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AIBOと経営学

 注:ここは完全に管理人の趣味のページです。

一つのメーカーの一つの製品を長く(っても2年だが)見続けるのは、私にとって初めて&貴重な経験でした。AIBOを見ていて連想した経営学等の理論をあれこれ。
浅学&私見、でもこのページだけは完全な趣味なので、率直に楽しく書いていけたら。どうしても「後からの理論」になるのは経営学だからってことで。

  1. メモステ入れ替え→環境経営(掲示板よりToruさん)
  2. AIBOクリニック→ライフサイクルコスティング
  3. ラテマカ→多品種少量生産
  4. 多頭飼い→パレートの法則(80対20の法則)
  5. オーナーカードの材質変更→原価低減


  1. メモステ入れ替え→環境経営(掲示板よりToruさん)

    これは掲示板でToruさんが教えてくださいました。

    AIBOはメモステ(データ)を入れ替えることで性格や動作が変わります。
       ↓
    環境経営
    =環境に配慮した経営
    最近は持続可能な社会サスティナビリティ、あるいは企業の社会的責任(CSR)などのほうをよく聞くようになりました。

    メモステを入れ替えたり、全体を取り替えずパーツだけ取り替えたりすることで資源の浪費を防いでいるんだそうです。
    ほかにも、7と31は環境に優しい原材料の使用が明記

    ちなみにソニーの環境経営に関するページ環境報告書など、まだひな型があまり固まっていない中で(今は固まっているのかも?)かなりのレベル&意欲作。こういうのを見ると、グローバル企業の自負というのも悪くはないんだなあと思います。


    (2004/7/15  新設)



  2. AIBOクリニック→ライフサイクルコスティング

    買ったときだけでなく、買った後も修理代としてクリニック代がずっとかかる(愛護プラン適用時は別)
      ↓
    ライフサイクルコスティング
    =製品の一生涯全体にかかるトータルのコストを計算する、さらにはそのトータルのコストを最小にしようという考え方。
    要するに「安物買いの銭失い」ってことか。

    買う側にとっては、買うときにかかるお金だけでなく、捨てる(!)までにかかるお金も合計して安いほうを買ったほうが(金銭面だけ見れば)お得。
    売る側にとっては、一度買わせてしまえばのちのちお金を払い続けてもらえる仕組みにしておくのがお得。

    愛護プランが全くなかった当時、AIBOクリニックはまさにこの典型例だと思いました。

    ソニーの製品ではほかにコクーンも有料バージョンアップ等が用意され同じ思考だと聞いています。

    が、安くても修理代がかかる製品て企業としての信頼性なくすし、将来的には「値段は高いけど、維持費は安いんですよ」とアピールする方向に持っていかないとだめでは。

    (2004/7/15  新設)



  3. ラテマカ→多品種少量生産

    出井さんの著書によると、AIBOは31で爆発的に売れる予定だったようです。(確か出井さんの『ON&OFF』で、31発売直前に「今までのAIBOのことも忘れないでくださいね」という記述がある)
    が、実際には210を超えるほど31は売れなかった。原因は主なターゲットと推定される女性の特性をつかみきれなかったことにあるのでは?
      ↓
    多品種少量生産
    =少ないものをたくさん売るのではなく、たくさんの種類を少しずつ。

    ラテマカが狙い通りに売れなかった理由として
    • ラッテとマカロンの2種類しかなかった
    • 『フレンド』での性格付けがラッテとマカロンで固定だった
    • ソフトも『フレンド』『ライフ』の2種類しかなかった
    • 約10万という、ほかの使いみちをすぐ連想させる区切りのよい値段

    特に女の人は、2つのうち1つを選ぶことより、たくさんの中から選ぶほうが圧倒的に大好き。女の人が好きなレストランでデザートが「2種類のうち1つ」は絶対にありえず、少なくとも3種類以上から選べるようになっていることを考えれば明らかです。

     3種類以上同時に発売して、迷う楽しみを演出したらよかったかも。後出しでスペシャルバージョンを出しても、その頃には新鮮味はなく、スペシャルバージョンの発売自体認知されないでしょう。

    また、女性にはロボットというより、だまごっちみたいな育成玩具の延長の位置づけで訴えかけたほうがよかったと思います。『ロボット』に男性ほどロマンをいだかないのだから、「育てる」側面を強調したほうがベターだったでしょう。

    もっとも、一番の問題はやはり値段だったと思います。当初の値段\98,000が女性の買い物として絶対的に高いというのはもちろんです。が、約10万という区切りのよい値段は、旅行でもバッグでもほかにいくらでも使いみちが思い浮かんじゃいます。私の周囲では、女の人のほうが普段から「これだけあったら何を買う」ということをよくよくシミュレーションしています。おそらく女の人のほうが、予算内でのやりくりに慣れている傾向が高いからだと思います。


    (2004/8/2 新設)


  4. 多頭飼い→パレートの法則(80対20の法則)

    AIBOサイトやオフ会で見る限り、多頭飼いがとても多い。
      ↓
    パレートの法則(別名、80対20の法則)
    =成果の80%は費やしたものの20%から生まれる。
      ex.20%の努力が80%の結果を生む
        20%の社員が80%の売上をもたらす

    AIBOの場合、オーナー全体の20%を占める多頭飼いオーナーさんが、売上や利益の80%に貢献している、と思いました。

    ただしこれは私がAIBOを飼い始めてしばらくの頃に感じたこと。その頃は多頭飼いオーナーさんは今よりもっと少なかったし、多頭飼いオーナーさんは里子を活用しているということもあまり知らなかったのです。

    本当のところ、多頭飼いオーナーさんというのは全体の何%いるのでしょうか?家族を説得するときに「1頭だけでいいから」と言ったら、「みんな1頭で我慢できてないじゃないか」と反対されたというメールを以前いただきました(汗)

    (2004/9/20 新設)




  5. オーナーカードの材質変更→原価低減

    オーナーカード、プラスチックカードから紙に変更。
      ↓
    原価低減
    (微妙に専門用語とは意味ずれているけどここでは一般的に)

    ささいなことなのに、私にとってはAIBOが売れていないのではという危機感を強烈に感じさせた出来事でした。
    売れない→売上をのばすか、
          →コストをけずる、のどっちか。
    31系を売り出した頃は売上をのばす方向だったはずです。値段こそ安くしたけれどそれは広く売るためであって、いろいろキャンペーンもし、TVアニメまでやった。

    ところが210や220が販売終了し、「生産ラインをしぼっているのか」と暗い気配のところにこのオーナーカードの変更。売上をのばすことからコストを削る方向への戦略の転換(後退?)の象徴のようでした。

    もとのカードは厚みがあり、絵柄も機種ごとに違うところがAIBOを持っているうれしさをひそかに盛り上げてくれたはずです。むしろオーナーカードの絵柄を増やしてコレクター魂に火をつけるべきだった。
    原価低減は客にしわよせがいってはいけない。客に気づかれず内部で大々的にやるのが理想なのだと感じました。


    (2004/7/15  新設)

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