シリーズ:ワンポイントアドバイス

   No.7 “なめらか派それとものこぎり派

 
マンドリンの音には“硬い音”や“柔らかい(深みのある)音”がありますが、その弾き方はどう違うのでしょう。

図を使って説明しましょう。
        



*演奏時におけるピックの運動方向は、大きく分けて上の二通りがあります。
A-響板(表面板)に対し斜めに動かす。
B-響板( 〃 )に平行に動かす。


これらの弾き方は、上弦・下弦が均等に振動しているわけではなく、ダウン・アップによって振動の大きさがそれぞれ異なります。
上図の弦の振動状態(音の強さ)を考えてみると以下のようになっている事がわかります。

Aはダウンの時、上弦は
強く下弦はやや強く(中強)
   アップの時、下弦は
強く上弦は弱く響きます。
Bはダウンの時、上弦は
強く下弦は弱く
   アップの時、下弦は
強く上弦は弱く響きます。

では、この二つの奏法から生まれる音はどんな音でしょう。
模式グラフで表してみましょう。

A

B


この結果
Aの「トレモロ」はBに比べて音の強弱差が少ない為滑らかな音色となります。
Bの「トレモロ」はAに比べてノコギリの歯のように強弱が絶えず入れ替わり
硬い音色となります。
No.6の説明にあるように、Bはピック音の“カタカタ”が目立ちやすくなります。
もちろんピックのコントロールによって、ある程度柔らかな音を出す事はできますが限界があります。
それはBは響板に平行に弦が振動する為、深みのある音が出ず、どうしてもAに比べて硬い音となります。  

Aは弦が響板に対し深い角度で運動している為、、ブリッジを通し響板を大きく振動させ、楽器全体で音が出てきます。

以上のことより、Aは艶があり深みあるの音を出す事ができ、Bは硬めのシャープな音を出す事ができます。
どちらの奏法で弾くかというより、どちらも使い分けて弾けるようになりましょう。


*このシリーズは随時更新を予定しています。ご期待下さい。