THE VIRGIN SUICIDES
ヴァージン・スーサイズ

 

1999年 アメリカ映画

STAFF

監督・脚本:ソフィア・コッポラ
プロデューサー: フランシス・フォード=コッポラ
    共同プロデューサー: フレッド・ルース ゲイリーマーカス
エグゼクティブ・プロデューサー: フレッド・フッチス ウィリー・ベアー
撮影: エドワード・ラックマン
音楽監修:ブライアン・レイトゼル
音楽: オリジナル・スコア=AIR
編集: メリッサ・ケント ジェームズ・リヨンズ
原作: ジェフリー・ユージェニデス
(The Virgin Suicides : 邦題「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」)

CAST

ジェームズ・ウッズ
キャスリーン・ターナー
キルスティン・ダンスト
ハンナ・ハル
レスリー・ヘイマン
チェルシュ・スウェイン
マイケル・パレ
A.J.クック
スコット・グレン

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STORY & REVIEW

父は数学教師、母は厳格で敬虔なグリスチャンのリスボン家には、
13歳から17歳までの可憐な5人姉妹がいて、
近所の少年たちは皆、憧憬を抱いていた。
ヘビトンボが美しい郊外の町の上空を覆いつくす6月のある日、
一番下のセシリアが自殺を図る。
一命を取りとめた彼女に、「まだ人生の辛さを知る年齢にもなっていないのに。」
と論すと、彼女は「でも、先生は13歳の女の子になったことはないでしょ。」
という意味深な言葉を残す。
そして数日後、自宅で開いたセシリアの退院パーティの最中に
ひとり部屋に戻った彼女は窓から身を投じてしまう。 
セシリアの死後、少年たちはそれまで以上に姉妹に憧れを感じ始めるが、
奔放な四女、ラックスが引き起こした事件を機に、
セシリアの死で過敏になっていた母親によって
自宅での軟禁状態に陥る。少年たちはそんな彼女達を救い出そうとするのだが・・。

 

70年代のアメリカ郊外の町を舞台に、美しい10代の五人姉妹の謎めいた自殺を
彼女達に憧れる近所の少年たちの目を通して、ドキュメントタッチに描かれた作品で、
原作の「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」(ジェフリー・ユージェニデス著)を
女優、フォトグラファー、ファッション・デザイナーと、マルチな才能を披露している
ソフィア・コッポラ(父親は偉大なる映画監督、フランシス・コッポラ)が映画化しました。

物語は、タイトルの通り、姉妹の自殺を描いた作品で、少年たちが彼女達の
思い出やエピソードなどを取り出し、自殺の真相を探ろうとします。
テーマ自体は重く悲しいショッキングなストーリーなのですが、
この作品は、そんな言葉は使われません。
まばゆいばかりの陽の光、柔らかく、みずみずしい・・・そんな感覚を抱きます。
そして、まばゆいばかりの映像に、70年代のポップスを散りばめて・・・。
そのなかで、彼女たちの心のゆれうごき、感情、そして少年たちの
”彼女たちに対する想い” が見事に描かれています。

結局、少年たちは、彼女たちを救えなかったし、真相もわからなかったけど・・

母親によって家に閉じ込められ、孤立してしまった彼女たちに少年たちは
必死でコンタクトを取ろうとします。電話を通して、次々に流す音楽。
「Hello,It's Me I've Thought About Us For Long,Long Time・・」
のシーンは、思わず涙を誘います。

少年たちが言った言葉が印象に残ります。
「彼女たちは ”女” で、愛や死について理解しているのに、
僕たちは騒々しいだけの子供で、彼女たちのことを何もわかっていなかった・・。」

しかし、同時にこう考えてもいます。
・・・逝ってしまった彼女たち、果たして ”愛や死” について、
本当に理解していたのだろうか・・。


Produced by "Rick"
(2000.6.27
名古屋ゴールド劇場にて)