No.011
W杯はもう来年!?
2001.01.15
text by RB(あーるびー)

 

 

芸能界斬ってのサッカーフリークというだけでサッカー番組の司会ができたり、ある俳優が昔、国体選手だったというだけで、ボバンやレオナルド(共にACミラン所属)とP.K.対決ができてしまう今日この頃。

シーズンオフを迎えた日本サッカー界。シドニーオリンピック、アジアカップと、大きな国際大会が続いた昨年後半の騒々しさから一転、ここのところは世間の話題の中心も佐々木やイチローの自主トレへと移りつつある。しかし、新世紀最初の年である2001年は、サッカー界にとっては大きな意味を持つ年となる。これは、日本のみならず、世界のすべての国に共通することである。日本、韓国は、開催国として21世紀最初のW杯を盛り上げるべく、そして、アジアの力を世界に示すために、王者フランスは、前回大会優勝国としての誇りとプライドを守るために、そしてそれ以外の国々は、来年のW杯出場を目指し熾烈を極める予選を突破するために、それぞれが今年するべきことに邁進する。

今、「来年」のW杯と書いてみてふと思ったが、開催国である日本に住む私達には、未だその実感がない、というのが正直な感想であろう。十数年前までは、それは遠い異国の地で行われ、そこに日本が出場することなど夢でしかなかった。そして、94年W杯アメリカ大会アジア地区予選、いわゆる「ドーハの悲劇」を経験したことで、もうそれは手の届く所にまできているということを知ることができた。そして、4年後のフランス大会で日本は念願の初出場の果たすこととなる。水色と白の縦縞のユニホームを身に纏ったアルゼンチンの選手達と並んでスタジアムに入場してくる日本選手がテレビ画面一杯に映し出された時、確かに心の底から沸き上がってくるような衝動を覚えた。しかし、同時にまた、フランスという遥か遠くの、自分がいる日本という国からは1万kmも離れた、異次元の世界を覗いているような気持ちでもあった。そこに我らが日本イレブンがいるのにも関わらず。

来年、あのワールドカップが日本にやって来る。まさしく「やって来る」という表現が適切であろう。もうそれは異次元の世界の出来事ではなく、普段私達が目にし、見慣れている世界での出来事となるのだ。初出場を果たした前回大会、私達は、フランスの地から世界中に向けて放たれる巨大なエネルギーの塊の一端を、テレビ画面を通して十分過ぎる程に感じ、そのエネルギーをさらに増幅させるべく日本中が熱狂した。しかし、約500日後、今度はこの日本がそのエネルギーの発信源となる。日本は、そして私達日本人は、未知の世界に耐え楽しむことができるのか。それとも、飲み込まれてしまうのか。

日本代表の強化、そして本番での成果に焦点が集まっているが、そんなことが些細なことに思えてしまう程に、今はただ2002年が楽しみで仕方がない。

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