Solitaire's Company/essays/smell of summer/
夏の匂いをかぐことがある。
それは、春先から、夏にかけて、自分の住んでいるマンションのドアを開いた時に香る。まれに、町角でもある。なんと形容していいのか分からない、熱気とも、雰囲気ともつかない香りが、鼻をくすぐる。そうすると「ああ、夏だなぁ」と感じる。
自分でも気づいているのだが、これはどうも小学生の頃の記憶と関わりが深い。夏の匂いをかいだ瞬間、小学生の自分が、同じ匂いをかいだのを思い出す。自分の中で、お気に入りの自転車に乗って熱いアスファルトの上を走っていたシーンや、じっとりとしたTシャツの感触がよみがえる。
あの頃が、懐かしくてたまらない。('98 3/31)
Solitaire's Company
もがみたかふみ
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