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〜バレエ版「シンデレラ」あらすじ〜
プロローグ シンデレラの父と母。幸せな思いで=ガラスの靴を手に、母は永遠の世界に旅立つ。悲しむ父は、もう片方のガラスの靴を大事そうに手にしている。
第1幕 第1場 シンデレラの家 シンデレラは、継母や姉たちからひどい仕打ちを受けながらも健気に働いている。意地悪な妻(=シンデレラの継母)やその娘たちの悪騒ぎに頭を抱える父は、ときおり大切な思い出=ガラスの靴を取り出し、新たな悲しみに暮れている。 ある日のこと、この家に宮殿から式典長がやってきて、継母と二人の姉に舞踏会の招待状を渡す。続いて舞踏教師が来て、継母や二人の姉にダンスを教える。家の中で賑やかに踊った彼らは、やがて宮殿の舞踏会に出かけてしまう。独り残されたシンデレラは、優しかった母を思い出す。
第1幕 第2場 魔法の国 いつの間にかシンデレラの周りに妖精たちが現れる。シンデレラは仙女(優しい妖精)の姿の母に逢う。仙女は幸せの魔法の国を見せてくれる。そこでは、バッタの妖精たちや、春、夏、秋、冬の季節の精たちが舞っている。その自然の光景はシンデレラの心の中のように美しい。 仙女は、シンデレラに「真夜中の12時までには家に戻らなければならない」と告げる。
第2幕 第1場 黄金の宮殿 黄金の宮殿では舞踏会が開かれている。継母や娘たちは、王子の登場を待ち受けている。突風のように王子が舞踏会にあらわれる。王子は宮殿のしきたりや人々のうわべだけの付き合いに嫌気がさしている。王子は飾り立てた世界のなかで孤独だった。仙女は彼を、愛に満ちた魔法の国へと導いていく。
第2幕 第2場 魔法の国 魔法の国で、美しいシンデレラと王子は出会い、楽しく踊る。夢の世界にいる彼らは幸せを感じる。しかし、時間は容赦なく流れ、シンデレラは去っていく。仙女は王子の前に、片方のガラスの靴を残す。このガラスの靴は王子が幸せをつかむための希望である。
第3幕 第1場 雲の上の靴工場 雲の上の靴屋たちは、ガラスから小さな靴を作って、世界中にばらまいている。別 れと出会いを繰り返す世界中の人々が、出来るだけ早く愛する人を見つけるように。 孤独な王子は、魔法の国を見つけようと旅を続けていた。スペインでも東洋でも王子の持つガラスの靴は、人々に愛を与えていく。
第3幕 第2場 シンデレラの家 眠りから覚めたシンデレラは、素敵な王子のことを思い出していた。そして、ついに王子がシンデレラの家にやってきた。魔法の国の中と同じように若く、美しく、手には仙女が残していった片方のガラスの靴を持っていた。継母や二人の姉は、必死になって王子の心を虜にしようと試みる。 父は愛する自分の娘シンデレラに、母との大切な思い出、すなわちガラスの靴を渡す。王子が手にしていたガラスの靴と、父から手渡されたガラスの靴は、ぴったり一足となった。ガラスの靴は両方そろい、王子とシンデレラもお互いを見つけることができた。 愛と清らかな心に満ちた国では、善良で純粋な人々は必ず愛する人と出会うことが出来る。そんな出会いの助けをするのが、ガラスの靴なのだ。
原作 / シャルル・ペロー |