No.002
残り1年半ですべきこと、できること
2000.11.17
text by RB(あーるびー)

 

 

フィリップ・トルシエが日本代表監督に就任して2年が経った。そして、その2年間の集大成として、シドニー五輪ベスト8、アジアカップ優勝という、何かと騒がしかった周囲をも納得させる結果を残すことに成功した。

2002年日韓共催W杯まで残り1年半。開催国としての最低条件である決勝トーナメント進出を果たすために、これからの1年半、選手は、監督は、協会は、いったい何をすべきであるのだろうか。

まず、選手。これは言うまでもないが、個々の能力のレベルアップに他ならない。テクニック、フィジカル、メンタル、すべての面において各選手がもう1段上のレベルに達しない限り、決勝トーナメント進出への道は険しいものになることは間違いない。その1つの手段として、能力のある選手の海外クラブへの移籍が挙げられる。現在も、セレッソ大阪の西澤、横浜Fマリノスの中村らの海外移籍の話題が各メディアでも大きく取り上げられているが、私個人の考えとしては、大いに世界の舞台へ飛び出していってもらいたいと思う。

人気、実力のある選手の海外移籍によるJリーグの低迷を危惧する声もあるが、当面の目標は2002年W杯である。確かに、近年の日本代表の目覚しい発展にJリーグが多大なる貢献をしたことは疑いの余地がない。しかし、地元開催のW杯を間近に控えた今、日本代表の強化よりもJリーグの発展を優先するという考え方は間違っている。Jリーグの方を優先するのであれば、W杯は招致するべきではなかった、日本にとってW杯はまだ早過ぎたということになる。選手を送り出すクラブ、サポーターは良く考えて結論を出して欲しい。

次に、監督とサッカー協会。これからの1年半の日本代表のスケジュール作りは、監督、協会ともに腕の見せどころである。今後、W杯を控えて、世界トップクラスの国から試合のオファーが殺到するであろう。勘違いしてはいけないのは、相手国は、アジアチャンピョンの日本と試合をしたいのではない。2002年W杯の開催国としての日本と試合がしたいのである。しかし、相手の思惑はどうであれ、これを利用しない手はない。正直なところ、今の日本にとって、世界のトップと試合ができる機会はそう多くはない。フランス、ブラジル、オランダ、イタリア、スペインetc。これらの国々と対戦することによって得られるものは大きいはずだ。日本サッカー協会は、トルシエ監督の意向を十分に含め、対戦相手、場所、時期を、1年半という長期的なスパンでしっかり考えてスケジュールを決定して欲しいと思う。

アジアNo.1になったからと言って楽観視してはいられない。何せ、過去16回のW杯の歴史の中で、アジア勢はたった2回しか決勝トーナメントには進出していないのである。それぞれの立場の人間の今後の努力次第で、ベスト16が、ベスト8にもベスト4にもなり得るし、また、1次リーグ敗退にもなり得るのである。

悔いを残すことなく、2002年6月4日を迎えられることを望んでいる。

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