No.015
それはローマの手の中に!?
2001.02.07
text by RB(あーるびー)

 

 

セリエA第17節パルマvs.ローマは、前半はパルマ、後半はローマとはっきりとゲームの流れが分かれた試合となった。サッカーにおける『流れ』については、以前の私の投稿(=負の符号を付けないために)でも書かせてもらったが、この試合では、それが誰の目にもはっきりと分かるような形となって現れた。

前半27分、トンマージが倒されたことによって得たPKを蹴るのはトッティ。しかし、トッティの右足から放たれたボールはゴールポストに跳ね返される。これが、前半のローマが劣勢に立たされることになるすべての始まりだった。

32分には、トッティからのスルーパスを受けたデルベッキオがパルマGKブッフォンと1対1になる決定的チャンスを迎えるも、1発目のシュートはブッフォンに阻止され、そのこぼれ球を狙った2発目は軸足を滑らせてボールは枠の外へ。そして36分。ローマの1本のパスミスから、縦に抜け出したパルマFWディヴァイオが、ローマDFサミュエルと競り合いながらも、ゴール右隅へボールを流し込んでパルマ先制。その2分後には、左からのデルベッキオの折り返しから、トッティ、ザーゴ、カフーと立て続けに3本のシュートがパルマゴールを襲うが、パルマDFとGKブッフォンによってまたもゴールならず。

試合経過を順に追って上述のように羅列することはあまり好きではない私だが、今回敢えて書いたこれらのことを、テレビ解説者は「ローマにツキがない。」「今日のブッフォンはあたっている。」と表現した。しかし、私は、27分に起こったトッティのPK失敗によって、試合の『流れ』がパルマに傾いたことにすべてが起因していると考える。

ハーフタイムを挟んでの後半、その『流れ』は一転してローマに傾いた。徹底して右サイドのカフーを起点にして攻撃を仕掛けていくローマ。自陣からの長い1本のパスは、なぜか容易にカフーのもとへ。そして中央のバティストゥータめがけてのセンタリング。この単調な攻撃が良いか悪いかは別にして、取り戻すことが難しいと思われていた試合の『流れ』を、戦術の徹底によってローマは手元に引き戻し、逆に、後半のパルマは全くと言っていい程見せ場を作れなかった。

前半を見る限り、この試合のローマの勝ちは望めないと思っていた。しかし、前半あれだけ苦しみながらも試合終了後には勝ち点3を手にし、2位ユベントスに勝ち点差6をつけてシーズンを折り返した。試合の『流れ』は失っても、2000−2001シーズンの『流れ』は未だローマが握っていると感じずにはいられない試合であった。

それにしても、バティストゥータの逆転ゴール後に映し出されたゴール裏のローマサポーター。あの狂喜乱舞ぶりは日本人には真似できないな……。

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