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先日、大変不愉快な思いをした。
電車に、白い杖をついた女性が乗ってきた。どうも弱視の方であるらしく、すこしだけは見えているようだ。目の前の座席が3つ、広々と空いていたのが分かったらしい。そちらへゆっくりと杖をつきながら進んでいた。と、その時である。3人組の女子高生が飛び込んできて、座席を奪ったのだ。3人で座ってぺちゃくちゃ喋っている。杖をついた女性は、ゆっくりと向きを変え、反対の空いている席に座った。
ムカと来た。ムカと来たってば。白い杖にあまりに無関心ではないか。白い杖の意味を知らないのか? それは、人生続ける上であまりに勉強不足ではないか。「老人体験」学習というものがあるらしい。ひじの可動範囲を狭める強制具を着けたりして老人の動きをシミュレートするのだそうだ。「階段を降りる」というだけでも、老人にとってはかなり困難だということを体で理解できる。
真っ暗な駅をひとつ作って、「盲人体験」学習をさせればいい。完全に真っ暗。光はひとつもない。鼻をつままれてもわからない闇の中。その駅に女子高生どもを放りこみ、電車に乗らせるのだ。直接分からせてやるのである。
人生について、勉強不足なヤツらが多すぎる。(2000.3.17)
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