観終わってなにかと色々考えた
ストーリーでした。 しかし、自分の今使ってるパソコンに 「幽霊に会いたいですか?」 とか、「助けて」 なんて言葉が急に出て
きたらと思うと・・・。恐いですねェ。(苦笑) 電源入れるのがコワくなったりして・・(爆) なかなか面白かったですよ。
こうやって観てみると、日本映画もまんざらでもないか・・・(笑)
満足度★★★ 2002.8.29
ガタカ(GATTACA) / 自宅シアター(DVDソフト) 
 監督 / アンドリュー・ニコル 出演 / イーサン・ホーク、ユマ・サーマン  1997年 アメリカ映画
☆DNA操作で生まれた ”適正者” だけが優遇される近未来。”不適正者” として自然出産で生まれた
若者が適正者に成りすまして宇宙に旅立とうとするのだが・・。
単館系映画館でロング・ラン・ヒットした作品だけど、なぜか名古屋では1週間くらいしかやらなかった・・。(涙)
やっと、観る事ができました。なかなか面白い作品です。DNA操作なんかで人の一生を決めるなよな。
なんて思ったんだけど、今にこんなこと出来ちゃうかもね。そう考えると、ちょっとコワイ・・。(苦笑)
”適正者”に成りすます為の努力が大変だぁ。産毛まで擦り落さなければいけないなんて・・。
マイケル・ナイマンの音楽もGOOD!
満足度 ★★★★ 2000.2.16
ガタカ(GATTACA) / DVDソフト ■■再見■■
☆2月に観た『ガタカ』を再度観ました。今回はイーサン・ホークに身体的痕跡を提供するジュード・ロウに
焦点を置いて、観てみました。DNA操作で生まれ、水泳の銀メダリスト。完璧な人生を歩むはずだった彼はなんと、
予想外の事故で一生を台無しにしてしまうのですが、ビンセント(イーサン)に身体的痕跡を提供していくうちに、
彼の中の絶望感、孤独さなどが、だんだんと変わっていきます。その心理描写が面白かったです。
しかし、最後になぜ彼は、あんな行動をとってしまったのか・・。

満足度★★★★ 2000.7.12
 
カッコーの巣の上で (ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST) /自宅シアター 
監督/ ミロス・フォアマン 出演/ ジャック・ニコルソン ルイーズ・フレッチャー  1975年アメリカ
■1963年9月のある日、オレゴン州精神病院に連れてこられたマクマーフィ。彼は刑務所の強制労働を逃れるために狂人を
装い、ここにやってきた。 しかし、この病院はそれより悲惨な状況だったのだ。 絶対権限を持って君臨する 婦長によって運営
され、患者達は無気力な人間にされていたのだった・・・。
 1975年度 アカデミー賞、主要5部門を独占した名作です。原作はケン・キージーのベストセラー小説。 製作には、マイケル
・ダグラスも参加。 実はこの映画、恥ずかしながら始めて観るんです。友人・知人からは 「いい映画」 と言われてて、気には
なってたんですが、なかなか観る機会がなくって・・。 精神病院モノっていうと、去年観た 『17歳のカルテ』を思い出します。
その手の物語かな?・・などと、勝手な想像してたんですが、いやいや、全然違いましたねェ。
DVDパッケージの解説を読むと、なんか精神病院の腐敗か?って捉えたんですが、どうも違うらしいですね。 運営そのもの
は別に腐ってるわけじゃないらしい。単にあの婦長が、”血も涙もない” コワ〜イおばハンなんですね。 劇中 クスリとも笑わな
い冷たい女・・。観ていてゾッとしましたよ。(苦笑) 観ていくうちに、病院自体は腐っちゃいないが、なにやら他の病院とは違う
感じ・・。 精神病院モノは、『17歳のカルテ』 くらいしか観てないので、つい比較してしまうけど、あれと同じで、一部外の場面
がでてきますが、ほとんど病院内の場面のみなんですよね。それでも、ちゃんと物語が出来ちゃうんだからスゴイです。
この無気力な患者達と、病院を仕切るラチェッド婦長に憤りを感じ、ニコルソンが爆発するんですが、反撥するヤツに対して
”力” をもってねじ伏せる行為を見てると、実社会でもこのようなこと、多々ありますよね。絶対的権力に立ち向おうと立ちあ
がっても、大きな力には独りの小さな勇気だけでは簡単に踏みにじられてしまう・・・。
かくて、ニコルソンも最後にはホネヌキ状態になってしまうのですが・・・。それでも様々な手段を使い、病院側に反抗する彼
の姿、ほかの患者たちにも 勇気と心が少しでも取り戻すことが出来たんじゃないかな。
巨漢のインディアン君 (君・・じゃないよな・・あの歳じゃ。) イイ味出してました。
満足度★★★ 2001.4.14
勝手にしやがれ (A Bout De Souffle) / 自宅シアター 
監督/ ジャン=リュック・ゴダール 出演/ ジャン=ポール・ベルモンド ジーン・セバーグ 1959年フランス
■ハンフリー・ボガードを敬愛する自動車泥棒のミシェルは、盗んだ車でパリに向かう途中、白バイの警官を殺して指名手配さ
れる。彼は南フランスで知り合ったアメリカ人留学生パトリシアに会い、彼女を懸命に口説く。パトリシアは戸惑いながらも彼と付
き合うが、そんな二人に警察の追っ手が近付く・・・
 
1960年パリで公開されるや全世界の若者の心を捉え、ヌーヴェル・バーグの神話とともに、咥えタバコにサングラスのベルモ
ンドを一気にスターダムにのし上げたゴダールの記念すべき長編第一作目にして最高傑作です。スタジオ撮影ではなく、手持ち
カメラでの街頭撮影、即興演出、ジャンピング・カット編集と、低予算、短い製作日数のための作業が新しいテクニックと絶賛され
た作品となりました。現実的でクールな女とモラルに縛られずに生きる男のライフスタイルを通して、若者の虚無感を表現した物
語で当時の若い世代に絶大なる支持を受けました。ストーリー的には、本当なんてことないものなんですが、しかもセリフも少な
いし・・。でも、その少ないセリフの中で、そのひとつひとつのセリフが実に重みのあるものなんですよね。
そしてなによりもベルモ
ンドとセバーグ。これに尽きますね。セバーグのボーイッシュさ。後のベルモンドのトレードマークとなるサングラスに咥えタバコ。
スタイリッシュですよ、まさに。初公開から40年以上経っても色褪せない名画ですよね。
満足度★★★☆ 2004.3.2
彼女を見ればわかること
    (THINGS YOU CAN TELL JUST BY LOOKING AT HER) /
劇場 (センチュリーシネマ)
監督/ ロドリゴ・ガルシア 出演/ グレン・ローズ ホリー・ハンター キャシー・ベイカー
キャリスタ・フロックハート キャメロン・ディアス 1999年アメリカ
ロスの静かな街で一見平穏に暮らす女性たちの、それぞれの心のドラマとは・・・。
ロス郊外に住む女性たちを主人公に5編の異なった物語が織りなしてひとつのストーリーとなっているオムニバス作品。

痴呆となった母と暮らす医師の心の空白。不倫関係を続けながら仕事に生きる銀行支店長に降りかかった妊娠。
息子ひとすじに生きてきた童話作家が直面した子離れ。 余命短い恋人との日々に途方に暮れる女占い師の死に対する
恐れ。盲目というハンディにもかかわらず人生を謳歌しようとする妹と、刑事の姉の羨望と葛藤・・・。
・・・・それぞれに心に痛みをもった女性が、孤独や痛み、不安、後悔を抱え、懸命に生きている様が繊細に描かれている
作品でした。 そして、この5つのストーリー、それぞれのキャラクターが微妙に絡み合う構成の中で、今を懸命に生きる彼
女たちの健気さ・・・。ひとつひとつの物語の小さな感動がひとつになって脳裏に焼き付きます。 キャメロン・ディアスの見
せたあの涙・・・。 なにも言えないほどです。  この映画のタイトル。 ”彼女を見ればわかること” は、この映画を見れば
わかりますよね。 いい映画でした。

満足度
★★★☆ 2001.7.10 公式サイト>>>
カノン (SEUL CONTRE TOUS) / 劇場(名古屋シネマテーク) 
 監督 / ギャスパ-・ノエ 出演 / フィリップ・ナオン ブランディール・ルノワール 1998年フランス映画
☆「おとうさん わたしを みつけて・・」 くちのきけない馬が好きな少女とその父親の壮絶な愛・・第2幕。
”ATTENTION!” の強烈な文字とともに、あの親子が帰ってきました。1991年、フランス全土、いや世界中を衝撃の渦に
巻き込んだ、フレンチ・ビザール映画、「カルネ」の続編です。で、期待に胸を膨らませて、ドキドキしながら観てみると・・。
冒頭から、画面いっぱいに ”MORAL” の文字が!をぉ!これこれ!!(^0^) 思わずニヤっとしていたら・・。
なんと、最初はあの情けないオヤヂの愚痴がいっぱい! え?・・なんて思いながら観てました。
・・ちょっと長ったらしいなぁ・・。 延々とオヤヂの世間に対する愚痴が、続く・・・。オイオイ。(苦笑)
そうこうしてるうちに、ラスト15分前。急にまたあの、画面いっぱいに文字が・・。
”ATTENTION” 「このあと30秒後にあなたの感性を害するかもしれない危険な映像があります。
劇場を出るなら今のうちに!」 そして、カウント・ダウンが・・・。 やっぱり、スゴイ映画でした。
この作品は ”愛” を描いたものなんだけど、とても暴力的・・。そして哀しみに満ち溢れています。
これは、「カルネ」の続編で、冒頭で「カルネ」のあらすじをオヤヂの体験として説明するんだけど、
出来れば前作「カルネ」を観てから観て欲しいですね。 映像は独特で、特に色の使い方が素晴らしいです。
”注意!” この作品、心して観てください。(笑) ちなみに、「カノン」は日本タイトルで、キリスト教の聖典、
行為の条規、規範、基準、追復曲、銃身などの意味で、原題は「SEUL CONTRE TOUS」(皆は私の敵)。
これは、父親の妄想が世間を敵にまわしているところからとったそうです

満足度★★☆ 2000.10.25
カノン (SEUL CONTRE TOUS) / DVDソフト ■■再見■■
■ついに出ましたね。 ”馬を愛した少女を追って、かつて肉を売っていた男は再びパリの地を踏んだ”  あのギャスパー
・ノエの問題作。 前回映画館で観た時は、あの親父の世間に対する不平、不満が延々と続き、そのあとたった3分ほどの
衝撃の映像にショックを憶え、結局なんだったのかわからず仕舞になってしまっていました。
早速観たのですが、やはりこの映画はスゴイです。”モラル” とは・・・こんなに深く考えたことはありませんでした。
パンフにも書いてありましたが、「人間は誰もが一人で生き、一人で生まれ、一人で死ぬ・・。常に一人だ。
キスをしている時ですら一人だ。一人だけの肉体と人生を持ち、分割することのできないトンネルのようである。
そして歳を取ればとるほど一人きりになり、人生のいくつかの想いでがだんだんと壊れていくことに直面する。
人生はトンネルのようだ・・・」 。まさにこれなのですね。この親父の孤独な闘い・・・。
それが、原題 ”Seul Contre Tous” の持つ意味なのでしょう。 そしてまたまたショッキングなあの警告音とともにあの文字
が・・・。 ”ATTENTION!”。 たとえ、あの親父の妄想だとしても、この衝撃の映像はほんとうに身体に悪い・・・。(苦笑)
今回もまた、生命が縮まる思いでした。 そしてあの抱擁・・・。とても素晴らしい瞬間です。
この瞬間のために、いままでのストーリーがある、とでも言うようです。こんなに過激な 「愛」 の表現がかつてあった
でしょうか・・。再びそんな思いにさせてくれた作品でした。

満足度
★★★ 2001.6.22
 
髪結いの亭主(LE MARI DE LA COIFFEUSE) / 自宅シアター  
 監督 / パトリス・ルコント 主演 / ジャン・ロシュフォール、アンナ・ガリエナ 1990年 フランス映画
☆「橋の上の娘」公開前にもう一度ルコントの作品を観たくなって、知人にソフトを借りました。
(しかも2度目^^;)やっぱ、何度観てもいい映画です。マイケル・ナイマン(またしても!)の音楽がいいですな。

満足度
★★★★☆ 2000.2.17
 
花様年華 (IN THE MOOD FOR LOVE) / 劇場(名古屋グランド・4) 
監督/ ウォン・カーウァイ 出演/ トニー・レオン マギー・チャン  2000年香港
■アパートの隣人として出会った男と女。 それぞれの妻と夫の裏切りを知った二人は、ささやかな共犯にも似た関係を育ん
でゆくが・・・。『欲望の翼』 から10年。ウォンカーウァイが60年年代の香港を舞台に男と女の揺れる心を静かに描いた作品。
ほんと久しぶりのウォン・カーウァイの新作でした。 彼の作品は 『天使の涙』『恋する惑星』を観てハマったわけですが、
本作はいままでのウォン・カーウァイの映像とはまったく違います。 クリストファー・ドイルの ”香港の雑踏、ネオンのひかり
溢れる” 映像はなく、むしろ淡々と、ゆっくりと二人を映しつづけます。正直、最初は面食らってしまいました。しかしこのなん
ともいえない雰囲気はどうだろう。単なる ”不倫映画” という言葉では終わらせたくないような、切なく美しい映像・・。
淡々と流れてゆく映像に、観ていくうちに胸が熱くなるような・・そんな作品でした。 パンフレットの解説にもありましたが、
”成熟した男女の愛の情緒、官能、微妙な心の動き” がひしひしと伝わってきます。 この作品も、数年前の 「LOVE SONG」
と同様、上海人(マギー)と、広東人(トニー) という異なる分化的背景を持つ二人がアパートの壁一つ隔てて接し合い恋に
おちます。狭いアパートにお互い暮らしながらも二人の間の距離はなかなか縮まりません。 こうした ”孤独な人達のすれち
がい”は、ウォン・カーウァイだけでなく、香港、中国映画には必ずと言っていいほど描かれる演出です。とりわけウォン・カー
ウァイの作品にはこの手法は徹底して描かれてきました。 本作はその集大成とでも言いましょうか・・・。
そして、この作品では、ふたりの背中が、物語全てを表現しています。ふたりの後姿がとても哀愁感が漂っていました。
物語全体的に ”不倫もの” というと、どうも淫靡な雰囲気が漂うものなんですが、この作品にはまったくそのような雰囲気は
なく、またそれがなんともいえない不思議な雰囲気につつまれているのです。 このウォン・カーウァイの新作、淡々としていま
すが素晴らしい映画です。 それにしても、マギー・チャンのチャイナ・ドレス姿、美しかった・・・。
いまも、チャイナ・ドレス姿のマギーチャンの後姿が焼き付いています。 タイトルの 「花様年華」 とは、”満開の花のように
成熟した女が一番輝いている時期” という意味だそうです。

満足度
★★★☆ 2001.4.28 
玻璃の城 (CITY OF GLASS) / 自宅シアター
 監督 / メイベル・チャン 主演 / レオン・ライ スー・チー 1998年香港映画
☆96年の大晦日、ロンドンで起きた自動車事故。犠牲者は香港大学の同級生ラファエルとヴィヴィアンだった。
学生時代に恋が芽生えながらも結ばれなかった二人が返還間近の香港で20年ぶりに再開。
その直後の事故であった。その事故がきっかけで出会った子供達が親達の愛の軌跡を辿ってゆく・・。
『宗家の三姉妹』 のメイベル・チャンが描いた2世代にわたった極上のラヴ・ストーリー。 1970年代の青春と1990年代の
青春が対比され、交差して、子供の世代が親達の世代の時代を辿っていくという2つの世代にまたがった純愛ドラマでした。
しかも、香港にとって重大な、1997年の中国返還という瞬間を 織り交ぜ、時代の終焉と新し愛の始まりを上手く表現してい
ました。ストーリーこそ、純粋なラヴストーリーでしたが、香港の時代の流れにそって全く違う世代の「愛」のありかたが伝わっ
てきた作品でした。劇場で観れなかったのが残念です。返還の瞬間の花火が凄く美しかったです。
  
満足度
★★★ 2000.12.10
カル (TELL ME SOMETHING) / 劇場(名古屋ゴールド劇場) 
 監督 / チャン・ユニョン 出演 / ハン・ソッキュ シム・ウナ  1999年韓国映画
☆ソウルで発見された3つの死体。被害者達は身体を切断され、一部を持ち去られていた。捜査を進めるチョ刑事は3人
の唯一の接点であるスヨンに近づくが・・。 韓国ではタブーとされている猟奇殺人を題材にした ”ハード・ゴア・スリラー”
(ゴア=血糊)。観てきました。凄いストーリーでした。謎が謎を呼び・・。
初めに犯人だと思った人物が、次に殺されてしまったり、「あ〜。こいつだ!」と思ったらそいつも死んでしまうし・・。
う〜、なかなか難しい。一人のヒロインをとりまく愛憎の殺人。過去のトラウマ。 そこに足を踏み入れ、悪夢のどん底に陥
ってしまう・・。観終わって、久しぶりに後味の悪い・・でも、凄い映画でした。観ていて、テーマ、ストーリーは違いますが、
なんか 『ユージュアル・サスペクツ』『セブン』などを思いだしてしまいましたよ。
もう1度観てみないと・・・。
それにしても、シム・ウナ。美人です。(笑) 「八月のクリスマス」もよかったけど、『カル』ではミステリアスな魅力が。(^^)
ファンになっちゃいそう・・。(^^; 次回作『美術館の隣の動物園』も絶対に観たいです。
最近の韓国映画、いいですね。ハマっちゃいそうです。(笑)
それから、パンフ。観終わってから読むようにビニールに密封されててなかなかのモノでした。

満足度★★★☆ 2000.11.29 
カル (TELL ME SOMETHING) / DVDソフト ■■再見■■
■猟奇殺人モノの映画は韓国ではTABOOとされている中で、真っ向から挑戦し、「シュリ」を超える大ヒットを記録した
”ハード・ゴア・スリラー”。 『カル』 とは、”刃物” を意味する言葉らしいです。この作品も昨年暮れに観たのですが早くも
ソフト化。最近ほんとに早いです。この手の ”謎解き サスペンス” 結構好きなんですよね。思わず関連本 ”カルの謎” を
買っちゃいましたもの。(笑) いやいやしかし、良く出来た物語です。謎が謎を呼ぶ ”ハード・ゴア・スリラー”。
特に最後の ”大どんでん返し” には、驚いた。というより、多分そうだろうとは思ってましたが、まさかそうなるとは・・。
この作品、ストーリー言ってしまうと ”ネタばれ” になってしまいそうなので控えますが、とにかくこの2度目の鑑賞も、
期待を裏切らない内容でした。 しかし、ここ1〜2年に韓国映画の日本進出は凄いですね。 「八月のクリスマス」「シュリ」
「ペパーミント・キャンディ」「美術館の隣の動物園」などなど・・。 そしてこの 「カル」。 今年になっても、「リュニョン」
「アタック・ザ・ガス・ステーション」 など、コリアン・パワー炸裂って感じですね。 ところで、これらの韓国作品。観ていて思
ったのは、ほとんどの作品に ”雨” が降っているんです。 それも、その作品の ”KEY” になる場面に。「シュリ」 にしてみて
も、「カル」「ペパーミント・・」 にしてみても、「美術館・・」に至っても 大事な部分に必ず ”雨” が降ります。 韓国作品に ”雨”
は必須アイテムなのでしょうか・・。
満足度★★★☆ 2001.5.2
 
カルネ (CARNE) / 自宅シアター
 監督 / ギャスパ―・ノエ 出演 / フィリップ・ナオン ブランディール・ルノワール 1991年フランス
☆パリ郊外の馬肉屋。溺愛する娘と二人きり・・。これは、馬を愛した少女のお話・・。
衝撃的な作品だった!今年公開される『カノン』は、続編にあたります。この前作は、40分という短い作品でありながら、
非常に過激な作品です。冒頭で、「感受性を傷つける危険な部分があります。」との注意書きがある程。
芸術なのか?それとも、ただのえげつないグロティスクなだけの映像なのか・・?賛否両論ではないかと・・。
ただ、あの "アニエス・b" が、絶賛し、次回の『カノン』に全面協力しているのです。
 
満足度
★★☆ 2000.8.24
 
カンパニー・マン (CYPHER) / 劇場(エンゼル東宝)
監督/ ヴィンチェンゾ・ナタリ 出演/ ジェレミー・ノーザム ルーシー・リュー 2001年アメリカ
近未来のアメリカ。その郊外に妻と暮らす平凡なサラリーマンが、刺激を求めて、産業スパイに転身。彼はスリルとサスペ
ンスに興奮を覚え、そうありたいと望んだ自分に変身し、自身を取り戻す。しかし、次第に強烈な頭痛と凄まじい映像のフラッ
シュバックに襲われるようになってしまうのです。記憶は混濁、そして精神的混乱をきたしてしまう。「自分は何者か?どこに
向かっているのか…?」 彼は知らず知らずのうちに、出口の見えない記憶の迷路に迷い込んでゆく…
 ヴィンチェンゾ・ナタリ監督 長編第2弾作品です。某映画誌によると、あまりいい評価はされてないのですが、いやいや面白
かったですよ。最初は、連日の疲れが溜まってるせいか、ちょっと眠たかったのですが(^^;、次第にストーリーにのめり込ん
でいきましたね。前作の最後まで結末の解らない展開とはちょっと違って、途中で解っちゃったんですけど
ナタリらしい作品で
した。
この作品の舞台は、近未来のアメリカ。ここでもスピルバーグの 【マイノリティ・リポート】 と同様、人々は隅々まで管理
されているのですね。そう考えると、なんか来るべき未来はアカルイミライじゃなさそう…(苦笑) で、この作品、内容もさること
ながら、映像もまた凄いです。【CUBE】 の映像も展開に合わせて色彩にかなり力を入れていたんですが、この新作でも色彩
のマジックは巧妙です。ストーリーが進むにつれ、色彩が豊かになってくるのです。そして、デザインも 【CUBE】 と同様、細部
に渡ってこだわりを見せています。本当に、この監督は凄いですよ。ストーリーの方ですが、この作品は多くを語ることが出来
ません(^^; 。興味をお持ちの方、是非ご覧くださいね。そしてこの映画をネタに語りたい!と思われた方、「ネタばれBBS」で大
いに語り合いましょう(笑)事実、この僕がこの作品のことを大いに語りたくなっているひとりなのですから(爆)
満足度★★★☆ 2003.1.23
奇跡の海 (BREAKING THE WAVE) / 自宅シアター  
 監督 / ラース・フォン・トリアー 出演 / エミリー・ワトソン 1996年 デンマーク
☆1970年初めのスコットランド、べスの夫ヤンは、油田の事故で全身麻痺の障害を負う。
渾身的に尽くすべスに、ヤンはあえて愛人をつくるように説得する。苦悩するべスの選んだ道は・・・。
教会の規律が厳しい村で、一人の男をあまりに純粋に愛した女性に起きる悲劇のお話です。
観ていて、震えが止まらなくなるくらい”凄まじい愛”をみました。夫の回復を願うがために、夫の妄想を、
(べスを抱けないが為、べスに愛人を見つけさせその時の事を話させる) ”ヤンに対する愛の証を示す行為”と、
村の男たちと関係を持って行く・・。遂には教会から追放されてしまうのですが、ここまで純粋に愛を貫く姿が、
痛々しくも哀しいです。信仰していた宗教にも、家族をも捨てて、ただ、愛する人のためだけに命を賭ける姿が
あまりにも壮絶です。べス役のエミリー・ワトソンの迫熱の演技が凄かったです。

満足度 ★★★ 2000.6.14
 
奇人たちの晩餐会 (LE DINER DE CONS) / 自宅シアター  
 監督 / フランシス・ヴェベール 出演 / ジャック・ヴィルレ ティエリー・レルミット 1999年 フランス
☆毎週水曜日、出版社のピエールと友人達は、必ず一人”奇人”を同伴させて晩餐会を開いている。
誰もが認める奇人を連れてきた者が、勝者となるのである。今回ピエールは、会計係として働いている
ピニョンを見つけた。「ヤツこそ・・」 しかしそのピニョンが、とんでもない事件を巻き起こす疫病神だったとは・・。
ヨーロッパ全土で大ヒットしたコメディ作品。芝居タッチの演出で、最高に面白いです。
実はこの作品、芝居でも公演されていて、日本では陣内が出演しているそうです。
しかも、スピルバーグがハリウッド版をリメイクするとか・・。
もう、ほんとに笑いっぱなしの1時間半でしたよ。一度ご覧あれ。(笑)

満足度 ★★★☆ 2000.5.29 
 
季節の中で(THREE SEASONS) / 劇場(ヘラルド・シネプラサ50)
 
監督/トニー・ブイ 出演/ドン・ズオン、ゾーイ・ブイ、ハーヴィ・カイテル 1999年 アメリカ映画
 ☆蓮の花を売る少女と主人、娼婦とシクロ運転手、娘を探しにきた元米兵とストリートキッズ・・。
現在のベトナムに生きる人達の、それぞれの生き方を叙情豊かに表現しています。
この日は映画1000円DAYだったんで、2作品をはしごして観たんですけど、こっちのほうが思ったよりよかったです。
雑誌の映画レビューはあまりいい評価をしてなかったんだけど、最近、CGやら特撮やら、仕掛けの多い作品が多い中、
ほんとにシンプルで、これほど”言葉”が響いた映画は久しぶりですね。
満足度 ★★★★ 2000.3.1
 
ギター弾きの恋 (SWEET and LOWDOWN) / 劇場(センチュリー・シネマ) 
監督/ ウディ・アレン 出演/ ショーン・ペン サマンサ・モートン  1999年アメリカ
■1930年代、ジプシージャズという独自のスタイルで名を馳せた ”ジャンゴ・ラインハルト” に次ぐ 「世界で2番目」を自称する
ギタリスト、エメット・レイ。 彼は音楽的才能に恵まれながらも、演奏をすっぽかしたり、女遊びにあけくれるなど、不埒で自堕落
な毎日を送るミュージシャンだった。 ある日、彼は演奏先で口のきけない女性ハッティに出逢う。エメットは、横暴な態度でハッ
ティに接するが、彼女は渾身的な愛を捧げつづける・・・。

ウディ・アレン監督30本目の作品。もともと彼の作品はあまり観ないのですが、テーマがJAZZということで 「これは観なきゃ!」
って・・・。 さて、本作は、フェイク・ドキュメント。 実際は ”エメット・レイ” なんてギタリスト存在していないのですが、この映画の
凄いところは、インタビューに応じている人達が実在する人物なんです。 思わずコロッと騙されそうでした。 っていうか騙されま
した。(笑) まんまと作り手側の策略にハマっちゃったな、と苦笑いをしていました。 物語は音楽意外では何をやってもダメな、
身勝手で派手好きな男と、むちゃくちゃ純粋で素朴な心を持った口のきけない女との恋の行き違いを描いています。物語り自体
はシンプルなラヴ・ストーリーもの。 エメットを演じた ショーン・ペン は、この作品でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされる
ことになったのですが、個人的には、ハッティ役を見事に演じたサマンサ・モートン の素晴らしさに脱帽しました。 口がきけない
ことで、表情だけで恋する女の可愛さとせつなさを見事に表現していました。 彼女の素朴なあの満面の笑顔が印象的です。
しかしこの映画、エメット役のショーン・ペンも実は、言葉は口から出すことが出来るのですが、自分の正直な思いを言葉にす
ることが下手なのです。だから彼は、ギターという武器でそれを表現する・・。 いわば、この二人は言葉を使えない同士なので
すね。 彼のギターの音色は彼女にどう伝わったのか・・・。 この映画を観て、自分自身も伝えたいことが伝えることが出来ない
で後悔した、苦い思い出を思い出しました。(苦笑) でも、男ってそんな風ですよね。思っていることをいつで言葉にして表現でき
たら・・・。そう思うのですが、なかなか・・。(苦笑) この映画、JAZZ映画として観に行ったつもりが、まったく違った視点で観てし
まうことになり、ほろ苦い思いで、劇場を後にしました。 しかし、バックに流れている ”音” も、よかったですよ。 JAZZファンには、
グッとくるものがあるかも・・。 久々に ”ジャンゴ” 聴こうかな?
満足度★★★★ 2001.4.25
ギフト (THE GIFT) / 自宅シアター(DVD) 
監督/ サム・ライミ 出演/ ケイト・ブランシェット キアヌ・リーブス ヒラリー・スワンク 2001年アメリカ
■ジョージア州の小さな町で起こった残忍な殺人事件。ショッキングな事件はその町全体を揺り動かした。
全ての人間が疑わしい。迷宮入りを恐れた保安官は、占い師アニーの ”不思議な力” を頼ることにした・・・。
「死霊のはらわた」 のサム・ライミが描く超能力モノの作品。 人の運命を幻視する ”超感覚(ギフト)” を与えられた未亡人
アニーが、「名士の娘失踪事件」に挑むという筋書きなんですが、内容、展開、そして映像と、全て久々のヒットという感じで
した。前回の 「シンプル・プラン」 でコケまくっていたので、今回も肩スカシかな?なんて思っていたんですが、これは ”◎”
でした。彼女の幻視シーンでも、悲惨な場面をそのままビジュアル化せず、寸止めで映し出す・・このほうが、より恐怖感を
感じることができます。その他でも、舞台背景といい、人物像といい、なかなか凝ってて面白かったです。 超能力モノに加え、
ドメスティック・ヴァイオレンスの問題や性的虐待、家族問題など現代の身近な問題を絡めて描いているところも凄いです。
キャスティングも以外だったけど、いままで「いい人」「ヒーロー」役の多かったキアヌ・リーブスが暴力夫に扮したのも良かっ
たですね。 この作品、実は脚本はビリー・ボブ・ソーントン(アンジェリーナ・ジョリーの旦那さん)が無名時代に書いたもの
なんですって。

満足度★★★ 2002.1.31 
気まぐれな狂気 (TRUTH OR CONQUENCES N.M.) / 自宅シアター(DVD)
 監督 / キーファー・サザーランド 出演 / キーファー・サザーランド ヴィンセント・ギャロ 
 1997年アメリカ映画
☆刑務所帰りのレイモンドと愛人アディはキレたギャング、カーティス達に誘われ、簡単な強盗を決行するが、手違いで潜入警官
を射殺してしまう。麻薬を持ち逃げして逃亡する彼等をギャングと警察の両方が・・・。
個性派俳優 キーファー・サザーランドが初監督・主演したヴァイオレンス・ロードムーヴィー。キレている・・。なんでキーファーが
出る映画は ”キレてる” んだろう。(笑)  しかも、彼のキレ役は、いつもハマってる。 キレかたがカッコいいんである。
今回は自分が監督だからキレかたもハンパじゃない!(笑)また、敵のボス役のマーティン・シーンもキレかたがスゴイ!いったい
どこまでやらかすんだろう・・と思ってたら、相方のギャロが、またそれを押さえた良い演技なんだよね。それと、ケビン・ポラック。
人質になりながら、彼らと接していくうちに、彼らに染まってゆく様はさすが!って感じでした。 曲者俳優が監督・出演し、それを取り
巻く傍も個性派ぞろい!これで面白くないはずはない!・・ね。(^^)v

満足度★★☆ 2000.9.19
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (CATCH ME IF YOU CAN)/ 劇場(名鉄東宝)
監督/ スティ−ブン・スピルバーグ 出演/ レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス
2002年 アメリカ
フランク・アバグネイルは、17歳にして、医師、弁護士、パイロットに変装し、FBIの捜査網をかいくぐり、何百万ドルもの偽造
小切手で資金を蓄えていた。FBI捜査官カール・ハンラティはフランクを逮捕し、法の裁きを受けさせることを最優先のミッション
としていた。しかし、常にフランクは一歩リードし、追跡ゲームを楽しむかのように続行させていった・・・。
 
当局や、マスコミから「20世紀で最も悪賢い偽造小切手の使い手、ペテンのアーティスト・・・」と云われた、フランク・アバグネ
イルの自伝 ”世界を騙した男” の完全映画化ですね。実話物の好きなRickには、美味しい作品、ってことで早速観ました。最近
のスピルバーグ作品の中では珍しくまともで、至ってシンプルな作品でした。スピーディで且つ、コミカル・・・それでいてちょっぴ
り胸の片隅でチクッと痛みを感じさせる・・・そんな物語でした。久々にスピルバーグの原点に帰った様な感じですね。それでも、
ここ最近の彼のテーマである ”人間愛、家族愛” はしっかり表現されている・・・。特にディカプリオとハンクスの追われるもの、
追うものという敵対関係を超えた愛情の描き方は素晴らしかったっス。実の親子関係(クリストファー・ウォーケン)以上の愛を感
じましたね。しかし、60年代にこんなに凄い詐欺師が本当にいたんですね。(笑)
満足度★★★ 2003.3.26
キャッツ&ドッグス (CAT'S & DOGS)/ 自宅シアター
監督/ ローレンス・グーターマン 出演/ ジェフ・ゴールドブラム エリザベス・バーキンス
2002年 アメリカ
世界征服をたくらむ邪悪な猫Mr.ティングルスは、犬アレルギーの治療薬を開発中の科学者の家をターゲットにすることに。
一方、人類を護る秘密諜報機関の犬たちは猫たちに対抗してエージェント犬を送り込もうとしたが、手違いで何の知識もない
ポケット・ビーグルの子犬ルーが教授宅に入り込んでしまった・・・。
 
世界征服を企む猫族と、それを阻止しようとする犬族の戦いを、CGを駆使して描いたとんでもない作品(笑)。いろいろな映画
のパロディ満載で、馬鹿げてるんだけど、ついつい笑っちゃう映画でした。犬とか猫の喋り方がなんとなくリアルで(笑)。この作
品は、ほとんどなにも考えずに観て下さい(爆)。ま、犬猫好きな人にはGoodかな?
満足度★☆ おバカ度★★☆ 2003.7.24
宮廷料理人ヴァテール (VATEL) / 劇場 (名古屋 センチュリーシネマ) 
 監督 / ローランド・ジョフィ 出演 / ジェラール・ドパルデュー ユマ・サーマン ティム・ロス
 2000年フランス・イギリス合作
☆老いて窮乏したコンデ大公に仕えるヴァテールは、太陽王ルイ14世をもてなす大饗宴を任され、重責を全うしようとする
が・・・。 17世紀フランスに実在した天才料理人ヴァテール。 国王を招いての3日間の宴と、その裏で繰り広げられるドラマ
を描いた作品。ストーリーはさておき、この”料理人ヴァテール”という人物の完璧主義には驚きました。
絶えず王を楽しませることを考え、料理人というより、舞台監督、演出家といった感じか。
料理人である前に、人間の完璧さへの可能性をとことん追求した姿に脱帽です。
ストーリーに関しては、ヴァテールの作り上げた”芸術” を中心に17世紀の王族の華やかな表と裏を描いていたのですが、
なんかこう・・これ!っていうものがありませんでした。フランス映画にしては、やけに金かかってるな。って感じですね。
キャスト、スタッフも、イギリス、フランス、アメリカと国際色豊かで豪華なんだけど、これだけのスタッフ・キャストで、この出来
はどうだろうか・・と思っちゃう。しかも、フランスが舞台で、英語のセリフなんだもん。(苦笑) ガクッときちゃう。
観ていて、17世紀当時のフランス王族はこんなにも豪華なんだぞ。って自慢してるだけのように思えましたが・・。(笑) 
ヴァテールの饗宴の演出の凄さ、豪華さ、完璧さと、あと、ユマ・サーマンの鎖骨だけが、心に残った作品でした。(苦笑)
結構期待していただけに、ちょっとショックでしたが、 新しく出来たこの、映画館の観やすさはGOODでした。
満足度★☆ 2000.12.4
キラー・コンドーム(KILLER CONDOM)/ 自宅シアター(DVD) 
 監督 / マルティン・ヴァルツ 出演 / ウド・ザメール、ペーター・ローマイヤー 1996年 ドイツ映画
☆NYの裏町のホテルで教え子の女子大生を連れ込んだ教授が、何者かに○○○を食いちぎられる。
その夜、犠牲になった男は一人ではなかった。このへんてこな事件に立ち向かうホモのマカロニ刑事。
彼と、殺人コンドームの壮絶な闘いが始まった!
なんとオバカな映画!結構笑えるかな?って思ったんだけど、途中でなんか冷めちゃった。
コメディ・ホラーなんだけど、やっぱドイツですね。
映像が暗いっていうのかな?作品全体に暗さが出ていました。
クリーチャーデザインは、あのH.R.ギーガーで、すごかったんだけどね。
ま、どっちでもいいかな?って感じでした。
満足度 ★ 2000.2.12
ギャラクシー・クエスト (GALAXY QUEST) / 自宅シアター(DVD)   
監督/ ディーン・パリゾット 出演/ ティム・アレン シガニー・ウィーバー アラン・リックマン 1999年アメリカ
■”合言葉は「ネバー・ギブアップ!ネバー・サレンダー!」 ” 『ギャラクシー★クェスト』 は、宇宙探査局の活動を描いた
往年の人気TVシリーズ。この番組を宇宙で傍受し、歴史ドキュメンタリーと勘違いしていたエイリアンがいた。出演者達を
ヒーローと崇拝していた彼らは、宿敵サリスの攻撃を受け、新の指導者を求め地球へやってくる。出演依頼と勘違いした俳
優たちはかくして、監督も脚本も心の準備さえもないまま、本物の宇宙へと飛び立つのだった・・・。
いやぁ、なかなかおバカな映画。久しぶりに笑いました。とにかく設定がおもしろい。70年代に大人気テレビシリーズ「ギャラ
クシー・クエスト」 に出演していたが、今でもその栄光にぶら下がって地方周りのサイン会で生活している俳優達が、かつて
演じたヒーローさながらの役割を押しつけられ、宇宙で大奮闘するんですから。特に、アラン・リックマンは、サイコウにいい
味出してましたね。あのトカゲの被り物をイヤイヤかぶせられ、どうでも良いような態度がまた笑いを誘います。そしてあの
『エイリアン』シリーズでカッコイイヒロイン像を確立したシガニー・ウィーバーがブロンドで、超セクシーなんですよ。 もうこれ
は、ストーリーがどうのこうのじゃなく純粋に笑える作品ですわ(笑)って言っても、ストーリー性もちゃんとしっかりしてます。
とにかく楽しく映画を観たいって人にオススメの1本です。

満足度★★★ 2002.1.18
救命士 (BRINGING OUT THE DEAD) / 自宅シアター(DVD) 
監督/ マーティン・スコセッシ 出演/ ニコラス・ケイジ パトリシア・アークェット  1999年アメリカ
■フランクはニューヨークの夜に救急車を走らせる救急救命士。 「人を救って自分も救う」 と信じてこの仕事を選んだ彼は
自分の学んだ救命技術が9割以上の場合は役に立たないという現実に気付く・・・。
あの、「タクシードライバー」 の名コンビ、スコセッシ+シュレイダーが、再び ”ニューヨークの夜” を描いた作品です。 この
作品は、前作 「クンドゥン」 で試みた、できる限りすべてを主人公の視点から描くという演出をさらに深めています。 舞台
は、90年代前半のニューヨーク。 「タクシードライバー」 から20年経ったあの街は、どう変わったのか・・・。 暗闇のなか
に輝くネオンと雑踏の中でさまよう人々・・麻薬の売人同士の抗争、そして娼婦達・・・あの頃のニューヨークとなんにも変
わっていないのです。 その雑踏の中を走りつづける救急車。 ”人を救って自分も・・” と信じつづけた主人公フランクは、
人を救うどころか、ただ人の苦しみを目撃し続けている。 ふと車窓から外を観ると、過去に助けられなかった人達の亡霊
が・・・。人間の苦しみの集積としての大都会、その悲惨さとの接触を引き受ける救命士フランクの見る現実は、血まみれ
で、不条理で、理不尽・・・ブラックなユーモアでもなければ頭がどうかなりそう・・・。フランクの目を通して写し出される現
実の悲惨さと、救命士の心の叫び。それに反するようなバックに流れる軽快なビート。 これが、この映画の全てを語って
いました。時々交わされるジョークに笑えば笑うほど悲しみが大きくなっていくような気がしました。 監督、脚本家が 「タク
シードライバー」 の名コンビということで、どうしても比較してしまうのですが、描いたモノはどちらも同じ ”汚れきった都会
への憎悪感から生まれる狂気”。 しかし、トラヴィス(タクシードライバー) とフランクとの違いは、フランクは ”人を助ける”
という職に就いているということ。 この狂気渦巻く過酷な現実の中で、どう生きてゆくか・・それがこの作品が問いかけて
いるテーマなのではないかと感じました。 ちなみに救急車に無線で司令を出していた声・・。あれは、監督のマーティン・
スコセッシなのだそうです。・・・ちょっと笑えました。
満足度★★★ 2001.5.13
キリング・ミー・ソフトリー (KILLING ME SFYLY) / 劇場 (イオン・シネマ・ワンダー)
監督/ チェン・カイコー 出演/ ヘザー・グラハム ジョセフ・ファインズ  2001年アメリカ
「さらばわが愛・・・」のチェン・カイコー監督、ヘザー・グラハム、ジョセフ・ファインズ主演のエロティック・サスペンスです。
「キリング・ミー・ソフトリー」 というと某コーヒーのCMソングを思い出すのはRickだけでしょうか?(爆)
あのCMは、結構癒し系の映像だったなぁ。(笑) この作品、
R-18指定 になってるんですが、思ったよりドロドロって感じの
描写は無かったですね。 ちょっぴりソッチ方面でも期待(爆) してたんですが、「をぉっ!♪」って感じになるようなものではな
かったです。やっぱりヘザー・グラハム主演ときたら、その手の作品になるって期待は誰だって持ちますよね。やっぱり(爆)
彼女、「オースティン・・・DX」 のときよりもだいぶ痩せたなぁ・・。ストーリーの方もまぁ良くあるパターンの展開で、一番最初
にあれ?コイツってのが・・・・・をっと、あんまりネタはばらせません。(邪笑) あしからず。(^^;
ま、チェン・カイコーが中国では制約にがんじがらめで、作りたいものもろくに作ることの出来ない苛立ちを、ハリウッドで爆発
させた!・・・そんな感じの作り方でしたね。
満足度★★ 2002.3.6
キル・ビル Vol.1 (KILL BILL Vol.1) / 自宅シアター 
監督/ クエンティン・タランティーノ 出演/ ウマ・サーマン ルーシー・リュウ サニー・千葉 2003年アメリカ
■ひとりの女が長い眠りから目覚める。彼女の名はザ・ブライド。自分の結婚式の最中に、かつて所属していた毒ヘビ暗殺団の
襲撃を受け、夫やお腹の子を殺されたのだ。奇跡的に回復した彼女に残されたのは、暗殺団とそのボス、ビルへの復讐のニ文字
だけだった。ザ・ブライドは伝説の刀鍛冶―服部半蔵を訪ね、名刀ハットリ・ハンゾウを譲り受ける。暗殺団のメンバーは5名。そ
の名を記したリストを手に、女刺客の復讐の旅が始まった!
 
「パルプ・フィクション」のタランティーノ、実に6年振りの作品です。3時間超の内容から突然の2部作公開の第一幕。日米中を
跨いだ長期ロケで、チャンバラ、カンフー、ウエスタンを融合したゲーム的世界観、8分のシーンに8週間かけた瞠目のアクション
等、彼のオタク的要素をふんだんに取り入れた ”B級超娯楽大作” であります。この作品は映画狂、タランティーノの愛する映画
の全てをごちゃ混ぜに入れ込んでしまったって感じですね。監督自らも「自分の集大成」と言い切る位ですもんね。シーンのひと
つひとつを取り上げても、「これ、あの映画のこのシーンだ」って感じで、それを数えるのも面白く、突っ込みどころ満載です。ただ、
ストーリーとしては、単純明快。これが良かったのかもしれませんけどね。まだこの後の「Vol.2」を現時点では観ていないので、な
んともいえませんが、前半戦はまぁ、面白かったんじゃないかな?この手の作品は、何も考えずに観るほうがいいかもね。それに
してもタランティーノ作品ってなんでこんなに流血ドバァ〜なんでしょうね(笑)。
満足度★★☆ 2004.5.2
キング・イズ・アライヴ (THE KING IS ALIVE) / 自宅シアター(DVD)
 監督/ クリスチャン・レヴリング 出演/ ジェニファー・ジェイソン・リー ロマーヌ・ボーランジェ 
 2000年デンマーク
■11人の乗客を乗せ、砂漠の真ん中で故障したバス。緊急停車した所は、廃墟も同然の寂れた町だった。助けを待つ数日
間、乗客達は時間つぶしにシェイクスピア劇 『リア王』 を演じることにする。 だが、渇きと不安の中で、彼らは次第に感情の
抑制を失ってゆく・・・。

独創的な設定のもとに展開する緊迫したヒューマン・ドラマを、手持ちのデジタルカメラでリアルに描いた作品。 監督はラー
ス・フォントリアーらと 『ドグマ95』 に参加しているクリスチャン・レヴリンです。『ドグマ95』 による第4作目の本作は、まさしく
『ドグマ』のための『ドグマ』映画だろうと思います。 「『ドグマ95』ってなに?」って思われる方も入るんじゃないかと思います
んで、ここで少々『ドグマ』のことを・・。1995年、映画の「救済」を揚げてデンマークのラース・フォントリアーらが結成した集
団。ハリウッドのスペクタクルな大作で使われるCGなどの技術は一切使わず、手持ちカメラのみで撮影するというもの。
しかも、小道具やセット、照明まで極力使わず映画を作るという集団なのです。作品は 「ミフネ」「ラヴァース」「イディオッツ」
「セレブレーション」など。ちなみに『ドグマ』とは宗教上の「教義」の意味だそうです。 ”ドグマ95の十戒” なるものもあるそう
です。話がだいぶ逸れてしまったですが、物語は実際に起こり得ることですよね。食べ物どころか飲み物もない。周りは砂漠。
そんな中に取り残されてしまったら、誰だって正気を保てるはずがない。その極限の人間の心理を描いた作品なんですよね。
この作品のコピーに ”砂漠版 「CUBE」” と載っていました。まさにそうですね。違いは、「CUBE」 はギミックで作られたもの。
「キング・イズ・アライヴ」は、自然が作ったもの。 この映画、Rickはなかなか好きですよ。

満足度★★★☆ 2001.1.18
ケープフィアー (CAPE FEAR) / 自宅シアター(VIDEO) 
監督/ マーティン・スコセッシ 出演/ ロバート・デ・ニーロ ニック・ノルティ ジェシカ・ラング ジュリエット・ルイス
1991年アメリカ
■弁護士サムが8年前に証言したために服役した男が出所した。男の名前はマックス・ケイディー。平和に暮らすサムに復讐
すると面と向かって宣言する彼の狙いはサムの妻と娘であった・・・・
 
1961年ロバート・ミッチャム、グレゴリー・ペックというハリウッドを背負って立つ名優二人が火花を散らせたスリラー作品を、
巨匠・スコセッシがリメイク。主演は勿論 デ・ニーロ。公開当時のキャッチ・コピーが、”臆病者は見ぬがよい!だが歴史に残
る傑作を見逃すことになろう!” だったかな? ・・しかし凄いキャッチ・コピー(爆) でも、内容はそれに負けぬ濃い出来にな
ってます。とにかくデ・ニーロが凄い!もう、ほとんど成りきりです。元ネタのミッチャムも結構凄かったけど、デ・ニーロのケイ
ディは、本当に”狂気”です。久しぶりに観てもハラハラ、ドキドキの世界でした。特にボーデン・ファミリーが「ケープ・フィアー」
に逃げる車でのシーン、車の底にじっとしがみついているケイディには参った。本当に彼は、妥協ってものを知らないんですよ
ね。リメイクものって、元ネタが結構完成された出来なんで、イマイチな作品が多いんですけど、これは ◎ です。何気に元ネタ
のロバート・ミッチャム、グレゴリー・ペックも出演しちゃってるところが憎いですね。それにしてもジュリエット・ルイスが若いんで
すよね。(あ・・当然か--爆)
満足度★★★ 2003.1.30
クイルズ (QUILLS) / 自宅シアター(VIDEO)
監督/ フィリップ・カウフマン 出演/ ジェフリー・ラッシュ ケイト・ウィンズレット ホアキン・フェニックス
 2000年アメリカ
■フランス革命によって貴族達は断頭台の露と消えていった。辛うじて窮地から逃れたサド公爵だったが、彼が書いた官能
小説が猥雑文書としてナポレオンの怒りを買う。収容所に囚われの身となりながらもサドは良き理解者である神父の目を盗
み、小間使いマドレーヌの手を借り自分の小説を密かに外に出版していた・・・。
作家としてのサドの凄まじいまでの執念と、彼の官能的な小説に惑わされる(魅了される?)人々との葛藤を描いた作品。
他者を痛めつけることにより性的快感を得る ”サディズム” という言葉の基になった作家 マルキ・ド・サド 。彼は74年の
生涯のうち、27年を幽閉されて暮らしながらも美徳と悪徳の対立を背景に官能に満ちた危険な世界を書きつづけ、民衆を
魅了したといわれています。作風はさておき、羽ペン(クイルズ)を奪われても言葉を書き留める事を決して止めなかった
彼の執念が、にじみ出ていました。 やはり、テーマは ”表現の自由” なのではないでしょうか・・。いやはや、しかしサド役の
ジェフリー・ラッシュ、凄まじいです。最後のほうはもう、痛み(肉体的)が伝わってきていましたね。それでも書きつづける・・。
サドをこうまでして書くことに執着させたものはなんだったのでしょう・・・。なかなか考えさせられる作品でありました。
それにしても、ケイト・ウィンズレット。彼女の雰囲気から云っても、この小間使いの役はハマり役でしたね。”タイタニック” の
彼女よりも数段よかったです・・いや、ほんと。(笑)

満足度★★★ 2002.4.9
クジラの島の少女 (WHALE RIDER) / 自宅シアター 
監督/ ニキ・カーロ 出演/ ケイシャ・キャッスル=ヒューズ ラウィリ・パラテーン 2003年ニュージーランド
■代々、男を族長とする一族に生まれたパイケアは、女であることで家族を落胆させた。彼女は12歳になった日に、男の子たちと
一緒に後継者を決める訓練を受けたいと申し出るのだが、族長の祖父は許さなかった・・・。
 
ニュージーランドの先住民マオリ族の少女が、滅びゆく民族の伝統に縛られながらも、不思議な運命に立ち向かっていくという物
語です。生まれながらに悲劇を背負ったヒロインが、男社会の中で懸命に運命を見出そうとする姿を描いた感動作でした。”その民
族の神話、変わらぬ伝統を現代においてどのように受け継いでいくか”ということと、”リーダーシップ”をテーマにした作品。素晴らし
い物語でした。ニュージーランドの美しい自然、海、そして主人公パイケアのつぶらで真っ直ぐに見つめる瞳が印象的です。クライマ
ックスのクジラのシーンは感動で、思わず身体が震えてしまうほど。この少女のルーツを巡る愛と勇気の軌跡は、現代版「みにくい
アヒルの子」とも、少女版「リトルダンサー」ともいわれているそうです。この映画、とにかく未見の方は是非ご覧になってみてください。
ちなみにヒロイン、パイケア役のケイシャ・キャッスル・ヒューズは、演技初経験にしてオスカー主演女優賞の最年少候補に選ばれ、
「スター・ウォーズ・Ep-3」の出演に大抜擢されたそうです。
満足度★★☆ 2004.8.26
暗い日曜日 (GLOOMY SUNDAY) / 劇場(シネプラザ50)
監督/ ロルフ・シュベール 出演/ エリカ・マロジャーン ステファノ・ディオジ ヨアヒム・クロール
1999年ドイツ・ハンガリー
■1930年代末、ブダペストに一軒のレストランがオープンした。レストランを支えるのは、オーナーのラズロと彼の若く美し
い恋人イロナ。あるとき、二人は名も無きピアノ弾きアラディ・アンドラーシュを店に雇い入れる。やがて、イロナとアラディは
やがて惹かれ合うようになるが、三人が選んだのは、決別 ではなく、愛の共有だった。
イロナの誕生日、アラディはプレゼントの代わりに自作の曲“暗い日曜日”を捧げる。危ういほどに美しい旋律を持つその
曲は、ラズロの力添えでレコード化され世界中で大ヒットを遂げるが、レコードを聴きながら自殺するものが後を絶たず、
「自殺の聖歌」という烙印を押される。一方、レストランにはかつての常連客がナチス将校となって現れる。激動の時代、
歌の背負った宿命に導かれ、運命を翻弄されていく男女。ナチスの足音が忍び寄る中、死を呼ぶ旋律は、『真実』までも
葬りさろうとしていた…。
シャンソンの名曲として有名な 「暗い日曜日(Gloomy Sunday)」 は、自殺の聖歌としても有名です。きっかけは、1930年代、
ブタペストで起きた複数の自殺が、この歌と結び付けられたことからです。その他にも、NYやローマなど世界各国でこの歌
と結びつけざるを得ないような自殺が相次ぎました。そして、この曲を作曲した レジョー・セレッシュも1968年に投身自殺し
ているそうです。数々の伝説を生み、今も尚多くの謎を残す”暗い日曜日”。この作品はその曲の誕生に隠された、激しくも
切ない愛の物語を描いた作品なのです。第二次大戦前夜のブタペストがこの物語の舞台で、レストラン経営者とその恋人、
そして店の無名のピアニストの3人は、愛を共有し合う関係を保っていましたが、ピアニストが ”暗い日曜日” を作曲したこと
から、運命の歯車が狂い始めて行く・・といった内容で、本国ドイツでは大ヒットし、韓国やニュージーランドでも半年以上の
ロングラン上映を記録しました。 「絶望」と「不条理」・・。この物語は全編にわたって「絶望」「不条理」が描かれます。
三角関係に悩む恋人達、自らの意思にかかわらず時代の流れに押しつぶされる生活、そして死・・・・・・。なんとも重苦しい
テーマなのでしょう。しかし、ラストでは、その雰囲気を振り払うような結末が!最後はどうなるかと思ったのですが、観終わ
って気持ちが救われました。”死の賛歌” という、どん底のようなテーマが、最後では ”死” を越えた生命力へのメロディに
変っていました。 この作品、僕も観て良かったと思います。 しかしながら、エンディングで流れる ”暗い日曜日” のなんと哀
しげなことか・・。曲が終わって無音になってもまだレコード針が溝を擦る音が永遠に続いてゆくようでした。
満足度★★★☆ 2002.7.20  再見満足度★★★★ 2002.12.29
グラディエーター (GRADIEATOR) / 劇場(名古屋グランド4)
 監督 / リドリー・スコット 出演 / ラッセル・クロウ ホアキン・フェニックス 2000年アメリカ
☆息子を殺された父として、妻を殺された夫として、必ずや復讐を・・。巨大ローマ帝国に敢然と立ち向かうひとりの剣闘士
(グラディエーター)。
1956年「十戒」、1959年「ベン・ハー」、1960年「スパルタカス」・・そして、2000年「グラディエーター」といわれるほどの壮大
なスペクタクル・ドラマ。ハリウッドでは、今世紀最後で最大の作品!と言っているらしいのですが、う〜ん。金かけてるなぁ。
ってのが第一印象です。この作品もハリウッドお約束のCGのオンパレード。
確かにこれは劇場の大画面で観たほうがいい作品ですね。コロシアムの風景などは、壮大でした。
上映時間も2時間半という長さの割にはシンプルでよかったんですが・・。いまひとつ入り込めなかったんですよね。(^^; 
ん??感想になってないって?(苦笑)
満足度★★★ 2000.8.17
グラディエーター (GRADIEATOR) / 自宅シアター(DVD) ■■再見■■
■息子を殺された父として、妻を殺された夫として、必ずや復讐を・・。巨大ローマ帝国に敢然と立ち向かうひとりの剣闘士
(グラディエーター)。 1956年「十戒」、1959年「ベン・ハー」、1960年「スパルタカス」・・そして2000年は、この 「グラディエ
ーター」というほどの壮大なスペクタクル・ドラマです。・・というようなことを去年劇場で観たときに感想で書いたと思います。
知り合いの方がDVDを購入していたので、お借りして観ました。 劇場公開時は夏の暑い日に一番前で観たということもあり、
冒頭の戦闘シーンのCGてんこもりシーンで目を回していたっけ。DVDで観てみると、ほんとCGを良く使っているのがわか
りますね。今回は目は回らなかったですよ。(笑) で、今回は、若きローマ帝国の皇帝役のホアキン君に焦点をあてて観て
みましたが、こっちで観たほうが面白いですよ。 つくづく思ったのは、偉大な父親の子は ダメなんですねェ。メル・ギブソン主
演の「ブレイブハート」 での13世紀末における英国王エドワード1世の息子もダメ息子でしたし。 ま、父親が偉大過ぎて、
余計そう思えるのかも・・。 しかも、最後は非常にあっけない幕切れ。あそこまで引っ張ったのなら、もっと引っ張れば良いの
に・・。なんて思いながらエンド・ロールを眺めてました。 ところで、映画を観ていて 「あれ?」 って思ったのが、マキシマスの
家族の出てくるシーン。 多くは彼の回想のシーンなんですが、彼の息子役・・劇場で観た時は気にしていなかったんですけ
ど、どこかで見た事がある・・・。わかりました? そうなんです。あの子。 あの名作 「ライフ・イズ・ビューティフル」で一役有名
になった、あのベニーニの息子 ”ジョズエ” 役の ジョルジオ・カンタリーニ くんなんですよ。
パンフを読みなおして、わかりました。(あ!これ、ネタばれ?^^;)
満足度★★★ 2001.1.22 
グラン・ブルー グレート・ブルー完全版 (LE GRAND BLUE VERSION LONGUE) /
                                                    自宅シアター
監督/ リュック・ベッソン 出演/ ジャン・マルク・バール ジャン・レノ ロザンナ・アークエット 1988年フランス
スキューバの道具を一切使わず、深海100メートル近くまで潜水する ”フリー・ダイビング”。 その潜水記録を競う二人の
青年、ジャックとエンゾ。そして海に生きる男を愛したジョアンナ・・・。碧い海に惹かれる二人の男。 なぜあれほどまでに海の
碧に惹かれたのか・・・。 

”大いなる神秘=海” に対する熱い想いを描いた作品。 この完全版は、1988年に「グレート・ブルー」の題で英語版が公開さ
れ、大ヒットした作品のフランス語ヴァージョンで、当時カットされた49分の未公開シーンを加え、再編集されたものです。「グ
レート・ブルー」 は観ていたのですが、この完全版はまだ観ておらず、ずっと気になっていた作品でした。 観て感じたのは、前
作は、 ”海の碧” に惹かれる二人の男の心情が色濃く出ていたのに対し、本作では、ジャックとジョアンナの愛に関するシー
ンが増えてロマンス色が強調されています。 なぜジャックは、海の碧に惹かれたのか・・・。前作では曖昧だったのですが、
これで少し納得できたかな? それにしても海の碧がとても美しいです。 そのなかで幼い頃、果たすことの出来なかったジャッ
クとの潜水での闘いに闘志を燃やす ”動” のエンゾと、ただ海に潜ることが好きで、唯一楽しみとしている ”静” のジャック。
全くタイプの違う二人。 共通点は この ”海の碧” なのです。 衝撃のラストシーンは、本当に美しすぎる・・・。
尚、この作品、実は4つもヴァージョンがあるそうで、監督のリュック・ベッソンは、この作品に相当な思い入れがあるらしく、何
度も再編集を重ねたそうです。 現在日本でソフトリリースされているのは、劇場公開版の最初のヴァージョンと、この完全版
の2本。そして、98年に 「オリジナルヴァージョン」 (138分)が、劇場公開されました。こちらはまだソフト化されていないよう
です。

満足度
★★★☆ 2001.8.1  関連サイト>>>
グリーン・デスティニー (CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON) /
劇場 (ヘラルド・シネプラザ 2)アンコール・ロードショー
監督/ アン・リー 出演/ チョウ・ユンファ ミシェル・ヨー チャン・ツィイー   2000年アメリカ・中国
■若い情熱に燃える愛、静かに忍ぶ師弟関係を超えた愛・・。天下の名剣 ”壁名剣” を めぐってくりひろげられる4人の
愛と闘い・・・。

カンヌ映画祭で特別上映され、大絶賛された武侠映画です。 なんと本年アカデミー賞でも有力候補に上がっているという
作品。 実は昨年末初回上映をしたとき、全然観る気なかったのですが、それだけ大絶賛された作品なら・・・ということで、
アンコール・ロードショウしていたのを機に観てきました。 確かに凄いワイアー・アクション。キャスト、スタッフも超一流!
これで悪い映画なわけがない!・・・はずだったのですが・・・・。
ちょっと大胆過ぎるっていうのか、”やりすぎ” 的な感もするワイアー・アクション・・。 古典的とも感じられる、”お約束” な
ラヴ・ストーリー。 ひねくれ者(爆) なRick にはちょっとタルかったかな? この作品は1920年代に書かれた同名の (原題
は ”臥虎藏龍”) 武侠小説の映画化です。この作品の特徴は女性が主人公なのです。 チャン・ツィイー と ミシェル・ヨー。
この二人が物語を引っ張り、男性陣のチョウ・ユンファ、チャン・チェンは、ラヴ・ストーリーを盛り上げる役としての出演に
なっています。 ま、その辺の構成がなかなか面白かったですかね。中国の壮大な自然が凄く美しかったですが、それだけ
って感じでした。ハリウッドが介入すると、どうしてこんな風になっちゃうのかな??ってちょっとキビシイ?? (苦笑)
あぁ、それにしても、ミシェル・ヨー。 なんだか ”おバハンくさい” ぞ!(^∇^) チャン・ツィイーも、『初恋のきた道』 のほうが
愛らしかったし・・。 注意!竹林か風もないのに揺れてたら、上を見てみよう!(笑) 
満足度★☆ 2001.3.9  関連サイト>>>
クリフハンガー (CLIFFHANGER) / 自宅シアター(LD)
監督/ レニー・ハーリン 出演/ シルベスター・スタローン ジョン・リスゴー 1993年アメリカ映画
■山岳レスキューのゲイブは、親友の恋人の命を救えなかったことを悔い、山を捨てた。 しかし、恋人のジェシーのたっての
願いで最後の救出任務に向かう。 ところが、高度4000mの雪の中にいる遭難者は、1億ドルを強奪した犯罪集団だった・・。
「T2」「ランボー」のマリオ・カサール、「ダイ・ハード 2」のレニー・ハーリンがコンビを組んで描いた究極の(?) ”山岳アクシ
ョン大作” 。この頃から頻繁にSFXを導入したアクション物が出まわっていましたが、なんとこの作品は、一切SFXに頼ってい
ないそうです。今日は名古屋も寒波の影響で、昼頃から大雪。 ・・だからって訳じゃないけど、観てしまいましたね。(笑)
山岳モノというと、今年の正月映画第1弾として公開中の「バーティカル・リミット」や80年代に公開した、クリント・イーストウッド
の 「アイガー・サンクション」 を連想してしまいますが、この作品、やはりマリオ・カサールの手に掛かると、どうもHEROモノに
なってしまいますね。 しかも、主役はコテコテのスタローンですからね。(笑) しかし、よくまぁ、標高4000mの雪山でTシャツ1
枚でいられるなぁ・・なぁんて思っちゃいますねェ。(笑) 今、こうして観直してみると、実はなかなか構成とか、展開は面白いん
です。テンポ良いし。この手のストーリーはテンポのよさが売り!その辺はしっかりしてましたね。所々疑問視するシーンはあり
ましたが・・ま、その辺はこの当時ノリにノッってたプロデューサー&監督だったからでしょうね。 もう、「イケイケ〜!」って感じ
でね。(爆) 「バーティカル・リミット」 よりも自分的には楽しめましたね。
しかしスタローンくん。この頃はまだ痩せてたし、顔も崩れてなかったっすね。(笑)
満足度★★ 2001.1.20
クレイドル・ウィル・ロック (CRADLE WILL ROCK) / 劇場(名古屋ゴールド劇場) 
 監督 / ティム・ロビンス 出演 / エミリー・ワトソン ハンク・アザリア ジョン・キューザック
 1999年アメリカ映画
☆オーソン・ウェルズが演出した「ゆりかごは揺れる」の公演が2日後に迫ったとき、突如中止命令が下された!
実際に起きた事件を映画化した作品。オーソン・ウェルズ、ロックフェラーなど、登場人物は20人以上!
初めは、登場人物が多すぎてなかなかストーリーが掴みにくかったんだけど、これってロバート・アルトマンの作り方に似てる!
って思ったら、そういえば、ティム・ロビンスってアルトマン作品によくでてるんですよね。
思わず納得してしまった。(^^; あっちの人間、こっちの人間と、あっちに話題が移ったと思えば今度はこちら、などと複雑にスト
ーリーは絡まって進んでいきます。この手の構成、嫌いな人はとことんダメなんだろうなって、感じだね。自分的には嫌いじゃない
んだけどね。「マグノリア」なんかもこんな感じだよね。
そして、あれよあれよという間に怒涛のラストシーンへ・・。ラストは、感動がドバーっと・・・・。エミリー・ワトソンの満面の笑みが
なんとも言えなかったです。 ほぼ実話をティムの解釈でありのまま描ききったって感じの内容で、当時の政治とか派閥、情勢な
ども難しいけど、うまく描かれてました。全体的には、まとまりがあんまりなかったので、もうちょっとまとめてくれれば作品全体が
引き締まったんじゃないかなぁ。自分的には好きだけど・・。
面白いのは、パンフレット。新聞紙をかたどった作りになっていて、びっくりしました。でも、保管が大変だ。(笑)
満足度★★★ 2000.10.18
クンドゥン (KUNDUN) / 自宅シアター(DVD) 
 監督 / マーティン・スコセッシ 出演 / テンジン・トゥタブ・ツァロン ギュルメ・テドン 1997年 アメリカ
☆1937年、とある片田舎に住む2歳の少年がチベット仏教の最高指導者「第14世・ダライ・ラマ」と認められ、24歳でインドに
亡命するまで、代々のダライ・ラマの中でも最も波瀾に富んだ半生をスコセッシ監督が綴った壮大な物語。 
ストーリー的にはすごく良かったが、(特にラスト30分が、凄すぎる・・) ダライ・ラマの幼少時代から、少年期が展開が早すぎて
ついていけなかった・・。時代物はある程度、その筋がわかっていないと、理解に苦労しますね(苦笑) 97年の映画批評家協会
で、撮影賞を受賞しただけあって、映像、衣装は、スゴク綺麗でした。ただ、さっきも言ったように、もうちょっと時間をかけて、時代
背景などを詳しくして欲しかったです。
満足度 ★★★ 2000.5.27
夏至 (a` la verticale de l'ete) / 自宅シアター(DVD)
監督/ トラン・アン・ユン 出演/ トラン・ヌー・イェン・ケー グエン・ニュー・クイン レ・カイン 
2000年ベトナム・フランス合作
■母の命日に集まった三姉妹。何でも語り合い、仲の良い彼女たちだったが、それぞれに誰にも言えない秘密を抱えていた。
母の法事の酒宴の席で、亡き母の秘めたる初恋の話が明かされた。母は最期の際に、父とは違う男の名前を呼んだのだった。
三姉妹は母の秘密に自分たちを重ね、心を揺るがすのであった・・・・。
「青いパパイヤの香り」「シクロ」 のトラン・アン・ユン監督が、ベトナムのハノイを舞台に優しい眼差しで詩情豊かに描いた
作品です。「青いパパイヤの香り」「シクロ」 でもそうでしたが、彼の作品では、常に女性が主人公ですよね。本作でも、ハノイ
に住む三姉妹を中心に、彼女たちの恋人や家族が持っている ”秘密” を描いています。 母の命日に集まった姉妹が母の思い
がけない昔の恋物語を聞き、それがきっかけで、3人の愛情生活の姿が浮き彫りになるといった物語なのですが、全編に漂う雰
囲気と、ベトナムの美しい自然が相俟ってなんとも艶やかな感じになれる作品です。 「良く観てみれば、なんのことはない、3人
の姉妹の不倫暴露大会じゃないか。」 なんて思ってしまったら、この映画はそこで終わってしまうんですが、それを感じさせるこ
とのない繊細な映像がなんとも心地いいです。 Rickは、この監督の作品は3作とも観ていますが、この「夏至」が一番良かった
ですね。彼の作品全てに、主演女優として 彼の奥さん、トラン・ヌー・イェン・ケーが出演しているんですが、この作品が一番綺
麗でした。 また、ユン監督自身もこの作品を、彼女とその娘に捧げています。 心和む、今でいうところの ”癒し系映画” です。

満足度★★★ 2002.2.28
グリーン・マイル (THE GREEN MILE) / 自宅シアター  
監督 / フランク・ダラポン 出演 / トム・ハンクス マイケル・クラーク・ダンカン  1999年アメリカ映画
☆1935年、コールド・マウンテン刑務所に一人の男が送られてきた。名は ジョン・コーフィー。罪名は二人の少女殺し。
身長2mを超える巨体は看守主任のポールを驚かせた。しかし、それとは裏腹に、暗闇を恐がるなど、彼は少年のように
純粋な心を持っていた・・・。
全世界で 2,400万部を超えるキングの大ベストセラーを 『ショーシャンク・・』 のフランク・ダラポンが映画化。これは個人的
に凄く好きな作家の凄く好きな物語なんです。原作は600ページもの超・大作を毎月100ぺージづつ6回に分けて発刊したと
いう作品で、それはもう、毎月毎月が楽しみで、楽しみで・・。読み出してすぐこの作品の虜になりました。その思い入れの非
常に強い作品をダラポンが映画化するとのことを今年初めに聞き、どちらかというと、実は不安でした。文字上で、登場人物
のイメージを自分自身で描いていたので、果たして想像通りのキャスティングになるかというのが最大の不安でしたね。
その不安は見事に適中し、劇場公開時は、観る気がしませんでした。 ストーリー自体はフランク・ダラポンが監督という事で
ある程度は期待通りの作品になるとは思っていたのですが、やはり、自身の思い入れが強すぎて、観ることができませんで
した。半年経って、やっとソフト化され、自宅でゆっくりと観ることができましたが、やはり 自分の予想は的中。 既に、原作を3
度も読みなおしている自分にとって、世間のいう 『感動の名作』 とまではいきませんでした。ストーリー自体も、なんか淡々
としていて、ただ原作の通り順を追って描いているだけだし、クライマックスのシーンも、活字ほどの感動を得ることができま
せんでした。心配していたキャスティングのほうは、一部を除いて、まあまあでしたが・・。(苦笑) ただ、コーフィー役のダン
カンと、ブルータル役のデヴィッド・モースは、ピッタリの適役でしたね。これが救いかな?最もダンカンは、この作品で 最優
秀助演男優賞ノミネートされるだけの良い演技力でしたが、ここではモースの演技が、かなり効いているんじゃないかな?
と思うのですが・・。まぁ、どちらにしても 原作を上回るような出来ではありませんでしたね。この映画、それから トム・ハン
クス好きな方には申し訳ないのですが・・。 しかしながら、原作者、ティーヴン・キング はこの作品、絶賛しているそうな・・。
満足度★★☆ 2000.12.17   
恋の骨折り損 (LOVE'S LABOUR'S LOST) / 劇場(センチュリーシネマ)
監督・出演/ ケナス・ブラナー 出演/ アレッサンドロ・ニヴォラ アリシア・シルヴァーストン
1999年イギリス・アメリカ合作
■大戦の暗雲がたちこめる1939年。 フランス近隣に位置する小さな王国ナヴァールを舞台に、めくるめく恋の乱舞の幕が
上がる!ナヴァールの若き国王は、3人の親友を誘い、3年間学業に専念すべく公約を立てた。 週に一度断食をすること、
一晩に3時間しか眠らないこと、女性と逢わないこと・・という手厳しい公約だった。 しかも、折りも折りフランスの王女がお付き
の美女を伴い、やってくるというのだ。 公約を誓った4人は・・・・。
久しぶりにミュージカル映画を観ました。といっても、昨年末観た 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 もミュージカルだったけど、あれ
はセルマの空想の世界。この作品はほんとうの "ど・ミュージカル"。 でも、なぜケネスがミュージカル?って思ったんですが、
彼の率いている劇団が以前ミュージカル仕立ての劇を上演していたことがあるそうで、この作品を監督するってことは、関係
者筋では予想がついていたそうです。でも、ミュージカル映画初が、シェークスピアなんて・・・。
しかし、観てみたらなんとも軽やかで賑やか、そして、爽快な映画なんだろう。曲もコール・ポーターなどのハリウッド・ミュージ
カル黄金期の曲を使って、恋心いっぱいの、それでいてコミカルな作品になっています。
あんまりミュージカルってわからないけど、観ていて楽しかったです。傍を固める役者たちも皆、おかしくて、良く笑いました。
ま、ミュージカルって、あんまり考えずに観るのがいいんでしょうね。 内容は、それほどでもなかったような・・。(苦笑)
クライマックスの「ショウほど素敵な商売はない」 まで、一気に観れました。 時代背景が、結構緊迫していた時期を設定してい
たのですが、そんなの全然関係無かった感じですね。最後のほうで、ちょっとだけそのことに触れていたようですが・・。(苦笑)
ま、こんなものでしょうね。 

満足度
★★ 2001.1.24 
交渉人(THE NEGOTIATOR) / DVDソフト 
 監督 / F・ゲイリー・グレイ 出演 / ケビン・スペイシー、サミュエル・L・ジャクソン 1998年アメリカ

☆腕利きの交渉人が、汚職隠しの罠にはまり殺人罪で逮捕される。身の潔白を晴らすため、内務調査員数名を人質にとり
立てこもり、交渉人を指名する。
公開当時、気にもしなかった映画なのに、「ユージュアル・サスペクツ」のスペイシーを観てから、観たくなってしまいました。
なかなか駆け引きなど、面白かったんだけど、クライマックスらしいところがないんだよね。
知らず知らずのうちに終わってたって感じで、「あれ?」って。
満足度★★★ 2000.2.14
氷の微笑 (BASIC INSTINCT) / LDソフト(再見)
監督/ ポール・バーホーベン 出演/ マイケル・ダグラス シャロン・ストーン 1992年アメリカ映画
 
■元ロック・スターが全裸のままベッドに縛られ、アイスピックで刺し殺された。容疑者として浮かび上がったのは被害者の
恋人で、作家のキャサリン。数ヶ月前に発表した小説には、今回の事件そっくりの殺人事件が描かれていたのだ。多くの謎
を残す彼女に近づくニック刑事は彼女の魅力にすい込まれていった・・。
「ロボコップ」「トータル・リコール」のポール・バーホーベンが、描いたエロティック・サスペンス作品です。 昨年うちのHPにも
良く来ていただいている ”はえっき” さんのHP内にある、「映画探偵局」 のコンテンツの中にこの作品の ”謎” があって、
その頃からもう1回観たいなァ・・なんて思っていたんです。たまたま中古CD屋に500円で出ていたんで、思わず買っちゃいま
した。それで、久しぶりに観ました。やはり、冒頭のシーンは、ド肝抜かれます。
まさに適役!シャロン・ストーン。なにかの雑誌で読んだのですが、この映画の後マイケル・ダグラスは「ドラッグ&SEX中毒」
になってしまったほど。(笑) サスペンスとしても、かなり内容が濃く、久しぶりに観ても充分楽しめました。
原題の 『Basic Instinct』 は”基本的本能” という意味で、バーホーベン監督は「人間の本能の根幹をなすのはセックスとバイ
オレンスである!」と豪語しています。この作品以降彼の作品はちょっとHな作品が多くなってますね。『ショーガール』とか、
『インビジブル』とか・・。(笑)ま、それはさておき、この作品の真犯人って誰なのか、わかりましたか? ヒントは映像の中。
タイプライターや、コピー機がヒントだそうですよ。(よーわからんが・・^^;)もう1回観てみないと・・。(笑)
満足度★★☆ 2001.1.18
ゴースト・ワールド (GHOST WORLD) / 自宅シアター(DVD) 
監督/ テリー・ツワイゴフ 出演/ ソーラ・バーチ スカーレット・ヨハンソン スティーブ・ビシェミ 2001年アメリカ
■”ダメに生きる” イーニドとレベッカは幼なじみで親友。高校を卒業したものの、進路も決めずに好きなことをして楽しんでいる。
そんなある日、二人はモテないレコードマニアの中年男シーモアと出会う。ダサイが、独特な世界を持つシーモアにイーニドは
興味を持ち、二人の間には奇妙な友情が芽生える。一方レベッカは独立を目指して働き始め、イーニドとレベッカは互いに距離
を感じ始める・・・。
アメリカの人気オルタナティブコミック作家ダニエル・クロウズの描く新感覚のコミックをテリー・ツワイゴフが監督。プロデューサ
ーにジョン・マルコヴィッチを迎た、”ダサかわいい” そしてちょっぴり切ない作品でした。またまたソーラ・バーチがやってくれま
したね。この人は、ほんとうに等身大の女の子を演じるのが上手い。今回も、思春期の女の子の感情を見事に演じていました。
いつもイライラ。親しくないのに親友みたいに話しかけてくる女は、うっとおしい。前向きに考えるなんて真っ平ごめん。失敗した
らダサいから、何も欲しがってないフリをする・・。よく考えてみると、自分たちも学生時代そんな感情持ってなかったですか?
観ていて結構「うん、うん」と頷いてしまってたりしていました。(笑) 高校を出て、社会人になろうとしている今、自分は何がした
いのか?どうしたいのか・・。自分に自身が持てないから自分から目を逸らしたくて、つい他人の欠点を挙げてしまう。優しいフリ
をしたり、優等生ぶったタイプは大嫌い・・そう思っているうちにあらゆるものが不満だらけ。自分で上手く行かないことは全て人
のせいにしてしまう・・。それが、結構自分ではイケてると思い込んじゃってるんですね。でも、ある意味そんなイーニドが可愛く
思えたりします。自分でもそういう経験をしているから・・。(苦笑) みんなそうやってひと皮剥けて大人になっていくんですよ。
なぁんて、カッコイイこと言っちゃいましたが、(爆) この作品、一種の ”ガーリー・ムヴィー” と思って侮るなかれ! なかなか
結構考えさせられますよ。 また、共演のブシェミがまたいい味出してるんですよね。モテないレコードコレクター・・。あ、これも
なんか、自分みたいで・・(≧∇≦)
満足度★★★ 2002.9.13
恋する惑星 (CHUNGKING EXPRESS) / 自宅シアター(DVDソフト)
 監督 / ウォン・カーウァイ 出演 / カネシロ・タケシ フェイ・ウォン 1994年香港映画
☆一件のハンバーガー・ショップを中継点に2つの恋物語が軽やかに展開される。警官223と663、恋人にふられたばかり
の2人にすれ違う2人の女。軽快なポップチューンが流れる中で、かれらのクールなモノローグによって、それぞれの恋物
語がまっすぐに描かれる・・。
『欲望の翼』『天使の涙』のウォン・カーウァイの傑作です。やっと観れました。 ビバノンさん、モモさんなど、皆さんにオススメ
いただいた映画でした。 2部構成になっているドラマは1部がカネシロ・タケシと、ブリジット・リンの、警官と麻薬ブローカー
の物語。第2部は、トニー・レオンとフェイ・ウォンのバーガーショップの女の子と警官の物語。そして、これらの切ない物語は
すべて ”すれ違い” ”入れ替わる” 物語になっているのです。特に後半のトニー・レオンとフェイ・ウォンの物語が素晴らしい。
ウォン・カーウァイ作品でおなじみのクリストファー・ドイルの見事なまでの映像美。そして、フェィの歌うテーマ曲がなんとも素
敵です。 多少歯がゆい場面も、あったけど、素晴らしかった・・。そして、2つの物語のなかで出てくる 「空」 が、凄く印象に残り
ました。ホテルの窓から見える 「空」。スチュワーデスの制服を干している上を飛行機が飛んでいるシーンでの 「空」。雑踏の
中で、すれ違い、入れ替わる街を、空の空無な色がやさしく包み込んでいました・・・。最近アジア系映画にハマっているみたい
なのですが、またまた良い作品に巡り合えました。
満足度★★★☆ 2000.12.19
ゴスフォード・パーク (GOSFORD PARK) / 劇場(シネプラザ・4) 
監督/ ロバ−ト・アルトマン 出演/ アイリーン・アトキンズ マギー・スミス エミリー・ワトソン 2001年アメリカ
1932年11月、イギリス郊外に立つ貴族の屋敷『ゴスフォード・パーク』で貴族が集まるパーティが開かれる。その狩猟と
パーティの真っ只中で、殺人事件が発生してしまう。
容疑者は参加した全ての人々だった…
 
この作品は、アカデミー賞 脚本賞、ゴールデン・グローブ賞 監督賞、全米映画批評家協会賞 監督賞、脚本賞、助演女優賞
など、多数の賞
を受賞したロバート・アルトマン監督の最新作。ご覧になられた方々が口を揃えて「良かった」と言ってる通り、
素晴らしいっていうか、非常に面白い作品でした。 さすが ”ハリウッドの反逆児!”、って感じでしたね。(笑) あ…でも、78歳に
なろうとしている男に ”児” はないなぁ(爆)  この作品、実は ”殺人ドラマでなく人間ドラマ” なのです。”階上” すなわち貴族
の世界と、”階下” すなわち、メイドや使用人の人間模様をそれぞれ絶妙なタッチでその世界を描き出しています。貴族とその
使用人たち、総勢20人以上の群像劇なのです。この手の群像劇を描かせたら超一流のアルトマンならではの作品ですね。
階上と階下の区別をしっかりと分けながらも、それを上手く一つに絡ませてゆくといった素晴らしい構成でした。優雅に振舞い、
顔は笑顔だが心の中では全く逆のことを考えてる腹黒い貴族達の人間模様、それをゴシップにして盛りあがる付き人やメイド
達。相続、裏切り、不倫、嫉妬といった様々な人間模様が飛び交う人間の真の世界をブラック・ユーモアたっぷりに描いた傑作
でした。ちょっぴりネタばれっぽくなってしまいましたが、(^^; この作品はほんとうに面白いっす。
満足度★★★☆ 2002.12.26
御法度 (GOHATTO) / DVDソフト 
 監督 / 大島渚 出演 / ビートたけし 松田龍平 武田真治 1999年日本映画
☆幕末の京都。 ”新撰組” にひとりの美少年が、入隊する。彼の妖しいまでの美貌をめぐって男たちの中を駆け巡る嫉妬
と噂、憶測・・・。「局中法度」「軍中法度」という厳しい戒律の下、抗争・殺戮に明け暮れていた新撰組内部の狂気と混乱を描く。
久しぶりの ”大島ワールド” 炸裂!!という感じですか。(笑) っていうか、ちょっと考えていた感じとちがって、拍子抜けしま
した。(^^; 立ちまわりとかもっとあるのかと思ったっす。というのか、それを大島映画で期待するほうがいけないか・・。(苦笑)
・・なんか、見てはいけないモノを見てしまったような、そんな感じです。(^^;
しかし、ここまであからさまだと、チョット・・ね。松田龍平に言い寄り、寝てしまった田口トモロヲもすごいが、龍平に、手を握られ
たときのトミーズ雅の表情がなんともおバカでした。(爆)
満足度★☆ 2000.10.1
ゴッド・アンド・モンスター (GODS and MONSTERS) / 自宅シアター 
 監督 / ビル・コンドン 出演 / イアン・マッケラン ブレダン・フレイザー 1998年アメリカ映画
☆「フランケンシュタイン」映画によって頂点を極めながらも、なぞの引退を遂げた伝説の監督J.ホエール。
彼は日々悪化する精神錯乱に怯え、正気を失う前に自分を殺してくれる人物を探していた・・。
自分の中に潜む狂気に悩む元・映画監督を自ら「ゲイ」を公言したイアン・マッケランが熱演しています。
内容は同性愛という自分の内なる狂気に悩みながらも、それを押さえきれない老人の苦悩を描いた作品です。
初めはなんだか、”イマイチ”的な感じでしたが、観ていくうちに、吸い込まれそうになっていくような感覚になって、
気がついてみれば、しっかり画面にかじりついて観ていました。
イアン・マッケランとブレダン・フレイザーの対話のかけあいが、なかなか面白かったです。
満足度★★★ 2000.6.26
この森で、天使はバスを降りた (THE SPITFIRE GLILL) / 自宅シアター 
 監督 / リー・デビッド・ズロートフ 出演 / アリソン・エリオット エレン・バースティン
 1996年アメリカ
☆刑務所を出所後、ある田舎町の古いレストランで働き始めたパーシー。町の住民達は遠慮のない好奇の目を向けるが、
彼女の純粋な優しさに人々は癒されてゆくが、彼女は誰にも言うことの出来ない過去を持っていた・・。
1996年サンダンス映画祭で、観客賞を受賞した作品。
これ、良いです。パッケージに ”誰もが純粋な優しさを思い出す、爽やかな感動の物語” と書いてあったのですが、
ほんと、その通り!美しい山、森の緑に囲まれた小さな町で、それぞれ心にキズ、悩みを抱えた人々が、
なんとなく生活しています。そこへやってきたパーシーのおかげで、人々はいつしか癒されている。
でも、本当に傷ついていたのはパーシー本人で、この町で、一からやり直そうと一生懸命やろうとしてたんです。
・・ラストは不覚にも心から込み上げてくるものを感じました。 ほんとうに純粋でいい映画でしたよ。
この映画で、人間ってほんとは優しい心を誰でも持っているものなんだよ。ってことを思い出させてくれました。
満足度★★★☆ 2000.11.21 
ゴールデン・ボーイ (APT PUPIL) / 劇場(グランド6) 自宅シアター 
 
監督 / ブライアン・シンガー 出演 / ブラッド・レンフロ、イアン・マッケラン 1998年 アメリカ映画
☆ロス郊外に住む少年トッドは、元ナチスの将校、ドゥサンダーに出会う。そしてトッドは、彼に新装を暴露しない
変わりに、収容所の出来事を話すように強要する。話しを聞いているうちにトッドの心の中の何かが、目覚めようと
していた。そして・・。昨年観た映画で、大好きな作家スティ-ブン・キングが原作です。
一度映画化が決まったが、途中で頓挫したというエピソードも。
個人的に好きな原作なので、映像化はあんまりしてほしくなかったな。・・でも、観てしまった。(^^;しかも2度も。
(苦笑)原作も会話中心なので、さぞ難しいだろうなって思ったけど、やっぱり会話中心の展開でした。
でも、考えてみるとコワイ・・。 
それにしても、イアン・マッケラン、三國連太郎に似てっるって思うのは、ボクだけ?(爆)
満足度 ★★☆ 2000.1.12
コンタクト (CONTACT) / LDソフト(再見) 
 監督 / ロバート・ゼメキス 出演 / ジョディ・フォスター マシュー・マコノヒー 
 1997年アメリカ映画
☆「宇宙の彼方に、きっと誰かいる」 そう信じて育った電波天文学者のエリーは、自分の信念を実証するため、宇宙からの
電波の観測を続けていた。そしてある日、ついに電波信号をキャッチ。送られてきた信号は、数字に変換すると、どこまでも
続く素数であった・・・。
世界的宇宙科学者、故カール・セーガン博士の小説をゼメキス監督が映画化。久しぶりに観ましたね。でも、この作品、
ちょっとやり過ぎっていつも思う。主人公エリーの 地球外生物からのコンタクトに対するひたむきな思いと努力は凄く好き
なのですが、どうも、あの最後の実際に ”移動装置” を作って乗り込んじゃうってところが、どうも好きになれない・・。
冒頭から、信号をキャッチして、それを解読・・とそこまでは、実際にそういった研究がされているので現実っぽくて、リアル
なんだけど。なんで、そうなるかなぁ・・。クライマックスのシーンはほんと、ウソっぽい。 ここまで引っ張ってきてコレはない
でしょう!って感じです。解説にもこの作品は『オズの魔法使い』的要素が詰まっている・・なんて書いてあったけど、どうし
てもハリウッドはそこに行ってしまうんですね。(苦笑) 結局は ”御伽噺” になってしまいました。(^^; 
ただ、冒頭の地球から徐々に離れてゆく映像は凄かったです。 
満足度★★ 2000.11.23 

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